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レティシア8歳 転機
これまでの登場人物たち
しおりを挟む【前世】
・黒須 鉄路
都内有名理系大学に通う大学四年生の青年。
鉄道旅行が趣味。
卒業、就職を間近に控えたある冬の日、旅行帰りに目撃したマナーの悪い撮り鉄に注意したところ逆ギレされて線路に突き落とされ、運悪く入線してきた列車に轢かれて死亡した。
【モーリス公爵家】
・レティシア(レティシア=セシール=モーリス)
本作の主人公。
イスパル王国モーリス公爵家のご令嬢。
ゆるふわ金髪に碧眼の、人形のように愛らしい容姿。
5歳の時に、階段から転げ落ちた衝撃で前世の黒須鉄路の記憶を取り戻す。
記憶を取り戻した直後は嘆き悲しんで、現世の家族たちを心配させたが、彼らに支えられて立ち直ることができた。
転生先の世界に鉄道が無い事に再び嘆き悲しむが、無ければ自分で作ると一念発起。
以後、鉄道開発に邁進することになった。
・アンリ
レティシアの父親であるモーリス公爵家当主。
穏やかな性格で娘に甘々であるが、有能な政治家であり腹黒い一面もある。
純粋に娘の夢を応援したいと言う気持ちと、公爵家や国の益になると言う打算的な考えもあって、鉄道開発におけるバックアップは積極的に行っている。
・アデリーヌ
レティシアの母。
モーリス公爵夫人。
二児の母とは思えないほど若々しい。
基本的にはおっとりした雰囲気なのだが、夫に対しては時々シビアな面を見せる。
彼女の祖父が商会を営んでおり、彼女自身も経営に携わったことがある。
そのため、新たに立ち上げたモーリス商会では副会長を務めることとなった。
・リュシアン
レティシアの兄。
歳の離れた妹に甘々のシスコン。
モーリス公爵家の嫡男。
幼い頃から騎士を目指して研鑽を重ね、その実力は既に一般の騎士の実力を遥かに凌駕する。
国立アクサレナ高等学園に入学したため、現在は家を出て王都で寮生活を送っている。
【ブレーゼン侯爵家】
・アーダッド(アーダッド=ファルクス=ブレーゼン)
ブレーゼン侯爵。
金髪碧眼の熊のような巨漢。
王都に赴く途中で、親交のあるモーリス家に立ち寄った。
当時12歳だったリュシアンと手合わせを行った。
一見して互角の戦いも、実際には侯爵にはまだ余裕があったようで、リュシアンはその悔しさをバネに更に力を付ける事になる。
・リファーナ
ブレーゼン侯爵夫人。
元平民であり、自身の立場には未だ慣れない様子。
黒髪黒目の、一見して淑やかな雰囲気の美女だが、その実、夫に負けず劣らずの武闘派である。
・ルシェーラ
ブレーゼン侯爵令嬢。
レティシアよりも2歳年下の女の子で、初めて出来た友達。
母親譲りの艷やかな黒髪と、父親譲りの碧眼をした愛くるしい幼女だが、武術が大好きで既にその生来の戦闘センスの片鱗を見せ始めている。
【イスパル王家】
・ユリウス
イスパル王国の国王。
元々の王家の血筋ではなく、本来であれば王婿となる。
王家の血筋を引く王妃カーシャより王権を委ねられたことから国王となった。
まだその立場になってから日が浅いためか、言動が不安定なことがある。
レティシアの話をアンリより聞いて鉄道に興味を抱いたことから、王妃とともにモーリス領へとやってきた。
そこでレティシアから説明を受け、国家事業としての価値を見出す。
・カーシャ
イスパル王国王妃。
正当な王家の血筋を受け継ぐ。
夫と共にレティシアに興味を持ち、モーリス領へやって来た。
本来は彼女の姉が王位を受け継ぐはずだったが、現在行方不明となっているため自身が王位を継承することになった。
しかし、その器ではないと言って夫となったユリウスに王権の殆どを譲っている。
【その他】
・エリーシャ
公爵家のメイドで、レティシア専属の世話人。
記憶を取り戻す前のレティシアには、そのお転婆ぶりに振り回され、記憶を取り戻したあとでも何かと振り回される苦労人。
しかし、朗らかで愛らしく賢いレティシアの事は大好きなので、苦労と感じたことはない……はず。
・ラスティン
モーリス領軍所属。
主に公爵家の護衛隊の隊長を務めている。
若くして自分の実力を凌駕するリュシアンを敬愛している。
・親方(マルク)
イスパルナの街で工房を営む職人で、モーリス家の工房に御用聞きで出入りしている。
レティシアの鉄道開発において、試作品の制作などを行ってくれる心強い協力者。
その後、正式にモーリス商会研究開発室のメンバーとなった。
・マティス
元アステカント学院の教師で、レティシアの魔法の先生。
彼女の事は優秀な生徒であると同時に、可愛い孫のような存在だと思っている。
魔法全般の造詣が深く、鉄道開発における魔道具などの開発に関するアドバイザーを務め、後にモーリス商会研究開発室の正式メンバーとなった。
・リディー
アステカント学院を15歳と言う若さで卒業した天才児。
魔導モーターの開発のきっかけとなった論文の他にも様々な研究成果を残している。
レティシアのアイディアを即座に理解して、具体的な形に落とし込むことができる、彼女にとっては無くてはならないパートナーとなる。
レティシアの夢に共感した彼は、内定していたアステカントの研究員の話を蹴って、モーリス商会研究開発室のメンバーとなることを即断した。
・ランドール商会会長
モーリス商会の隣にある商会の会長。
モーリス商会会長であるレティシアに挨拶にやって来たが、幼い少女である彼女を見て馬鹿にされていると思って激昂する。
しかしモーリス家を貶めるような発言にブチ切れたレティシアの迫力にのまれてガクブルすることに。
最終的には見事な土下座を見せたことで命拾いした。
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