追放された暗殺者は田舎でスローライフしていたらいつの間にか英雄になってました

6

村に戻った俺は女たちから出迎えを受ける。


「「「守人様ーーーー！！！」」」


黄色い声とともに、女たちが一斉に駆け寄ってくる。


「すごいわ！ クロウ君、ありがとう！！」


「さすが村一番のイケメンね！」


「やっぱり私たちを守ってくれるのね！」


俺は女性たちに揉みくちゃにされた。


「クロウ君、行くよ！」


フィーナが俺の手を引っ張る。そしてそのまま、村の奥へと連れて行かれた……。連れてこられたのは小さな家だった。どうやらここがフィーナの家らしい。中へ入ると、そこには質素だが綺麗な家具が揃えられていた。


「えへへ、クロウ君をお招きしちゃった」


「そ、そうか……」


「……」


沈黙が流れる。俺は気まずくなって立ち上がったその時だ……。


「……っ！ クロウ君！」


突然、フィーナに抱きしめられる。


「ど、どうしたんだ……？」


「ごめんなさい……私、本当はクロウ君を傷つけた連中のこと許せないの」


「フィーナ……」


フィーナは潤んだ瞳で俺を見つめる。そして俺にキスをしたのだった……。


「……っ！？」


俺は戸惑う。しかしすぐに理解した、フィーナが俺を愛しているということに。


「えへへ、クロウ君とキスしちゃった」


フィーナは頰を赤く染める。


「晩御飯の準備するね」


「あ、あぁ……」


俺はフィーナの後ろ姿を眺める。そして改めて彼女が美しい女性であるということを認識したのだった……。


「クロウ君、お風呂沸いたから入ってきていいよ」


「ああ」


俺はフィーナと一緒に風呂場へ向かう。脱衣所で服を脱ぎ、裸になる。そして浴室へ入ろうと扉に手をかけたときだった……。なんと向こう側でフィーナが服を脱いでいたのである！


「おわっ！？」


「あっ、クロウ君」


お互い裸の状態で向かい合う。フィーナの美しい裸体が目に入ってしまう。


「ご、ごめんっ！ すぐに出るから……」


俺は慌てて脱衣所へ出ようとする。すると、後ろからフィーナに抱きつかれたのだった……。


「えへへ、一緒に入ろ？」


結局押し切られて一緒に入ることになってしまった……。フィーナは俺の体を洗ってくれている。胸が背中に当たり、柔らかな感触が伝わってきた……。そして二人で湯船に浸かる。後ろから抱きしめられるような形だ。フィーナの大きな胸が背中に当たる。


「どお？ クロウ君、気持ちいい？」


「あ、あぁ……」


俺は動揺しながらもなんとか答える。背中に感じる柔らかな感触と、前から聞こえてくる甘い声が、俺の興奮を高めていった……。


「クロウ君……」


フィーナが俺の顔を覗き込んでくる。その瞳は潤んでおり、頰は赤く染まっていた。


「クロウ君……好き」


俺はなにも答えられぬまま、フィーナの唇を受け入れたのだった……。


「今日はビーフシチューだよ」


「お、美味しそうだな……」


俺は食卓につき、フィーナと向かい合わせに座る。すると彼女がスプーンでビーフシチューをすくい、差し出してきた。


「はいクロウ君、あーん」


俺は言われるがままに口を開ける。そしてそのまま彼女の手作り料理を味わった……。


「た、食べさせてあげるのって楽しいかも……」


フィーナは呟くように言う。その顔は赤く染まっていた。


「ごちそうさまでした……」


「えへへ……お粗末様でした」


俺は食器を片付ける。するとフィーナが話しかけてきた。


「クロウ君……今夜、私の部屋に来てくれませんか？」


「……っ！」


俺は驚く。フィーナは頰を赤く染めながら続ける。


「私、クロウ君と一緒に寝たいです……」


上目遣いで見つめてくるフィーナ。そんな彼女にドキッとして思わず頷いてしまう。


「わかった……」


「えへへ、嬉しいな」


俺はフィーナの部屋のドアをノックする。するとすぐに返事が返ってきたので、部屋の中へ入った……。部屋の中にはベッドがあり、その上には下着姿のフィーナが座っていた。


「クロウ君……」


彼女は頰を赤らめながら言う。そしてゆっくりと立ち上がり、こちらを向いた。その仕草一つ一つに艶めかしさがあり、俺の鼓動が激しくなるのを感じた……。


「私、クロウ君のことが好き……大好き……」


そう言いながら近づいてくる。そして俺の胸に頰をすり寄せてきた。柔らかい感触が伝わってくる。俺は思わず彼女の体を抱きしめてしまった……。


「っ！」


フィーナが驚きの声を上げる。しかしすぐに俺に身を委ねてきた。俺たちはそのままベッドに倒れこむ……そしてお互いの唇を貪りあったのだった……。