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「まずは昨晩、オリヴィア嬢を狙おうとした者についてだけど……。結論から言えば、あれはラーザーが金で雇った賊だった。もっと正確に言えば、表では冒険者や傭兵と名乗り、裏では賊まがいのことを請け負っている、ラーザーの手下ってところかな。少し拷問を加えたら簡単に吐いてくれたよ」
「そちらだったか……」
話を聞いている限り、オリヴィアの誘拐計画を阻止しようと中心的に動いてくれたのは、恐らくイヴァンなのだろう。
メルだけでなく、アメリアやイリーナも彼の護衛者だと考えれば、自ずと結論は出てくる。
(拷問って……。だけど、もしイヴァン様がいなければ、わたしは酷い目に遭わされていたのかもしれないわ……)
そんなことを考えてしまうと、オリヴィアは恐怖のあまり体が慄いた。
しかも二度も狙われたのだ。
もしかしたら三度目だってあるのかもしれない。
ラーザーはオリヴィアの父である公爵を恨んでいると聞いた。
考えたくは無いが本人ではなく娘を襲撃して酷いことを行えば、当然公爵の心にも深い傷を負わせることが出来る、そう思い行動に至ったのだろう。
(本当に卑劣な人間ね……許せない!)
オリヴィアには到底理解することは出来なかったが、ラーザーにとってはそれが最大の復讐になると思ったのだろう。
次第に彼女の心の中には恐怖心だけではなく、怒りも込み上げてくる。
「イヴァン、今朝のこともラーザーの仕業だと思うか?」
「恐らくはね。オリヴィア嬢、偽者の御者はあの後すぐに騎士によって取り押さえたから、もう心配はいらないよ。帰りは僕が乗って来た馬車で一緒に邸まで送っていくから」
「……イヴァン様、感謝いたします」
それを聞いてオリヴィアは安堵していた。
彼はこの国の者ではない。
皮肉にも今はそのことが何よりも安心出来てしまう。
「僕が戻る頃には、あの者達の自供は取れていると思う。まだ死んでなければいいのだけど……」
「情報を聞き出したら、後は始末してくれて構わない。ラーザーの名を出したところで、あの男は必ず言い逃れしようとするはずだからな。ラーザーがやったという明確な事実さえ分かればそれで充分だ」
ジークヴァルトの声はひどく冷酷で、そこに情けなんてものは微塵も感じ取れなかった。
オリヴィアは初めて知る、彼の表情を見て戸惑っていた。
「ジーク、怒りたい気持ちは分かるけど、オリヴィア嬢が怯えているよ」
「……リヴィ、すまない。怖がらせてしまったか?」
確かに怖いと感じてしまったのは事実だが、オリヴィアは顔を横に振った。
ジークヴァルトはオリヴィアを思って、怒ってくれているのだろうと分かっていたからだ。
卑劣な行為を繰り返す人間を擁護するなんて、彼女自身も出来なかったし、したいとも思わなかった。
「わたし、もうあんな怖い思いは二度としたくありません……!」
オリヴィアはしっかりとした口調で答えていたが、彼女の手は震えていた。
「分かっている。ラーザーについては本日中になんとかする。教会についても早いうちに決着を付ける」
「ジーク様、リーゼル様のことはどうするおつもりですか? 昨晩、皆の前で彼女を聖女だと公表してしまいました。今更撤回なんてすれば、混乱を生むことになってしまいます」
一番の問題はここにあった。
リーゼルが聖女であることを公の場で公表してしまったということ。
しかも正式な場で、王族であるジークヴァルト自身の口から告げてしまったということだ。
撤回はもう不可能だと考えたほうがいいだろう。
ジークヴァルトは、教会の動向を探る目的で、リーゼルの傍についていたのかもしれない。
しかし周囲はそうは思わないはずだ。
婚約者がいながら他の令嬢に心変わりした、聖女に乗り換えたと思っている者も少なくは無いはずだ。
ここで撤回などしてしまえば、彼の評価は間違いなく地に落ちてしまうだろう。
そうなれば最悪、混乱させたことで王家からの廃嫡、もしくは王太子の位を剥奪される可能性も大いに考えられるということだ。
どちらにせよ、彼の立場が傾くことはきっと避けられない。
「そのことも考えていた。今この場でリヴィには話せないが、決着は付けるつもりだ。自分で蒔いた種だ、だから私の手で終わらせる」
「それはどういう……。いえ、わかりました」
オリヴィアは不安な表情を浮かべながら問いかけようとしたが、途中でやめた。
それは彼なりの考えがあってのことなのだと分かってしまったからだ。
きっとオリヴィアの事を、これ以上巻き込ませまいとしてくれているのだろう。
何も聞かされていなければ、知らなかったと言える。
きっと彼にも大きな覚悟はあるのだろう。
今回の騒動で、失うものは予想以上に大きいものになるのかもしれない。
だけどオリヴィアは彼が決めたことは受け入れようと思っていた。
今までそうしてきたのだから、これからだって変わらない。
「またリヴィには言えないことが増えてしまったな」
「全て終わったら説明してください」
「そうだな。……そうさせてもらう」
「それと、これだけは言わせてください」
オリヴィアは決意したような、真っ直ぐな視線をジークヴァルトに向けた。
「わたしはどんな結末になろうと、あなたが決めたことなら受け入れるつもりです。わたしは今でもあなたのことを信じています。全てが終わったら、必ずわたしの元に戻って来てくれると、絶対に信じていますから……」
これだけは譲れなかった。
今でも、リーゼルとの関係は誤解だということを、周囲に公表して欲しいと切に思っている。
彼は先程オリヴィアに婚約解消を提案してきた。
それは彼女の身を守るという目的と、王太子として聖女であるリーゼルの傍にいるという、両方の目的から出て来た言葉なのだろう。
ジークヴァルトがリーゼルのものになってしまう。
それだけは、どうやっても受け入れることが出来ないとオリヴィアは思っていた。
だけど彼の立場もあるので、そんなことを口にすることは出来ない。
そこで彼女は今伝えられる、精一杯の言葉を選んで伝えた。
彼はオリヴィアの問いかけを避けようとしたことはあったが、いつだって最後は答えてくれた。
ジークヴァルトを困らせていることも、卑怯な方法だということも分かっていたが、それでもオリヴィアはその約束を一筋の希望として持ち続けたかった。
オリヴィアはじっと彼の瞳を真っ直ぐに見つめていた。
ジークヴァルトはそんな彼女の瞳を見て、決意の眼差しであることに気付いていたのか、中々言葉を返してはくれない。
きっと彼なりに悩んでいるのだろうとは思っている。
それでもオリヴィアは見つめ続けていた。
「リヴィは強情だな。私の傍にいれば、謂われの無いことを周囲から噂され、嫌な思いをすることになると言うのに……」
「それにはもう慣れています」
オリヴィアがさらりと答えてしまうと、ジークヴァルトは苦笑した。
「お前には本当に敵わないな。全てが終わったら、リヴィには迷惑を沢山かけてしまった分、礼を尽くさなければいけなくなったな」
「その言葉、絶対に忘れないでくださいね」
オリヴィアは安堵したように笑顔で答えた。
今はその言葉を信じることにした。
久しぶりに感じた、穏やかになれる僅かな時間だった。
まるで嵐の前の静けさとでも言うのだろうか。
翌日、教会内である貴族の遺体が見つかった。
彼は何かを悔いて教会で自殺したのか、もしくは誰かに殺されたのかは分かってはいない。
多くの者に恨まれていたこともあり、どちらの可能性も考えられ、彼の死の真相は人々によって噂の種にされた。
そして彼の邸からは、彼が行ったであろう数々の悪行の証拠が出て来た。
人を騙して金を巻き上げていたこと、気に入らない人間を賊に依頼して襲わせていたこと……。
数件なんて生易しいものでは無かった。
本来であれば貴族と言うこともあり、彼の死について直ぐに調査が入るはずだったのだが、そうはならなかった。
彼は貴族からも嫌われており、死亡の理由について不審がる人間は誰も現れなかったからだ。
むしろ悪行がバレそうになって、諦めて自滅した……そう考える者が殆どだったのだ。
そして一部ではこんな噂も出回り始めている。
聖女が公表された翌日に、教会で悪人が死んだ。
『これは聖女様が悪い人間を消してくれたのではないか』と言う憶測が噂を生み、王都内に広がっていった。
教会で遺体として見つかったのは、ラーザー伯爵その人だった。
「そちらだったか……」
話を聞いている限り、オリヴィアの誘拐計画を阻止しようと中心的に動いてくれたのは、恐らくイヴァンなのだろう。
メルだけでなく、アメリアやイリーナも彼の護衛者だと考えれば、自ずと結論は出てくる。
(拷問って……。だけど、もしイヴァン様がいなければ、わたしは酷い目に遭わされていたのかもしれないわ……)
そんなことを考えてしまうと、オリヴィアは恐怖のあまり体が慄いた。
しかも二度も狙われたのだ。
もしかしたら三度目だってあるのかもしれない。
ラーザーはオリヴィアの父である公爵を恨んでいると聞いた。
考えたくは無いが本人ではなく娘を襲撃して酷いことを行えば、当然公爵の心にも深い傷を負わせることが出来る、そう思い行動に至ったのだろう。
(本当に卑劣な人間ね……許せない!)
オリヴィアには到底理解することは出来なかったが、ラーザーにとってはそれが最大の復讐になると思ったのだろう。
次第に彼女の心の中には恐怖心だけではなく、怒りも込み上げてくる。
「イヴァン、今朝のこともラーザーの仕業だと思うか?」
「恐らくはね。オリヴィア嬢、偽者の御者はあの後すぐに騎士によって取り押さえたから、もう心配はいらないよ。帰りは僕が乗って来た馬車で一緒に邸まで送っていくから」
「……イヴァン様、感謝いたします」
それを聞いてオリヴィアは安堵していた。
彼はこの国の者ではない。
皮肉にも今はそのことが何よりも安心出来てしまう。
「僕が戻る頃には、あの者達の自供は取れていると思う。まだ死んでなければいいのだけど……」
「情報を聞き出したら、後は始末してくれて構わない。ラーザーの名を出したところで、あの男は必ず言い逃れしようとするはずだからな。ラーザーがやったという明確な事実さえ分かればそれで充分だ」
ジークヴァルトの声はひどく冷酷で、そこに情けなんてものは微塵も感じ取れなかった。
オリヴィアは初めて知る、彼の表情を見て戸惑っていた。
「ジーク、怒りたい気持ちは分かるけど、オリヴィア嬢が怯えているよ」
「……リヴィ、すまない。怖がらせてしまったか?」
確かに怖いと感じてしまったのは事実だが、オリヴィアは顔を横に振った。
ジークヴァルトはオリヴィアを思って、怒ってくれているのだろうと分かっていたからだ。
卑劣な行為を繰り返す人間を擁護するなんて、彼女自身も出来なかったし、したいとも思わなかった。
「わたし、もうあんな怖い思いは二度としたくありません……!」
オリヴィアはしっかりとした口調で答えていたが、彼女の手は震えていた。
「分かっている。ラーザーについては本日中になんとかする。教会についても早いうちに決着を付ける」
「ジーク様、リーゼル様のことはどうするおつもりですか? 昨晩、皆の前で彼女を聖女だと公表してしまいました。今更撤回なんてすれば、混乱を生むことになってしまいます」
一番の問題はここにあった。
リーゼルが聖女であることを公の場で公表してしまったということ。
しかも正式な場で、王族であるジークヴァルト自身の口から告げてしまったということだ。
撤回はもう不可能だと考えたほうがいいだろう。
ジークヴァルトは、教会の動向を探る目的で、リーゼルの傍についていたのかもしれない。
しかし周囲はそうは思わないはずだ。
婚約者がいながら他の令嬢に心変わりした、聖女に乗り換えたと思っている者も少なくは無いはずだ。
ここで撤回などしてしまえば、彼の評価は間違いなく地に落ちてしまうだろう。
そうなれば最悪、混乱させたことで王家からの廃嫡、もしくは王太子の位を剥奪される可能性も大いに考えられるということだ。
どちらにせよ、彼の立場が傾くことはきっと避けられない。
「そのことも考えていた。今この場でリヴィには話せないが、決着は付けるつもりだ。自分で蒔いた種だ、だから私の手で終わらせる」
「それはどういう……。いえ、わかりました」
オリヴィアは不安な表情を浮かべながら問いかけようとしたが、途中でやめた。
それは彼なりの考えがあってのことなのだと分かってしまったからだ。
きっとオリヴィアの事を、これ以上巻き込ませまいとしてくれているのだろう。
何も聞かされていなければ、知らなかったと言える。
きっと彼にも大きな覚悟はあるのだろう。
今回の騒動で、失うものは予想以上に大きいものになるのかもしれない。
だけどオリヴィアは彼が決めたことは受け入れようと思っていた。
今までそうしてきたのだから、これからだって変わらない。
「またリヴィには言えないことが増えてしまったな」
「全て終わったら説明してください」
「そうだな。……そうさせてもらう」
「それと、これだけは言わせてください」
オリヴィアは決意したような、真っ直ぐな視線をジークヴァルトに向けた。
「わたしはどんな結末になろうと、あなたが決めたことなら受け入れるつもりです。わたしは今でもあなたのことを信じています。全てが終わったら、必ずわたしの元に戻って来てくれると、絶対に信じていますから……」
これだけは譲れなかった。
今でも、リーゼルとの関係は誤解だということを、周囲に公表して欲しいと切に思っている。
彼は先程オリヴィアに婚約解消を提案してきた。
それは彼女の身を守るという目的と、王太子として聖女であるリーゼルの傍にいるという、両方の目的から出て来た言葉なのだろう。
ジークヴァルトがリーゼルのものになってしまう。
それだけは、どうやっても受け入れることが出来ないとオリヴィアは思っていた。
だけど彼の立場もあるので、そんなことを口にすることは出来ない。
そこで彼女は今伝えられる、精一杯の言葉を選んで伝えた。
彼はオリヴィアの問いかけを避けようとしたことはあったが、いつだって最後は答えてくれた。
ジークヴァルトを困らせていることも、卑怯な方法だということも分かっていたが、それでもオリヴィアはその約束を一筋の希望として持ち続けたかった。
オリヴィアはじっと彼の瞳を真っ直ぐに見つめていた。
ジークヴァルトはそんな彼女の瞳を見て、決意の眼差しであることに気付いていたのか、中々言葉を返してはくれない。
きっと彼なりに悩んでいるのだろうとは思っている。
それでもオリヴィアは見つめ続けていた。
「リヴィは強情だな。私の傍にいれば、謂われの無いことを周囲から噂され、嫌な思いをすることになると言うのに……」
「それにはもう慣れています」
オリヴィアがさらりと答えてしまうと、ジークヴァルトは苦笑した。
「お前には本当に敵わないな。全てが終わったら、リヴィには迷惑を沢山かけてしまった分、礼を尽くさなければいけなくなったな」
「その言葉、絶対に忘れないでくださいね」
オリヴィアは安堵したように笑顔で答えた。
今はその言葉を信じることにした。
久しぶりに感じた、穏やかになれる僅かな時間だった。
まるで嵐の前の静けさとでも言うのだろうか。
翌日、教会内である貴族の遺体が見つかった。
彼は何かを悔いて教会で自殺したのか、もしくは誰かに殺されたのかは分かってはいない。
多くの者に恨まれていたこともあり、どちらの可能性も考えられ、彼の死の真相は人々によって噂の種にされた。
そして彼の邸からは、彼が行ったであろう数々の悪行の証拠が出て来た。
人を騙して金を巻き上げていたこと、気に入らない人間を賊に依頼して襲わせていたこと……。
数件なんて生易しいものでは無かった。
本来であれば貴族と言うこともあり、彼の死について直ぐに調査が入るはずだったのだが、そうはならなかった。
彼は貴族からも嫌われており、死亡の理由について不審がる人間は誰も現れなかったからだ。
むしろ悪行がバレそうになって、諦めて自滅した……そう考える者が殆どだったのだ。
そして一部ではこんな噂も出回り始めている。
聖女が公表された翌日に、教会で悪人が死んだ。
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