弓使いの成り上がり～「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした～

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ある日のこと、俺たちは新たな依頼をこなすため、とある森に来ていた。なんでも、最近この辺りで魔物が増えてきているらしい。そのための調査ということだ。


「よし……行くぞ」


団長の号令で俺たちは森の中に入っていく。森の中は薄暗く不気味だった。だが、団長を先頭に進んでいくうちに開けた場所に辿り着く。そこには大量の魔物が待ち構えていた！


「みんな！ 気をつけろ！」


俺は弓を構えて矢を放つ。すると、魔物たちが次々と倒れていった。だが……


「なっ！？」


突然地面から巨大な魔物が現れる！ それはまるでゴーレムのような姿をしていた。しかも、その体はとても大きい。恐らく、この森のボス的存在だろう。


「こいつは……エンペラーゴーレムか！」


団長が驚きの声を上げる。どうやらかなり強い相手のようだ。だが、やるしかない！ 俺は剣を抜き放って斬りかかった。しかし、硬い装甲によって攻撃が弾かれてしまう！


「くっ……それなら！」


俺は剣に魔力を込めると、そのまま魔法を放つ。すると、エンペラーゴーレムは粉々に砕け散った。


「よし！ これで大丈夫でしょう」


俺が振り返ると、他のメンバーたちも魔物たちと戦っていた。どうやらみんな無事のようだ。安心した瞬間だった……突然地面が揺れるような感覚に襲われる。そして、地面から巨大な蛇が現れた！


「こいつは……ヒュドラか！」


団長が叫ぶ。どうやらかなり厄介な相手のようだ。だが、やるしかない！ 俺たちは武器を構えて戦い始めたのだった……


「くっ……強い！」


俺は苦戦していた。相手は強いだけでなく、その鱗はとても硬い。剣で斬りかかっても弾かれてしまうほどだ。このままでは埒があかないと思った俺は、魔法を使って攻撃することにした。


「くらえ！」


俺が放った火の玉がヒュドラに命中する。だが、それでもダメージを与えた様子はないようだった。すると、突然ヒュドラは動き出すと俺に噛み付いてくる！ 俺はなんとか躱そうとするが、間に合わずに腕を噛まれてしまった！


「ぐあっ！？」


激痛が走ると同時に力が抜けていく。どうやら毒を注入されてしまったようだ。


「カイト！」


団長が叫ぶ。だが、俺の体はどんどん重くなっていた。このままではまずいと思った俺は、一旦距離を取ることにした。


「くそっ……どうすれば……」


俺は必死に打開策を考えるが、何も思いつかない。すると、突然頭の中に声が聞こえてきた。


『スキル【状態異常無効】を手に入れますか？』


突然の出来事に驚く俺だったが、すぐに返事をすることにした。


（ああ、頼む）


俺が心の中で念じると、再び声が聞こえてくる。


『スキル【状態異常無効】を手に入れました』


その途端、俺の体が軽くなった。どうやら毒を無効化できたようだ！


「みんな！ 今だ！」


俺が叫ぶと、他のメンバーたちも一斉に攻撃を始める。ヒュドラの体はどんどん切り刻まれていき、やがて完全に動かなくなった。


「やったな！」


団長が嬉しそうに言う。俺も笑顔で頷いたのだった……