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第六幕 転生歌姫の王都デビュー
第六幕 19 『力』
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エメリール神殿総本山。
それはかつてアルマ王国に存在したが、300年前のグラナ帝国の侵略によって国土が蹂躙され、暴虐の限りが尽くされ…神殿にもその塁が及ぶとなると、やむを得ず放棄されてしまった。
神殿の聖職者たちは、ある者は滅びゆく国に殉じて…ある者は帝国に捕らわれて…多くの者たちが命を落とした。
そして、辛うじて脱出した者たちは散り散りになり、各国のエメリール神殿に身を寄せることとなった。
その後、魔王が倒され大戦が終結すると、各地に散らばったかつての総本山の聖職者達によって再建の機運が高まる。
しかし、アルマの地は大戦の傷跡が大きくなかなか復興の目処が立たなかった。
そのため、総本山そのものの再建は断念されイスパル王国に新たに建てられることになったのだ。
当時のアルマ王国の難民受け入れを主導していたリディア王女が関わっているのではないかと私は考えている。
やがて、グラナ帝国が撤退した後のアルマの地は隣国のウィラー王国に併合されることとなり、長い時を経てかつての住民も戻ってくると、本来の総本山も再建される事になった。
現在では『エメリール大神殿』と呼ばれているものだ。
それ以降、二つの神殿は多くの人々の信仰を集め、それぞれが大陸北部、南部を統括する役割を担っている。
リル姉さんは豊穣神として、とりわけ農民からの信仰が厚く他の神々と比べても信者の数がとても多く、二大神殿や伝承にある縁の地への巡礼が盛んに行われている。
そんな背景もあって、神殿の中は多くの巡礼者らしき人で賑わっている。
ステンドグラスから柔らかな光が射し祭壇と神像が彩られる様はとても神秘的で、溜息が出るくらいに美しい。
私達は祭壇の前まで進み出て、他の信者たちと共に祈りを捧げる。
(リル姉さん、今日は王都までやってきたので挨拶に来たよ。話はできるかな?)
心の中で呼びかけると、もうすっかり慣れてしまったあの感覚が広がっていく。
「こんにちは、カティア、ミーティア」
「リル姉さん、こんにちは」
「お姉ちゃん!こんにちは!」
ミーティアも呼ばれたんだね。
…と言うか私と一緒にいるとセットで呼ばれちゃうのか。
彼女は嬉しそうにリル姉さんに駆け寄ってギュッと抱きつく。
木漏れ日の射す森の広場に広げられたテーブルセットの椅子に腰掛ける。
ミーティアは早速リル姉さんの膝の上だ。
甘えられるチャンスは逃さないね。
そして、またもやいつの間にか用意されたお菓子を頬張る…と言うかリル姉さん手ずから渡して餌付けしてる…
あなたもですか。
まあ、ここなら現実の肉体には影響無い…のかな?
いやいや、節制を習慣付けないとダメだね。
食べ過ぎてたらちゃんと注意せねば…
「どう?王都の生活はもう慣れたかしら?」
「ん~、まだいろいろ落ち着かないけど、楽しくやってるよ。邸と王城の二重生活だからね、慣れるにはもう少し時間がかかるかな」
「そうなの。でも、楽しんでるならそれが一番ね。それに…王族として生きる覚悟も決めたみたいね」
「うん…ディザール様に頼まれた、と言うのもあるけど…私は自分の意志で人々の平和な暮らしを守りたいと思ったから」
ハッキリと意識したのは、レティと出会ったからだろう。
私は私のできる事で彼女の夢を手伝いたいと思った。
そして、自分の夢と幸せも…
「…いい目をしてるわ。ならば私も…覚悟を決めないとね」
「…リル姉さん?」
「ねえ、カティア…私の印って、どんな力だと思う?」
「え?え~と…」
異界の魂を滅する。
彷徨える魂を輪廻に戻す。
あと、試したことはないけど、アンデッドにも有効だったはず。
…というようなことを答える。
「そうね。でも…それらは力のほんの一端にすぎない。そうね…そもそも『印』とは何か?そこから説明するわね」
そう言って、リル姉さんは印についての話を始める。
「あなたたち人間には、印とは私たち神々の力の一端だと伝わってると思うのだけど…」
「違うの?」
「間違ってはいないわ。ただ、正確ではない。神々の力の一端などではなく、神々の力そのものなのよ」
「一端ではなく、そのもの…どういう事?」
「そのままの意味ね。かつて私達が地上を去るとき、謂わば精神生命体とでも言うべき存在になって神界を創造しそこに移り住んだの」
「精神生命体…?」
「そう。今のあなたの状態に似ているけど…魂を核とした精神体の状態、それを様々な秘術を用いて永続化させたのが今の私達なの。そして、その後には『器』だけが遺された」
「『器』…身体ってことだよね?」
「そうよ。あなたたち人間と同じように私達も肉体を有していたの。私達は地上に残していく人間たちのために、その肉体を有効活用しようと考えた」
「まさか…それが『印』?」
「ええ。神の器たる肉体を構成するあらゆる情報を魔術的な遺伝子として構成し直して各国の王家の始祖たる人間に託した。それこそが『印』よ」
なるほど…そういう意味では確かに神の力そのものを受け継いだと言えるわけだ。
「じゃあ…私の身体にもリル姉さんの『遺伝子』が受け継がれてるんだね」
「そうよ。だから、私達は印を受け継ぐ人間を自らの子孫のように思っているのよ」
ああ…以前にオキュパロス様も言っていたね。
『自分のシギルを受け継ぐ奴ってのは子孫みてぇなもんだ』…と。
「つまり…印というのは、本来であればかつての神々に匹敵するくらいの力を持っているということ?」
「その通りよ。もちろん人の身で出せる力には限界はあるのだけど…これまでその限界まで力を引き出した人間はいなかったわ」
「…私にそれが出来るの?」
これまでも多くの人が印を受け継いできて、その誰もが限界まで力を引き出せなかったのに、私にできるのだろうか?
「大丈夫よ。あなたには二つの印を発動するだけの魂の力があるわ。これまでの人達と比べて、その点では有利なはずよ」
「なるほど…それで、リル姉さんの印の本質というのは?」
「私の権能…力は魂魄に直接的な作用を及ぼすもの。あなたが先に挙げた力は、もっと概念的で根源的な力の上に成り立つものなの」
「根源的…」
「そう。魂魄に由来する様々な事象に干渉できる。それが私の印の力」
…何か凄い話だ。
そこまで大それた力があるとは。
もちろん人の身では限界があると言う話だけど…
「…少し怖い、かな」
「それは正しい反応ね。大きな力を持つことの恐ろしさを知らなければ…正しい心を持っていなければただ危険なものにしかならないもの。でも、私はあなたが力を正しく使うことができる人だと信じている。だからこの話をしたのよ」
「リル姉さん…」
「力の由来がどのようなものかを知っていれば、あなたの印の力は更に進化することができるかもしれない。でも、それはあなた自身が行うこと。だけど…そうね、ここで私が教えることができることがあともう一つあるわ」
「もう一つ?」
「ええ。印の常駐化についてよ」
あ…!
そうだ…前にステータスを見た時に疑問に思ってたんだ。
リル姉さんに聞こうと思ってすっかり忘れていたよ。
「印の由来については先に話した通りだけど…元々は神が持つ身体的な能力も遺伝情報として持っているの。常駐化というのは、印を発動直前の状態で待機させておくことで、その恩恵を得ることができると言うものよ」
「身体能力………リナ姉さんが、リル姉さんは運動音痴だって…」
「わ、私だって身体スペック自体は高いんです!!…コホン。ま、まあ、あなたなら十全に使いこなせるはずよ」
顔が赤くなってるよ。
「口で説明するのはちょっと難しいので…あ、ミーティアちゃんちょっと降りててくれる?」
「は~い!」
あ!?
私達が話している間、ずっとお菓子食べてたの!?
うう…止めるタイミングを逸してたよ…
ミーティアを膝の上から降ろしたリル姉さんは私の額に手を当てて…
あ、これはオキュパロス様もやっていたお手軽学習だね。
リル姉さんの手から私の頭の中に何かが流れ込んでくるような感覚がする。
「どうかしら?」
「……うん、多分大丈夫だと思う。え~と、こうかな?」
印を発動する時の感覚を思い出しながら…でも、リル姉さんから説明されたように直前で待機させるようなイメージ。
これだけなら[絶唱]を使わなくてもできそうだ。
すると、私の身体を金にも銀にも見える不思議な色合いの淡い光が包み込む。
「…これでいいのかな?」
「ええ、できているわ。その状態だと様々な恩恵が得られるわ。身体能力の向上、精神攻撃からの防御、思考速度が速くなったり自己治癒力も強化されたり…」
「一時的にでも、神の肉体的な能力が得られるってことだね…」
ステータスで見たとき、確か全能力値+100とかだったっけ。
これは、今後もし黒神教と戦うことになった場合、大きな力になると思う。
「これで感覚は掴めたでしょう?カイトにも教えてあげるといいわ。もし、他の印継承者があなたの仲間になったら、その時もね」
「うん!ありがとう、リル姉さん!」
本当は私に危険なことをして欲しくないんだと思うけど…私の覚悟を見て色々なことを教えてくれた。
例えこれから戦いの場に身を投じるようなことがあっても…必ず生きて帰って、リル姉さんを悲しませることはしない。
そう、心に誓うのだった。
それはかつてアルマ王国に存在したが、300年前のグラナ帝国の侵略によって国土が蹂躙され、暴虐の限りが尽くされ…神殿にもその塁が及ぶとなると、やむを得ず放棄されてしまった。
神殿の聖職者たちは、ある者は滅びゆく国に殉じて…ある者は帝国に捕らわれて…多くの者たちが命を落とした。
そして、辛うじて脱出した者たちは散り散りになり、各国のエメリール神殿に身を寄せることとなった。
その後、魔王が倒され大戦が終結すると、各地に散らばったかつての総本山の聖職者達によって再建の機運が高まる。
しかし、アルマの地は大戦の傷跡が大きくなかなか復興の目処が立たなかった。
そのため、総本山そのものの再建は断念されイスパル王国に新たに建てられることになったのだ。
当時のアルマ王国の難民受け入れを主導していたリディア王女が関わっているのではないかと私は考えている。
やがて、グラナ帝国が撤退した後のアルマの地は隣国のウィラー王国に併合されることとなり、長い時を経てかつての住民も戻ってくると、本来の総本山も再建される事になった。
現在では『エメリール大神殿』と呼ばれているものだ。
それ以降、二つの神殿は多くの人々の信仰を集め、それぞれが大陸北部、南部を統括する役割を担っている。
リル姉さんは豊穣神として、とりわけ農民からの信仰が厚く他の神々と比べても信者の数がとても多く、二大神殿や伝承にある縁の地への巡礼が盛んに行われている。
そんな背景もあって、神殿の中は多くの巡礼者らしき人で賑わっている。
ステンドグラスから柔らかな光が射し祭壇と神像が彩られる様はとても神秘的で、溜息が出るくらいに美しい。
私達は祭壇の前まで進み出て、他の信者たちと共に祈りを捧げる。
(リル姉さん、今日は王都までやってきたので挨拶に来たよ。話はできるかな?)
心の中で呼びかけると、もうすっかり慣れてしまったあの感覚が広がっていく。
「こんにちは、カティア、ミーティア」
「リル姉さん、こんにちは」
「お姉ちゃん!こんにちは!」
ミーティアも呼ばれたんだね。
…と言うか私と一緒にいるとセットで呼ばれちゃうのか。
彼女は嬉しそうにリル姉さんに駆け寄ってギュッと抱きつく。
木漏れ日の射す森の広場に広げられたテーブルセットの椅子に腰掛ける。
ミーティアは早速リル姉さんの膝の上だ。
甘えられるチャンスは逃さないね。
そして、またもやいつの間にか用意されたお菓子を頬張る…と言うかリル姉さん手ずから渡して餌付けしてる…
あなたもですか。
まあ、ここなら現実の肉体には影響無い…のかな?
いやいや、節制を習慣付けないとダメだね。
食べ過ぎてたらちゃんと注意せねば…
「どう?王都の生活はもう慣れたかしら?」
「ん~、まだいろいろ落ち着かないけど、楽しくやってるよ。邸と王城の二重生活だからね、慣れるにはもう少し時間がかかるかな」
「そうなの。でも、楽しんでるならそれが一番ね。それに…王族として生きる覚悟も決めたみたいね」
「うん…ディザール様に頼まれた、と言うのもあるけど…私は自分の意志で人々の平和な暮らしを守りたいと思ったから」
ハッキリと意識したのは、レティと出会ったからだろう。
私は私のできる事で彼女の夢を手伝いたいと思った。
そして、自分の夢と幸せも…
「…いい目をしてるわ。ならば私も…覚悟を決めないとね」
「…リル姉さん?」
「ねえ、カティア…私の印って、どんな力だと思う?」
「え?え~と…」
異界の魂を滅する。
彷徨える魂を輪廻に戻す。
あと、試したことはないけど、アンデッドにも有効だったはず。
…というようなことを答える。
「そうね。でも…それらは力のほんの一端にすぎない。そうね…そもそも『印』とは何か?そこから説明するわね」
そう言って、リル姉さんは印についての話を始める。
「あなたたち人間には、印とは私たち神々の力の一端だと伝わってると思うのだけど…」
「違うの?」
「間違ってはいないわ。ただ、正確ではない。神々の力の一端などではなく、神々の力そのものなのよ」
「一端ではなく、そのもの…どういう事?」
「そのままの意味ね。かつて私達が地上を去るとき、謂わば精神生命体とでも言うべき存在になって神界を創造しそこに移り住んだの」
「精神生命体…?」
「そう。今のあなたの状態に似ているけど…魂を核とした精神体の状態、それを様々な秘術を用いて永続化させたのが今の私達なの。そして、その後には『器』だけが遺された」
「『器』…身体ってことだよね?」
「そうよ。あなたたち人間と同じように私達も肉体を有していたの。私達は地上に残していく人間たちのために、その肉体を有効活用しようと考えた」
「まさか…それが『印』?」
「ええ。神の器たる肉体を構成するあらゆる情報を魔術的な遺伝子として構成し直して各国の王家の始祖たる人間に託した。それこそが『印』よ」
なるほど…そういう意味では確かに神の力そのものを受け継いだと言えるわけだ。
「じゃあ…私の身体にもリル姉さんの『遺伝子』が受け継がれてるんだね」
「そうよ。だから、私達は印を受け継ぐ人間を自らの子孫のように思っているのよ」
ああ…以前にオキュパロス様も言っていたね。
『自分のシギルを受け継ぐ奴ってのは子孫みてぇなもんだ』…と。
「つまり…印というのは、本来であればかつての神々に匹敵するくらいの力を持っているということ?」
「その通りよ。もちろん人の身で出せる力には限界はあるのだけど…これまでその限界まで力を引き出した人間はいなかったわ」
「…私にそれが出来るの?」
これまでも多くの人が印を受け継いできて、その誰もが限界まで力を引き出せなかったのに、私にできるのだろうか?
「大丈夫よ。あなたには二つの印を発動するだけの魂の力があるわ。これまでの人達と比べて、その点では有利なはずよ」
「なるほど…それで、リル姉さんの印の本質というのは?」
「私の権能…力は魂魄に直接的な作用を及ぼすもの。あなたが先に挙げた力は、もっと概念的で根源的な力の上に成り立つものなの」
「根源的…」
「そう。魂魄に由来する様々な事象に干渉できる。それが私の印の力」
…何か凄い話だ。
そこまで大それた力があるとは。
もちろん人の身では限界があると言う話だけど…
「…少し怖い、かな」
「それは正しい反応ね。大きな力を持つことの恐ろしさを知らなければ…正しい心を持っていなければただ危険なものにしかならないもの。でも、私はあなたが力を正しく使うことができる人だと信じている。だからこの話をしたのよ」
「リル姉さん…」
「力の由来がどのようなものかを知っていれば、あなたの印の力は更に進化することができるかもしれない。でも、それはあなた自身が行うこと。だけど…そうね、ここで私が教えることができることがあともう一つあるわ」
「もう一つ?」
「ええ。印の常駐化についてよ」
あ…!
そうだ…前にステータスを見た時に疑問に思ってたんだ。
リル姉さんに聞こうと思ってすっかり忘れていたよ。
「印の由来については先に話した通りだけど…元々は神が持つ身体的な能力も遺伝情報として持っているの。常駐化というのは、印を発動直前の状態で待機させておくことで、その恩恵を得ることができると言うものよ」
「身体能力………リナ姉さんが、リル姉さんは運動音痴だって…」
「わ、私だって身体スペック自体は高いんです!!…コホン。ま、まあ、あなたなら十全に使いこなせるはずよ」
顔が赤くなってるよ。
「口で説明するのはちょっと難しいので…あ、ミーティアちゃんちょっと降りててくれる?」
「は~い!」
あ!?
私達が話している間、ずっとお菓子食べてたの!?
うう…止めるタイミングを逸してたよ…
ミーティアを膝の上から降ろしたリル姉さんは私の額に手を当てて…
あ、これはオキュパロス様もやっていたお手軽学習だね。
リル姉さんの手から私の頭の中に何かが流れ込んでくるような感覚がする。
「どうかしら?」
「……うん、多分大丈夫だと思う。え~と、こうかな?」
印を発動する時の感覚を思い出しながら…でも、リル姉さんから説明されたように直前で待機させるようなイメージ。
これだけなら[絶唱]を使わなくてもできそうだ。
すると、私の身体を金にも銀にも見える不思議な色合いの淡い光が包み込む。
「…これでいいのかな?」
「ええ、できているわ。その状態だと様々な恩恵が得られるわ。身体能力の向上、精神攻撃からの防御、思考速度が速くなったり自己治癒力も強化されたり…」
「一時的にでも、神の肉体的な能力が得られるってことだね…」
ステータスで見たとき、確か全能力値+100とかだったっけ。
これは、今後もし黒神教と戦うことになった場合、大きな力になると思う。
「これで感覚は掴めたでしょう?カイトにも教えてあげるといいわ。もし、他の印継承者があなたの仲間になったら、その時もね」
「うん!ありがとう、リル姉さん!」
本当は私に危険なことをして欲しくないんだと思うけど…私の覚悟を見て色々なことを教えてくれた。
例えこれから戦いの場に身を投じるようなことがあっても…必ず生きて帰って、リル姉さんを悲しませることはしない。
そう、心に誓うのだった。
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