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翌日、朝食を食べるべく食堂に向かうと、一人の少女が佇んでいた。
「初めまして、アベル様」
「君は?」
「ジェレミア様より、アベル様のお世話を命じられたアリスと申します。不束者ですがよろしくお願い致します」
「ああ、よろしく頼むよ」
俺はアリスと名乗った少女をまじまじと見つめる。年齢は14歳くらいだろうか? 長い銀髪に青い瞳をしている。どことなく気品を感じさせる顔立ちだ。服装はメイド服を着用している。おそらくジェレミアの趣味だろう。なかなか似合っているじゃないか。
(それにしてもこの子……なんか妙に落ち着いてるな)
俺は彼女の冷静さに少し違和感を覚えた。だがすぐに頭を切り替えることにした。まずは朝食を済ませようと考えたのだ。
「じゃあ朝食を頼む」
「かしこまりました。すぐにご用意いたしますね」
アリスは慣れた手つきで料理を運んできた。メニューはパンと野菜スープだ。シンプルな料理だが、味はかなり良い。
(ふむ……これはかなりの腕だな)
俺は感心しながら食事を終えた。そして執務室に向かうと執務を始めることにした。まずは村周辺の魔物討伐についての書類に目を通すことにする。するとアリスが紅茶を持ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう」
アリスは慣れた手つきで紅茶を淹れてくれる。なかなか手慣れているようだ。
「熱いうちにどうぞ」
「ああ、いただくよ」
俺は紅茶を一口飲もうとするが、微かな刺激臭が鼻腔を刺激した。
「どうして紅茶にヴェノムサーペントの毒が入っているんだ?」
「……どうして分かったんです? 毒見役でも見抜けない微量な量なのに……」
「俺を暗殺しようとしてくる奴は大勢いたからな……毒の見分けは得意なんだよ」
「そうですか……ならばこれで!」
アリスは懐からナイフを取り出すと、こちらに向かってきた。そして俺の首目掛けて振り下ろしてくる。だが俺は難なくそれを受け止めた。
「な!?」
「はい残念でした~」
俺は彼女を押さえつけると拘束した。彼女はジタバタと抵抗していたが無駄だと悟ったのか大人しくなった。
「仕事、失敗……しちゃった……」
アリスは絶望に染まった表情を浮かべる。だが俺は彼女を咎めるつもりはない。むしろ感心してしまったのだ。
(この子は暗殺が失敗したにもかかわらず、取り乱したりしていない……)
冷静に次の手を考えているのだ。暗殺者としては一流の素質を持っていると言えよう。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「……ある貴族に命令されたからです」
「そうか……その貴族の名前は?」
「名前は分かりませんが、かなりの名門のようでした……」
おそらくコーネリア家の誰かだろう。まあ、貴族の名前なんてどうでもいいけどな。
「で、君はこれからどうするんだ?」
「え……私を処分しないのですか?」
アリスは信じられないといった様子で聞いてくる。
「どうしてそんなことをする必要があるんだ? 君はジェレミアに世話係を命じられたんだろ?」
「はい……」
「ならば俺は君を信頼する。だからこれからもよろしく頼むよ」
そう言いながら彼女の拘束を緩めた。すると彼女は慌てて起き上がった。
「あ、ありがとうございます!」
アリスは深々と頭を下げる。それから彼女は満面の笑みを浮かべていた。
(ふむ……面白い子だな)
俺は彼女に興味を持っていた。だからもう少し踏み込んでみることにした。
「なあ、もしよかったら君のことを教えてくれないか?」
「え? なんでですか?」
「興味があるからさ」
「分かりました」
アリスは少し考えた後、自分の過去について話し始めた。どうやら彼女は孤児だったらしく、暗殺組織で育てられていたのだという。そしてある日、暗殺の才能を見出されて暗殺者として生きてきたそうだ。
「そうか……苦労してきたんだな」
「……はい」
アリスは暗い表情を浮かべる。そんな彼女を元気づけようと俺はある提案をした。
「じゃあ、俺が君を救おうじゃないか!」
「え!?」
「今まで苦労してきた分俺が君に楽しいことを体験させてあげるよ!」
「あの、困ります!」
「ん? なんでだ?」
「私は暗殺者ですよ!? そんな私に優しくするなんておかしいです!」
アリスは戸惑いを隠せない様子だ。おそらく今まで優しい言葉をかけられたことがないのだろう。そんな彼女に俺は優しく語りかける。
「君は暗殺者である前に一人の女の子だ。だから自分のやりたいことを自由にすればいい」
「そ、それは……」
アリスは俯き黙り込んでしまった。しばらく沈黙が続いた後、意を決したかのように口を開いた。
「……私、ずっと普通の生活にあこがれていたんです。でも、私なんかが幸せになる権利はないと思って……」
「そんなことはないさ! 君は十分すぎるほど辛い経験をしてきたんだ! そんな君には幸せになる権利があるはずだ!」
俺はアリスの手を取り力強く言う。すると彼女は涙を流し始めた。
(やれやれ……泣かせてしまったか)
俺は彼女の背中を優しくさすってやった。やがて落ち着きを取り戻したのかゆっくりと話し始める。
「ありがとうございます……おかげで気持ちが楽になりました」
「そうか、それは良かったよ」
「では……これからよろしくお願いしますね。ご主人様」
こうして俺は暗殺者のアリスをメイドとして雇うことにしたのだった。
「初めまして、アベル様」
「君は?」
「ジェレミア様より、アベル様のお世話を命じられたアリスと申します。不束者ですがよろしくお願い致します」
「ああ、よろしく頼むよ」
俺はアリスと名乗った少女をまじまじと見つめる。年齢は14歳くらいだろうか? 長い銀髪に青い瞳をしている。どことなく気品を感じさせる顔立ちだ。服装はメイド服を着用している。おそらくジェレミアの趣味だろう。なかなか似合っているじゃないか。
(それにしてもこの子……なんか妙に落ち着いてるな)
俺は彼女の冷静さに少し違和感を覚えた。だがすぐに頭を切り替えることにした。まずは朝食を済ませようと考えたのだ。
「じゃあ朝食を頼む」
「かしこまりました。すぐにご用意いたしますね」
アリスは慣れた手つきで料理を運んできた。メニューはパンと野菜スープだ。シンプルな料理だが、味はかなり良い。
(ふむ……これはかなりの腕だな)
俺は感心しながら食事を終えた。そして執務室に向かうと執務を始めることにした。まずは村周辺の魔物討伐についての書類に目を通すことにする。するとアリスが紅茶を持ってきた。
「どうぞ」
「ありがとう」
アリスは慣れた手つきで紅茶を淹れてくれる。なかなか手慣れているようだ。
「熱いうちにどうぞ」
「ああ、いただくよ」
俺は紅茶を一口飲もうとするが、微かな刺激臭が鼻腔を刺激した。
「どうして紅茶にヴェノムサーペントの毒が入っているんだ?」
「……どうして分かったんです? 毒見役でも見抜けない微量な量なのに……」
「俺を暗殺しようとしてくる奴は大勢いたからな……毒の見分けは得意なんだよ」
「そうですか……ならばこれで!」
アリスは懐からナイフを取り出すと、こちらに向かってきた。そして俺の首目掛けて振り下ろしてくる。だが俺は難なくそれを受け止めた。
「な!?」
「はい残念でした~」
俺は彼女を押さえつけると拘束した。彼女はジタバタと抵抗していたが無駄だと悟ったのか大人しくなった。
「仕事、失敗……しちゃった……」
アリスは絶望に染まった表情を浮かべる。だが俺は彼女を咎めるつもりはない。むしろ感心してしまったのだ。
(この子は暗殺が失敗したにもかかわらず、取り乱したりしていない……)
冷静に次の手を考えているのだ。暗殺者としては一流の素質を持っていると言えよう。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「……ある貴族に命令されたからです」
「そうか……その貴族の名前は?」
「名前は分かりませんが、かなりの名門のようでした……」
おそらくコーネリア家の誰かだろう。まあ、貴族の名前なんてどうでもいいけどな。
「で、君はこれからどうするんだ?」
「え……私を処分しないのですか?」
アリスは信じられないといった様子で聞いてくる。
「どうしてそんなことをする必要があるんだ? 君はジェレミアに世話係を命じられたんだろ?」
「はい……」
「ならば俺は君を信頼する。だからこれからもよろしく頼むよ」
そう言いながら彼女の拘束を緩めた。すると彼女は慌てて起き上がった。
「あ、ありがとうございます!」
アリスは深々と頭を下げる。それから彼女は満面の笑みを浮かべていた。
(ふむ……面白い子だな)
俺は彼女に興味を持っていた。だからもう少し踏み込んでみることにした。
「なあ、もしよかったら君のことを教えてくれないか?」
「え? なんでですか?」
「興味があるからさ」
「分かりました」
アリスは少し考えた後、自分の過去について話し始めた。どうやら彼女は孤児だったらしく、暗殺組織で育てられていたのだという。そしてある日、暗殺の才能を見出されて暗殺者として生きてきたそうだ。
「そうか……苦労してきたんだな」
「……はい」
アリスは暗い表情を浮かべる。そんな彼女を元気づけようと俺はある提案をした。
「じゃあ、俺が君を救おうじゃないか!」
「え!?」
「今まで苦労してきた分俺が君に楽しいことを体験させてあげるよ!」
「あの、困ります!」
「ん? なんでだ?」
「私は暗殺者ですよ!? そんな私に優しくするなんておかしいです!」
アリスは戸惑いを隠せない様子だ。おそらく今まで優しい言葉をかけられたことがないのだろう。そんな彼女に俺は優しく語りかける。
「君は暗殺者である前に一人の女の子だ。だから自分のやりたいことを自由にすればいい」
「そ、それは……」
アリスは俯き黙り込んでしまった。しばらく沈黙が続いた後、意を決したかのように口を開いた。
「……私、ずっと普通の生活にあこがれていたんです。でも、私なんかが幸せになる権利はないと思って……」
「そんなことはないさ! 君は十分すぎるほど辛い経験をしてきたんだ! そんな君には幸せになる権利があるはずだ!」
俺はアリスの手を取り力強く言う。すると彼女は涙を流し始めた。
(やれやれ……泣かせてしまったか)
俺は彼女の背中を優しくさすってやった。やがて落ち着きを取り戻したのかゆっくりと話し始める。
「ありがとうございます……おかげで気持ちが楽になりました」
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