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ある日のこと、俺はアーガスの北にある鉱山へと向かった。そこは昔から良質な鉱石が産出されることで知られている場所だった。そのため多くの冒険者たちが一攫千金を夢見て挑んでいた。しかし最近では魔物たちによる被害が増えているという……
「はぁ~……憂鬱だ。なんでこんな面倒なことをしなきゃいかんのだ」
『なら、断ればよかったじゃないですか』
「そうなんだけどさぁ……」
俺はため息をつくと、山道を登り始めた。道中は険しいが、その分報酬も良いし名声も上がる……それに何より、こんな辺境の地では他にやることが無いのだ……
(本当に退屈だな……)
そんなことを思いながら歩いていると、鉱山の入り口が見えてきた。
「さて、行くか……」
鉱山の中は薄暗く、ジメッとした空気が漂っている。俺は魔法で灯りを作り出すと、奥へと進んで行った……
しばらく進むと大きな空洞に出た。そこには大量の鉱石が眠っており、周囲には採掘された跡が見られる。どうやら既に誰かがここを探索しているようだ……
(まあ、俺には関係ないけどな)
そう思いながら更に奥に向かって進んでいくと、前方に魔物の姿が見えた。巨大なミミズのような姿をしており、体からは大量の鉱石が生えている……
『あれは《アイアンワーム》です! 金属を食べることで鋼鉄の強度を持つ皮膚になってミスリル製の武器でも折れるほどです!』
「ふーん……」
俺は魔物を指さすと、バンと銃を撃つしぐさをした。その瞬間、魔物は粉々になり光の粒子となって消えていく……
『え、えぇえええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!! 今のは一体!?』
「まあ、ちょっとした魔法だよ……」
『そんなんじゃないですよ! 魔法を超えた何かですよ!』
「まあ、いいじゃないか……とにかく先を急ごう」
俺は面倒臭そうに言うと再び歩き始める。その後も魔物が現れる度に適当に魔法を撃って倒しながら進んで行った。そしてついに最深部まで到達した。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」
そこには黄金に輝く、巨大なドラゴンがいた。
『で、出た! ドラゴンっすよぉ!』
フィーネが肩の上で騒ぎ立てる。
「うるさいなぁ……静かにしろよ」
『だって! ドラゴンっすよ! 超強いモンスターですよぉ!』
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」
ドラゴンの口から極大のブレスが放たれる。それは周囲の鉱石を全て溶かしつくし、地面をドロドロに溶かしたが……俺には当たらなかったい。
『ど、どうして無事なんですか!?』
「魔法障壁を張っておいたからだよ」
『ずるいっすよ! そんなのありですか!?』
「まあ、いいじゃないか……」
俺は面倒臭そうに答えると、ドラゴンに向かって歩き出した。そしてそのまま近づいていく。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」
ドラゴンは俺に対してブレスを吐くが……それは全て魔法障壁の前に阻まれた。その様子を見ていたフィーネが騒ぎ立てる。
(うるさいなぁ……)
そう思いながらもゆっくりと近づいて行く……そしてとうとう接近戦の距離まで近づいた。するとドラゴンが爪で攻撃してきた。しかしそれも全て魔法障壁に弾かれてしまう。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」
苛立った様子のドラゴンが再びブレスを撃とうとする。だが、その前に俺は剣を軽く振り下ろす。その瞬間、ドラゴンはサイコロステーキのようにバラバラになって崩れ落ちた。
『い、今何したんすか!?』
「ただ適当に100万回くらい斬りつけただけだけど?」
『ひ、100万!? そんなのありですか!?』
「神鳥のくせにこの程度のスピードも見えないのか?」
『ドラゴンよりあんたの方がよっぽど化け物っすよ!』
「まあ、いいじゃないか……」
俺は面倒臭そうに答えると、ドラゴンの死体に背を向けて鉱山から外に出た。
「これで依頼は達成だな」
『そ、そうですね……』
フィーネの返事を聞き流しながら俺は帰路につくことにした。
「はぁ~……憂鬱だ。なんでこんな面倒なことをしなきゃいかんのだ」
『なら、断ればよかったじゃないですか』
「そうなんだけどさぁ……」
俺はため息をつくと、山道を登り始めた。道中は険しいが、その分報酬も良いし名声も上がる……それに何より、こんな辺境の地では他にやることが無いのだ……
(本当に退屈だな……)
そんなことを思いながら歩いていると、鉱山の入り口が見えてきた。
「さて、行くか……」
鉱山の中は薄暗く、ジメッとした空気が漂っている。俺は魔法で灯りを作り出すと、奥へと進んで行った……
しばらく進むと大きな空洞に出た。そこには大量の鉱石が眠っており、周囲には採掘された跡が見られる。どうやら既に誰かがここを探索しているようだ……
(まあ、俺には関係ないけどな)
そう思いながら更に奥に向かって進んでいくと、前方に魔物の姿が見えた。巨大なミミズのような姿をしており、体からは大量の鉱石が生えている……
『あれは《アイアンワーム》です! 金属を食べることで鋼鉄の強度を持つ皮膚になってミスリル製の武器でも折れるほどです!』
「ふーん……」
俺は魔物を指さすと、バンと銃を撃つしぐさをした。その瞬間、魔物は粉々になり光の粒子となって消えていく……
『え、えぇえええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!! 今のは一体!?』
「まあ、ちょっとした魔法だよ……」
『そんなんじゃないですよ! 魔法を超えた何かですよ!』
「まあ、いいじゃないか……とにかく先を急ごう」
俺は面倒臭そうに言うと再び歩き始める。その後も魔物が現れる度に適当に魔法を撃って倒しながら進んで行った。そしてついに最深部まで到達した。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」
そこには黄金に輝く、巨大なドラゴンがいた。
『で、出た! ドラゴンっすよぉ!』
フィーネが肩の上で騒ぎ立てる。
「うるさいなぁ……静かにしろよ」
『だって! ドラゴンっすよ! 超強いモンスターですよぉ!』
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ドラゴンの口から極大のブレスが放たれる。それは周囲の鉱石を全て溶かしつくし、地面をドロドロに溶かしたが……俺には当たらなかったい。
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『ずるいっすよ! そんなのありですか!?』
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『そ、そうですね……』
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