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25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!

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 やれやれみたいなリアクションやめて?
恥ずかしくなってきた……。

「分かったから。ミクは見た目はともかく・・・・・・・・25歳の成人済みの女性だってことでいいね?」

 すっごい余計な言葉が入ってるけど、気にしていたら先に進めなさそう――。

 ジョナサンが言うには、私は恐らく異世界から転移してきたのではないかということだった。
たまにいるんだって。
やっぱり小さいって伝承が残ってるらしいけど、ここまで小さいのは初めてみたい。

『小さい小さいやかましいわ!』  

 伝承によると、ヴァイツェンブロート国には150年前に現れたという記録が残されているんだって。
それから、その異世界から来た人は小さく愛らしい見た目から、たくさんの男から求婚されて当時の国王の側室になったそう。

「へぇ~モテモテだったんだねぇ」

「他人事の様に言っているが、ミクの存在が知れたら数多の男から求婚されると思うぞ?」

 私が呟くようにそう言うと、ジョナサンから真剣な顔でそう言われて驚いた。

「えっ? だって私の見た目はジョナサンから見ても幼児なんでしょ? 流石に対象外でしょうに。――それに私、この年までやりたいこと探しで忙しくて男と付き合ったこともないし……」

 ボソッと呟けば、ジョナサンは目を見開いて興奮した様に私の肩を掴んで食い気味に聞いてきた。

「ミクは処女なのか?」

 流石に直球過ぎて狼狽える……。
きっと顔も赤い……。

「この世界では女も2メートルを超す。小児性愛者はほとんどいないが、男は自分よりか弱い小さな女に庇護欲を掻き立てられて惹かれる物だ。150センチなど6歳の子供と同じ位なのに――成人していて、少し丸みのある体も男心を擽る……。ただでさえ魅力的な存在なのに処女だと!?」

 私の反応を見て確信したのか興奮を隠さずに一気に捲し立てる。
ガキ扱いしてた癖に何なんだ?

「見た目だけでもタイプだったんだ。でも俺は小児性愛者ではないし、幼児に欲情するなどと自分の性癖を疑ったが、ミクは成人していると聞いて、すごくホッとした。自分の直感は間違っていなかったんだって。こんなこと初めてなんだ。一目惚れなんて物語の中の話だと思っていた」

 え? もしかして私いま口説かれてる?
居酒屋でふざけて絡んでくるおっさんたちとは違って、真剣なのは分かる。
でも無理だよ?
1メートルの身長差では色々と無理だよ?
しかもいきなり胸を揉んでくるようなやつなんて……。

 見上げすぎて首がもげそうだし。

 話を聞く限り、よくある異世界転移の話みたいに、異世界の技術を使って国を発展させるとか、すごい魔力持ちで魔王と戦うとか、聖女扱いされるとかそんなことはないみたい――。

 魔法も使えなければ、力も弱くて、もしかしたらその辺の子供よりも弱いかもしれない。
チートっていうのか、唯一の能力は言葉が通じる位……。

 何のために異世界転移した?
意味が分からん――。
ただこの世界では小さいだけでモテるっぽいから、もしやモテチート?
逆ハーレムも夢じゃない?
いやでも私、そんなのは求めてないしなぁ――。
素敵な旦那さんと結婚して、小さいけど素敵なマイホームを建てて、子供は二人で~とか、憧れはあったけどさ、しかもハーフの子供にも憧れてたけども……。
250センチはデカ過ぎるでしょうに――。
聞くところによると、この世界の男性の平均身長だって……。
下手したら280センチの人もいるらしい!!
もう巨人じゃん!
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