上 下
7 / 38
25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!

しおりを挟む
 カップも大きい人たち用なのか、普通のカップより2周り位大きいから1杯でも結構な量だったけど、親切にお代わりを入れてくれたから一口だけ飲んでテーブルに戻す。
ずっと持っていたら重いっていうのもあるけど――。

 ソファーにしろテーブルにしろ脚が高いし大きい。
やっぱり大きいがデフォルトなんだと改めて思う。
ティーポットだって小さめのヤカン位の大きさだし……。

 そういえばお菓子も大きかった。
焼き菓子だったんだけど、フィナンシェっぽいやつは私の知っている大きさの4倍位の大きさだった。
身長も大きければ口も私より大きくて、私の知っているフィナンシェだったら一口で食べ終えてしまうのだろうし、この大きさが適正なのだろう。

「ミクは甘いものが好きなのか?」

 唐突に聞かれたので素直に頷く。

「もっとたくさん食べていいのだぞ?」

 もっと食べるように勧められたけど、あの大きさの焼き菓子を3個も食べてしまったから、正直なところお腹がいっぱい。

「こっちも美味しいぞ?」

 ジョナサンはそう言って、パウンドケーキをお皿に盛ってくれた。

「すみません、もうお腹がいっぱいなので食べられません」

 私が断ると、少食だけど食欲がないのかとか、どこか具合が悪いのかとか、聞かれて医者を呼ぶとか言い出したから、私の世界のお菓子との大きさの違いなどを説明した。
ついでにカップもめっちゃデカイことを伝えた。
そしたらピートさんが、気が付かず申し訳ありませんでしたと謝ってきたから、私も慌てて顔を上げて貰える様にお願いした。

「いや、普通にお腹いっぱいなだけだから! 体の大きさも違うんだし、食べられる量も違うのが普通でしょうに。これでも食べ過ぎな位食べたんだよ! 私の感覚では焼き菓子12個は食べた感覚なんだから……」

 お茶を飲みながら話していると、先ほどのメイドさんが大きな荷物を抱えて帰って来たので、私は彼女と一緒に二階の別室に移動した。
――まぁ移動はジョナサンにまた抱き上げられて運ばれたんだけど……。
ジョナサンとはあんな出会いだったから、呼び捨てでタメ口で話してしまっているけど……。
辺境伯様だしやっぱり敬語で話すべきかと思い、移動した部屋のソファーに降ろされた時に、丁寧にお礼を言ってお辞儀をしたら、甘い雰囲気を纏ったとろけるような表情で、気軽に話すように言われた。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...