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私たちは村を後にし、森を出たところで立ち止まった。そして、再び村を振り返った時、私は息を呑んだ。村の上空には青白い光が再び輝き始めていた。それはまるで、村人たちの魂がまた木に引き寄せられていくかのようだった。


「そんな……!」リリアンが声を震わせた。


エドワードは険しい表情で言った。「まだ終わっていないんだ」


私たちは再び村へと戻り始めた。しかし、その道中で私はあることに気づいた。村の上空には、あの古木の魔力がまだ残留していたのだ。そしてそれが村人の魂を吸い取っている原因となっていたのだ。


私たちは急いで村に戻ると、古木の周りに集まった村人たちを救い出した。村人たちは皆疲れ果てており、ぐったりとしている者もいた。

エドワードが彼らに言った。「もう大丈夫だ。君たちには木に魂を奪われずに生きる力を与える」彼は村人一人一人の手に石をはめ込んだ。それは魔力を持つ者にしか扱えない特別なものだった。


村人たちはその石を身につけると、次第に元気を取り戻していった。彼らは感謝の言葉を述べながら、私たちに感謝の意を表した。私たちは村人たちと別れ、村を後にした。


「あの木が村人たちの魂を吸い取っていたんですね」リリアンが言った。


「ああ、そうだ」エドワードが答える。


「村人たちはそのことに気づかなかったんだろう。だが、俺たちはそれを知った。だから、彼らを救うことができたんだ」


夜が更けていく中、私たちは森の外れにある小さな宿で一息つくことにした。エドワードは窓際に腰かけ、遠くに見える村の方を眺めている。リリアンは疲れ果てた様子で、すでにベッドで眠りについていた。


「どう思う?」私はエドワードに尋ねた。「本当に村は救われたのかしら?」


エドワードはしばらく沈黙した後、ゆっくりと口を開いた。「正直なところ、わからない。あの木の力は予想以上に強かった。村人たちの魂を完全に解放できたとは言い切れないんだ」


私は深いため息をついた。「そうね。私も同じように感じていたわ」


「しかし」エドワードは続けた。「我々にできることはやった。少なくとも、村人たちに抵抗する力を与えることはできた。これからは彼ら自身が戦っていかなければならない」


私は窓の外を見た。遠くの村はもう見えなかったが、夜空には無数の星が輝いていた。それはまるで、村人たちの魂のようだった。


「明日からどうするの?」私は尋ねた。


エドワードは少し考え込んだ後、答えた。「他の村々を調査する必要がある。この現象が広がっているかもしれない。そして、もしかしたら…この問題の根源を見つけられるかもしれない」


私は頷いた。「そうね。私たちにはまだやるべきことがたくさんありそうだわ」


エドワードは立ち上がり、私の肩に手を置いた。「休もう、ロザリンド。明日は長い旅になるだろう」

私たちは静かに就寝の準備を始めた。しかし、私の心の中では様々な思いが渦巻いていた。村人たちの運命、この奇妙な現象の原因、そして私たち自身の使命について。


眠りにつく直前、私は決意を新たにした。この謎を解明し、すべての人々を救うまで、決して諦めないと。そして、私たちの旅はまだ始まったばかりだった。
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