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本編

☆姫なしでは生きられない☆sideルシアン①

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 姫が塔に籠ってしまい不甲斐ない私は、情けなくも体調を崩してしまった。
 お優しい姫の温情によって回復すると、卑怯だとは思うけれど毎日朝食を共にさせてもえることになった。

 以前の様に触れることは出来ず、お伺いをたてて手を握らせてもらうことしか出来ないけれど、毎朝のこの一時はとても幸せで、満たされた気持ちのおかげか執務がどれほど多忙であっても乗り切れるほどだった。

 私が塔に通うことを許したせいで、昼食はマリオンが共にしていると聞いて、私の中の醜い嫉妬心がムクムクと膨らみ続けている……。
 夕食に関しては数日おきではあるけれど、陛下父上まで塔に通いだしてしまった。
 王妃母上を亡くしてからは、後妻を娶るように言われても突っぱねていたというのに、姫の伴侶に名乗りを上げることになるとは微塵も思っていなかった。

 まさに青天の霹靂である……。

 陛下は現在独身であるし、姫が陛下を選べば伴侶になることは何の問題もないのだ。
 そして陛下自身が姫のことを気に入っている様子で、まったく油断が出来ない状態になってしまった。
 そのため陛下が塔に行くときは、私も一緒に姫の元へ行くことにした。

 朝食だけでなく夕食までご一緒出来た日は、姫の柔らかな微笑みと愛らしい声を思い出しながら、幸福に包まれてぐっすり眠ることが出来た。
 ただその晩餐は陛下だけでなくマリオンも一緒なのは許しがたいのだが……。
 姫が許可している以上、私にとやかく言う権利などないのが嘆かわしい。
 しかし、姫に関してはことごとく狭量になってしまう自分に腹が立つ……。
 姫はそれを望んでいないというのに、私は醜い独占欲で姫を縛り付けたくなってしまう。

 ああ、あの柔らかく掌に吸い付くようなきめ細やかな姫の肌に触れたい……。

 会えるだけで、姿を見るだけで幸せなのに……。
 あの姫の体に触れていた時の満ち足りた記憶が甦ってどうしようもない時がある。

 夕食を共にしない日は特にその衝動が抑えきれなくなる。
 朝食時に懇願して握らせていただいた柔らかで滑らかな手の感触を思い出しながら、自身の反り立つ醜い欲望を扱き上げる。
 浅ましくも姫の手に触れられている妄想を抱きながら……。

「はぁっ……姫っ……姫の手っ……きもち……気持ちが……良いですっ‼」

 白濁を吐き出しても一度で萎えることはなく、幾度も姫の肌の感触を思い出しながら自身を慰めた。
 身勝手に姫の体を貪っていた時のことを思い出すと、何度でも兆してしまう。
 姫の香りや味……。
 もう一度味わいたい……。
 けれど、今の私にはその権利がない。
 ――そんなものは初めからなかったのだが、身勝手な私は、精霊姫は王族に嫁ぐものであり、いては私の伴侶になるものだと疑うことはなかった。
 そんな傲慢な慢心で、姫の尊厳や自尊心を傷つけてしまった。

 召喚して直ぐに姫の話を聞いて向き合って、勝手に召喚したことを謝り、徐々に関係を深めていくことが出来ていればなど、今更言ったところでもう戻ることは出来ないのだが、未だにあの頃の自分を殴り飛ばしたい気持ちが湧き上がってくる。
 ずっと夢に見ていた焦がれていた精霊姫様が存在すると聞いたからといって、前準備もなくいきなり召喚するなど、普通に考えたら有り得ないことなのである。
 キチンとお迎えする準備を整えて、万全の状態で臨むことであって、突貫とっかんで行うことではない。
 それほど私は愚かなことをしてしまったのだ。

 塔に籠ってまったく会えなかった期間を思えば、あの美しく愛らしいご尊顔を拝見することが出来る毎日は、私の心を安定させてくれていた。
 だというのにある日突然、私やマリオンが毎日通い詰めては、姫が塔に籠った意味がないと仰った……。
 そして無情にも、数日おきの陛下との夕食以外は塔に出入りしないようにと、姫付きのポワソンがロイを通して私に伝えてきたのだ。

 姫と共に食していた朝食は、また一人になってしまった。
 一人で朝食を食べる気分にはなれず、飲み物だけを口にする。
 昼食も食欲が湧かず食べたくなかったが、ロイに泣きながら請われたため、仕方なく雑穀入りのスープだけは食べた。
 麦やあわが入ったスープは、野菜がとろとろになるまで煮込まれており、それだけでも腹に溜まった。
 おそらく、以前ほぼ絶食に近い状態で倒れた時の様にならないために、ロイが料理長と一緒に胃への負担が少ない食事を考えてくれたのだろう。
 姫には直接は言われなかったけれど、周りの人間に心配をさせるようなことはもうしてはならないと姫のおかげで気付くことが出来た。
 
 私のために泣いてくれる人間ロイのためにも、強くあらねばならない。
 今まで生きてきて、ここまで弱気になったことなど一度たりともなかったというのに、姫は私に人間らしい弱さを教えてくれた。
 愛しいと思う心も、触れることが出来ない寂しさも……。

 今日は陛下が姫の塔に行く日ではない。
 夕食も食べる気がしなかったが、何も口にしない訳にはいかず、仕方なくワインとチーズだけを口にする。
 どうせ寝付くことなど出来そうもないからと、深夜まで執務室に籠って仕事に打ち込むことにした。
 心配したロイが、これ以上は体に障るからとしつこく懇願するように私に頭を下げるため、前科のある私は強く出ることが出来ず自室に引き上げることにした。

 部屋に戻ると、シャワーを浴びながら姫のことを想い、いきり立つ自身を慰めた。
 何度か吐精したにも拘らず、ベッドに入ってもまだ昂りは治まりそうもない……。

 私の部屋から続く、ドアの向こうにある王子妃の寝室に入る。
 ここは短期間ではあったけれど、姫が過ごしていた部屋なのだ。

 シーツなどは換えられてしまっているが、ここに姫がいた時の記憶が甦る。
 寝付いた姫のベッドに潜り込み、その柔らかな首筋に口付けると、ほんのり香る姫の甘い香りが私の鼻腔を擽り欲情を煽る……。
 誘われるままにそっと舌を這わせれば、滑らかな舌触りや姫の味に興奮し、歓喜で体が騒めきだす。

 ――眠っている姫はこれくらいでは起きない。

 そっと寝衣のワンピースを捲り上げ、美しく色付いた瑞々しい果実の様な乳首の柔らかさを指で堪能する。
 その部分は他とは違った柔らかさで、フニフニと指で触れているうちに中心がぷっくりと硬く芯を持つ。
 芯を持ちうっすらと色付く果実は、まるで私に食べて欲しいと言わんばかりに妖艶に誘惑してくるため、我慢など出来るはずもなく、躊躇することなく姫の果実を口に含む。
 咥えるには小さなそれを私の舌で押し潰せば、僅かに反発するほどの弾力があり、ゆっくり舐めて吸い上げれば姫からは甘い吐息が漏れ始める。
 ピチャピチャといやらしい音を立てながら舌を激しく動かし果実を転がせば、益々愛らしい鳴き声を聞くことが出来る。
 姫の感じている声は私の脳を蕩けさせ、既にいきり立っている私の屹立からは先走りが滲み出て下着を汚していた。

 姫の愛らしいペニスもゆるく立ち上がっており、まるで私を誘っているかのようだ。
 そっと下着の上から撫で上げれば、愛らしくピクリと体を跳ねさせて姫のペニスは更に硬度を増す。
 胸の果実を味わいながら撫で擦ると、ペニスの先端からは魅惑の蜜の雫が滲み出てきた。
 このまま下着に吸わせてしまうのは惜しいと思い、早急に姫の下着を取り去った。
 更には全身を覆っている余計なワンピースも脱がせると、姫を全裸にしてその麗しい肉体を視姦する。
 空気に触れ少しだけ縮こまってしまった愛らしいペニスは、蜜を滲ませて淫らに私を誘う……。

 姫への熱情を堪えることの出来ない私は、素早い動きで姫の下半身に顔を埋めると思う存分に香りを堪能した。
 甘いクラクラするような香りを胸いっぱい吸い込んで淫靡な空気に酔いしれる。
 どんなに高級なワインよりも私を酔わせる姫の香りは、元より姫の前ではないにも等しい理性ではあるけれど、僅かばかり残っているはずのそれをいとも簡単に飛ばしてしまう。

 こぼれ落ちそうな蜜を舌先で掬いあげ口の中で転がすように味わう。
 何度口にしても飽きない極上の甘露に全身が幸福に包まれる。
 もっと味わいたいと浅ましくも欲深い私は、催促するように姫のペニスを下から舐めあげる。
 裏筋を撫で上げるように舌でなぞれば、気持ちよさそうにヒクヒクと震えながら蜜が溢れ出す。
 それを私は一滴たりとも溢さぬようにと舌で舐めとる。
 先端の窪んでいる部分を唇で食むようにすると、蜜の溢れ出る鈴口がパクパクと口を開閉している。
 そこに舌を這わせて軽くほじるようにすると、姫の腰が緩やかに揺れだした。
 感じて下さったことが嬉しくて堪らなくなった私は姫のペニスを口に含むと、蜜と唾液の混ざりあった口中で舌を這わせながらジュボジュボと音をたてて顎を上下に動かす。

 同時進行で右手は胸の果実の感触を楽しみ、左手で姫の奥ゆかしく淫らな蕾を撫でた。
 姫の全身を余すところなく可愛がり味わい尽くしたい私は、この限られた時間での触れ合いの中で姫を貪る。

 ――いつかここに自身を捩じ込む時が来るまでに、姫の負担がないように解して慣らしておきたい。

 しかしそれは建前である。

 実際はこの愛らしい蕾が姫のペニス以上に私を昂らせるので、慣らしておきたいなどといったことよりも、私自身がそこに触れたい欲の方が強いのだから……。

 淫らな水音を立てながら顎を上下すると、可愛らしく短い悲鳴が聞こえて私の口中に熱く芳しい精が放たれた。

「ひゃっ……ああっ……!」

 腰をガクガクと揺らしながら数度に分けて放たれる精を吸い上げながら唇で扱き上げると、モジモジと可愛いお尻が動き出す。

 吐精の衝撃で目を覚ました姫は止めろと仰ったけれど、寝起きで頭は回らないらしく、快感で体も甘く痺れて蕩けきった様子は、私を誘っている様にしか見えない。

 再び、姫に聞かせる様にジュボジュボと激しい音を立てながらペニスを舐めしゃぶる。
 達したばかりのそこは僅かな刺激にも敏感だというのに、急に与えられた刺激の激しさにあっけなく陥落し、すぐにニ度目の絶頂を迎えた。
 吐精している最中も執拗に舌で刺激していたので、全てを吐き出した後の姫はぐったりとしていた。

 抵抗する力もないほどぐったりとしているのをいいことに、そのまま膝を大きく割り開くと、ピンクに薄付くお尻の穴にそっと口付けた。
 婚姻の儀まで唇に口付けることは許されていないため、姫の美味しそうな唇は味わうことが出来ない。
 姫の下のお口は、ほんのりピンク色で皺まで愛らしかった。
 チュッと音を立てて口付けると、姫は慌てた様に体を起こすと「汚いから止めろ」と言ってきた。

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