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ある日のこと、俺たちは依頼のために冒険者ギルドを訪れていた。


「こんにちは! 今日はどんな依頼がありますか?」


俺が受付嬢に話しかけると、彼女は微笑みながら答えた。


「はい、こちらにございますよ!」


彼女が差し出してきた紙には『護衛の依頼』と書かれていた。俺たちは依頼内容を確認すると、詳しく話を聞いてみることにした。


「今回、あなたたちに受けていただく依頼は『大商人の護衛』になります」

受付嬢は説明を始めた。なんでも大商人がこの街に来るらしく、その護衛を依頼したいそうだ。

「報酬はいくらくらいでしょうか?」

「そうですね……金貨10枚ほどになります」

「おおっ! 結構もらえるんですね!」


俺は驚きの声を上げた。すると受付嬢は微笑みながら言った。


「それだけ大商人がお金持ちということですね」


「なるほど……ちなみにどんな人なんですか?」


俺が尋ねると、彼女は一枚の写真を取り出した。そこに写っていたのは恰幅のいい男性だった。


「この方が大商人のアベルさんです」


「ふむふむ……分かりました! 引き受けましょう!」


俺は即答すると、受付嬢に承諾の意を示した。彼女は嬉しそうに微笑むと手続きを始めた……こうして俺たちは大商人の護衛をすることになったのだった。

俺とフィーナは冒険者ギルドで依頼された大商人の護衛をするために街を出て、街道を歩いていた。今回の依頼は往復2週間ほどかかるらしいので、野営の準備もしっかりとしてきた。


「カイト様、野営の準備は終わりましたよ!」


フィーナが笑顔で報告してくる。俺は彼女の頭を撫でながら褒めた。すると彼女は嬉しそうに微笑んだ後、俺に抱きついてきた……俺は優しく抱き返すと彼女にキスをした……。


「んっ……カイト様……」


フィーナは甘い吐息を漏らすと、潤んだ瞳で見つめてきた。その仕草はとても可愛らしくて愛おしかった。


「フィーナ、そろそろ出発しよう」


俺がそう言うと、彼女は名残惜しそうにしながらも離れてくれた。そして俺たちは再び歩き始めた。しばらく進むと、小さな村が見えてきた……どうやら今日はここで一泊するようだ。


「この村で宿を探そう!」


俺が提案するとフィーナも賛成してくれたので早速宿屋を探すことにした……すると、すぐに見つかったので中に入ることにした。


「いらっしゃいませ!」


元気の良い声が響き渡る。出迎えてくれたのは若い女性だった。年齢は20歳くらいだろうか?彼女は笑顔で挨拶してきた。


「お二人ですね! お泊まりでしょうか?」


「はい」


俺が答えると彼女はニッコリと笑って言った。


「かしこまりました! お一人様、銀貨5枚になりますがよろしいでしょうか?」


俺は財布を取り出しながら答えた。フィーナも硬貨を取り出して支払いを済ませる。その後、俺たちは部屋へ案内された……部屋は二人で泊まるには十分な広さだった。


「それではごゆっくりお過ごしください!」


女性はそう言うと部屋から出ていった。俺はベッドに腰掛けるとフィーナに声をかけた。すると彼女は嬉しそうに微笑んで俺の隣に座った……そして俺に寄りかかってくる……。


「カイト様……」


彼女は甘えた声で俺を呼んでくる……俺はそんな彼女を愛おしく思いながら抱き寄せた。すると彼女は幸せそうな笑みを浮かべて言った。


「カイト様、愛しています」


「俺もだよ……愛してるよ」


こうして俺とフィーナの夜は更けていった……そして翌朝、俺たちは村を出て再び大商人の護衛をする旅を再開したのだった。
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