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第二章 魔王討伐の旅に出る
七.田辺さんは結構明け透けな性格
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王子と両想いになった翌日、朝食のために食堂に向かうと、先に席に着いていた田辺さんに声を掛けられる。
「北川おはよ! 昨日は疲れで熱が出ちゃったんだって? もう大丈夫?」
エリックが上手いこと言ってくれると言っていたのはこのことだと思い、口裏を合わせることにした。
「田辺さんおはよう。うん、もう大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「うちは病気とかは治してあげられないから、しんどくなったらすぐにエリちゃんに言うんだよ?」
田辺さんの優しい言葉に少しの後ろめたさを感じる。本当は熱なんかじゃなくて、王子とキスして顔が火照ってたからみんなの前に顔を出せなかったからなんだけど……。バレたら絶対に揶揄われるし、平然としてなきゃ――。
俺と田辺さんが話をしていると、ディランとエリックも食堂にやって来た。
「おう、ショウゴもう具合は良いのか?」
「心配してくれてありがとう。昨日ゆっくり寝たからもう平気」
「顔色もええし、今日は周辺の聞き込みくらいやから、ショウゴは王子と一緒に必要な食料や備品の補充しとったらええよ」
エリックは俺が本当は具合が悪かった訳じゃないのを知っているし、王子と俺の関係がどうなったかも気付いてるから、親切心で提案してくれる。みんなで今日の予定を確認していると王子もやって来たから、食堂のおかみさんに朝食を出してもらえるように言った。
何で王子が遅かったかというと、俺が変に意識しちゃって一緒の部屋で寝泊りしているくせに、同時に部屋を出るのが照れ臭くって時間差で出てもらうことになったんだ。
『わたしはすぐにでもみんなにショウゴ殿はわたしの婚約者であると宣言したいところなのですが、奥ゆかしいショウゴ殿の心の準備が整うまでは秘匿と致しましょう。エリックにもその様に伝えて参りますから、ショウゴ殿は今まで通りお振舞い下さい』
昨日、王子は夕食を取りに行ってくれる時にそう言ってくれた。まだ俺の覚悟が足りなくて、みんなに言う勇気がないばっかりに王子には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。王子の気持ちを受け入れるって決めたのに、優柔不断で自分でも情けない。遅かれ早かれ、田辺さんには揶揄われるだろうし、みんなには祝ってもらえると思うんだけど、やっぱり初めての恋人(婚約者)だし? 何か照れ臭くて無理――。
「殿下、今日はえらいゆっくりだったな!」
ディランが席に着いた王子に声を掛ける。大丈夫だとは思うけど、余計なことを言わないか心配になる。
「少し寝坊してしまってな」
王子はいつもの声のトーンで答えると、運ばれてきた朝食に手を伸ばした。
「殿下が寝坊なんて珍しいな。いつも一番早く起きて準備してるのにな。もしかして殿下も調子が悪いのか?」
珍しくディランが王子の調子を心配したりして、ハラハラさせられる。
「問題ない。昨夜少し眠るのが遅くなっただけだ」
王子は愛想なくそう言ったけど、そこに田辺さんが喰いついた!
「ええ~、寝るのが遅くなったとか――。北川と何かしてたとかなんじゃないのぉ?」
田辺さんはどうしてそう直球なんだ!? 清楚な見た目に反して田辺さんは結構下ネタをぶち込んでくるというか、明け透け過ぎて困ってしまう。
「聖女様、熱のあるショウゴ殿を看病する以外に何があるとおっしゃるのでしょう?」
王子が誤魔化してくれてるから、俺もそれに合わせることにした。
「レオ、昨日はありがとう。俺の看病のせいで寝不足になっちゃったんだね――。ごめんなさい」
「いえ、わたしがショウゴ殿の看病をすることは当然のことですから、何もお気になさる必要はございませんよ」
キラキラスマイルでそう言ってくれる王子は本当にかっこよくて、こんな人と俺は恋人同士になったのだと思うと、自然と顔が赤くなってしまう。
「ちょっと北川、顔真っ赤じゃん! 王子様のスマイルで何かやらしいことでも思い出したんじゃないの? やだあww」
「マリカ、ショウゴは病み上がりなんやから、あんまり揶揄わんといたってや。また熱が上がったらかなわんからな」
エリックのアシストのおかげで、田辺さんが退いてくれて助かった。これ以上絡まられたらボロが出そうで怖かったし――。食事を終えるとみんなそれぞれの役割に別れて行動することになった。
ディランは店を中心に魔獣の目撃情報や、瘴気の影響などの聞き込みをし、エリックと田辺さんは教会や孤児院に行って神様に祈りを捧げたり困りごとがないかを聞くという。俺と王子は食品や物資の補充のための買い出しを任された。
「昼ご飯はそれぞれ出向いた先で適当に済ませるんでええやんな?」
エリックが確認のためにみんなに問いかけてくれたから、みんなは頷いて了承の意思を示した。
「北川、王子様とデート良かったね! しっかりエスコートしてもらってね♪」
ディランが先に出発して、エリックに「そろそろ行くで」と促された田辺さんがすれ違いざまにそう言ってきた。本当に田辺さんはこういう時はしつこい……。
「マリカ! また余計なこと言うてっ! ショウゴ、気にしたらアカンで? いちいち真に受けとったらマリカの思う壺やからな!」
田辺さんの背中を押すようにしてエリックも宿を出発して行った。今までは何とかスルー出来ていたことも、王子と俺の関係性が変わったことで、意識してしまって上手く受け流すことが出来ない――。三人が出て行って、残されたのは俺と王子の二人。
「聖女様のおっしゃるように、婚約者になってから初めての二人っきりの買い出しですから、デートというものにあたりますね。ああっ! 何て幸せなのでしょう――」
掌で顔を覆って天を仰ぐように上を向いている王子は、大袈裟だけど心から喜んでくれているみたいで、恥ずかしいけど、俺も何だか嬉しくて楽しみになってきた。恋人同士になるってすごい――。今まで何とも思わなかったことでもドキドキしたり、嬉しくなったりするんだな。素直に気持ちを伝えてくれている王子に、俺も自分の気持ちを伝えたくなって、勇気を出して言葉に出す。
「俺も、レオとデートみたいで嬉しっ、ぐっ――」
俺が全部言い終わる前に、思いっきりギュッと抱き締められて、いきなりだったから思わず変な声が出てしまった。
「ああっ……。このまま二人でどこかに行ってしまいたい――」
嬉しそうな王子に、本気でこのままどこかに連れて行かれそうだったから、慌てて買い出しのことを伝える。
「レオっ! ちゃんと買い出ししないと! 明日にはまた出発するんでしょ? それに、俺レオと一緒にこの街のお店とかも見てみたい」
柄じゃないけど甘えてみると、王子は小さく呻き声を上げていたから、キモかったかもしれない――。そう思って少しだけ落ち込んだ。
「――ショウゴ殿がわたしと一緒に店を回るのを所望されるなんて! しかも先程はデートみたいで嬉しいとおっしゃって――」
あっ、別に気持ち悪がられてはいないみたいだ。――良かった。でもこのままだと、出発が遅くなるからと、王子に腕の拘束を解いてもらってなんとか宿を出ることが出来た。
「北川おはよ! 昨日は疲れで熱が出ちゃったんだって? もう大丈夫?」
エリックが上手いこと言ってくれると言っていたのはこのことだと思い、口裏を合わせることにした。
「田辺さんおはよう。うん、もう大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「うちは病気とかは治してあげられないから、しんどくなったらすぐにエリちゃんに言うんだよ?」
田辺さんの優しい言葉に少しの後ろめたさを感じる。本当は熱なんかじゃなくて、王子とキスして顔が火照ってたからみんなの前に顔を出せなかったからなんだけど……。バレたら絶対に揶揄われるし、平然としてなきゃ――。
俺と田辺さんが話をしていると、ディランとエリックも食堂にやって来た。
「おう、ショウゴもう具合は良いのか?」
「心配してくれてありがとう。昨日ゆっくり寝たからもう平気」
「顔色もええし、今日は周辺の聞き込みくらいやから、ショウゴは王子と一緒に必要な食料や備品の補充しとったらええよ」
エリックは俺が本当は具合が悪かった訳じゃないのを知っているし、王子と俺の関係がどうなったかも気付いてるから、親切心で提案してくれる。みんなで今日の予定を確認していると王子もやって来たから、食堂のおかみさんに朝食を出してもらえるように言った。
何で王子が遅かったかというと、俺が変に意識しちゃって一緒の部屋で寝泊りしているくせに、同時に部屋を出るのが照れ臭くって時間差で出てもらうことになったんだ。
『わたしはすぐにでもみんなにショウゴ殿はわたしの婚約者であると宣言したいところなのですが、奥ゆかしいショウゴ殿の心の準備が整うまでは秘匿と致しましょう。エリックにもその様に伝えて参りますから、ショウゴ殿は今まで通りお振舞い下さい』
昨日、王子は夕食を取りに行ってくれる時にそう言ってくれた。まだ俺の覚悟が足りなくて、みんなに言う勇気がないばっかりに王子には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。王子の気持ちを受け入れるって決めたのに、優柔不断で自分でも情けない。遅かれ早かれ、田辺さんには揶揄われるだろうし、みんなには祝ってもらえると思うんだけど、やっぱり初めての恋人(婚約者)だし? 何か照れ臭くて無理――。
「殿下、今日はえらいゆっくりだったな!」
ディランが席に着いた王子に声を掛ける。大丈夫だとは思うけど、余計なことを言わないか心配になる。
「少し寝坊してしまってな」
王子はいつもの声のトーンで答えると、運ばれてきた朝食に手を伸ばした。
「殿下が寝坊なんて珍しいな。いつも一番早く起きて準備してるのにな。もしかして殿下も調子が悪いのか?」
珍しくディランが王子の調子を心配したりして、ハラハラさせられる。
「問題ない。昨夜少し眠るのが遅くなっただけだ」
王子は愛想なくそう言ったけど、そこに田辺さんが喰いついた!
「ええ~、寝るのが遅くなったとか――。北川と何かしてたとかなんじゃないのぉ?」
田辺さんはどうしてそう直球なんだ!? 清楚な見た目に反して田辺さんは結構下ネタをぶち込んでくるというか、明け透け過ぎて困ってしまう。
「聖女様、熱のあるショウゴ殿を看病する以外に何があるとおっしゃるのでしょう?」
王子が誤魔化してくれてるから、俺もそれに合わせることにした。
「レオ、昨日はありがとう。俺の看病のせいで寝不足になっちゃったんだね――。ごめんなさい」
「いえ、わたしがショウゴ殿の看病をすることは当然のことですから、何もお気になさる必要はございませんよ」
キラキラスマイルでそう言ってくれる王子は本当にかっこよくて、こんな人と俺は恋人同士になったのだと思うと、自然と顔が赤くなってしまう。
「ちょっと北川、顔真っ赤じゃん! 王子様のスマイルで何かやらしいことでも思い出したんじゃないの? やだあww」
「マリカ、ショウゴは病み上がりなんやから、あんまり揶揄わんといたってや。また熱が上がったらかなわんからな」
エリックのアシストのおかげで、田辺さんが退いてくれて助かった。これ以上絡まられたらボロが出そうで怖かったし――。食事を終えるとみんなそれぞれの役割に別れて行動することになった。
ディランは店を中心に魔獣の目撃情報や、瘴気の影響などの聞き込みをし、エリックと田辺さんは教会や孤児院に行って神様に祈りを捧げたり困りごとがないかを聞くという。俺と王子は食品や物資の補充のための買い出しを任された。
「昼ご飯はそれぞれ出向いた先で適当に済ませるんでええやんな?」
エリックが確認のためにみんなに問いかけてくれたから、みんなは頷いて了承の意思を示した。
「北川、王子様とデート良かったね! しっかりエスコートしてもらってね♪」
ディランが先に出発して、エリックに「そろそろ行くで」と促された田辺さんがすれ違いざまにそう言ってきた。本当に田辺さんはこういう時はしつこい……。
「マリカ! また余計なこと言うてっ! ショウゴ、気にしたらアカンで? いちいち真に受けとったらマリカの思う壺やからな!」
田辺さんの背中を押すようにしてエリックも宿を出発して行った。今までは何とかスルー出来ていたことも、王子と俺の関係性が変わったことで、意識してしまって上手く受け流すことが出来ない――。三人が出て行って、残されたのは俺と王子の二人。
「聖女様のおっしゃるように、婚約者になってから初めての二人っきりの買い出しですから、デートというものにあたりますね。ああっ! 何て幸せなのでしょう――」
掌で顔を覆って天を仰ぐように上を向いている王子は、大袈裟だけど心から喜んでくれているみたいで、恥ずかしいけど、俺も何だか嬉しくて楽しみになってきた。恋人同士になるってすごい――。今まで何とも思わなかったことでもドキドキしたり、嬉しくなったりするんだな。素直に気持ちを伝えてくれている王子に、俺も自分の気持ちを伝えたくなって、勇気を出して言葉に出す。
「俺も、レオとデートみたいで嬉しっ、ぐっ――」
俺が全部言い終わる前に、思いっきりギュッと抱き締められて、いきなりだったから思わず変な声が出てしまった。
「ああっ……。このまま二人でどこかに行ってしまいたい――」
嬉しそうな王子に、本気でこのままどこかに連れて行かれそうだったから、慌てて買い出しのことを伝える。
「レオっ! ちゃんと買い出ししないと! 明日にはまた出発するんでしょ? それに、俺レオと一緒にこの街のお店とかも見てみたい」
柄じゃないけど甘えてみると、王子は小さく呻き声を上げていたから、キモかったかもしれない――。そう思って少しだけ落ち込んだ。
「――ショウゴ殿がわたしと一緒に店を回るのを所望されるなんて! しかも先程はデートみたいで嬉しいとおっしゃって――」
あっ、別に気持ち悪がられてはいないみたいだ。――良かった。でもこのままだと、出発が遅くなるからと、王子に腕の拘束を解いてもらってなんとか宿を出ることが出来た。
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