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番外編2. なんか、ごめんね
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ソフィアはさすがに悪かったなと思っていた。心を通わせ、いざ身体も交わらんとしていた相手に眠いと言って断り、起き抜けに失礼なことをぬかしたらしい。ソフィアは何を言ったか覚えていなかったが、サーシャにめっちゃ失礼なこと言われたって殿下が顔を赤くしてましたよと聞かされた。枕を投げられてとてもびっくりした時から、あの日のソフィアの朝は始まっていた。眠くて覚えていないからといって何をしていいわけではないとソフィアは反省し、ラインハルトのもとを訪れた。
「やぁ、お暇?」
「空いてますよ」
ラインハルトは快く出迎えてくれた。ソフィアはほっとした。これで激怒されて五年も避けられたらたまったものではないなと自身の行動をわずかながら反省した。
「さっき買ったんだけど、一緒に飲もうと思ってね、どう?」
「いいですよ」
ソフィアはグラスを用意して、白ワインを注いだ。
「何の用ですか?」
ラインハルトはチェスでもしに来ましたか?と聞いてきた。ソフィアはいつからこんなに意地悪くなったのだろうかと思った。ドミトリーに聞けば、十中八九、ソフィアのせいですと言うだろう。
「用件は謝罪だ。この前のことは悪いと思ってる」
「何がですか?」
「眠くて断ったことと何か言ったこと」
「何言ったか覚えてます?」
「……覚えてない」
ソフィアは申し訳なさそうに正直に答えた。
「じゃあ、もういいです。私も掘り返されたくないんで」
「うん」
「用件がそれだけなら、チェスしません?」
ラインハルトは本当にこの件を蒸し返されたくなかったため、チェスに逃げた。ついでに注がれたお酒も飲み干した。おいしかった。
「もう一つある」
「何ですか?」
ラインハルトは焦った。最近何か悪いことをしたのだろうかと記憶を探ったが、特になかった。
「こっちが、その、誘いを断ったでしょう……」
「え?」
「その、セックスの……」
ソフィアは顔を赤くし、ややもごもごして言った。
「断ったんだから、次はこっちが誘いにいくのがいいかなと思ってね。今日はどうかな?」
ソフィアはこれではいけないとお酒の力を借りながら、一気に言った。
「是非お願いします!!!!」
ここで引いたら絶対ダメだと思い、ラインハルトは大きな声で了承の返事をした。
「……うん、そう。ありがとう」
ソフィアはその勢いにびっくりして、少し引いた。
「あ、あと、私は初心者なんだ。リードをお願いするよ」
「はい!!!」
ラインハルトは自分の方が先輩になることがあるんだと少し嬉しく思った。
「ドミトリーに相談しようと思ったんだが、断られたんだ」
「……何て聞いたんですか?」
原文ママでお願いしますとラインハルトはジト目になって言った。
「えっと、たしか……、ラインハルトとヤろうと思うんだけど、コツとかない?アドバイス聞きたいから素敵な娼館とかない?って聞いた」
「あとで一緒にドミトリーに謝りに行きましょう」
ラインハルトは非常に申し訳なさを感じた。詫びの品を持って謝罪しなければいけないと決心した。
「お酒は明日にしましょうね」
少しだけ開けたワインをぬるくならないようにしまった。味は落ちるだろうが、それよりもやりたいことがあるとラインハルトは意気込んだ。
ラインハルトはソフィアを自室のベッドに連れて行った。
「ハル、ちょっと見てくれ」
ラインハルトは何からしようかと考えていたら、ソフィアが服を脱ぎ始めた。
「ちょっと待ってください!せめて、私にやらせてください!」
「わかった」
ラインハルトは情緒がないなと思いつつも、自分でやれないよりはマシだと思い、ソフィアの服に手をかけた。
「結構厚着ですね」
「ふふふ」
本当にこの人ヤる気あるのかなと思うほど、ソフィアは服を纏っていた。気持ち的には十二単を一枚一枚丁寧に脱がしてあげている気分だった。
「いつもこんなに着てましたか?」
「いや、面倒だから着てないよ」
何だこの人と思いながらも、やっと次で下着だという服を脱がそうとした。ラインハルトは山の頂上に到達しそうだという高揚感を感じた。
「え」
ラインハルトは驚いた。ソフィアが透け透けのランジェリーを着ていたからだ。
「ハル、どう?」
「………………」
「ハル?」
ラインハルトは固まってしまった。ソフィアは失敗かと感じ、あとでサーシャに報告しようと思った。
ソフィアが透け透けセクシー下着を着ているのはサーシャに相談した結果だ。どのような経緯であるかは次のとおりである。
「サーシャ、この前はさすがに悪かったと思うんだ」
「殿下案件ですね。何したんですか?」
「眠くてセックス断った!」
サーシャは胸を張って言うことではないと思った。
「だから、次は私から誘いに行った方がいいと思うんだけれど、こういうことには疎くてね……」
どうすればいいかなと思ってサーシャに相談したんだとソフィアは言った。
「とりあえずエッチな下着、着ればいいんですよ」
「え?」
サーシャは走ってどこかに向かって、何かを手に持って戻ってきた。
「なにこれ、黒い紐とスケスケの何これ?」
「下着です!」
「へ……?」
ソフィアは正気か……?という目でサーシャを見た。
「この上にいろいろ着込んで殿下のところに夜這いに行きましょう」
「YOBAI」
「ええ、YOBAIです」
ソフィアはこんな自信満々なサーシャは見たことがなかった。
「……え~」
「大丈夫ですよ。殿下は100%ムッツリスケベなんで!」
サーシャは今日行っちゃいましょう、準備しましょうとうきうきで下着を手渡してきた。
「自分で着れます?」
「着る。全然大丈夫」
ソフィアはこれで正解なのかと疑問に思いながら、身につけ、ラインハルトのところに向かった。正直、酒!飲まずにはいられないッ!というテンションだった。
ソフィアはサーシャに相談した時のことをぼやーと思い出していた。彼女はあんなに自信満々だったが、失敗だったようだ、次にいかそうと考えていた。
「ハル?」
ソフィアがいろいろ思い返している間も、ラインハルトは固まったままだった。
「ハル、大丈夫?」
ソフィアがラインハルトを見上げた。すると、血が垂れてきた。
「え?」
ラインハルトは鼻血を出していた。ソフィアは慌てて、近くにあった布を渡した。
「大丈夫?」
「とりあえず服を着てくれませんか?」
「わかったから、鼻押さえて」
自分で脱がしておいて、痴女みたいに言うなとソフィアは思ったが、さすがにこのままは居心地が悪いため、さっと手近にあった服を着た。ついでに顔に落ちた血を拭った。
「びっくりした」
「……そうですね」
ラインハルトは決まりが悪そうな顔をしている。
「お酒飲んだからかな」
「……そうですね。あの、それ、どうしたんですか」
「え、さっきの下着?」
「……そうです」
「サーシャに着たらって言われたんだ」
「そうですか……」
「一応、ドクター呼ぶ?」
「本当にやめてください」
ラインハルトは断固拒否の姿勢を示した。しばらく座って安静にしていると、無事に血が止まった。
「今日はもうゆっくりした方がいいよ」
「すみません」
「私は平気だが、ハルも健康には気をつけなよ」
そう言ってソフィアは着ていた服と持ち込んだ酒を回収して帰った。お酒はサーシャと反省会をする時に使おうと考えた。
「ただいまー」
「なんで帰って来るんですか?また、なんか言ったんですか?」
ソフィアはなぜ私が悪い前提なんだろうと思った。それは日頃の行いのせいであると彼女を知る人ならば口を揃えて言うだろう。
「いや、違う。途中まではいい感じだったんだよ、多分」
「はい」
「でも、サーシャ。やっぱり、透け透けの紐下着はよくなかったね」
「え?何でですか?」
あれは渾身の作戦だったんですけどとサーシャは驚いていた。
「ハル、見たら固まって、鼻血出しちゃった」
サーシャはソフィアが見たことのないくらいに笑い転げ出した。
「やぁ、お暇?」
「空いてますよ」
ラインハルトは快く出迎えてくれた。ソフィアはほっとした。これで激怒されて五年も避けられたらたまったものではないなと自身の行動をわずかながら反省した。
「さっき買ったんだけど、一緒に飲もうと思ってね、どう?」
「いいですよ」
ソフィアはグラスを用意して、白ワインを注いだ。
「何の用ですか?」
ラインハルトはチェスでもしに来ましたか?と聞いてきた。ソフィアはいつからこんなに意地悪くなったのだろうかと思った。ドミトリーに聞けば、十中八九、ソフィアのせいですと言うだろう。
「用件は謝罪だ。この前のことは悪いと思ってる」
「何がですか?」
「眠くて断ったことと何か言ったこと」
「何言ったか覚えてます?」
「……覚えてない」
ソフィアは申し訳なさそうに正直に答えた。
「じゃあ、もういいです。私も掘り返されたくないんで」
「うん」
「用件がそれだけなら、チェスしません?」
ラインハルトは本当にこの件を蒸し返されたくなかったため、チェスに逃げた。ついでに注がれたお酒も飲み干した。おいしかった。
「もう一つある」
「何ですか?」
ラインハルトは焦った。最近何か悪いことをしたのだろうかと記憶を探ったが、特になかった。
「こっちが、その、誘いを断ったでしょう……」
「え?」
「その、セックスの……」
ソフィアは顔を赤くし、ややもごもごして言った。
「断ったんだから、次はこっちが誘いにいくのがいいかなと思ってね。今日はどうかな?」
ソフィアはこれではいけないとお酒の力を借りながら、一気に言った。
「是非お願いします!!!!」
ここで引いたら絶対ダメだと思い、ラインハルトは大きな声で了承の返事をした。
「……うん、そう。ありがとう」
ソフィアはその勢いにびっくりして、少し引いた。
「あ、あと、私は初心者なんだ。リードをお願いするよ」
「はい!!!」
ラインハルトは自分の方が先輩になることがあるんだと少し嬉しく思った。
「ドミトリーに相談しようと思ったんだが、断られたんだ」
「……何て聞いたんですか?」
原文ママでお願いしますとラインハルトはジト目になって言った。
「えっと、たしか……、ラインハルトとヤろうと思うんだけど、コツとかない?アドバイス聞きたいから素敵な娼館とかない?って聞いた」
「あとで一緒にドミトリーに謝りに行きましょう」
ラインハルトは非常に申し訳なさを感じた。詫びの品を持って謝罪しなければいけないと決心した。
「お酒は明日にしましょうね」
少しだけ開けたワインをぬるくならないようにしまった。味は落ちるだろうが、それよりもやりたいことがあるとラインハルトは意気込んだ。
ラインハルトはソフィアを自室のベッドに連れて行った。
「ハル、ちょっと見てくれ」
ラインハルトは何からしようかと考えていたら、ソフィアが服を脱ぎ始めた。
「ちょっと待ってください!せめて、私にやらせてください!」
「わかった」
ラインハルトは情緒がないなと思いつつも、自分でやれないよりはマシだと思い、ソフィアの服に手をかけた。
「結構厚着ですね」
「ふふふ」
本当にこの人ヤる気あるのかなと思うほど、ソフィアは服を纏っていた。気持ち的には十二単を一枚一枚丁寧に脱がしてあげている気分だった。
「いつもこんなに着てましたか?」
「いや、面倒だから着てないよ」
何だこの人と思いながらも、やっと次で下着だという服を脱がそうとした。ラインハルトは山の頂上に到達しそうだという高揚感を感じた。
「え」
ラインハルトは驚いた。ソフィアが透け透けのランジェリーを着ていたからだ。
「ハル、どう?」
「………………」
「ハル?」
ラインハルトは固まってしまった。ソフィアは失敗かと感じ、あとでサーシャに報告しようと思った。
ソフィアが透け透けセクシー下着を着ているのはサーシャに相談した結果だ。どのような経緯であるかは次のとおりである。
「サーシャ、この前はさすがに悪かったと思うんだ」
「殿下案件ですね。何したんですか?」
「眠くてセックス断った!」
サーシャは胸を張って言うことではないと思った。
「だから、次は私から誘いに行った方がいいと思うんだけれど、こういうことには疎くてね……」
どうすればいいかなと思ってサーシャに相談したんだとソフィアは言った。
「とりあえずエッチな下着、着ればいいんですよ」
「え?」
サーシャは走ってどこかに向かって、何かを手に持って戻ってきた。
「なにこれ、黒い紐とスケスケの何これ?」
「下着です!」
「へ……?」
ソフィアは正気か……?という目でサーシャを見た。
「この上にいろいろ着込んで殿下のところに夜這いに行きましょう」
「YOBAI」
「ええ、YOBAIです」
ソフィアはこんな自信満々なサーシャは見たことがなかった。
「……え~」
「大丈夫ですよ。殿下は100%ムッツリスケベなんで!」
サーシャは今日行っちゃいましょう、準備しましょうとうきうきで下着を手渡してきた。
「自分で着れます?」
「着る。全然大丈夫」
ソフィアはこれで正解なのかと疑問に思いながら、身につけ、ラインハルトのところに向かった。正直、酒!飲まずにはいられないッ!というテンションだった。
ソフィアはサーシャに相談した時のことをぼやーと思い出していた。彼女はあんなに自信満々だったが、失敗だったようだ、次にいかそうと考えていた。
「ハル?」
ソフィアがいろいろ思い返している間も、ラインハルトは固まったままだった。
「ハル、大丈夫?」
ソフィアがラインハルトを見上げた。すると、血が垂れてきた。
「え?」
ラインハルトは鼻血を出していた。ソフィアは慌てて、近くにあった布を渡した。
「大丈夫?」
「とりあえず服を着てくれませんか?」
「わかったから、鼻押さえて」
自分で脱がしておいて、痴女みたいに言うなとソフィアは思ったが、さすがにこのままは居心地が悪いため、さっと手近にあった服を着た。ついでに顔に落ちた血を拭った。
「びっくりした」
「……そうですね」
ラインハルトは決まりが悪そうな顔をしている。
「お酒飲んだからかな」
「……そうですね。あの、それ、どうしたんですか」
「え、さっきの下着?」
「……そうです」
「サーシャに着たらって言われたんだ」
「そうですか……」
「一応、ドクター呼ぶ?」
「本当にやめてください」
ラインハルトは断固拒否の姿勢を示した。しばらく座って安静にしていると、無事に血が止まった。
「今日はもうゆっくりした方がいいよ」
「すみません」
「私は平気だが、ハルも健康には気をつけなよ」
そう言ってソフィアは着ていた服と持ち込んだ酒を回収して帰った。お酒はサーシャと反省会をする時に使おうと考えた。
「ただいまー」
「なんで帰って来るんですか?また、なんか言ったんですか?」
ソフィアはなぜ私が悪い前提なんだろうと思った。それは日頃の行いのせいであると彼女を知る人ならば口を揃えて言うだろう。
「いや、違う。途中まではいい感じだったんだよ、多分」
「はい」
「でも、サーシャ。やっぱり、透け透けの紐下着はよくなかったね」
「え?何でですか?」
あれは渾身の作戦だったんですけどとサーシャは驚いていた。
「ハル、見たら固まって、鼻血出しちゃった」
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