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新年を迎え、気持ちも新たにした私は教会でのお手伝いを続けていた。子供たちに勉強を教えたり、お祈りの練習を手伝ったりして過ごしていたのである。そんな中、ある日ノエルさんに声をかけられた。
「クロエさん? ちょっといいかしら?」
「はい! なんでしょうか?」
私が尋ねると、彼女は笑顔で答えた。
「最近頑張ってくれているでしょう?だからご褒美をあげるわ♪」
「え!? そんなの悪いですよ……!」
(こんなに良くしてもらってるのに……!)
私は慌てて遠慮しようとしたが、ノエルさんは微笑みながら言った。
「いいのよ♪これは私なりの感謝の気持ちなんだから」
「そうですか……分かりました! ありがとうございます!」
(やったー!)
私は心の中でガッツポーズをしていた。まさか、ノエルさんからご褒美がもらえるなんて思ってもいなかったからだ。どんなご褒美なんだろうとワクワクしながら待っていると、彼女は微笑んで言った。
「ふふっ♪ じゃあついてきてちょうだい」
そう言われて私は彼女についていった。そして、教会の裏手にある小さな部屋に案内されたのである。そこには大きなテーブルがあり、その上には美味しそうなお菓子が置かれている。
(わぁ……! 美味しそう!)
私は思わず涎が出そうになった。お菓子が大好きな私にとって最高のご褒美だった。すると、ノエルさんは微笑みながら言う。
「好きなだけ食べていいわよ♪」
「本当ですか!?」
こんなに美味しいものを好きなだけ食べられるなんて幸せすぎると思うのである。早速一つ手に取って食べてみることにすると、あまりの美味しさに幸せな気分になった。
(本当に美味しい……!)
夢中になって食べていると、ノエルさんが話しかけてくる。
「どうかしら? 気に入ってくれた?」
「はい! もう最高です!」
(こんなに幸せでいいのかな……?)
私はそんなことを思いながら幸せな時間を過ごしたのだった。
「クロエお姉ちゃん! 一緒に遊ぼう!」
「うん! いいよ♪」
教会でお手伝いをしていると、子供たちから遊びに誘われてしまった。私は笑顔で答え、子供たちと一緒に庭へと出ていく。
(やっぱり子供は可愛いなぁ……)
そんなことを考えながら歩いていると、一人の女の子が私に向かって言った。
「クロエお姉ちゃん! お歌を歌って欲しいな!」
「え!? お歌!?」
(どうしよう……!)
私は困ってしまった。歌を歌うことには抵抗はないが、人前で披露したことは一度もない。そのため、緊張してしまったのだ。すると、別の子が手を挙げて言った。
「私も聞きたい!」
(うぅ……仕方ないか……)
私は覚悟を決めると、深呼吸をしてから歌い始めた。
「~♪」
歌い始めると、子供たちは楽しそうに拍手をしてくれる。私は少し照れながらも最後まで歌い切った。すると、一人の女の子が興奮気味に言う。
「すごい! お姉ちゃん上手だったよ!」
「本当!? ありがとう♪」
褒められて嬉しくなった私は思わず笑顔になってしまう。
「もっと聞きたい!」
「じゃあ……今度はみんなの好きなお歌を歌ってあげようか?」
私が提案すると、子供たちは目を輝かせながら言った。
「やったー!」
(みんな喜んでくれるみたいだし、頑張って歌おう!)
私はそう思いながら歌い始めるのだった。子供たちと遊ぶのも楽しいけれど、こうやって歌うことで誰かの役に立てるというのも嬉しいことだと感じるのである。
(もっと上手になりたいなぁ……)
そんなことを考えているうちに日が暮れていくのであった。
「クロエお姉ちゃん! これあげる!」
子供たちはそう言うと、私に綺麗な花冠をプレゼントしてくれた。
「わぁ……! ありがとう♪」
私は喜んでそれを受け取ると、笑顔でお礼を言った。すると、子供たちは嬉しそうな表情を浮かべて言う。
「私たちが作ったんだよ!」
「そうなんだ!すごいね!」
(手作りのプレゼントって嬉しいよね♪)
私はしみじみと思っていた。誰かに何かを贈るというのは特別な気持ちになるものだと感じるのである。それからも子供たちに遊んでもらったりしているうちにあっという間に時間は過ぎていった。
「お姉ちゃん! また遊ぼうね!」
「うん! また遊ぼうね」
そんな約束をしながら私は教会を後にした。帰り道、私は子供たちから貰った花冠を頭にのせて歩いていた。
「クロエさん? ちょっといいかしら?」
「はい! なんでしょうか?」
私が尋ねると、彼女は笑顔で答えた。
「最近頑張ってくれているでしょう?だからご褒美をあげるわ♪」
「え!? そんなの悪いですよ……!」
(こんなに良くしてもらってるのに……!)
私は慌てて遠慮しようとしたが、ノエルさんは微笑みながら言った。
「いいのよ♪これは私なりの感謝の気持ちなんだから」
「そうですか……分かりました! ありがとうございます!」
(やったー!)
私は心の中でガッツポーズをしていた。まさか、ノエルさんからご褒美がもらえるなんて思ってもいなかったからだ。どんなご褒美なんだろうとワクワクしながら待っていると、彼女は微笑んで言った。
「ふふっ♪ じゃあついてきてちょうだい」
そう言われて私は彼女についていった。そして、教会の裏手にある小さな部屋に案内されたのである。そこには大きなテーブルがあり、その上には美味しそうなお菓子が置かれている。
(わぁ……! 美味しそう!)
私は思わず涎が出そうになった。お菓子が大好きな私にとって最高のご褒美だった。すると、ノエルさんは微笑みながら言う。
「好きなだけ食べていいわよ♪」
「本当ですか!?」
こんなに美味しいものを好きなだけ食べられるなんて幸せすぎると思うのである。早速一つ手に取って食べてみることにすると、あまりの美味しさに幸せな気分になった。
(本当に美味しい……!)
夢中になって食べていると、ノエルさんが話しかけてくる。
「どうかしら? 気に入ってくれた?」
「はい! もう最高です!」
(こんなに幸せでいいのかな……?)
私はそんなことを思いながら幸せな時間を過ごしたのだった。
「クロエお姉ちゃん! 一緒に遊ぼう!」
「うん! いいよ♪」
教会でお手伝いをしていると、子供たちから遊びに誘われてしまった。私は笑顔で答え、子供たちと一緒に庭へと出ていく。
(やっぱり子供は可愛いなぁ……)
そんなことを考えながら歩いていると、一人の女の子が私に向かって言った。
「クロエお姉ちゃん! お歌を歌って欲しいな!」
「え!? お歌!?」
(どうしよう……!)
私は困ってしまった。歌を歌うことには抵抗はないが、人前で披露したことは一度もない。そのため、緊張してしまったのだ。すると、別の子が手を挙げて言った。
「私も聞きたい!」
(うぅ……仕方ないか……)
私は覚悟を決めると、深呼吸をしてから歌い始めた。
「~♪」
歌い始めると、子供たちは楽しそうに拍手をしてくれる。私は少し照れながらも最後まで歌い切った。すると、一人の女の子が興奮気味に言う。
「すごい! お姉ちゃん上手だったよ!」
「本当!? ありがとう♪」
褒められて嬉しくなった私は思わず笑顔になってしまう。
「もっと聞きたい!」
「じゃあ……今度はみんなの好きなお歌を歌ってあげようか?」
私が提案すると、子供たちは目を輝かせながら言った。
「やったー!」
(みんな喜んでくれるみたいだし、頑張って歌おう!)
私はそう思いながら歌い始めるのだった。子供たちと遊ぶのも楽しいけれど、こうやって歌うことで誰かの役に立てるというのも嬉しいことだと感じるのである。
(もっと上手になりたいなぁ……)
そんなことを考えているうちに日が暮れていくのであった。
「クロエお姉ちゃん! これあげる!」
子供たちはそう言うと、私に綺麗な花冠をプレゼントしてくれた。
「わぁ……! ありがとう♪」
私は喜んでそれを受け取ると、笑顔でお礼を言った。すると、子供たちは嬉しそうな表情を浮かべて言う。
「私たちが作ったんだよ!」
「そうなんだ!すごいね!」
(手作りのプレゼントって嬉しいよね♪)
私はしみじみと思っていた。誰かに何かを贈るというのは特別な気持ちになるものだと感じるのである。それからも子供たちに遊んでもらったりしているうちにあっという間に時間は過ぎていった。
「お姉ちゃん! また遊ぼうね!」
「うん! また遊ぼうね」
そんな約束をしながら私は教会を後にした。帰り道、私は子供たちから貰った花冠を頭にのせて歩いていた。
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