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ラースンの村での養製天使に関しての報告書(簡略版、一部抜粋)
しおりを挟むラースンの村での養製天使の件について
―――目撃証言の真相確認の為、ラースンの村へ向かった諜報役により養製天使三体を発見。
この件はラースンの村宿の女将であるイレーヌ・カイマンが加担していたらしく。
以前同村内で起きた火災事故が、養製天使との結託によるものであったことが判明。
火災事故にて亡くなった同居人の男性はイレーヌ・カイマンにより殺害されていたらしく、その現場を目撃した養製天使に唆され、自身の罪を隠ぺいする代わりに養製天使たちを匿うよう取引したとのこと。
養製天使は村内の貯蔵庫に匿われていた。
なお、前述の記述はイレーヌ・カイマン本人の自白によるもの。
マーディル暦2031年、09、25。明朝。
ラースンの村内の貯蔵庫にて火災が発生。イレーヌ・カイマンが自白の後、自責の念から貯蔵庫内の酒樽を発火させた。
匿われていた養製天使三体も火災に巻き込まれたことにより、灰と化した。
諜報役の援軍に向かっていた部隊の手で村民の避難誘導、消火活動をした後、森林への延焼前に鎮火。
村民には火災はイレーヌ・カイマンの失恋による自死であるものと説明。養製天使については禁句とする。
消火後、貯蔵庫内にて灰化作業を執行。庫内の残骸、灰燼、遺体全てを回収、封印する。
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