「お前のような奴とは結婚できない」と婚約破棄されたので飛び降りましたが、国を救った英雄に求婚されました

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翌日、私はいつものように学校に登校した。教室に入るとクラスメイトたちが挨拶をしてくれる。私もそれに答えながら席についた。


「おはようフィーナちゃん」


リリアが私の元にやってきて話しかけてきた。


「おはようございます、リリアさん！」


笑顔で挨拶を返すと、彼女も嬉しそうに言った。


「今日も元気そうね！ ところで昨日の件だけど……」


昨日の件とは一体なんだろうか？私が戸惑っていると彼女は続ける。


「実はね、私の家でお茶会を開く予定なの！ぜひ来てもらいたいんだけど……どうかな？」


突然のお誘いに驚いたが、特に予定もないので了承することにした。


「はい！ ぜひ参加させてください！」


私がそう答えると彼女は嬉しそうに言った。


「よかったわ！ 楽しみにしててね」


そんな会話をしているとチャイムが鳴ったので席に着くことにした。授業が始まり、いつも通り時間が過ぎていく。ふと視線を感じそちらを向くと、そこにはカイト様がいた。彼は私を見つめながら微笑んでいるように見えたが気のせいだろうか？そんなことを思いながら授業に集中するのだった……。


「さあ、着きましたよ」


リリアさんに連れられてやってきた場所は豪華な一軒家だった。中に入ると広いリビングがあり、既に何人かの生徒が集まっていたようだ。


「みんなお待たせ～！ 新しい友達を連れてきたから紹介するわね」


リリアさんが私を紹介すると、みんなが興味津々に私を見つめた。その視線を受けて緊張してしまうが、頑張って自己紹介をする。


「あの……フィーナと申します！ よろしくお願いします！」


私が頭を下げると拍手が起こった。その後、リリアさんが席に案内してくれたのでそちらに向かうことにする。するとそこには見覚えのある顔があった。


「あれ？ もしかしてフィーナちゃん？」


そこにいたのは以前、魔法生物研究会で一緒に活動したサブリナさんだった！彼女もマンドレイクを育てていたことを思い出しながら挨拶をすることにした。


「お久しぶりですね！ またお会いできて嬉しいです」


私がそう言うと彼女も笑顔で応えてくれた。それからしばらく雑談をしているうちにお茶とお菓子が運ばれてくる。すると突然、リリアさんが私の隣に座ってきた！


「フィーナちゃん、今日は来てくれてありがとね！ 一緒に楽しみましょ！」


そう言いながら私の手を握ってくる彼女を見て戸惑っているとサブリナさんも近づいて来た。そして私の手を取ると言った。


「私も入れて～♪ ほらっ、このクッキー美味しいよ～」


彼女はそう言うと私にクッキーを食べさせようとしてくる。戸惑いながらも口を開けると、そこにクッキーを差し込まれた。サクッとした食感と共に優しい甘さが広がり幸せな気持ちになる。私が食べている間にも二人は楽しそうに会話を続けていた。私も負けじと話に加わることにするのだった……。


「ねぇ、フィーナちゃん。あのカイトくんと付き合ってるって本当？」


サブリナさんが突然そんなことを言ってきたので思わず咳込んでしまった。慌ててお茶を流し込んで落ち着くと私は答えた。


「いえ……その……まだお付き合いしている訳ではありませんが……」


私がそう言うと彼女は目を輝かせた。


「そうなんだ！ なら私にもチャンスがあるってことだよね？」


そう言って迫ってくる彼女に対してどう対応していいかわからず困っているとリリアさんが助けてくれた。


「ちょっとサブリナさん、あまり困らせるような事を言っちゃだめよ。フィーナちゃんが困ってるじゃない」


そう言われるとサブリナさんは少しバツが悪そうな顔をした。


「ごめんなさい、つい興奮しちゃって……」


そう言いながら謝る彼女をリリアさんが優しく宥めているのを見て、私は少しホッとしていた。そしてお茶会はその後も続き、楽しい時間を過ごすことができたのだった。


「そろそろお開きにしましょうか」


リリアさんの言葉でみんな帰り支度を始める。私も席を立って玄関に向かうことにした。


「今日は楽しかったです。ありがとうございました」


帰り道、私はリリアさんに感謝の気持ちを伝えた。すると彼女は笑顔で答えてくれる。


「こちらこそ来てくれてありがとうね！ また今度もよろしくね！」


そう言って手を振る彼女に手を振り返しながら私は家に帰った。その日はマンドレイクのお世話をした後、すぐに眠りにつくことができたのだった……。