アーマード勇者育成記 産業革命遺産チート! 世界観ガン無視完全無敵の俺が無双する件 剣と魔法?よろしいならばこちらは強化外骨格だ。

からくり8

文字の大きさ
上 下
20 / 151

第20話 俺、再びアーサーにスキルを教える

しおりを挟む
 ダンジョン内へとやってきた俺とアーサーは足を止める。

「うっし、じゃあ今回アーサーには3つの技を会得して貰うからな」
「3つもですか? 時間は大丈夫なのでしょうか?」

 予想よりも多かったらしくアーサーは時間を心配しているようだ。

「大丈夫だよ、超感覚の様な特殊過ぎるスキルじゃなくてただの攻撃スキルだから」
「ハイ! よろしくお願いします!」

 俺は、アーサーの額に手を置くと、ギフトを発動させ2つの攻撃スキルを与える。

「先ずは、エレクトリガーとエレクトリガー・バーストの2つを覚えて貰う。エレクトリガーは手に雷属性のエネルギーを纏って敵を攻撃する攻撃スキルだ。エレクトリガーは強弱によって痺れさせたり、束縛させたり、敵をそのまま倒す事が出来る汎用性に富んだ技だ。ヒーローと同じく、今はもう存在しないロボットというジョブの攻撃スキルだ。手の平に電撃を集めるイメージしろ」

 アーサーが目をつぶり手を翳す。すると徐々にアーサーの手からビジッバリッという音とともに雷属性の塊が手の平に出来ていた。

「出来ました! お師匠様!」
「よし、そのまま俺を殴ってみろ」

 アーサーは手のひらに出来た塊をそのままに、握りこぶしを作り俺に殴り掛かる。
 俺はアーサーのエレクトリガーをそのまま左手で受け止める。

「うん、まぁ及第点だな。次はエレクトリガー・バーストだ。こいつは簡単だ。エレクトリガーを発動させ、相手を注視しつつ、地面にエレクトリガーを叩き付けるだけだ」

 アーサーは言われた通りにエレクトリガーを発動させた。そして俺は少し距離をとる。

「さぁ、地面にエレクトリガーを叩き付けてみろ」

 アーサーがエレクトリガーを地面に叩き付けると、凄まじいスピードで電流が蛇の様に俺に迫ると、俺の足元に到達した瞬間、地中からけたたましい音と共に雷の様なものが俺を包んだ。

「よし、成功だ。これがエレクトリガーの強みだ、遠距離と近距離を即座に使い分ける事が出来る遠距離時はバーストって付く。一応覚えとけ」

俺は身体に付いた埃を取る様な動作をし、ひと呼吸入れる。

「最後の技はイナズマ電迅キックだ。この技を発動させると自動で飛び上がり、空中で一瞬停止し、そのまま相手に向かって急降下飛び蹴りをかますというヒーローの攻撃スキルだ。イナズマ電迅という名は雷属性が付属している為だなんだが、属性毎に名前と性能が少し変わる面白い技だ。どうだ?」

 アーサーはいつもの様に、目をキラキラさせている。

「是非! 是非覚えたいです!」
「わかる。わかるぞ! その気持ち。良いよな!」

 俺は腕を組みながらうんうんと頷く。

「よし、じゃあ俺に向かってイナズマ電迅キックだ!」 
「ハイ!」

 アーサーが飛び上がり空中で、一瞬停止し左へ体を高速回転させるとアーサーの全身が青色に輝き、まるで一本の大きな青色の鏃やじりの様なものになり俺に迫る。俺は一切防御せずモロくらい受け止めるが勢いは止まらず、放電現象を起こしつつ今も尚、人間大の鏃となって俺を貫かんとしていた。

「うおおおおおおりゃ!」

 俺は、アーサーを思い切り上空へぶん投げる。すると勢いを失ったアーサーが元に戻り、そのまま落下してきたのをキャッチする。

 おぉ、地味にレアなパターンを引いたな。高速回転式アローヘッドタイプのイナズマ電迅キックか。

 このタイプはスピードと攻撃上昇値がかなり高くなるんだよな。

 幸先良いゾ~これ。

「今のは素晴らしかったぞ。俺以外の人間が今の技をくらったら、間違いなく倒れてる所だ。今日の修行は、おしまいだ。パーティが来るまでここで休憩しよう。」
「ハイ! この技も使いこなしてみせます! ところでお師匠様。あの、降ろして頂けると……」
「あ、すまん」

 落下の際、受け止めるのにお姫様抱っこの様な形になってしまった為、それが恥ずかしかったのかアーサーの顔が若干赤くなっているのが目に入った。

 俺はアーサーを降ろし、パーティが来るのを暗い洞窟内で待つ事にした。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

処理中です...