ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜

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翌日、俺はリザを連れてギルドに来ていた。今日は依頼を受けようと思って来たのだが……。


「なんでついてくるんじゃ？」


なぜかリザがついてきたのだ。


「別に良いではないか」


リザはニコニコしている。まあ、別にいいか……。俺たちは受付嬢の元に向かった。


「おはようございます！」


元気よく挨拶してくれるのはいいのだが……。なんだか距離が近い気がするぞ？ 気のせいだろうか？


「今日は依頼を受けに来たんじゃが……」


リザがそう伝えると、受付嬢は嬉しそうな表情を浮かべた。


「どのような依頼をお探しでしょうか？」


「そうだな……討伐系の依頼を受けたいのだが」


「かしこまりました。少々お待ちください」


そう言うと、受付嬢は端末を操作し始めた。しばらくして、一枚の依頼書を取り出す。


『スライムの討伐依頼』


どうやらスライム退治のようだ。報酬は1000ゴールドと書かれている。この程度の金額なら特に問題はないだろう。


「これで頼む」


俺は受付嬢に依頼書を渡した。すると、受付嬢が心配そうな表情を浮かべる。


「レッドベアーを倒せるお二人ならば大丈夫だと思いますが、油断なさらないように気をつけてくださいね」


「ああ、分かった」


俺たちは早速ギルドを出て、街の外へと向かった。街を出てしばらく歩くと森に到着した。森の中に入ると、すぐにスライムの群れを見つけた。


「よし、倒していくぞ」


俺は剣を構えると、スライムの群れに突っ込んでいく。スライムはゼリー状の生物で物理攻撃が効きにくいのだが、凍らせれば楽に倒せるはずだ。


「はぁああああっ！！」


俺は剣を地面に突き刺すと、そこから冷気を流し込んでいく。するとスライムたちは凍りついた。後は剣で切り刻んでいくだけだ。


「これで終わりじゃ」


リザも拳に氷を纏わせると、次々にスライムを倒していく。数分後には全てのスライムを討伐することができたようだ。


「よし、帰るか」


俺が帰ろうとすると……。


「プルプル」


一匹のスライムが俺に擦り寄ってきた。


「なんだ？」


俺はスライムを持ち上げてみる。すると、スライムはプルプルと震えた。まるで喜んでいるかのようだ。


「どうやらお主の従魔になりたいようじゃな」


リザがそう言う。従魔とは主人に従う魔物のことだ。俺はスライムをじっと見つめる。


「俺でいいのか？」


「プルン！」


スライムは元気よく飛び跳ねた。どうやら本当に俺の従魔になりたがっているようだ。俺はスライムを仲間にすることにした。すると……。


『名前をつけてください』


そんなメッセージが目の前に表示されたのだ！


「な、なんじゃこれは！？」


リザが驚いている。どうやらこの表示が見えているのは俺だけのようだ。


「名前か……そうだな……」


俺は少し考えた後、スライムに名前をつけることにした。


「お前の名前はスラリンだ！」


俺がそう言うと、スラリンは嬉しそうにプルプルと震えた。そして……。


『従魔：スラリンが登録されました』


メッセージが表示されると同時にスラリンの姿が変わったのだ！ 大きさは変わらないが、色が青色になっている。どうやらこれが進化というものらしい。


「おお、すごいのう」


リザは感心したように呟いた。そして……。


「スラリンよ、これからもよろしく頼むぞ！」


「プルン！」


こうして俺たちは新たな仲間、スライムのスラリンを加えることになったのだった。