弓使いの成り上がり～「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした～

16

翌日、俺たちはギルドに帰還した。リチャード博士や魔法銃の量産に携わる職人たちが出迎えてくれた。


「よくぞ戻ってきてくれたな！ 君たちのおかげで多くの冒険者たちが救われることだろう！」


リチャード博士は嬉しそうに言った。俺たちは笑顔で頷いた。


「それにしても、こんなに早く依頼を達成してしまうなんて驚きだよ」


リチャード博士が感心したように言うと、仲間たちも同意するように頷いた。


俺は照れ臭くなりながらも答えた。


「いえ、皆さんのおかげです！ 本当にありがとうございます！」


俺の言葉に全員が笑みを浮かべるのだった……


「さあ、打ち上げをしようじゃないか！」


リチャード博士が提案する。俺たちは頷くと、酒場へと向かった……


「それでは乾杯！」


俺たちはジョッキを打ち鳴らすと、一気に飲み干した。そして、料理を食べ始める。どれもとても美味しくて幸せな気持ちになった……


「うぁああああああああああああああっ！！！！」


突然、外から悲鳴が聞こえてきた！ 俺たちは急いで外に出ると、そこには大量の魔物がいた！


「これはまずいぞ……！」


団長が驚愕の声を漏らす。リチャード博士も険しい表情を浮かべていた。子供たちは怯えた表情で震えている……


「こうなったら最後の手段だ！」


リチャード博士はそう言うと、何かを取り出した！ それは赤い宝石だった。それを手にすると彼は叫んだ。


「出でよ！ 聖獣ペガサス！」


その瞬間、地面に魔法陣のようなものが浮かび上がり光り輝いた。そして、そこから巨大な馬のような生き物が現れた！


「あれは……！」


俺は驚きの声を上げる。なんと、それは聖獣ペガサスだったのだ！


「乗れ！！」


俺はペガサスに跨ると、団長たちもそれに続く。ペガサスは勢いよく走り出した！


「グォオオッ！！」


魔物たちが襲いかかってくるが、ペガサスはそれを華麗に避けていく。そして、あっという間に魔物たちの元まで辿り着いた！


「行け！」


リチャード博士の合図で俺は剣を構えると駆け出した！


「【閃光の矢（ライトニング・アロー）】！」


鋭い矢が魔物たちに命中する！


「【炎槍（ファイア・ランス）】！」


炎の槍が魔物たちを焼き尽くす！


「【流星の矢（スターダスト・アロー）】！」


光の矢が魔物たちを蝕んでいく！


「【雷球（サンダー・ボール）】！」


雷の球が魔物たちを痺れさせた。


「【審判の矢（ジャッジメント・アロー）】！」


そして、最後の一匹を斬り伏せた……


「やったな……」


団長は安堵の表情を浮かべると、ペガサスから降りて子供たちの元へと駆け寄った。俺もその後に続く……


「ありがとう！ お兄ちゃんたち！」


子供たちは笑顔で言う。団長も笑顔を浮かべると、彼らに向かって言った。


「君たちのおかげで助かったよ！ ありがとう！」


俺たちは感謝の言葉を伝えると、その場を後にした……


「今日は本当にありがとうございました！」


リチャード博士が頭を下げると、俺たちに向かって言った。


「こちらこそありがとう！ 君たちのおかげで多くの冒険者たちが救われたよ！」


俺たちは笑みを浮かべると、リチャード博士や仲間たちと共に打ち上げをするのだった……