転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました

21

ある日のこと。奴隷たちとの仕事を終えた私は、ルシアちゃんと一緒に散歩を楽しんでいた。


「今日はとても良い天気ですね！」


ルシアちゃんが嬉しそうに言う。私も笑顔で答えた。


「そうだね！ 絶好のお出かけ日和だよ♪」


「ふふっ、クロエ様ったらはしゃぎすぎですよ？」


「そんなことないわよ！ ルシアちゃんの方こそいつもより笑顔が多いんじゃない？」


（まぁ……私も人のこと言えないけどね……♪）


そんなことを話しながら歩いているうちに、私たちはとある場所に辿り着いた。そこは美しい花畑だった……！


「うわぁ……！」


私は思わず感嘆の声を上げた……！


（綺麗な花だなぁ……）


しばらく見惚れていると、ルシアちゃんが話しかけてきた。


「クロエ様？ お花に興味がおありですか？」


「うん！ すごく綺麗だと思って……」


「そうですか、私も同じ気持ちです！ クロエ様と一緒に来られて嬉しいです！」


（ルシアちゃんも同じこと思ってくれてたんだ……！）


そんなことを考えているうちに、ルシアちゃんが思いついたように言ってきた。


「そうだ！ 花冠を作ってみませんか？」


私は笑顔で答えた。そして二人で花を摘んで冠を作り始める……！


（どの花にしようかな……？）


しばらく迷った結果、私は白い花とピンクの花を選ぶことにした。そしてそれを丁寧に編んでいく……完成した頃には太陽も傾き始めていた。


「完成しました！」


ルシアちゃんは嬉しそうに微笑むと、それを私に差し出してきた。私はそれを受け取ると頭に被った……！


「似合ってるかな？」


私が尋ねると、彼女は笑顔で答えてくれた。


「はい！ とてもお綺麗ですよ！」


「ふふっ、ありがとう♪」


それからしばらく私たちは花冠を作ったり、おしゃべりをしたりして楽しい時間を過ごしたのだった……。

そして屋敷に帰ってきた私たちを出迎えてくれたのは、奴隷たちだった……！


「お帰りなさいませ！」


「ただいま～♪」


私は笑顔で答えると、そのまま部屋に帰ろうとした……しかしそこでふと思いつく。


（そうだ！）


私は奴隷たちに向かって言った。


「みんなもお花で冠を作ってみたらどうかな？」


私の言葉を聞いてルシアちゃんや奴隷たちがざわめく……！


（やっぱり急にこんなこと言ったら失礼だったかな……？）


しかしそんな心配をよそに、ルシアちゃんが口を開いた。


「それはとても楽しそうですね！ ぜひ皆さんで挑戦してみましょう！」


（良かったぁ……♪）


私はホッと胸を撫で下ろした……そしてみんなで協力しながら花冠作りを始めたのだった……！


（うわぁ……！ すごい！）


私は出来上がった花冠を見て感動していた。色とりどりの花が綺麗に咲いている……！


（みんなも頑張って作ってくれたんだね……！）


改めて感謝の気持ちでいっぱいになる私なのだった……。


「クロエ様！ どの花冠が一番お好きですか？」


ルシアちゃんが尋ねてきた。私は少し悩んでから答えることにした……。


（うーん、どれがいいかな？）


しばらく悩んだ末、私は一つの花を指さすことにした……！それは白い花でできた綺麗な花の冠だった……！


（これすごく可愛い！）


私がそれを手に取ろうとすると、ルシアちゃんが制止してきた……！


「お待ちください！」


（あれっ……？）


不思議に思って彼女の方を見ると、彼女はニッコリ笑って言った。


「クロエ様にはこちらの花冠の方がお似合いだと思います！」


彼女が手に取ったのはピンク色の可愛らしい花の冠だった！


（たしかにルシアちゃんの言う通りかも……！）


私はその花冠を受け取ることにした！ そして頭に被る……するとルシアちゃんが興奮気味に声を上げる……！


「素敵です……！！ とても美しいですわ……！」


（えへへ、照れちゃうなぁ……♪）


そんなことを考えていると、ルシアちゃんが話しかけてきた。


「クロエ様、よろしければ私がつけて差し上げましょうか？」


私は笑顔で頷いた。すると彼女は私の後ろに回り込み、優しく髪を整えてくれる……！


（ルシアちゃん上手だなぁ……♪）


彼女の指先が触れる度になんだかドキドキしてしまう私なのだった……。


「はい！ できましたわ！」


そう言ってルシアちゃんが離れていく。私は鏡を見てみたが、そこに映った自分はまるでお姫様のようだった……！


（うわぁ……可愛い！）


その時、私の頭に何かが被せられた……！ それはピンク色の花の冠だった……！


（これって……？）


私が驚いていると、ルシアちゃんが笑顔で言った。


「とてもお似合いですよ！」


（やっぱりルシアちゃんってすごいなぁ……！）


それからしばらくの間、私たちは花冠をつけて遊び続けた。そして遊び疲れたところで部屋に戻ることにした……。


（楽しかったけどちょっと疲れちゃったかも……）


私がベッドで横になっていると、ルシアちゃんが隣に腰掛けてきた。


「大丈夫ですか？ クロエ様？」


「うん、平気だよ！ でも少し疲れちゃったみたい……」


私が答えると、ルシアちゃんが言った。


「それでは私が膝枕して差し上げますわ！」


（え……？）


戸惑う私をよそに、彼女は私の頭を優しく持ち上げた。そして自分の太ももの上に乗せてしまう……！


（うわぁ……！）


柔らかい感触に顔が熱くなる……でもそれと同時に安心感を覚えた……まるで母親に包まれているような気分になったのだ……。


（なんだか落ち着くなぁ……♪）


私がそう思っていると、ルシアちゃんが話しかけてきた。


「どうですか？ クロエ様」


（すごく気持ちいい……♪）


私は素直に感想を伝えた。すると彼女は微笑みながら言う。


「それは良かったです！」


（ふふっ、なんだか幸せな気分……♪）


私はしばらくの間、ルシアちゃんの膝枕を楽しんだのだった……！