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早朝の静けさの中、クロエは散歩の支度をしていた。そこへ侍女のロザリーが一枚の書状を手に現れた。
「お嬢様、先触れが届いております」
ラインハルトからの手紙かと期待した胸の高鳴りは、すぐに戸惑いへと変わった。
私宛てのものですか?」
「お屋敷への通達とは別に、お嬢様専用のものでございます」
「王都ならまだしも……誰からでしょう?」
「ステファニー・ゴールドプラチナ様からです」
その名前に、クロエは息を呑んだ。学園きっての気鋭な令嬢、長い金髪とサファイアの瞳が特徴的な彼女の姿が脳裏をよぎる。
「ステファニー様が……なぜここへ?」
「本日夕刻の到着とのこと。早馬で今朝方届きました」
「今日!?」
驚きのあまり体が跳ねそうになったが、傍らの侍女に諭され、我に返った。
「……お断りは?」
「既にご出発後とのことで……」
「そう……」
額を押さえながら、クロエは溜息をついた。最近の立て続けの来客に、コーネリア公爵家の威厳も揺らぐのではと自嘲的な思いが過る。夕方の散歩も諦めねばならない現実に、心が沈んだ。
◇
黄昏時、クロエは自室で落ち着かない様子でステファニーの来訪を待っていた。犬の散歩は使用人たちに任せることにした。普段は学園一の優等生として振る舞う彼女だが、今はその上品な仮面が完全に剥がれ落ちていた。そんな自分に歯がゆさを感じる。
「公爵令嬢たるもの、常に優美でなくては」と自戒の念を込めて呟く。朝になって突然の訪問を告げられ、心の準備が整わないまま、深い呼吸を繰り返して心を落ち着かせようとしていた。
「お嬢様、お客様がお見えになりました」
「……承知しました」
クロエは背筋をぴんと伸ばし、優雅に立ち上がった。しかし緊張で顔が強張り、もともとの切れ長の目がさらに釣り上がってしまう。
「……お嬢様、笑顔でお願いします」
「こうでしょうか?」
無理に作った笑顔は、紅い瞳が鋭く光り、細められた目とあいまって、むしろ威圧的な表情となってしまった。侍女は声にならない溜息をつくばかりだった。
「失礼いたします」
ロザリーが部屋の扉をノックし、静かに開いた。そしてその後ろには、ひとりの令嬢が立っていた。
「ごきげんよう、クロエ様。本日は突然の訪問にもかかわらずお時間を割いていただき恐縮です」
ゴールドプラチナ家の令嬢、ステファニーが優雅に礼をする姿には品位と威厳があった。長い金髪とサファイアの瞳が彼女の気品さを一層際立たせる。彼女が身につけた制服と外套には、公爵家の証である金色の刺繍が施されている。
「ステファニー様、ようこそお越しくださいました」クロエも慌てて礼を返すが、緊張で声が上ずってしまった。しかし彼女はそれを悟られないよう、平静を装って続けた。
「どうぞ中へ……」と言いかけたところでベスに遮られた。「お嬢様、お茶の準備はできております。あとは私が」
ベスの目配せに気づいたステファニーは小さく頷き、一歩前に出た。そして改めてクロエに向き直った。
「クロエ様、本日は私の我儘を聞いてくださり、感謝しております」
「とんでもございません。ステファニー様には日頃お世話になっておりますもの」
ステファニーは窓際へと歩み寄り、外の景色に目を向けた。「……今日は重要な決断を致しました」
「決断……ですか」クロエは彼女の横顔を見つめた。その表情からは決意と緊張が読み取れる。
「ええ、私は……」
ステファニーはゆっくりと振り向き、真っ直ぐな瞳でクロエを見つめた。そして静かに口を開いた。
「エドワード様との婚約を……解消することにいたしました」
その言葉は、静かな客間に重く響いた。ステファニーの瞳には、決意と共に深い悲しみが宿っていた。
「……婚約を解消?」クロエは驚きのあまり、言葉を失った。
「なぜですか? あんなにも仲睦まじく……」
エドワードとの婚約が決まった時、ステファニーがどれほど喜んでいたか、その喜びようは今でも鮮明に覚えている。そして学園で二人が寄り添う姿は、誰もが羨む理想のカップルだった。
「あれは先日でした……」
ステファニーは切なげな表情で言葉を紡ぎ始めた。
「エドワード様とクラシックの演奏会へ参りました。久方ぶりにお会いできて、胸が高鳴って仕方ありませんでした」
「ふむ……」
クロエは内心で、二人で演奏会に行けるような関係ならばそれなりに進展があるのではと思いながら、形だけの相槌を打った。
「美しい音色に包まれながら、横からこっそりとエドワード様のお姿を拝見できる……まるで夢見心地でしたわ」
ステファニーの瞳が潤んでいく。クロエは早く立ち去ってくれないものかと願いながら、無感動に頷くだけだった。
「でも、全てが台無しになったのです」
突然、ステファニーの声が暗く沈んだ。
「帰りの馬車の中で、エドワード様は……フィーナ様のお名前を……! せっかくの久しぶりの逢瀬なのに、よりによって他の女性の、それもフィーナ様のことを……! こんな無礼な振る舞いを許せますでしょうか?」
「はあ……」
クロエは冷めた表情で小さく溜息をついた。ステファニーの嘆き声は、残念ながら自分の心には響かないものだった。ただ、彼女がエドワードに想いを寄せる気持ちだけはよく理解できた。
「……そして私は決意しました」とステファニーは言葉を続けた。その表情には揺るぎない決意が滲んでいた。
「エドワード様との婚約を破棄し、この先ずっと独り身でいることを……!」
「……」
クロエは彼女の言葉に思わず眉をひそめた。その決意にはあまりに切実なものが感じられたからだ。だが同時に、これほどまでに一途に愛を貫こうとするステファニーの姿に畏敬の念も抱いていた。
「そこで、クロエ様を参考にさせて頂きたいと思い、唐突ですが本日ここへと参ったのです!」
「参考?」
「ええ、聞けばラインハルト様とのご婚約を解消されたとか……それに、クロエ様は学園一の秀才であると同時に、その美貌で男子生徒たちの心を虜にしているとお聞きしております」
まだ婚約は破棄していないのだが、とクロエは内心でツッコミを入れる。
「そこで、クロエ様のご意見をお聞きし、今後の参考にさせていただけないかと!」
「私の意見……ですか」
ステファニーのまっすぐな視線が注がれる。その瞳には強い意志が感じられた。その迫力に気圧されそうになるが、クロエは努めて冷静に答えた。
「私の意見など……参考になるかどうか。ただ、私は公爵家の娘としての立場は理解しておりますわ」
「立場?」ステファニーが首を傾げた。
「ええ、貴族の結婚は政略的な要素が強いことは知っております」クロエは自分の胸に手を当てた。
「ラインハルト様のお父様に認めていただくためにも、私たちには足りないものを補う必要がありましょう」
「何が足りないのでしょう……?」とステファニーが首を傾げる。その仕草はやはり貴族令嬢らしい気品に満ちていた。しかしその表情からは、先ほどまでの切羽詰まった印象は感じられない。
「教養ですわ」とクロエは静かに断言した。
「教養……ですか?」ステファニーはキョトンとしている。
「ええ、私たちに足りていないもののひとつです」
クロエは内心、自分で言っていて空しくなったが、顔や声には一切そんな感情は出さなかった。しかし目の前の令嬢には響いたようだった。
「クロエ様!」不意にステファニーが感激したように叫んだ。「その通りですわ! 私たちは貴族の名家に嫁ぐ身。教養を身に着けることに越したことはないはずですわ!」
「ええ、その通りです」クロエも同意するように頷いた。そして改めて彼女に向き直る。
「ステファニー様……。私はあなたのお気持ちを尊重したいと思っています」
その言葉には心からの敬意と共感が込められていた。彼女もまた自分の恋路を歩もうとしている同志なのだと感じたからだった。
「お嬢様、先触れが届いております」
ラインハルトからの手紙かと期待した胸の高鳴りは、すぐに戸惑いへと変わった。
私宛てのものですか?」
「お屋敷への通達とは別に、お嬢様専用のものでございます」
「王都ならまだしも……誰からでしょう?」
「ステファニー・ゴールドプラチナ様からです」
その名前に、クロエは息を呑んだ。学園きっての気鋭な令嬢、長い金髪とサファイアの瞳が特徴的な彼女の姿が脳裏をよぎる。
「ステファニー様が……なぜここへ?」
「本日夕刻の到着とのこと。早馬で今朝方届きました」
「今日!?」
驚きのあまり体が跳ねそうになったが、傍らの侍女に諭され、我に返った。
「……お断りは?」
「既にご出発後とのことで……」
「そう……」
額を押さえながら、クロエは溜息をついた。最近の立て続けの来客に、コーネリア公爵家の威厳も揺らぐのではと自嘲的な思いが過る。夕方の散歩も諦めねばならない現実に、心が沈んだ。
◇
黄昏時、クロエは自室で落ち着かない様子でステファニーの来訪を待っていた。犬の散歩は使用人たちに任せることにした。普段は学園一の優等生として振る舞う彼女だが、今はその上品な仮面が完全に剥がれ落ちていた。そんな自分に歯がゆさを感じる。
「公爵令嬢たるもの、常に優美でなくては」と自戒の念を込めて呟く。朝になって突然の訪問を告げられ、心の準備が整わないまま、深い呼吸を繰り返して心を落ち着かせようとしていた。
「お嬢様、お客様がお見えになりました」
「……承知しました」
クロエは背筋をぴんと伸ばし、優雅に立ち上がった。しかし緊張で顔が強張り、もともとの切れ長の目がさらに釣り上がってしまう。
「……お嬢様、笑顔でお願いします」
「こうでしょうか?」
無理に作った笑顔は、紅い瞳が鋭く光り、細められた目とあいまって、むしろ威圧的な表情となってしまった。侍女は声にならない溜息をつくばかりだった。
「失礼いたします」
ロザリーが部屋の扉をノックし、静かに開いた。そしてその後ろには、ひとりの令嬢が立っていた。
「ごきげんよう、クロエ様。本日は突然の訪問にもかかわらずお時間を割いていただき恐縮です」
ゴールドプラチナ家の令嬢、ステファニーが優雅に礼をする姿には品位と威厳があった。長い金髪とサファイアの瞳が彼女の気品さを一層際立たせる。彼女が身につけた制服と外套には、公爵家の証である金色の刺繍が施されている。
「ステファニー様、ようこそお越しくださいました」クロエも慌てて礼を返すが、緊張で声が上ずってしまった。しかし彼女はそれを悟られないよう、平静を装って続けた。
「どうぞ中へ……」と言いかけたところでベスに遮られた。「お嬢様、お茶の準備はできております。あとは私が」
ベスの目配せに気づいたステファニーは小さく頷き、一歩前に出た。そして改めてクロエに向き直った。
「クロエ様、本日は私の我儘を聞いてくださり、感謝しております」
「とんでもございません。ステファニー様には日頃お世話になっておりますもの」
ステファニーは窓際へと歩み寄り、外の景色に目を向けた。「……今日は重要な決断を致しました」
「決断……ですか」クロエは彼女の横顔を見つめた。その表情からは決意と緊張が読み取れる。
「ええ、私は……」
ステファニーはゆっくりと振り向き、真っ直ぐな瞳でクロエを見つめた。そして静かに口を開いた。
「エドワード様との婚約を……解消することにいたしました」
その言葉は、静かな客間に重く響いた。ステファニーの瞳には、決意と共に深い悲しみが宿っていた。
「……婚約を解消?」クロエは驚きのあまり、言葉を失った。
「なぜですか? あんなにも仲睦まじく……」
エドワードとの婚約が決まった時、ステファニーがどれほど喜んでいたか、その喜びようは今でも鮮明に覚えている。そして学園で二人が寄り添う姿は、誰もが羨む理想のカップルだった。
「あれは先日でした……」
ステファニーは切なげな表情で言葉を紡ぎ始めた。
「エドワード様とクラシックの演奏会へ参りました。久方ぶりにお会いできて、胸が高鳴って仕方ありませんでした」
「ふむ……」
クロエは内心で、二人で演奏会に行けるような関係ならばそれなりに進展があるのではと思いながら、形だけの相槌を打った。
「美しい音色に包まれながら、横からこっそりとエドワード様のお姿を拝見できる……まるで夢見心地でしたわ」
ステファニーの瞳が潤んでいく。クロエは早く立ち去ってくれないものかと願いながら、無感動に頷くだけだった。
「でも、全てが台無しになったのです」
突然、ステファニーの声が暗く沈んだ。
「帰りの馬車の中で、エドワード様は……フィーナ様のお名前を……! せっかくの久しぶりの逢瀬なのに、よりによって他の女性の、それもフィーナ様のことを……! こんな無礼な振る舞いを許せますでしょうか?」
「はあ……」
クロエは冷めた表情で小さく溜息をついた。ステファニーの嘆き声は、残念ながら自分の心には響かないものだった。ただ、彼女がエドワードに想いを寄せる気持ちだけはよく理解できた。
「……そして私は決意しました」とステファニーは言葉を続けた。その表情には揺るぎない決意が滲んでいた。
「エドワード様との婚約を破棄し、この先ずっと独り身でいることを……!」
「……」
クロエは彼女の言葉に思わず眉をひそめた。その決意にはあまりに切実なものが感じられたからだ。だが同時に、これほどまでに一途に愛を貫こうとするステファニーの姿に畏敬の念も抱いていた。
「そこで、クロエ様を参考にさせて頂きたいと思い、唐突ですが本日ここへと参ったのです!」
「参考?」
「ええ、聞けばラインハルト様とのご婚約を解消されたとか……それに、クロエ様は学園一の秀才であると同時に、その美貌で男子生徒たちの心を虜にしているとお聞きしております」
まだ婚約は破棄していないのだが、とクロエは内心でツッコミを入れる。
「そこで、クロエ様のご意見をお聞きし、今後の参考にさせていただけないかと!」
「私の意見……ですか」
ステファニーのまっすぐな視線が注がれる。その瞳には強い意志が感じられた。その迫力に気圧されそうになるが、クロエは努めて冷静に答えた。
「私の意見など……参考になるかどうか。ただ、私は公爵家の娘としての立場は理解しておりますわ」
「立場?」ステファニーが首を傾げた。
「ええ、貴族の結婚は政略的な要素が強いことは知っております」クロエは自分の胸に手を当てた。
「ラインハルト様のお父様に認めていただくためにも、私たちには足りないものを補う必要がありましょう」
「何が足りないのでしょう……?」とステファニーが首を傾げる。その仕草はやはり貴族令嬢らしい気品に満ちていた。しかしその表情からは、先ほどまでの切羽詰まった印象は感じられない。
「教養ですわ」とクロエは静かに断言した。
「教養……ですか?」ステファニーはキョトンとしている。
「ええ、私たちに足りていないもののひとつです」
クロエは内心、自分で言っていて空しくなったが、顔や声には一切そんな感情は出さなかった。しかし目の前の令嬢には響いたようだった。
「クロエ様!」不意にステファニーが感激したように叫んだ。「その通りですわ! 私たちは貴族の名家に嫁ぐ身。教養を身に着けることに越したことはないはずですわ!」
「ええ、その通りです」クロエも同意するように頷いた。そして改めて彼女に向き直る。
「ステファニー様……。私はあなたのお気持ちを尊重したいと思っています」
その言葉には心からの敬意と共感が込められていた。彼女もまた自分の恋路を歩もうとしている同志なのだと感じたからだった。
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