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翌日、私はポチと一緒に散歩していた。するとその時、近くの茂みがガサゴソと音を立てた。


「グルルルッ!!」


現れたのは三体のグレイウルフだった。どうやら私達を獲物と認識したようだ。


「ひっ……!」


私は恐怖で動けなくなってしまった。このままでは襲われてしまう!


「グルルァッ!!」


グレイウルフはこちらに向かって飛びかかってくる。私は思わず目をつぶった……次の瞬間、何かが突き刺さる音が聞こえた。恐る恐る目を開けると、そこにはエドワードさんの姿があった。


「大丈夫かい?」彼は剣を抜いて立っていた。どうやらグレイウルフを斬り伏せたらしい。


「あ、ありがとうございます……」


私は涙目になりながらお礼を言う。エドワードさんは私を抱き寄せてくれた。彼の体温を感じると、不思議と安心することができた。


「怖かったね」


「はい……死ぬかと思いました……」


私は彼の胸に顔を埋めた。すると彼は優しく頭を撫でてくれる。


「大丈夫、俺がついているからね」


「……はい!」


しばらくした後、私達は帰路についたのだった……。


「今日も頼むよ」


怪我をした騎士が私達に話しかけてくる。彼は今、任務中に足を怪我してしまったようだ。


「わかりました」


私は治癒魔法をかけていく。すると彼の傷はすぐに治った。


「ありがとう! もうどこも痛くないよ!」


騎士は嬉しそうに言う。どうやら元気になってくれたみたいだ。


「良かったです!」


私は笑顔で答える。すると今度は別の騎士が話しかけてきた。


「またお願いできるかな?」


「はい! もちろんです」


私は次々と怪我人を治療していった。みんな私の治癒魔法に感謝してくれた。それがとても嬉しかったのだ……。


「疲れた……」


今日も一日の仕事が終わった。宿舎に帰る途中、私はため息をついた。毎日忙しくて大変だが、やりがいのある仕事だとは思う。でもやはり疲れるものは疲れるのだ。


「でも、頑張らなくちゃ……」


私は自分に言い聞かせるように呟いた。そして宿舎の扉を開けると、中にはエドワードさんの姿があった。彼は椅子に座って何か考え事をしているようだ。


「あ、おかえりなさい!」


「ただいま戻りました」


エドワードさんは私に気付くと笑顔で出迎えてくれた。私もそれに笑顔で返す。


「どうかしましたか?」


「君に頼みたいことがあるんだ」


エドワードさんは真剣な表情で言う。一体どんな内容なのだろう? 私は少し不安になりながらも話を聞くことにしたのだった……。


「実はアーガスの東にある森で盗賊団が現れたらしいんだ」


「盗賊団ですか……?」


私は首を傾げる。そんな話は初めて聞いたからだ。でもエドワードさんが言うのなら本当なのだろう。


「うん、それで騎士団から何人か派遣することになったんだけど、手が足りなくて困っているみたいなんだ」


「そうなんですか……」


どうやらかなり深刻な状況らしい。もし怪我人が出たら大変だし、死人が出る可能性だってあるかもしれないのだ。私は不安になった。するとエドワードさんは私の顔を見て察したのか、優しく微笑んでくれた。


「大丈夫だよ、君は安全なところで待機してくれればいいから」


「わかりました……」


私は渋々了承した。本当は自分も何か手伝いたいけど、足手まといになるだけだろう。それなら大人しくしている方が良さそうだと思ったのだ。


「ありがとう、助かるよ」


エドワードさんは私の頭を撫でてくれる。彼の大きくて温かい手が心地よかった。


「はい……頑張ってください!」


それから私たちは盗賊のアジトがある森へとやって来た。


「あそこが奴らのアジトだ」


エドワードさんは指差す。その方角を見ると、大きな洞窟が見えた。おそらくあそこが盗賊団の住処なのだろう。


「じゃあ行ってくるよ」


「気をつけてください……」


私は不安になりながらも彼を見送った。どうか無事に帰ってきて欲しい……そう願うのだった……。


「待たせたな」


エドワードさんが戻ってきた。怪我人はいないようだ。私はホッと胸を撫で下ろした。


「お疲れ様です! どうでした?」


「奴らは全員捕らえたぞ。これで一件落着だな」


彼は笑顔で言う。どうやら盗賊団を退治できたらしい。被害が出なくて本当に良かったと思う。


「よかったです!」


私も嬉しくなって笑った。するとエドワードさんは私を抱きしめてくれた。彼の体温を感じると、とても安心することができたのだ……。


「ありがとう、君のおかげだ」


エドワードさんは優しく頭を撫でてくれる。その温もりがとても心地よかった……。
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