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ある日のこと、俺たちはギルドに呼び出された。


「本日は集まっていただいてありがとうございます」


受付嬢のセレナが俺たちに向かって言う。どうやら重要な話があるようだ。


「それで、話というのは?」


団長が尋ねる。すると、セレナは答えた。


「実は……あなた方に指名依頼があります」


「ほう……それは興味深いですね」


団長は興味深そうな表情を浮かべる。他のみんなも同じ気持ちのようだ。


「それで、どんな依頼なんですか?」


俺が尋ねると、セレナは一枚の紙を取り出した。


「依頼内容は護衛です」


「護衛?」


俺は首を傾げる。すると、団長が説明してくれた。


「実は最近、王都の周辺で魔物が増えているんだ。それで、王都の騎士団だけでは対処しきれないらしい」


なるほど……そういうことか……


「そこで、俺たちにその依頼が来たというわけですか?」


俺が尋ねるとセレナは頷く。どうやら正解だったようだ。


「はい、その通りです」


「分かりました。引き受けます」


俺は即答する。他のメンバーたちも同意見のようだった。


「ありがとうございます」


セレナは嬉しそうに微笑むと、依頼の詳細を説明し始める。俺たちはそれをしっかりと聞きながらメモを取っていった。


「では、よろしくお願いしますね」


セレナが頭を下げる。俺たちはギルドを出ると馬車に乗り込んだ。


「さて……どんな魔物が出るかな……」


俺は期待に胸を膨らませながら馬車に揺られていたのだった。


「ここが依頼の場所か……」


俺たちは王都から少し離れた位置にある小さな村に来ていた。この村には特産品であるリンゴの木があるらしく、それを求めて魔物が大量に集まっているらしい。


「よし、早速討伐に向かおう」


団長の指示に従い、俺たちは村の中に入る。すると、早速魔物が現れた。


「あれは……」


現れたのは巨大な狼のような魔物だった。鋭い牙と爪を持っている。恐らく、こいつがこの付近の魔物を操っているのだろう。


「鑑定結果は……エンペラーウルフか」


団長が呟く。エンペラーウルフはSランクの魔物であり、Sランクの冒険者でも苦戦するほどの強さを持っていると言われている。だが、俺たちなら大丈夫だろう……そう思って俺たちは戦闘を始めた。


「はあっ!」


俺が矢を放つと、エンペラーウルフは素早く回避する。だが、そこに団長が斬りかかった。


「はあっ!」


エンペラーウルフの体が真っ二つになる。やがて、エンペラーウルフは倒れてしまった。


「さすがですね……」


「当然の結果さ」


団長は謙遜するが、その顔には満足げな笑みが浮かんでいる。他のメンバーもそれぞれ自分の仕事をこなしていた。俺はエンペラーウルフを解体し、その素材を回収する。そしてギルドへと戻っていった。


「依頼達成ですね。お疲れ様でした」


セレナが労ってくれる。俺たちはギルドから報酬を受け取った。


「また、何かあればよろしくお願いします」


「はい。こちらこそ」


俺たちはギルドを出ると、帰路につく。そして、馬車に乗って屋敷へと戻ったのだった。
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