追放された暗殺者は田舎でスローライフしていたらいつの間にか英雄になってました

10

ある日のこと、俺はいつものように森で魔物を狩っていた。


「グギャアアッ！！」


「くらえ！」


魔物の心臓に影を纏わせた剣を突き立てる！ 魔物は悲鳴を上げながら絶命していった……。


（ふぅ……こんなもんかな？）


俺は一息つくと、地面に座り込む。するとノワールがニコニコしながら近づいてきた。


「ご主人様、お疲れ様です！」


そう言って俺の隣に座ると、肩にもたれかかってきたのだ……！


「近い……」


俺はため息をつきながら呟くが、彼女は気にせず話し始める……。


「こうしてるとなんだか夫婦みたいですね……♡」


「何言ってんだお前……」


俺は呆れながら言うが、ノワールは気にする様子もなかった。


「やれやれ……」


俺は立ち上がると、森の奥に進む。すると……。


「グォオオオオオオオオオオオオオオッ！！！！」


巨大な猪が現れた！


「グォオオッ！！」


奴は雄たけびを上げながら突進してきた！俺は咄嗟に避けるが、少し掠ってしまった……。


（痛ぇ……！）


俺は体勢を整えると、剣を構える。そして……。


「影の型、三式【影刃】」


俺は自らの体に影を纏わせることで防御力を高める。そしてそのまま奴の影に剣を突き立てた！


「ゴアアッ！？」


猪は悲鳴を上げるとその場に崩れ落ちる。そしてそのまま動かなくなった……。


「次だ」


俺は再び森の奥に進む。すると今度は巨大な熊が現れた！


「グォオオオッ！！」


奴は咆哮を上げながら襲いかかってきた！


「影の型、七式【影縛】」


俺は自らの体に影を纏わせることで防御力を高める。そしてそのまま奴の影に剣を突き立てた！


「ガウッ！」


熊は苦しそうな声を上げると、そのまま地面に倒れる。そして……。


「グォオオッ！！」


熊は雄たけびを上げながら突進してきた！ 俺はそれをひらりと避けると、心臓に剣を突き刺した！


「ガハッ……」


熊は血を吐き出すと絶命したのだった……。


「次だ」


俺は森の奥に進む。すると今度はゴブリンの群れが現れた！


「グギャアアッ！！」


ゴブリンは雄たけびを上げながら襲いかかってきた！


「影の型、五式【影刀】」


俺は自らの体に影を纏わせることで防御力を高める。そしてそのまま奴の影に剣を突き立てた！


「ゴガッ！」


ゴブリンは血を吐き出すと絶命したのだった……。


（これで終わりかな？）


俺が立ち去ろうとすると、突然地面が揺れ始めた！


「なんだ……？」


俺は警戒しながら辺りを見回す。すると地面から巨大なモグラが現れた！


「グォオオッ！！」


巨大なモグラは咆哮を上げると、俺に向かって突進してくる！


「チッ！」


俺は剣で受け止めると、そのまま鍔迫り合いになる……！


（強いな……！）


俺は相手の力に押されながらも耐え続ける。そして隙を見つけると……。


「影の型、三式【影刃】」


俺は自らの体に影を纏わせることで防御力を高める。そしてそのまま奴の体に剣を突き立てた！


「ゴガッ……！」


巨大なモグラは悲鳴を上げるとその場に崩れ落ちる……。俺は奴が完全に息絶えたことを確認すると、ホッと胸を撫で下ろしたのだった……。


「ご主人様……♡」


ノワールが俺の腕に抱きつきながら甘えてくる。俺は彼女を引き離しながら言う。


「離れろ、暑苦しい」


「やだぁ～！ ご主人様ともっと一緒にいたいです～！」


「はぁ……」


俺はため息をつく。するとフィーナが横から近づいてきた。


「クロウ君、私も甘えたいなぁ……♡」


そう言って彼女は上目遣いで見つめてくる。俺はため息をつきながら言う……。


「分かったよ……」


その後もしばらくノワールは俺にベタベタしてきたが、なんとか引き剥がしたのだった……。