17 / 20
17
しおりを挟む
柔らかな朝の光が差し込む食堂で、クロエはステファニーの顔を見て眉をひそめた。いつもの凛とした佇まいとは違い、どこか憔悴の色が見える。
「あら、ステファニー様。お顔色が優れませんわ。昨夜はお休みになれなかったのですか?」
「いえ……」ステファニーは言葉を選ぶように間を置いて、「何だか、夢見が悪くて」
その声は、いつもの力強さを欠いていた。テーブルに並べられた朝食の匂いも、今朝は妙に鼻につく。ステファニーは無意識のうちにクロエの視線を避け、窓の外に目を向けた。
「何か、心配事でもおありなのでしょうか」
クロエは心配そうにステファニーの顔を覗き込む。その瞳には真摯さが溢れていた。その様子にステファニーは慌てて首を振る。
「い、いえ……大したことではありませんわ。少し寝不足気味なだけで……」
その言葉にクロエは小さく溜息をつくと、諭すように語りかけた。
「ステファニー様。私たちは親友ですもの、隠し事はなさらないでくださいませね」
ステファニーは一瞬戸惑ったように瞳を揺らしたが、やがて小さく頷き、それからぽつりぽつりと話し始めた。
「私……最近、自分でもおかしいと思うことがあるんです……」
彼女の口調にはどこか不安の色が滲んでいる。その瞳には困惑の色も混じっていた。
「それはどんなことですの?」クロエは真剣な面持ちで尋ねた。ステファニーは目を伏せてしばらく沈黙していたが、やがて意を決したように口を開いた。
「……その、ラインハルト殿下のことなんですが」
その言葉にクロエは思わず息を飲んだ。まさかここでその名前が出てくるとは思わなかったからだ。
「殿下と何か……?」
「い、いえ……直接何かがあったわけではないのですが……」
ステファニーは口ごもりながら言葉を紡ぎ出した。その表情には迷いと戸惑いが滲み出ていた。
クロエは静かに彼女の言葉を待った。その沈黙に耐えかねたのか、やがて彼女は静かに語り始めた。
「……殿下のことが気になって仕方がないのです」
その言葉にクロエは一瞬息を呑んだ。しかしすぐに冷静さを取り戻し、優しく微笑みかけた。
「それは……どのような意味で?」
「……自分でもよくわかりませんわ」ステファニーは困惑した様子で首を横に振った。
「ただ、殿下のことを考えると胸が高鳴りますし……同時に切なくなるような気持ちにもなります」
その言葉はどこか熱を帯びていた。その頰は微かに紅潮しているようにも見える。クロエは小さく溜息をついた後、諭すように語りかけた。
「……ステファニー様、それは恋ではないでしょうか?」その言葉にステファニーは大きく目を見開くと、慌てた様子で否定した。
「そ、そんなはずありませんわ! だって私はラインハルト様のことをお慕いしていますのよ? それなのに……」
「でも、殿下への想いと殿下以外の方への想いは別物でしょう?」
クロエの言葉にステファニーはしばらく黙り込んでいたが、やがて小さく頷いた。その表情からは困惑の色が見て取れる。
「そうかもしれませんわ……でも、なぜ急にこんなことになったのかしら」彼女は独り言のように呟いた後、何か思い出したかのようにハッとした表情を浮かべた。そして慌てて席を立つと足早に食堂を後にした。残されたクロエは小さく溜息をつくと、静かに窓の外へと視線を移す。そこには穏やかな春の日差しが降り注いでいた。
ステファニーは足早に廊下を歩くと、中庭に出たところで足を止めた。そこは色とりどりの花が咲き誇り、甘い香りで満たされていた。その香りに誘われるように彼女はゆっくりと歩き出す。そして大きな木の根元に座り込むと、大きく溜息をついた。その表情にはどこか憂いの色が滲んでいた。
「私……どうしちゃったのかしら」彼女は小さく呟いた。その声は微かに震えているようにも感じられた。しかし同時にそこには微かな期待の色も含まれているように思えた。
その時、背後から足音が聞こえた。振り返るとそこに立っていたのは侍女のロザリーだった。彼女は心配そうな面持ちでこちらを見ている。
「お嬢様……大丈夫ですか?」ロザリーは遠慮がちに声をかける。それに対してステファニーは慌てて笑顔を作ると、小さく首を振った。
「ええ、大丈夫よ」
しかしその言葉とは裏腹に顔色はあまり良くないように見える。その様子を見てロザリーはますます不安げな表情を浮かべたが、それ以上は何も聞かなかった。代わりに隣に腰掛けると優しく声をかけた。
「何か悩み事があるのなら私に話してくださいな。きっと楽になりますよ」
その言葉に、ステファニーは小さく微笑むと静かに語り始めた。
「……私、最近おかしいんです」
「ええ、存じております」ロザリーは微笑みながら頷く。ステファニーは一瞬戸惑った表情を浮かべていたが、やがて意を決したように言葉を続けた。
「……ラインハルト殿下のことが頭から離れないんです」
その言葉を聞いた瞬間、ロザリーは小さく息を飲んだがすぐに平静を取り戻すと静かに聞き入った。彼女は黙ったまま続きを促すように頷いて見せる。その様子にステファニーは少し安心したのか再び話し始めた。その表情には戸惑いの色が見える。しかしそれ以上に何か強い決意のようなものがあった。
「最初はただ憧れているだけだと思っていました。でも……最近になってそれが違うことに気づいたんです」
その言葉にはどこか切実さが感じられた。ロザリーは黙って耳を傾けることしかできない。しかしそれでもステファニーは懸命に言葉を紡ぎ続けた。その瞳には決意の色が滲んでいる。
「私はラインハルト殿下に恋をしているのかもしれません」
その言葉を聞いた瞬間、ロザリーは思わず息を飲んだ。しかしすぐに冷静さを取り戻すと静かに問いかけた。
「……それは本当でしょうか?」
その問いかけにステファニーは一瞬躊躇したが、やがて小さく頷いた。その瞳には不安の色が滲んでいるように見えた。ロザリーはそんな彼女の肩に手を置きながら優しく語りかける。
「大丈夫ですよ、お嬢様ならきっとうまくやれます」
その言葉にステファニーは小さく微笑んだが、すぐに表情を曇らせた。その様子を見てロザリーは首を傾げる。
「……でも、もしこの気持ちが叶わぬものだったらと思うと……」彼女は小さく溜息をつくと目を伏せた。その表情からは深い悲しみの色が見えるようだった。ロザリーはそんなステファニーを慰めるようにそっと抱きしめると耳元で囁いた。
「大丈夫です、お嬢様。私はいつだって貴女の味方ですから」
その言葉にステファニーは涙ぐみながら答えた。「……ありがとう、ロザリー」
「あら、ステファニー様。お顔色が優れませんわ。昨夜はお休みになれなかったのですか?」
「いえ……」ステファニーは言葉を選ぶように間を置いて、「何だか、夢見が悪くて」
その声は、いつもの力強さを欠いていた。テーブルに並べられた朝食の匂いも、今朝は妙に鼻につく。ステファニーは無意識のうちにクロエの視線を避け、窓の外に目を向けた。
「何か、心配事でもおありなのでしょうか」
クロエは心配そうにステファニーの顔を覗き込む。その瞳には真摯さが溢れていた。その様子にステファニーは慌てて首を振る。
「い、いえ……大したことではありませんわ。少し寝不足気味なだけで……」
その言葉にクロエは小さく溜息をつくと、諭すように語りかけた。
「ステファニー様。私たちは親友ですもの、隠し事はなさらないでくださいませね」
ステファニーは一瞬戸惑ったように瞳を揺らしたが、やがて小さく頷き、それからぽつりぽつりと話し始めた。
「私……最近、自分でもおかしいと思うことがあるんです……」
彼女の口調にはどこか不安の色が滲んでいる。その瞳には困惑の色も混じっていた。
「それはどんなことですの?」クロエは真剣な面持ちで尋ねた。ステファニーは目を伏せてしばらく沈黙していたが、やがて意を決したように口を開いた。
「……その、ラインハルト殿下のことなんですが」
その言葉にクロエは思わず息を飲んだ。まさかここでその名前が出てくるとは思わなかったからだ。
「殿下と何か……?」
「い、いえ……直接何かがあったわけではないのですが……」
ステファニーは口ごもりながら言葉を紡ぎ出した。その表情には迷いと戸惑いが滲み出ていた。
クロエは静かに彼女の言葉を待った。その沈黙に耐えかねたのか、やがて彼女は静かに語り始めた。
「……殿下のことが気になって仕方がないのです」
その言葉にクロエは一瞬息を呑んだ。しかしすぐに冷静さを取り戻し、優しく微笑みかけた。
「それは……どのような意味で?」
「……自分でもよくわかりませんわ」ステファニーは困惑した様子で首を横に振った。
「ただ、殿下のことを考えると胸が高鳴りますし……同時に切なくなるような気持ちにもなります」
その言葉はどこか熱を帯びていた。その頰は微かに紅潮しているようにも見える。クロエは小さく溜息をついた後、諭すように語りかけた。
「……ステファニー様、それは恋ではないでしょうか?」その言葉にステファニーは大きく目を見開くと、慌てた様子で否定した。
「そ、そんなはずありませんわ! だって私はラインハルト様のことをお慕いしていますのよ? それなのに……」
「でも、殿下への想いと殿下以外の方への想いは別物でしょう?」
クロエの言葉にステファニーはしばらく黙り込んでいたが、やがて小さく頷いた。その表情からは困惑の色が見て取れる。
「そうかもしれませんわ……でも、なぜ急にこんなことになったのかしら」彼女は独り言のように呟いた後、何か思い出したかのようにハッとした表情を浮かべた。そして慌てて席を立つと足早に食堂を後にした。残されたクロエは小さく溜息をつくと、静かに窓の外へと視線を移す。そこには穏やかな春の日差しが降り注いでいた。
ステファニーは足早に廊下を歩くと、中庭に出たところで足を止めた。そこは色とりどりの花が咲き誇り、甘い香りで満たされていた。その香りに誘われるように彼女はゆっくりと歩き出す。そして大きな木の根元に座り込むと、大きく溜息をついた。その表情にはどこか憂いの色が滲んでいた。
「私……どうしちゃったのかしら」彼女は小さく呟いた。その声は微かに震えているようにも感じられた。しかし同時にそこには微かな期待の色も含まれているように思えた。
その時、背後から足音が聞こえた。振り返るとそこに立っていたのは侍女のロザリーだった。彼女は心配そうな面持ちでこちらを見ている。
「お嬢様……大丈夫ですか?」ロザリーは遠慮がちに声をかける。それに対してステファニーは慌てて笑顔を作ると、小さく首を振った。
「ええ、大丈夫よ」
しかしその言葉とは裏腹に顔色はあまり良くないように見える。その様子を見てロザリーはますます不安げな表情を浮かべたが、それ以上は何も聞かなかった。代わりに隣に腰掛けると優しく声をかけた。
「何か悩み事があるのなら私に話してくださいな。きっと楽になりますよ」
その言葉に、ステファニーは小さく微笑むと静かに語り始めた。
「……私、最近おかしいんです」
「ええ、存じております」ロザリーは微笑みながら頷く。ステファニーは一瞬戸惑った表情を浮かべていたが、やがて意を決したように言葉を続けた。
「……ラインハルト殿下のことが頭から離れないんです」
その言葉を聞いた瞬間、ロザリーは小さく息を飲んだがすぐに平静を取り戻すと静かに聞き入った。彼女は黙ったまま続きを促すように頷いて見せる。その様子にステファニーは少し安心したのか再び話し始めた。その表情には戸惑いの色が見える。しかしそれ以上に何か強い決意のようなものがあった。
「最初はただ憧れているだけだと思っていました。でも……最近になってそれが違うことに気づいたんです」
その言葉にはどこか切実さが感じられた。ロザリーは黙って耳を傾けることしかできない。しかしそれでもステファニーは懸命に言葉を紡ぎ続けた。その瞳には決意の色が滲んでいる。
「私はラインハルト殿下に恋をしているのかもしれません」
その言葉を聞いた瞬間、ロザリーは思わず息を飲んだ。しかしすぐに冷静さを取り戻すと静かに問いかけた。
「……それは本当でしょうか?」
その問いかけにステファニーは一瞬躊躇したが、やがて小さく頷いた。その瞳には不安の色が滲んでいるように見えた。ロザリーはそんな彼女の肩に手を置きながら優しく語りかける。
「大丈夫ですよ、お嬢様ならきっとうまくやれます」
その言葉にステファニーは小さく微笑んだが、すぐに表情を曇らせた。その様子を見てロザリーは首を傾げる。
「……でも、もしこの気持ちが叶わぬものだったらと思うと……」彼女は小さく溜息をつくと目を伏せた。その表情からは深い悲しみの色が見えるようだった。ロザリーはそんなステファニーを慰めるようにそっと抱きしめると耳元で囁いた。
「大丈夫です、お嬢様。私はいつだって貴女の味方ですから」
その言葉にステファニーは涙ぐみながら答えた。「……ありがとう、ロザリー」
9
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
転生したら避けてきた攻略対象にすでにロックオンされていました
みなみ抄花
恋愛
睦見 香桜(むつみ かお)は今年で19歳。
日本で普通に生まれ日本で育った少し田舎の町の娘であったが、都内の大学に無事合格し春からは学生寮で新生活がスタートするはず、だった。
引越しの前日、生まれ育った町を離れることに、少し名残惜しさを感じた香桜は、子どもの頃によく遊んだ川まで一人で歩いていた。
そこで子犬が溺れているのが目に入り、助けるためいきなり川に飛び込んでしまう。
香桜は必死の力で子犬を岸にあげるも、そこで力尽きてしまい……
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ついうっかり王子様を誉めたら、溺愛されまして
夕立悠理
恋愛
キャロルは八歳を迎えたばかりのおしゃべりな侯爵令嬢。父親からは何もしゃべるなと言われていたのに、はじめてのガーデンパーティで、ついうっかり男の子相手にしゃべってしまう。すると、その男の子は王子様で、なぜか、キャロルを婚約者にしたいと言い出して──。
おしゃべりな侯爵令嬢×心が読める第4王子
設定ゆるゆるのラブコメディです。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは小説の世界だ。
乙女ゲームの悪役令嬢が主役で、悪役にならず幸せを掴む、そんな内容の話で私はその主人公の姉。しかもゲーム内で妹が悪役令嬢になってしまう原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私は所謂モブ。
この世界のルールから逸脱しないように無難に生きていこうと決意するも、なぜか第一王子に執着されている。
そういえば、元々姉の婚約者を奪っていたとか設定されていたような…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる