アーマード勇者育成記 産業革命遺産チート! 世界観ガン無視完全無敵の俺が無双する件 剣と魔法?よろしいならばこちらは強化外骨格だ。

からくり8

文字の大きさ
上 下
4 / 151

第4話 俺、驚愕の事実を知る

しおりを挟む
「騎士様! 村と娘を救っていただき、本当にありがとうございます!」

 世紀末盗賊団を打倒した俺は、縛られていた村民達を開放し傷を癒やすと、村長が急に地べたに頭を擦りつけた為、目を白黒させた。

「いや、偶然通りかかっただけですから頭をあげて」
「是非、我が家へ! お約束通りお礼なら何でも致します!」
「ん? 今なんでもするって――」
「ゲイン様、ふざけている場合ではございません」

 冗談の効かない超高性能AIネメシスちゃんがジト目になっておられる

「ゲフンゲフン、情報を頂ければそれで結構ですよ」

 村長の部屋にて。



「騎士様、情報と言われましても……近くの街へ行く道筋位しか」
「大いに結構です。あとこの金貨なんですが使えますか?」
「これは……少々お待ち下さい」

 そう言うと村長は奥の本棚へと消えていった。

「ネメシスさっきの反応をどう思う?」
「何やら見覚えがある様に見受けられます」
「……ここはハガセンの世界ではないはずだ。そもそも、ハガセンにこんな村――というかイベントはなかったはず」

 そう言うとほぼ同時に村長が1冊の本を持って戻ってきた。


 「待たせてしまって申し訳ございません、なかなか本が見つかりませんでしたので。騎士様がお持ちになっていた金貨ですが、3000年程前まで流通していたメイタリオ金貨ですな。現在はほとんど流通しておりません」

 衝撃の一言が村長が発せられた。

 メイタリオとはハガセンの世界の呼称である。という事は、この世界はそっくりどころか、ハガセンの未来なのだろうか?

「な……なんだって?」
「……」

 ネメシスはただ目を伏せ、何かを考えてるようだった。

「メイタリオは3000年程前、繁栄を極めていたが、突如として崩壊したと言われております」
「一体……どういう事なんだ?」

 ずっと黙っていたネメシスが口を開く。

「推察致しますに、この世界はハガセンの世界であって、ハガセンの世界ではないという事では?」

 ネメシスが哲学的な事を言っているが、俺はショックで理解するのを拒否した。

「あの、俺のジョブは騎士じゃなくてフルメタラーって言うんだけど、勿論知ってるよね?」
「申し訳ございません。私は冒険者ではございませんので、その辺の知識には疎くて」
「そ……そう」
「ここでこうしていてもらちが明きません。最寄りの街までの地図を見せてもらい、街へ行く事を推薦します」

 ネメシスの提案に俺は我に返る。

「そうだな。そうしよう」

 地図を見せて貰らい、ネメシスが最短距離ルートを割り出す。

「とりあえずお世話になりました」
「何をおっしゃいます!? 命の恩人に対して大したお礼も出来ず申し訳ありません!」
「いやいや、良いですからホントに。ではさようなら!」
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

伯爵家の三男は冒険者を目指す!

おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました! 佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。 彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった... (...伶奈、ごめん...) 異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。 初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。 誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。 1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。  そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。  しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。  そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。  この死亡は神様の手違いによるものだった!?  神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。  せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!! ※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

【3章開始】刀鍛冶師のリスタート~固有スキルで装備の性能は跳ね上がる。それはただの刀です~

みなみなと
ファンタジー
ただいま、【3章・魔獣激戦】を書いてます。【簡単な粗筋】レベルがない世界で武器のレベルをあげて強くなって、国を救う物語【ちゃんとした粗筋】その世界には【レベル】の概念がなく、能力の全ては個々の基礎能力に依存するものだった。刀鍛冶師兼冒険者である青年は、基礎能力も低く魔法も使えない弱者。──仲間に裏切られ、魔獣の餌になる寸前までは。「刀の峰に数字が?」数字が上がる度に威力を増す武器。進化したユニークスキルは、使えば使うだけレベルがあがるものだった。これは、少しお人好しの青年が全てをうしない──再起……リスタートする物語である。小説家になろうにも投稿してます

処理中です...