3 / 683
第一幕 転生歌姫のはじまり
第一幕 プロローグ1 『魂の領域』
しおりを挟む
【俺】は、ふと気が付くと不思議な空間にいた。
色とりどりの光が幾筋もの流れとなり、集まるその先には一際大きな光が見える。
いや、目で見ていると言うよりも頭の中でイメージしている……それがより明瞭になったような感覚だ。
他の感覚も曖昧で、重力も感じず自分が立っているのか寝ているのかも分からない。
その割に思考ははっきりしていて、どうも夢を見ているわけではなさそう……だと思う。
……というか、これはアレか?
いわゆる死後の世界……的な?
『それは、半分正解ですね』
『!?』
唐突に誰かの【声】がしたと思えば、いつの間にか傍らには女性が佇んでいた。
『申し訳ありません、驚かせてしまいましたね』
そう謝罪するその女性はこれまで見たことがないほどに整った顔立ちで、優しげに微笑む表情と相まってまるで女神のようだ。
……いや、こんな場所に現れるのだから実際そうなのかも知れない。
緩やかに波打つ腰ほどまである長い髪は、金にも銀にも見える不思議な色合いで、美しい相貌を彩るその瞳は菫色。
柔らかで艷やかな唇からは、耳に心地よい透き通った声が紡がれる。
薄絹を幾重にも重ねた衣を纏ったその出で立ちは、まさに女神と呼ぶに相応しい神々しさだ。
『ふふ、ありがとうございます。そうですね、そう呼ばれることもありますが……まあ、私は神と言えるほど全知でも全能でもありません』
女神様?
……って言うか、さっきから思考読んでません?
『ここは魂の領域、精神世界とも言うべきところです。意思、思考は言葉を介さずとも伝わってしまうのです。もし気にされるのであれば……基本的には意識を内面に向け、会話するときだけ開放すれば良いかと思います』
なるほど……?
良く分からないけど……やってみますか。
こんな感じかな……
『……大丈夫みたいですね。慣れれば意識せずとも出来るようになります』
よし、これでいいのか。
なんとなく感覚が掴めた。
では、気を取り直して……
『さきほど、半分正解……といってましたが、どういう事でしょうか?』
『死後の世界、と言うところですね。ここは魂が生まれ旅立つところであり、死後に帰ってくるところ。生きとし生けるもの全てはこれを繰り返しているのです』
『生と死を繰り返す……輪廻転生ってやつか』
俺の家族もあの光の中にいるのだろうか……
それとも、もう既に旅立っているのか。
俺は事故で家族を失い天涯孤独の身となった。
自分自身、一命は取り留めたものの……体の自由のほとんどを失って、病院での寝たきり生活となってしまった。
そんな状態で何年も過ごしていて、容態は安定していたと思うが……まあ、死んでしまったこと自体は不思議ではないと思う。
死の瞬間の記憶はないので、まだ実感は湧かないけど。
『それで、ええと……女神さま?俺はなんであの流れに乗らないでここにいるんでしょうか?あなたが俺をここに留めているんですか?』
『ああ、すみません、まだ名乗ってもいませんでしたね。私の名はエメリールといいます。』
『あ、俺は………………です』
ん?
エメリールって何か聞き覚えがあるな……
『ご質問についてですが、あなたの言うとおり私があなたをこの場に留めおいております。それは、あなたにお願いしたい事があるからです』
『お願い?もう死んでるのに?』
『このまま、あの流れの中に乗れば輪廻転生の理に従いあなたという個は全と一つとなり、また別の個として生まれ変わることになりましょう。私はその前に、今のあなたの力をお借りしたいのです』
『今の俺?』
『はい。簡潔に言えば、あなたには私が見守っている世界に転生をして頂きたいのです』
……異世界転生。
少しだけ読んだことがあるが、その手の創作物が人気なのは知っている。
まさか、自分が体験する事になろうとは思わなかったが。
『なぜ、俺なんです?そんな大層な力なんて、俺には無いですよ?』
『もちろん、あなたでなければならない理由があります。あなたの世界には、仮初の体を用いて仮初の世界を冒険する……と言う遊戯があるでしょう?』
『仮初の……あぁ、VRMMOのことですかね。俺も大分やり込んでました。「カルヴァード戦記」ってやつですけどね』
『はい、それです。そこに登場する世界と、私の見守る世界は非常に似ているのです』
『マジっすか……?』
予想もしなかった話に、思わず素っ頓狂な言葉が漏れてしまった。
ゲームに似た世界って……本当にそんな事があるのか?
『もちろん、作られた仮初の世界と現実の世界では異なる点も多いです。むしろ違うことのほうが多いのですが……歴史、人物、文化……様々な事柄について、何らかの相関があるとしか思えないくらいには類似しているのです』
『……あっ、そうだ思い出した!【エメリール】ってカルヴァード戦記に出てくる豊穣の女神の名前じゃないか!』
名前しか出てこないけど、他の何柱かの神々とともに設定に出てくるし、ゲーム中でも神殿とかあって広く信仰されている描写があったんだ。
『ええ、まあ……私としては、大きな気候変動の兆候を事前に伝えるとか、助言程度の事しかしてないのですけどね』
『いや、それは十分すごいことでしょう……』
人間が神様と崇めるには十分過ぎるんじゃないか?
『そうでしょうか……まあ、それはさておき。世界に類似点があるから因果が生まれたのか。因果があったから類似したのか。それは分かりませんが、因果を辿って私はあなたを見つけることができた』
『えっと、それはつまり……』
『はい、あなたと、正確にはあなたの仮初の体と類似した人間がその世界にもいます。私にとって大切な我が子のような存在なのです。私のお願いと言うのは、その人を救ってもらいたいというものです』
自分が使っていたアバターは自分自身の外見データを元に弄って作ったものだ。
……ちょっと、いやだいぶ、願望込めてイケメンにしているが。
原型は留めてると思う……多分。
他に出来る趣味も無かったのでガッツリやり込んだ結果……ステータスは最強クラスだったし、イベントではランキング上位の常連だった。
しかし、あれと同じ人物が現実にいるとして、その人を救うとは?
『その人は今、魂の大部分を損傷してしまい、魂の消滅の危機にあるのです』
『ええっ!?それって、こんなに悠長に話をしている場合なんですか!?』
魂が消滅……って、どう考えても緊急事態だと思うけど!?
『それは大丈夫です。いま、こうして話をしていても、あちらの世界ではほんの刹那の時間も経過していません。そのようにこの場を設けています』
『はぁ~……やっぱり神様じゃないですか。……それで、俺がどうやってその人を救うんですか?』
『大きく魂を損傷してしまえば、通常であれば消滅を免れることはできません。しかし、失った部分を何らかの形で補うことができれば、残った部分を維持しつつ、少しづつ再生させることができるかもしれません』
『つまり、失った部分を補うと言うのが俺の役割?』
『そうです。そしてそれが、あなたでなくてはならない理由でもあるのです。魂はそれぞれ波長のようなものがあり、同じ波長の魂というのはまず存在しません。故に、他の魂で補うなどということは、通常はできないのです。しかし、因果が奇跡を手繰り寄せたのか、あなたの魂の波長は、かの者のそれと全く同じといえます』
それは……確かに奇跡かもしれない。
だから俺が選ばれたのか。
『……補う、と言うのは、具体的にどういう事なんです?そんな奇跡があって俺にできる事であれば、助けてあげたいとは思いますが……今のこの俺の意識はどうなるんです?』
『具体的には、かの者の肉体と残された魂に魔術的なインターフェイスを介してあなたの魂を接合します。あなたの意識は残るので、別の肉体に憑依……と言えば伝わるでしょうか?』
なるほど……普通(?)の転生とは違うということか。
憑依転生というのがちょっとイメージ湧きにくいけど。
『……ただ、肉体や、残された魂があなたの意識に影響を与える可能性もあります。また魂の再生が上手く行った場合、別の人格として独立するのか、あなたの意識と融合するのかも未知数です。あなたがそれを厭うのであれば、このまま輪廻の流れに戻る選択をしたとしても仕方ありませんし、その選択を尊重します』
自分が変わってしまうと言うのは想像できないし、少し怖い気がするが……
断ったとしても今の俺が保たれる訳でも無し。
なら、少しでも人の助けになる事をしたい、と思う。
だけど別の懸念もある。
『すみません、もう少し質問したいのですが、そもそも何故魂を損傷するような事態になってるのでしょうか?俺が力になったとしても、同じ事になったりはしませんか?』
そう聞くと、彼女は思案するように少し間を置いてから答えた。
『……正直なところ、よく分かっていないのです。ただ、今現在そのような結果をもたらす何らかの脅威が周囲に存在しないことは確認できています」
むむ……原因が分からないと言うのはちょっと気持ちが悪いな……
『実のところ、原因を探ると言うこともお願いしたかったのです。もちろん可能な範囲で……ですが。あるいは、肉体の記憶は残っているはずなので、憑依することで記憶が共有されれば何が起きたのかが分かるかもしれません』
『なるほど』
『後は……そうですね、あなたの懸念を少しでも減らせるように、私の力によって守りを施しましょう。原因が分からないので絶対という保証はできないのですが』
リスクはある。
だけど、聞いた限りではすぐさま同じことが起きる可能性は低そうにも思える。
何より……彼女は真摯に、誠実に、俺の事も尊重した上で願っている。
なら、それに応えたいと思う。
……よし!
腹は決まった!
『分かりました。俺はあなたの願いに応えたいと思います』
『ありがとうございます!』
そうお礼を言うと、彼女はとても嬉しそうに正に女神の如き微笑みを浮かべるのだった。
色とりどりの光が幾筋もの流れとなり、集まるその先には一際大きな光が見える。
いや、目で見ていると言うよりも頭の中でイメージしている……それがより明瞭になったような感覚だ。
他の感覚も曖昧で、重力も感じず自分が立っているのか寝ているのかも分からない。
その割に思考ははっきりしていて、どうも夢を見ているわけではなさそう……だと思う。
……というか、これはアレか?
いわゆる死後の世界……的な?
『それは、半分正解ですね』
『!?』
唐突に誰かの【声】がしたと思えば、いつの間にか傍らには女性が佇んでいた。
『申し訳ありません、驚かせてしまいましたね』
そう謝罪するその女性はこれまで見たことがないほどに整った顔立ちで、優しげに微笑む表情と相まってまるで女神のようだ。
……いや、こんな場所に現れるのだから実際そうなのかも知れない。
緩やかに波打つ腰ほどまである長い髪は、金にも銀にも見える不思議な色合いで、美しい相貌を彩るその瞳は菫色。
柔らかで艷やかな唇からは、耳に心地よい透き通った声が紡がれる。
薄絹を幾重にも重ねた衣を纏ったその出で立ちは、まさに女神と呼ぶに相応しい神々しさだ。
『ふふ、ありがとうございます。そうですね、そう呼ばれることもありますが……まあ、私は神と言えるほど全知でも全能でもありません』
女神様?
……って言うか、さっきから思考読んでません?
『ここは魂の領域、精神世界とも言うべきところです。意思、思考は言葉を介さずとも伝わってしまうのです。もし気にされるのであれば……基本的には意識を内面に向け、会話するときだけ開放すれば良いかと思います』
なるほど……?
良く分からないけど……やってみますか。
こんな感じかな……
『……大丈夫みたいですね。慣れれば意識せずとも出来るようになります』
よし、これでいいのか。
なんとなく感覚が掴めた。
では、気を取り直して……
『さきほど、半分正解……といってましたが、どういう事でしょうか?』
『死後の世界、と言うところですね。ここは魂が生まれ旅立つところであり、死後に帰ってくるところ。生きとし生けるもの全てはこれを繰り返しているのです』
『生と死を繰り返す……輪廻転生ってやつか』
俺の家族もあの光の中にいるのだろうか……
それとも、もう既に旅立っているのか。
俺は事故で家族を失い天涯孤独の身となった。
自分自身、一命は取り留めたものの……体の自由のほとんどを失って、病院での寝たきり生活となってしまった。
そんな状態で何年も過ごしていて、容態は安定していたと思うが……まあ、死んでしまったこと自体は不思議ではないと思う。
死の瞬間の記憶はないので、まだ実感は湧かないけど。
『それで、ええと……女神さま?俺はなんであの流れに乗らないでここにいるんでしょうか?あなたが俺をここに留めているんですか?』
『ああ、すみません、まだ名乗ってもいませんでしたね。私の名はエメリールといいます。』
『あ、俺は………………です』
ん?
エメリールって何か聞き覚えがあるな……
『ご質問についてですが、あなたの言うとおり私があなたをこの場に留めおいております。それは、あなたにお願いしたい事があるからです』
『お願い?もう死んでるのに?』
『このまま、あの流れの中に乗れば輪廻転生の理に従いあなたという個は全と一つとなり、また別の個として生まれ変わることになりましょう。私はその前に、今のあなたの力をお借りしたいのです』
『今の俺?』
『はい。簡潔に言えば、あなたには私が見守っている世界に転生をして頂きたいのです』
……異世界転生。
少しだけ読んだことがあるが、その手の創作物が人気なのは知っている。
まさか、自分が体験する事になろうとは思わなかったが。
『なぜ、俺なんです?そんな大層な力なんて、俺には無いですよ?』
『もちろん、あなたでなければならない理由があります。あなたの世界には、仮初の体を用いて仮初の世界を冒険する……と言う遊戯があるでしょう?』
『仮初の……あぁ、VRMMOのことですかね。俺も大分やり込んでました。「カルヴァード戦記」ってやつですけどね』
『はい、それです。そこに登場する世界と、私の見守る世界は非常に似ているのです』
『マジっすか……?』
予想もしなかった話に、思わず素っ頓狂な言葉が漏れてしまった。
ゲームに似た世界って……本当にそんな事があるのか?
『もちろん、作られた仮初の世界と現実の世界では異なる点も多いです。むしろ違うことのほうが多いのですが……歴史、人物、文化……様々な事柄について、何らかの相関があるとしか思えないくらいには類似しているのです』
『……あっ、そうだ思い出した!【エメリール】ってカルヴァード戦記に出てくる豊穣の女神の名前じゃないか!』
名前しか出てこないけど、他の何柱かの神々とともに設定に出てくるし、ゲーム中でも神殿とかあって広く信仰されている描写があったんだ。
『ええ、まあ……私としては、大きな気候変動の兆候を事前に伝えるとか、助言程度の事しかしてないのですけどね』
『いや、それは十分すごいことでしょう……』
人間が神様と崇めるには十分過ぎるんじゃないか?
『そうでしょうか……まあ、それはさておき。世界に類似点があるから因果が生まれたのか。因果があったから類似したのか。それは分かりませんが、因果を辿って私はあなたを見つけることができた』
『えっと、それはつまり……』
『はい、あなたと、正確にはあなたの仮初の体と類似した人間がその世界にもいます。私にとって大切な我が子のような存在なのです。私のお願いと言うのは、その人を救ってもらいたいというものです』
自分が使っていたアバターは自分自身の外見データを元に弄って作ったものだ。
……ちょっと、いやだいぶ、願望込めてイケメンにしているが。
原型は留めてると思う……多分。
他に出来る趣味も無かったのでガッツリやり込んだ結果……ステータスは最強クラスだったし、イベントではランキング上位の常連だった。
しかし、あれと同じ人物が現実にいるとして、その人を救うとは?
『その人は今、魂の大部分を損傷してしまい、魂の消滅の危機にあるのです』
『ええっ!?それって、こんなに悠長に話をしている場合なんですか!?』
魂が消滅……って、どう考えても緊急事態だと思うけど!?
『それは大丈夫です。いま、こうして話をしていても、あちらの世界ではほんの刹那の時間も経過していません。そのようにこの場を設けています』
『はぁ~……やっぱり神様じゃないですか。……それで、俺がどうやってその人を救うんですか?』
『大きく魂を損傷してしまえば、通常であれば消滅を免れることはできません。しかし、失った部分を何らかの形で補うことができれば、残った部分を維持しつつ、少しづつ再生させることができるかもしれません』
『つまり、失った部分を補うと言うのが俺の役割?』
『そうです。そしてそれが、あなたでなくてはならない理由でもあるのです。魂はそれぞれ波長のようなものがあり、同じ波長の魂というのはまず存在しません。故に、他の魂で補うなどということは、通常はできないのです。しかし、因果が奇跡を手繰り寄せたのか、あなたの魂の波長は、かの者のそれと全く同じといえます』
それは……確かに奇跡かもしれない。
だから俺が選ばれたのか。
『……補う、と言うのは、具体的にどういう事なんです?そんな奇跡があって俺にできる事であれば、助けてあげたいとは思いますが……今のこの俺の意識はどうなるんです?』
『具体的には、かの者の肉体と残された魂に魔術的なインターフェイスを介してあなたの魂を接合します。あなたの意識は残るので、別の肉体に憑依……と言えば伝わるでしょうか?』
なるほど……普通(?)の転生とは違うということか。
憑依転生というのがちょっとイメージ湧きにくいけど。
『……ただ、肉体や、残された魂があなたの意識に影響を与える可能性もあります。また魂の再生が上手く行った場合、別の人格として独立するのか、あなたの意識と融合するのかも未知数です。あなたがそれを厭うのであれば、このまま輪廻の流れに戻る選択をしたとしても仕方ありませんし、その選択を尊重します』
自分が変わってしまうと言うのは想像できないし、少し怖い気がするが……
断ったとしても今の俺が保たれる訳でも無し。
なら、少しでも人の助けになる事をしたい、と思う。
だけど別の懸念もある。
『すみません、もう少し質問したいのですが、そもそも何故魂を損傷するような事態になってるのでしょうか?俺が力になったとしても、同じ事になったりはしませんか?』
そう聞くと、彼女は思案するように少し間を置いてから答えた。
『……正直なところ、よく分かっていないのです。ただ、今現在そのような結果をもたらす何らかの脅威が周囲に存在しないことは確認できています」
むむ……原因が分からないと言うのはちょっと気持ちが悪いな……
『実のところ、原因を探ると言うこともお願いしたかったのです。もちろん可能な範囲で……ですが。あるいは、肉体の記憶は残っているはずなので、憑依することで記憶が共有されれば何が起きたのかが分かるかもしれません』
『なるほど』
『後は……そうですね、あなたの懸念を少しでも減らせるように、私の力によって守りを施しましょう。原因が分からないので絶対という保証はできないのですが』
リスクはある。
だけど、聞いた限りではすぐさま同じことが起きる可能性は低そうにも思える。
何より……彼女は真摯に、誠実に、俺の事も尊重した上で願っている。
なら、それに応えたいと思う。
……よし!
腹は決まった!
『分かりました。俺はあなたの願いに応えたいと思います』
『ありがとうございます!』
そうお礼を言うと、彼女はとても嬉しそうに正に女神の如き微笑みを浮かべるのだった。
11
お気に入りに追加
347
あなたにおすすめの小説
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私はただ自由に空を飛びたいだけなのに!
hennmiasako
ファンタジー
異世界の田舎の孤児院でごく普通の平民の孤児の女の子として生きていたルリエラは、5歳のときに木から落ちて頭を打ち前世の記憶を見てしまった。
ルリエラの前世の彼女は日本人で、病弱でベッドから降りて自由に動き回る事すら出来ず、ただ窓の向こうの空ばかりの見ていた。そんな彼女の願いは「自由に空を飛びたい」だった。でも、魔法も超能力も無い世界ではそんな願いは叶わず、彼女は事故で転落死した。
魔法も超能力も無い世界だけど、それに似た「理術」という不思議な能力が存在する世界。専門知識が必要だけど、前世の彼女の記憶を使って、独学で「理術」を使い、空を自由に飛ぶ夢を叶えようと人知れず努力することにしたルリエラ。
ただの個人的な趣味として空を自由に飛びたいだけなのに、なぜかいろいろと問題が発生して、なかなか自由に空を飛べない主人公が空を自由に飛ぶためにいろいろがんばるお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
アストルムクロニカ-箱庭幻想譚-(挿し絵有り)
くまのこ
ファンタジー
これは、此処ではない場所と今ではない時代の御伽話。
滅びゆく世界から逃れてきた放浪者たちと、楽園に住む者たち。
二つの異なる世界が混じり合い新しい世界が生まれた。
そこで起きる、数多の国や文明の興亡と、それを眺める者たちの物語。
「彼」が目覚めたのは見知らぬ村の老夫婦の家だった。
過去の記憶を持たぬ「彼」は「フェリクス」と名付けられた。
優しい老夫婦から息子同然に可愛がられ、彼は村で平穏な生活を送っていた。
しかし、身に覚えのない罪を着せられたことを切っ掛けに村を出たフェリクスを待っていたのは、想像もしていなかった悲しみと、苦難の道だった。
自らが何者かを探るフェリクスが、信頼できる仲間と愛する人を得て、真実に辿り着くまで。
完結済み。ハッピーエンドです。
※7話以降でサブタイトルに「◆」が付いているものは、主人公以外のキャラクター視点のエピソードです※
※詳細なバトル描写などが出てくる可能性がある為、保険としてR-15設定しました※
※昔から脳内で温めていた世界観を形にしてみることにしました※
※あくまで御伽話です※
※固有名詞や人名などは、現代日本でも分かりやすいように翻訳したものもありますので御了承ください※
※この作品は「ノベルアッププラス」様、「カクヨム」様、「小説家になろう」様でも掲載しています※
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
TS転生大魔導士は落ちこぼれと呼ばれる
O.T.I
ファンタジー
王立アレシウス魔法学院。
魔法先進国として名高いフィロマ王国の中でも最高峰の魔導士養成学校として揺るぎ無い地位を確立している学院である。
古の大魔導士アレシウス=ミュラーが設立してから千年もの歴史を刻み、名だたる魔導士たちを幾人も輩出してきた。
フィオナは、そんな由緒正しきアレシウス魔法学院の一年生に所属する15歳の少女。
彼女は皆から『落ちこぼれ』と馬鹿にされていたが、とある秘密を持っていた……
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる