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本編

☆王子のフリーデイ(後)②☆

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 俺の意見なんて端から聞いていない王子は、素早い手つきでベルトを外すとボンの前を寛げ、あっという間に下着ごと取り去ってしまった。

 こんな明るい爽やかな湖畔で、下半身丸出しな俺はさぞかし滑稽なことだろう。
 それに欲情している王子はもっと間抜けだ。

 完全にスイッチの入ってしまっている王子は、ここで止めるなんてしないことは分かりきっているけど、されるがままなのも悔しい。
 なるべく声を出さないように、王子を喜ばせないようにするのが俺に出来る精一杯の抵抗だ……。

「姫っ……姫のペニス……雄々しく反り返って、先端からは蜜が滲み出て、とっても美しいです」

 頬を赤く染めて恍惚とした表情で俺のチンコを至近距離で見詰める。
 近い! 近いから!

「ハァ……匂いも……夜とは違って、濃くて素敵です」

 いやだーっ! 止めろ~っ‼
 夜は風呂に入ったばっかりだからまだマシだけど、今はそれからだいぶ経っているし、なんなら少し汗ばんでるから絶対汚ない!

「姫のこの香りを知っているのは、世界で私だけですよね?」

 そんなの……そんなの、こんなことしてくるのはお前くらいなもんだろ!

 声には出さずにキッと睨み付けると、ブルっと身体を震わせた王子が、フフッと笑ってから俺のチンコに舌を這わせてきた。

「やっ……」

 声を出さないと決めたというのに、いきなりの刺激に思わず声が漏れてしまった……。

「姫のここはいつもより濃い香りで、いつもより固く反り返っておりますが、外で興奮しているのですか?」

 外という単語で思い出した……。
 向こうからは見えないけどこっちからは見える訳で、ポワソン少年とロイさんの姿がバッチリ見える。
 
 あれ?
 あの二人キスしてないか?
 10才ほどにしか見えないポワソン少年を膝に乗せて、お互いの舌と舌を絡ませあった深い口付けをしている。
 ロイさんって、ショタコンなのか?
 でもポワソン少年の実年齢は16才で、この国の成人が18才だから有りなのか?
 いや、でも未成年だろまだ!
 というかそもそも合意なのだろうか?
 ポワソン少年はそれでいいのか?
 口付けが更に激しく深いものになると、ポワソン少年はロイさんの首に腕を回した……。
 あ、これは合意なんだな……。

「余所見して考え事なんて、姫は随分と余裕がお有りなのですね? 私の愛撫の技量が足りないようなので、精一杯努めさせていただきますね?」

 激しいキスを交わしている彼らの姿をぼんやり眺めていたら、他に気を取られていることに静かに怒ると、俺への愛撫をヒートアップさせた。

 声を出さない抵抗なんてあっという間に崩れて、出したくもない声をはしたなく上げてしまう。

 美味しいとか、甘いとか、もっと舐めたいとか散々言われて、何回もイカされて、その度に精液を飲まれて……。
 夜中に舐められたアナルも執く舌で舐め解され、とうとう指まで入れられてしまった。

「ハァ……姫の蕾が、厭らしく私の指を締め付けています。早く姫に、私を受け入れて頂きたい……。しかし、それは初夜までしてはいけない……。姫も早く私を受け入れたいことと思いますが、まだ耐えて下さい……。無事に婚姻の儀を済ませるまでは、こうやって姫の良きところを探して刺激させていただきますので……」

 早口でブツブツ何か言ってるけど、何度もイカされてぐったりしている俺の耳には届かなかった。

 中に入った指が二本に増やされ、それぞれがバラバラの動くで内側を擦る。
 更にその指が三本に増やされた時、ある一点を擦って腰が跳ねた……。

「やっ! そこ……やだ……」

 思わず声が出る。

「あぁ、姫の良きところが見付かりました!」

 ベロリとチンコを舐め上げて、さっきの場所を指で擦り始めた。

 獣じみた声が上がる……こんな強い刺激、俺は知らない……。
 元の世界の知識からしたら、これは所謂前立腺というやつなのだろう。

 まさかこんなにも強い快感が訪れるとは思っていなかったし、何度か吐精して縮こまっていたチンコもまた緩く立ち上がりかけている。

「あぁっ……良いですねその表情。素敵です……。それに、こんなにまた蜜を溢れさせて下さるなんて……嬉しいです」

 またチュパチュパと音を立てて俺のチンコを口に含む。
 どんだけ好きなんだよ……。

 前立腺への刺激で、あっという間に絶頂を迎えて王子の口の中に精を吐き出す。
 もういちいち、吐き出せとか言うのも疲れた……。
 こんなことに慣れたくはなかったけど、当たり前のように飲み込むコイツを止めることが出来ない。

「ハァ……だいぶ薄くなりましたが、とっても美味しいですよ……」

 そう言って俺のアナルから指を一気に引き抜いた。

「ああっあああんっ‼」

 一際大きな声が出て、身体はガクガクと痙攣している。
 そして俺のチンコからは、プシャプシャと謎の透明な液体が出ていて、止まらなかった。

「ああっ……勿体ない!」

 再びチンコを口に含まれる。
 精液とは違った物をゴクゴクと飲み込む音が聞こえる……。

「まさか潮まで噴いていただけるなんて……」

 俺はそのまま意識を失った。
 
 どのくらい気を失っていたのかは分からないが、気が付くと王子の膝の上に抱かれており、身体は綺麗にされて服も着せられていた。
 靴下とブーツは湖の縁のところに置きっぱなしだから裸足ではあったけれど……。

「姫っ、帰る前に湖に足だけ浸かりにいきましょう」

 そう爽やかに言って笑うコイツは、さっきまでの変態性を微塵も感じさせない爽やかなキラキラスマイルで、俺を姫抱きにすると湖の縁まで転移した。

 ――足を水につければひんやり心地よく、足を揺らした時の波紋が広がってとっても綺麗だった。
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