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それから色々な部活を見て回った後、俺たちはダンジョン探索部に入ることにした。


「ここがダンジョンです」


ソフィア先生がダンジョンの入り口まで案内してくれる。洞窟の奥には巨大な扉があった。


「この扉の奥には凶悪なモンスターが生息しています。くれぐれも注意してくださいね」


「わかりました!」


俺とエレナは気合いを入れて返事をする。俺たちは早速、ダンジョンに入ることにした。

しばらく歩くと、前方から何かが迫ってくる音が聞こえた。


「みんな下がって!」


エレナが叫ぶと、俺たちは戦闘態勢に入る。現れたのは巨大なカエルだった。


「あれはポイズンフロッグ! 毒攻撃に注意して!」


エレナはそう言うと、カエルに向かって走り出す。カエルは口から大量の液体を吐き出した。


「《水盾(ウォーターシールド)》!!」


俺は水魔法でエレナを守ると、剣を抜いて攻撃する。俺の攻撃が命中した瞬間、ポイズンフロッグの体は爆散した。その衝撃でダンジョン内が大きく揺れる。


「デウスくん、すごい威力だね……!」


エレナは驚くが、すぐに切り替えて魔石の回収作業に取り掛かる。


「この魔石は高く売れそう!」


俺たちは魔石を回収してから先へ進む。すると今度は巨大な蛇が現れた。


「これは……デススネーク!?」


エレナが目を見開く。デススネークと呼ばれる蛇は俺たちに向かって、猛スピードで襲いかかってきた。


「任せて!《炎槍(ファイアランス)》!!」


俺は炎魔法で攻撃を仕掛けるが、全く効かなかった。どうやら魔法耐性があるらしい。ならば物理攻撃しかないだろう。俺は剣を抜くと構えた。そして大きく跳躍すると、デススネークに斬りかかる。


「《豪斬撃(スラッシュ)》!!」


俺の剣はデススネークの胴体を切断し、大量の血飛沫が舞った。だが傷はすぐに塞がっていく。再生能力を持っているようだ。俺は再び攻撃を仕掛けようとした瞬間、エレナが声を上げた。


「危ない!」


振り返ると背後からもう一匹のデススネークが現れていた。俺はその攻撃をかわすと、エレナのもとへと向かう。そして二人で協力しながら敵を倒していくのであった。


「やっと倒したか……」


俺はその場に座り込む。するとエレナが声をかけてきた。


「お疲れ様、デウスくん!」


彼女は笑顔でそう言った後、俺の手を握りながら言う。


「やっぱりデウスくんはすごいね!」


それから俺たちはダンジョンをさらに奥へと進んでいった。途中何度かモンスターとの戦闘があったが、難なく倒して進むことができたのだった。そして俺たちは遂に最奥の部屋まで辿り着くことに成功するのであった。そ


「ここが最奥の部屋だよ」


エレナは部屋の前で立ち止まる。俺は中に入る前に一つ確認したいことがあった。


「中に入ったら引き返すことはできないんだよね?」


「うん、そうだよ」


それならば覚悟を決めなければならないだろう。俺は深呼吸をしてから扉を開ける。


「グォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」


するとそこには巨大なドラゴンが待ち構えていた。


「あれはフレイムドラゴン! 炎と毒のブレスを使ってくるよ!」


エレナが叫ぶ。俺は剣を構えると、フレイムドラゴンに向かって駆け出した。そして攻撃を仕掛けるが、中々ダメージを与えることができない。俺は一旦距離を取ると、呼吸を整える。そして再び攻撃を試みた瞬間、背後から炎が押し寄せてきた。振り返るとエレナが杖を構えているのが見える。彼女はフレイムドラゴンに向けて炎魔法を放ったのだ。俺とエレナは協力してフレイムドラゴンに攻撃をし続ける。すると徐々に奴の動きが鈍くなってきたのが分かった。


「デウスくん、今だよ!」


エレナの声を合図に俺は魔力を剣に込める。そして一気に剣を振り抜いた。次の瞬間、眩い光が放たれると同時にフレイムドラゴンは真っ二つに切断される。その巨体は地面に倒れた後、消滅したのであった。


「やったー!!」


俺たちはハイタッチをして喜びを分かち合う。こうして俺たちはダンジョン攻略に成功したのだった。その後、ダンジョンを出た俺とエレナは冒険者ギルドに立ち寄り報酬を受け取ることにした。すると受付嬢が話しかけてくる。


「あなたたち凄い活躍でしたね! やっぱり勇者学校の生徒さんなんですか?」


「そうですけど……」


エレナが答える。すると受付嬢は興奮気味に言った。


「あのフレイムドラゴンを倒したんですよね!? 実は私たちが以前挑んだ時は逃げ帰ってきたんです……それほど強いモンスターなんですよ!」


どうやら俺たちの実力が認められたらしい。その後も受付嬢から感謝の言葉を貰った後、俺たちは遼に帰った。


「デウスくん、今日の晩御飯は私が作るよ!」


エレナが料理を始める。しばらくして彼女の作ってくれた晩御飯を食べ終えた後、俺たちは明日に備えて早めに寝ることにしたのであった。
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