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私たちはオフィーリア様の手配した馬に乗り、砂漠地帯を駆け抜ける。砂と岩に覆われた大地がどこまでも広がり、遠くに見える地平線は陽炎に揺らめいていた。
「あれが『太陽の宝珠』がある遺跡です」レオナルドが前方を指さした。そこには巨大な石造の神殿のような建物が建っていた。
神殿の入り口には大きな門があり、その両脇には二体の彫像が立っている。一体は太陽神を模したもので、もう一体は月影神を模したものらしい。
「あの門は『太陽の宝珠』によって開くことができるはずです」レオナルドが言った。
私たちは馬を下り、神殿の入り口に向かって歩き出した。しかし、その直前でクロエが立ち止まった。
彼女は鋭い目で周囲を見渡した後、小声でささやいた。「何か……変じゃない?」
私は耳を澄ませた。すると、かすかに地面が揺れているような感覚があった。
「地震……?」私が言いかけた瞬間だった。突然、目の前の地面に亀裂が走ったかと思うと、そこから巨大な影が飛び出してきた。それは、まるで巨大な岩のような形をしていた。
「ゴーレムだ!」クロエが叫んだ。
それは古代の魔法で作られた人工生命体だった。地面の下から突然現れ、私たちの前に立ちはだかったのだ。
ゴーレムは私たちに向かって突進してきた。その巨体に圧倒されながらも、私は剣を抜き、応戦した。しかし、ゴーレムの体は硬く、私の攻撃はほとんど通用しなかった。
「キョーコ! 危ない!!」クロエの声が響き渡った。その瞬間、ゴーレムの腕が私に振り下ろされた。私は思わず目をつぶった。
しかし、次の瞬間、ゴーレムの腕は私に当たる直前で止まった。私は恐る恐る目を開けた。すると、そこには信じられない光景が広がっていた。
私の前に一人の女性が立っていた。彼女は長い黒髪を風になびかせながら、ゴーレムの腕を片手で受け止めていた。
「あなたは……?」私が呟くと、女性はこちらを振り向いた。その目は深い青色に輝き、口元には穏やかな微笑が浮かんでいた。
「大丈夫?」彼女が尋ねた。
「はい……」私は戸惑いながらも答えた。「あなたは……?」
女性は微笑み、ゴーレムの腕を掴んだまま言った。
「私はルナ。通りすがりの冒険者よ」
ルナと名乗った女性は、ゴーレムの腕を捻り上げながら言った。「この子は私が相手するわ」
そして、彼女はゴーレムの巨体を軽々と持ち上げると、そのまま投げ飛ばした。ゴーレムは宙を舞いながら地面に叩きつけられ、粉々に砕け散った。
私は呆然としながらその光景を見つめていた。クロエも驚きのあまり言葉を失っていた。しかし、オフィーリア様だけは冷静に言った。
「ありがとうございました」彼女は頭を下げた後、再び口を開いた。
「この遺跡には古代の魔法がかけられているようです。おそらく、ゴーレムが門番として配置されているのでしょう」
私たちは改めて遺跡の門の前に立った。オフィーリア様は言った。「『太陽の宝珠』はあの門の先にあります。しかし、古代の魔法によって守られているはずです」
彼女は懐から小さな鏡を取り出した。それは金色の縁取りが施されており、中央には青い宝石が嵌め込まれていた。
「この神器なら、古代の魔法の結界を破れるはずです」とオフィーリア様は言った。
私はその鏡を見つめた。「どうやって使うんですか?」
オフィーリア様は鏡を見つめながら言った。「この鏡を門の前に掲げて、こう唱えてください」
そして彼女は鏡に刻まれた古代文字を読み上げた。
「『太陽の宝珠よ、我らを導き給え』」
その瞬間、鏡からまばゆい光が放たれた。光は門に向かって一直線に伸びていき、その表面に張り付いたかと思うと、そのまま壁の中に吸い込まれていった。
しばらくして、突然、門が開き始めた。重い音を響かせながらゆっくりと開いていく。その先には、大きな石造の部屋が広がっていた。
部屋の中央にある台座の上には、光り輝く球体が置かれている。それこそまさに『太陽の宝珠』だった。その周りには古代文字の刻まれた魔法陣が描かれている。
「あれが『太陽の宝珠』ですね」とクロエが言った。
私たちは部屋に入り、『太陽の宝珠』に近づいた。するとその時、突然、『太陽の宝珠』が激しく輝き始めた。
「これは……?」オフィーリア様がつぶやいた。
次の瞬間、部屋の壁が崩れ去り、中から無数の影が現れた。それらは人型をした黒い影の怪物だった。その数は数十体にも及んだ。
「魔族……!」私は剣を構えた。「どうしてこんな所に……」
クロエが私の肩に手を置いた。「キョーコ落ち着いて」
しかし、その時、一体の影が私に襲いかかってきた。私は咄嵯に剣を振るったが、影はそれを軽々とかわした。
「危ない!」クロエが私の前に飛び出した。彼女は鋭い爪で影を切り裂いた。影は甲高い悲鳴を上げながら消滅した。
私は気を取り直し、影たちに向かって行った。しかし、今度は別の影が私に襲いかかってきた。私はとっさに身をかわしたが、その隙に他の影がオフィーリア様やクロエに襲いかかった。彼女たちは魔法を使って応戦しているが、敵は次から次へと現れてくる。
「このままでは……」オフィーリア様が呟いた。
その時、先ほどのルナという冒険者が再び現れた。
「ルナさん!」私が叫ぶと、彼女は微笑んだ。「大丈夫?」
「はい!」私たちは彼女の周りに集まった。そして全員で連携して影を倒し続けた。しかし、数が多すぎてキリがない。このままでは全員やられてしまうかもしれない……。
その時、オフィーリア様が叫んだ。「皆さん! 私の周りに来てください!」
私たちは彼女の元に集まり、その周りに集まった。すると、オフィーリア様は懐から何かを取り出した。それは小さな鏡だった。金色の縁取りが施されている。
「これは『光輝の鏡』と言います」オフィーリア様は言った。「この鏡を掲げると、どんな暗闇でも必ず光が差し込みます。さあ、皆さんも一緒に!」
私たちは彼女の周りに集まり、全員で鏡を掲げた。するとその瞬間、辺り一面が眩い光に包まれた。影たちはその光を嫌い、後ずさりした。
「今です!」オフィーリア様が叫んだ。
私たちは一斉に影に向かって突進した。そして、次々と影を倒し続けた。光に照らされた影は次第に消え去り、最後には一体の魔族だけが残った。
「おのれ……!」その魔族は私たちを睨みつけた。「この私が負けるとは……!」
しかし、ルナが一歩前に出て言った。「あなたの負けよ」
そして彼女は魔族に向かって手をかざした。すると突然、彼女の手から光が放たれた。それは魔族の体を貫き、大きな穴を開けた。
「ぐわあっ!」魔族は断末魔の叫び声を上げながら消滅した。
「これで一安心ね」ルナが言った。
私たちは一息ついた後、『太陽の宝珠』に近づいた。それは依然として光を放ち続けている。
「この宝珠が私たちを守ってくれたのですね……」オフィーリア様が呟いた。
私はその宝珠を手に取り、そっと握りしめた。すると、胸の奥から温かいものが湧き上がってきたような気がした。そして同時に、自分の中に新たな力が宿ったような感覚を覚えた。
「キョーコ……大丈夫?」クロエが心配そうに言った。「顔色が悪いよ……?」
「うん……ちょっと疲れただけだから」私はそう答えた。
「そうだね、一度王国に戻ろうか?」とルナが言った。
こうして私たちは『太陽の宝珠』を携えながら遺跡を後にした。
「あれが『太陽の宝珠』がある遺跡です」レオナルドが前方を指さした。そこには巨大な石造の神殿のような建物が建っていた。
神殿の入り口には大きな門があり、その両脇には二体の彫像が立っている。一体は太陽神を模したもので、もう一体は月影神を模したものらしい。
「あの門は『太陽の宝珠』によって開くことができるはずです」レオナルドが言った。
私たちは馬を下り、神殿の入り口に向かって歩き出した。しかし、その直前でクロエが立ち止まった。
彼女は鋭い目で周囲を見渡した後、小声でささやいた。「何か……変じゃない?」
私は耳を澄ませた。すると、かすかに地面が揺れているような感覚があった。
「地震……?」私が言いかけた瞬間だった。突然、目の前の地面に亀裂が走ったかと思うと、そこから巨大な影が飛び出してきた。それは、まるで巨大な岩のような形をしていた。
「ゴーレムだ!」クロエが叫んだ。
それは古代の魔法で作られた人工生命体だった。地面の下から突然現れ、私たちの前に立ちはだかったのだ。
ゴーレムは私たちに向かって突進してきた。その巨体に圧倒されながらも、私は剣を抜き、応戦した。しかし、ゴーレムの体は硬く、私の攻撃はほとんど通用しなかった。
「キョーコ! 危ない!!」クロエの声が響き渡った。その瞬間、ゴーレムの腕が私に振り下ろされた。私は思わず目をつぶった。
しかし、次の瞬間、ゴーレムの腕は私に当たる直前で止まった。私は恐る恐る目を開けた。すると、そこには信じられない光景が広がっていた。
私の前に一人の女性が立っていた。彼女は長い黒髪を風になびかせながら、ゴーレムの腕を片手で受け止めていた。
「あなたは……?」私が呟くと、女性はこちらを振り向いた。その目は深い青色に輝き、口元には穏やかな微笑が浮かんでいた。
「大丈夫?」彼女が尋ねた。
「はい……」私は戸惑いながらも答えた。「あなたは……?」
女性は微笑み、ゴーレムの腕を掴んだまま言った。
「私はルナ。通りすがりの冒険者よ」
ルナと名乗った女性は、ゴーレムの腕を捻り上げながら言った。「この子は私が相手するわ」
そして、彼女はゴーレムの巨体を軽々と持ち上げると、そのまま投げ飛ばした。ゴーレムは宙を舞いながら地面に叩きつけられ、粉々に砕け散った。
私は呆然としながらその光景を見つめていた。クロエも驚きのあまり言葉を失っていた。しかし、オフィーリア様だけは冷静に言った。
「ありがとうございました」彼女は頭を下げた後、再び口を開いた。
「この遺跡には古代の魔法がかけられているようです。おそらく、ゴーレムが門番として配置されているのでしょう」
私たちは改めて遺跡の門の前に立った。オフィーリア様は言った。「『太陽の宝珠』はあの門の先にあります。しかし、古代の魔法によって守られているはずです」
彼女は懐から小さな鏡を取り出した。それは金色の縁取りが施されており、中央には青い宝石が嵌め込まれていた。
「この神器なら、古代の魔法の結界を破れるはずです」とオフィーリア様は言った。
私はその鏡を見つめた。「どうやって使うんですか?」
オフィーリア様は鏡を見つめながら言った。「この鏡を門の前に掲げて、こう唱えてください」
そして彼女は鏡に刻まれた古代文字を読み上げた。
「『太陽の宝珠よ、我らを導き給え』」
その瞬間、鏡からまばゆい光が放たれた。光は門に向かって一直線に伸びていき、その表面に張り付いたかと思うと、そのまま壁の中に吸い込まれていった。
しばらくして、突然、門が開き始めた。重い音を響かせながらゆっくりと開いていく。その先には、大きな石造の部屋が広がっていた。
部屋の中央にある台座の上には、光り輝く球体が置かれている。それこそまさに『太陽の宝珠』だった。その周りには古代文字の刻まれた魔法陣が描かれている。
「あれが『太陽の宝珠』ですね」とクロエが言った。
私たちは部屋に入り、『太陽の宝珠』に近づいた。するとその時、突然、『太陽の宝珠』が激しく輝き始めた。
「これは……?」オフィーリア様がつぶやいた。
次の瞬間、部屋の壁が崩れ去り、中から無数の影が現れた。それらは人型をした黒い影の怪物だった。その数は数十体にも及んだ。
「魔族……!」私は剣を構えた。「どうしてこんな所に……」
クロエが私の肩に手を置いた。「キョーコ落ち着いて」
しかし、その時、一体の影が私に襲いかかってきた。私は咄嵯に剣を振るったが、影はそれを軽々とかわした。
「危ない!」クロエが私の前に飛び出した。彼女は鋭い爪で影を切り裂いた。影は甲高い悲鳴を上げながら消滅した。
私は気を取り直し、影たちに向かって行った。しかし、今度は別の影が私に襲いかかってきた。私はとっさに身をかわしたが、その隙に他の影がオフィーリア様やクロエに襲いかかった。彼女たちは魔法を使って応戦しているが、敵は次から次へと現れてくる。
「このままでは……」オフィーリア様が呟いた。
その時、先ほどのルナという冒険者が再び現れた。
「ルナさん!」私が叫ぶと、彼女は微笑んだ。「大丈夫?」
「はい!」私たちは彼女の周りに集まった。そして全員で連携して影を倒し続けた。しかし、数が多すぎてキリがない。このままでは全員やられてしまうかもしれない……。
その時、オフィーリア様が叫んだ。「皆さん! 私の周りに来てください!」
私たちは彼女の元に集まり、その周りに集まった。すると、オフィーリア様は懐から何かを取り出した。それは小さな鏡だった。金色の縁取りが施されている。
「これは『光輝の鏡』と言います」オフィーリア様は言った。「この鏡を掲げると、どんな暗闇でも必ず光が差し込みます。さあ、皆さんも一緒に!」
私たちは彼女の周りに集まり、全員で鏡を掲げた。するとその瞬間、辺り一面が眩い光に包まれた。影たちはその光を嫌い、後ずさりした。
「今です!」オフィーリア様が叫んだ。
私たちは一斉に影に向かって突進した。そして、次々と影を倒し続けた。光に照らされた影は次第に消え去り、最後には一体の魔族だけが残った。
「おのれ……!」その魔族は私たちを睨みつけた。「この私が負けるとは……!」
しかし、ルナが一歩前に出て言った。「あなたの負けよ」
そして彼女は魔族に向かって手をかざした。すると突然、彼女の手から光が放たれた。それは魔族の体を貫き、大きな穴を開けた。
「ぐわあっ!」魔族は断末魔の叫び声を上げながら消滅した。
「これで一安心ね」ルナが言った。
私たちは一息ついた後、『太陽の宝珠』に近づいた。それは依然として光を放ち続けている。
「この宝珠が私たちを守ってくれたのですね……」オフィーリア様が呟いた。
私はその宝珠を手に取り、そっと握りしめた。すると、胸の奥から温かいものが湧き上がってきたような気がした。そして同時に、自分の中に新たな力が宿ったような感覚を覚えた。
「キョーコ……大丈夫?」クロエが心配そうに言った。「顔色が悪いよ……?」
「うん……ちょっと疲れただけだから」私はそう答えた。
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