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第151話 俺、地獄に堕ちる
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俺は地図を広げ例のポータルの位置を確認。
「よし、じゃあ行こうか」
「ハイ! お兄様!」
正義サーバーの21番。ここにシークレットベースがここにあるって事は他のロビーもあるって事だ。あの目ん玉お花野郎いつか絶対見つけ出して殺してやる。
「ふ、二人っきりですね! え、えへへ」
「うん? うんそうだな」
「こ、これってデートってやつですよね! お兄様私とっても嬉しいです!」
「うん、そうだね~」
考える事山積みだ。まぁお花野郎の事は後回しにしてとっととヤルダバオトⅧ式をまた使える様にしないと。それとアーサーの悪魔察知もどうにかならんかなぁ。あれさえこっちで制御できれば好きな所に行けるんだが。
「我が主! このルシファーにお任せ下さい!」
不意に俺の胴体からルシファーが顔を見せる。
「げっ!? ちょトイレ行かせて!」
俺は適当な路地に身を隠すと、胴体貫いてニコニコしているルシファーに視線を合わせる。
「何急に。割とマジでビビったんだが。あいつに見られたらどうすんだよ」
「我が主! 我は漆黒の心を持つ者にその姿を現すのです! 生半可な悪意しか持たぬ脆弱な者には認識する事叶わぬ故にご安心を! その事よりも悪魔の事なら私にいい考えがあります!」
なんか暗に俺が腹黒だって言われてる気がするんだが……。
「その考えとは?」
「我が主が冥府へ堕ちればよいのです!」
「は?」
え、何言ってんの? 俺が地獄へ堕ちるの?
「すまん、意味がわからないんだが」
「私はヘルズゲートを開く事ができます! 我が主こそ冥府を統べるに相応しく思います!」
いや、別に地獄を統率したいとか微塵も思ってないんだが。考えを教えろと言ってるんだが。
ルシファーが自身の耳を引きちぎり、それを放ると流れ出た赤い血液は血溜まりを作り、紅に染まった地中から、赤い瘴気と共に人間の耳を象った漆黒の門が出現した。よく見ると色々な魔物が彫刻され、かの有名な考える人らしき彫刻も見て取れる。
うわ……ゲーム中盤にでてくる中ボスのポップ前って感じだぁ。よくわからんけどなんか入りたくねぇ……。
「これ大丈夫なんか……本当に。なんか言いようのない不安感ヤバいんだが」
「さぁ参りましょう!」
ひとりでに扉が開き、血塗られた巨大な手に躰を掴まれ引きずり込まれる。
鉄と蒸気にまみれた暑苦しい光景が一変し、何とも寂れた荒野が眼前に広がっている。薄暗く、真っ赤に輝く小さな月が地表を照らしている。
後ろを見ると例の門は消え去っていた。
「ここが地獄か。意外と地味なんだな」
「我が主! こちらへどうぞ! 我が故郷を案内致します!」
「なんか神曲のダンテみたいだな。案内人も確かいたんじゃなかったか。内容知らねーけど」
「ウェルギリウスやねぇ。一緒に9つの園を旅するんどすえ」
「ふーん。ウェルなんとかじゃなくてこっちはルシファーだけどな」
殺風景の荒野を進み、しばらくしてルシファーが歩みを止めた。
「ご覧下さい! あれがここの名物になります! 魂の責苦です!」
ルシファーが指を指す方を見ると全裸になった人間と思しき者達が紅蓮の炎に焼かれているのが目に入った。
日本の感覚で言ったら灼熱地獄に当たるんだろうか。地獄に名物とかあるのか……。つーか、ルシファーのやつウキウキじゃん。
久々に地元に帰ってきたら、昔よく通ってた駄菓子屋の婆さんまだ元気に店切り盛りしてるやんけ的なテンションじゃん。
テンション上がり過ぎてスキップしてるじゃん。本人気づいてるのか知らんけど。
「焼けただれた人間の皮膚にレッサーデーモンの汁をかけて食べるとこれが中々美味です! 是非ご賞味ください!」
こいつ髪の毛金髪だしテンション高いしまるでどこぞの我が弟子みたいだぁ。
俺の目の前に火柱が発生し、人間の丸焦げた脚の様な物に謎のヘドロの様な粘着質の液体がぶっかけられた物体が現れた。
「……」
興味本位でエンチャントを起動してみる。
結果あれは間違いなく人間の脚である事が確定した。問題はあの謎のヘドロの方だ。成分に何故かメタンフェタミンの文字が表示された。
「今は腹いっぱいだからまたの機会に……」
「そうですか! では我が主! 先に進みましょう」
地獄でウキウキスキップの彼についていくと、幾つもの鏡が捨てられた奇っ怪な場所についた。
「何故地獄に鏡が?」
「これは贖罪の割れ鏡と言いまして、鏡に写った者が過去に殺してきた魂の残滓を具現化する為のものです!」
「ハァ……全く意味がわからん」
鏡の中から手が現れ、徐々にその姿を見せる。
出てきたのはこれまた全身焼けただれた人間だ。煮えたぎる臓物が露わになっており、全身から白い湯気を発し体中水ぶくれの醜い死体が俺を真っ直ぐ見ている。
「ごっごばべばぁ! べっべばげごぜびで!」
口から黄色い膿を吐き出しながら俺を指差し何か叫んでいる。
「何だあの気持ち悪いクリーチャーは?」
「我が主! あの鏡から出てくるのは鏡に写った者が過去に殺した人物やモンスターのここでの姿です!」
「いや、あんなやつ知らん」
そう言った瞬間、キモいモンスターは雄叫びを上げながら俺に向かってきた。
「なんか知らんがめっちゃ怒ってるな。怒る事をはらわたが煮えくり返ると言うが物理的に煮えてるやつを見たのは流石に初めてた」
俺はインベントリから銃を取り出し相手に銃口を向ける。
「アイシングバレット」
放たれた銃弾が内蔵に命中し一瞬で氷漬けになり、ひと呼吸おいて超冷却された銃弾が着弾した事により水蒸気爆発でバラバラに爆砕した。
「熱そうだったから冷やしてやったぞ。礼はいらん」
「我が主! 先へ進みましょう! 統率者の城はもう少し先になります!」
「おう」
歩を進めようと思った瞬間、例の鏡から姿を表したのは紫のローブに身を包み右手で自身の首を持ったロンメルだった。
「あー! お前も地獄に堕ちたのか! ざまぁねぇなぁ!」
「あ~お前は覚えてるぞ。懐かしいなおい! 元気にしてたか!」
「死んでんだよダボがぁ! 首と躰がくっつかねぇから不便で仕方がねぇ。お前は絶対こっち側だと思ってたぜぇ!」
「いや、俺死んでねぇし。一緒にすんな」
「ハァ? お前頭おかしくなったのか?」
「わざと地獄に堕ちた。ちょっと地獄の統率者シメようと思ってな」
「やっぱり頭おかしいんじゃねぇか……」
「ちょっと憐れむ様な目でこっち見んな。ぶっ殺すぞ」
「だからとっくにこっちは死んでんだよぉ! 統率者ってーとバエルの城に行くのか……。せっかくだし付いてくわ。暇だし」
「マジか。まぁ良いけど所で俺の隣にいるルシファー見えるか? ウキウキでスキップしてる」
「あ? いや見えん」
「ウッソだろお前!」
こうして俺はルシファーに地獄へ堕としてもらい、元王立騎士団の魔術師ロンメルを連れて一路バエルの城を目指すのだった。
「よし、じゃあ行こうか」
「ハイ! お兄様!」
正義サーバーの21番。ここにシークレットベースがここにあるって事は他のロビーもあるって事だ。あの目ん玉お花野郎いつか絶対見つけ出して殺してやる。
「ふ、二人っきりですね! え、えへへ」
「うん? うんそうだな」
「こ、これってデートってやつですよね! お兄様私とっても嬉しいです!」
「うん、そうだね~」
考える事山積みだ。まぁお花野郎の事は後回しにしてとっととヤルダバオトⅧ式をまた使える様にしないと。それとアーサーの悪魔察知もどうにかならんかなぁ。あれさえこっちで制御できれば好きな所に行けるんだが。
「我が主! このルシファーにお任せ下さい!」
不意に俺の胴体からルシファーが顔を見せる。
「げっ!? ちょトイレ行かせて!」
俺は適当な路地に身を隠すと、胴体貫いてニコニコしているルシファーに視線を合わせる。
「何急に。割とマジでビビったんだが。あいつに見られたらどうすんだよ」
「我が主! 我は漆黒の心を持つ者にその姿を現すのです! 生半可な悪意しか持たぬ脆弱な者には認識する事叶わぬ故にご安心を! その事よりも悪魔の事なら私にいい考えがあります!」
なんか暗に俺が腹黒だって言われてる気がするんだが……。
「その考えとは?」
「我が主が冥府へ堕ちればよいのです!」
「は?」
え、何言ってんの? 俺が地獄へ堕ちるの?
「すまん、意味がわからないんだが」
「私はヘルズゲートを開く事ができます! 我が主こそ冥府を統べるに相応しく思います!」
いや、別に地獄を統率したいとか微塵も思ってないんだが。考えを教えろと言ってるんだが。
ルシファーが自身の耳を引きちぎり、それを放ると流れ出た赤い血液は血溜まりを作り、紅に染まった地中から、赤い瘴気と共に人間の耳を象った漆黒の門が出現した。よく見ると色々な魔物が彫刻され、かの有名な考える人らしき彫刻も見て取れる。
うわ……ゲーム中盤にでてくる中ボスのポップ前って感じだぁ。よくわからんけどなんか入りたくねぇ……。
「これ大丈夫なんか……本当に。なんか言いようのない不安感ヤバいんだが」
「さぁ参りましょう!」
ひとりでに扉が開き、血塗られた巨大な手に躰を掴まれ引きずり込まれる。
鉄と蒸気にまみれた暑苦しい光景が一変し、何とも寂れた荒野が眼前に広がっている。薄暗く、真っ赤に輝く小さな月が地表を照らしている。
後ろを見ると例の門は消え去っていた。
「ここが地獄か。意外と地味なんだな」
「我が主! こちらへどうぞ! 我が故郷を案内致します!」
「なんか神曲のダンテみたいだな。案内人も確かいたんじゃなかったか。内容知らねーけど」
「ウェルギリウスやねぇ。一緒に9つの園を旅するんどすえ」
「ふーん。ウェルなんとかじゃなくてこっちはルシファーだけどな」
殺風景の荒野を進み、しばらくしてルシファーが歩みを止めた。
「ご覧下さい! あれがここの名物になります! 魂の責苦です!」
ルシファーが指を指す方を見ると全裸になった人間と思しき者達が紅蓮の炎に焼かれているのが目に入った。
日本の感覚で言ったら灼熱地獄に当たるんだろうか。地獄に名物とかあるのか……。つーか、ルシファーのやつウキウキじゃん。
久々に地元に帰ってきたら、昔よく通ってた駄菓子屋の婆さんまだ元気に店切り盛りしてるやんけ的なテンションじゃん。
テンション上がり過ぎてスキップしてるじゃん。本人気づいてるのか知らんけど。
「焼けただれた人間の皮膚にレッサーデーモンの汁をかけて食べるとこれが中々美味です! 是非ご賞味ください!」
こいつ髪の毛金髪だしテンション高いしまるでどこぞの我が弟子みたいだぁ。
俺の目の前に火柱が発生し、人間の丸焦げた脚の様な物に謎のヘドロの様な粘着質の液体がぶっかけられた物体が現れた。
「……」
興味本位でエンチャントを起動してみる。
結果あれは間違いなく人間の脚である事が確定した。問題はあの謎のヘドロの方だ。成分に何故かメタンフェタミンの文字が表示された。
「今は腹いっぱいだからまたの機会に……」
「そうですか! では我が主! 先に進みましょう」
地獄でウキウキスキップの彼についていくと、幾つもの鏡が捨てられた奇っ怪な場所についた。
「何故地獄に鏡が?」
「これは贖罪の割れ鏡と言いまして、鏡に写った者が過去に殺してきた魂の残滓を具現化する為のものです!」
「ハァ……全く意味がわからん」
鏡の中から手が現れ、徐々にその姿を見せる。
出てきたのはこれまた全身焼けただれた人間だ。煮えたぎる臓物が露わになっており、全身から白い湯気を発し体中水ぶくれの醜い死体が俺を真っ直ぐ見ている。
「ごっごばべばぁ! べっべばげごぜびで!」
口から黄色い膿を吐き出しながら俺を指差し何か叫んでいる。
「何だあの気持ち悪いクリーチャーは?」
「我が主! あの鏡から出てくるのは鏡に写った者が過去に殺した人物やモンスターのここでの姿です!」
「いや、あんなやつ知らん」
そう言った瞬間、キモいモンスターは雄叫びを上げながら俺に向かってきた。
「なんか知らんがめっちゃ怒ってるな。怒る事をはらわたが煮えくり返ると言うが物理的に煮えてるやつを見たのは流石に初めてた」
俺はインベントリから銃を取り出し相手に銃口を向ける。
「アイシングバレット」
放たれた銃弾が内蔵に命中し一瞬で氷漬けになり、ひと呼吸おいて超冷却された銃弾が着弾した事により水蒸気爆発でバラバラに爆砕した。
「熱そうだったから冷やしてやったぞ。礼はいらん」
「我が主! 先へ進みましょう! 統率者の城はもう少し先になります!」
「おう」
歩を進めようと思った瞬間、例の鏡から姿を表したのは紫のローブに身を包み右手で自身の首を持ったロンメルだった。
「あー! お前も地獄に堕ちたのか! ざまぁねぇなぁ!」
「あ~お前は覚えてるぞ。懐かしいなおい! 元気にしてたか!」
「死んでんだよダボがぁ! 首と躰がくっつかねぇから不便で仕方がねぇ。お前は絶対こっち側だと思ってたぜぇ!」
「いや、俺死んでねぇし。一緒にすんな」
「ハァ? お前頭おかしくなったのか?」
「わざと地獄に堕ちた。ちょっと地獄の統率者シメようと思ってな」
「やっぱり頭おかしいんじゃねぇか……」
「ちょっと憐れむ様な目でこっち見んな。ぶっ殺すぞ」
「だからとっくにこっちは死んでんだよぉ! 統率者ってーとバエルの城に行くのか……。せっかくだし付いてくわ。暇だし」
「マジか。まぁ良いけど所で俺の隣にいるルシファー見えるか? ウキウキでスキップしてる」
「あ? いや見えん」
「ウッソだろお前!」
こうして俺はルシファーに地獄へ堕としてもらい、元王立騎士団の魔術師ロンメルを連れて一路バエルの城を目指すのだった。
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