4 / 91
再び手にした決意
魔法への憧れと盾への自責1
しおりを挟む
儂・・・
俺は魔法使いになりたかった──
そう強く思ったのは8つになる春と夏の合間の頃だった。
当時暮らしていた街に、領主の息子ムルカの魔法教師として冒険者が訪れていた。
ムルカとは同い年であることもあって、日頃からよく一緒に遊んでいた。
ムルカは産まれつき魔力が高かったようで、将来は大魔法使いになると周囲から期待されていた。
彼もその期待に応えるよう、暇があれば魔法の本を読んだり、俺を連れ回し街の外れの林で魔法の練習をしていた。
教師となる魔法使いの冒険者、名はヨルニール。
冒険者パーティの仲間兼護衛として、盾騎士のギリアムが同行して十日前に街へとやって来た。
ヨルニールはパッと見、吟遊詩人かと思うような風貌で、明るい茶の髪色とまずまずの整った顔立ちの美男であった。
よく魔法使いが身に付けているようなローブ姿ではなく、シーフの様な軽装を好んで着ていた。
対するギリアムは、どこかの国の騎士団長かと思うような強面で威厳を感じるような佇まいであった。
二人は幼なじみらしく、見た目も性格も正反対ではあったがお互いに深く信頼しあっているようで、これは後の話だが戦いの中で見せる連携はそれは見事であった。
その当時の俺はそれどころではなく、記憶はかなり美化されている感もあるが。
俺の父親が領主様と公私ともに付き合いがあったこと、ムルカが強く望んだこともあって、俺も一緒に魔法の勉強をさせてもらえることになった。
ヨルニール先生の授業は、本当は見た目通り吟遊詩人なのでは?と思うほど、まるで唄う様に言葉や呪文を奏でていた。描かれる術式も輝いて見えた程だ。
俺はどんどん魔法の魅力にとりつかれていった。
日に四時間の授業を十日程受け、ヨルニール先生の教え方も素晴らしかったとは思うが、生来の魔力もあってムルカは日々確実に成長していた。
普通の人間は魔法に触れることがないと、魔力量はそのまま変わらずに終わるそうだが、魔法が身近にある環境であれば周囲の魔素を無意識に吸収し、魔力の総量が増していくらしい。
俺は、今もそうだが産まれつき魔力がほとんどなく、この恵まれた環境のなかでもほとんど増えることはなかった。
横でどんどんと成長していくムルカが、羨ましかったし、誇らしかったし、悔しくもあった。
ヨルニール先生も全然成長しない俺をどうしようかと悩み、色々と授業の内容を工夫したり、ムルカとは別に時間を作ってくれたりもした。
俺はいつかは必ずと気持ちを奮い立たせ、ムルカの家にあった魔法書を借り食事も忘れるほどに読み耽り、ヨルニール先生の授業も一生懸命真面目に取り組んだ。
そんなある日、ヨルニール先生達が冒険者側の都合で日帰りで隣街に出掛けるため授業が休みになった。
俺がここのところ魔法一色で遊びにも出ていなかったため、この日は久しぶりに街外れの林に行こうと、昼下がりにムルカが家まで誘いに来た。
読みたい魔法書があったのだが父親にもたまには外に出てこいと言われたこともあって、渋々林へと向かった。
ほんの数日前まではここで、ムルカの魔法の練習に付き合いながら冒険者ゴッコの様なことをして遊んでいた。
これまでは遊びの延長でムルカが魔法の練習をしていたが、魔力量も増え威力等も比例して増しているため、ヨルニール先生が居ないところでは魔法を使わないようにと言われていた。
ムルカも勝手に魔法を使えないし、本当の冒険者を知ってしまったこともあって、特にやることもなくぶらぶらと二人で林の中を歩いた。
少し開けたいつもの遊び場に着き、適当に切り株に腰を下ろす。
「・・・フェンス。その、なんだ。なんかゴメンな?」
「・・・何を謝ってるんだい?」
「いや、その。僕だけ魔法使えるようになって、その・・・」
「ムルカが謝ることじゃないだろ?魔法が使えないのは俺に魔力が無いせいだし、ムルカがどんどん凄くなっていくのは俺も嬉しいよ」
半分本心、半分嘘。
悔しいのは事実だから。
「でも・・・」
「でもなんだい?誰が悪いわけでもないだろ?
俺も諦めたわけではないし、何かの切っ掛けで急に魔力が増えるかもしれない──だろ?」
「うん・・・」
そのまま二人とも黙ってしまう。お互いの思いも本心もなんとなくわかるから。
こういった関係は好ましい。
しばらく切り株に腰を下ろしたまま、特に何も考えず、何も話さずにいると、すくっとムルカが立ち上がる。
「さぁて、そろそろ戻ろうか?夕食までにら帰らないと」
「そうだね──
立ち上り街へと戻ろうとしたとき、それは起こった。
街の方向から叫び声と悲鳴!?
火事でも起きたのか、いくつもの黒煙が木々の向こうに見える。
「フェンス!」
「うんっ!急ごう」
林の中を街に向けて走る。途中、突き出した木の根に足をひっかけ転んでしまう。どうやら足を挫いたようだ。
「フェンス!?だ、大丈夫?」
「つっ──!うん、だ、大丈夫・・・」
「フェンスはゆっくり来て!僕が先に行って見てくるよ!」
そう言うとムルカはまた街へと走り出す。
「あ、おいっ!ムルカ、危ないよ!」
ムルカは止まらずに走り去る。すぐに後ろ姿は見えなくなった。
挫いた足を引き摺りながら街へと向かう間も、怒号に悲鳴、何かが壊れる音は途切れず続いた。
建物が見え始める頃には音も止み、俺の目に信じがたい光景を写し出した。
建物は崩れ、そこかしこで火が燻り、傷付いた人が倒れていたり、軽症や無事な人達がお互いに助けあっていたりした。
俺は家に向かった。痛む足のことも忘れ、転びながら不格好に走る。
角を曲がりたどり着いた家は──
無惨にも崩れさっていた。
父親の姿も、母代わりとなってくれていた父親が営む商店の売り子クレアさんも見当たらない。
我が家のある通りは他と比べ被害が大きいように見える。
俺は無言のまま、領主様の屋敷、ムルカが向かったであろう場所に歩き出す。
屋敷は半分ほど崩れていたが、残り半分は無事なようだ。
壊れている門をくぐり中に入ると、それは見えた。
よく知っている背中。ついさっき遠くへと走り去っていった背中ーー
ムルカがうつ伏せに倒れていた。
その周りは赤黒い色に染まっている。
少し離れたところに、見たこともないおぞましい姿の魔物が傷付き呻いている。
魔物は俺の存在に気付くと、凶暴な目付きでこちらにゆっくりと向かってきた。
俺は呆然としてしまい、動くことが出来なかった。
このままやられてしまうのかと目を閉じた瞬間、後ろから聞き慣れた、でもいつもと雰囲気の違う声。何かを切り裂く音、短い魔物の叫び声。
ガバッと身体を掴まれ、恐る恐る目を開けると、心配そうな顔をしたヨルニール先生がいた。そばにはギリアムもいる。
「フェンス!大丈夫かい?!」
「う・・・う」
「ど、どこか怪我してるのかい?!」
完全に足の痛みなど忘れていたが、ぶんぶんと首を振る。
ムルカの様子を見ていたらしいギリアムが静かに首を横に振る。
「っ!う、う、うわあああぁぁぁぁぁんん」
それを見た途端、俺の中で何かが切れた。
ヨルニール先生に肩を抱かれたまま大声で泣いた。
そして、そのまま気を失ってしまったようだった──
俺は魔法使いになりたかった──
そう強く思ったのは8つになる春と夏の合間の頃だった。
当時暮らしていた街に、領主の息子ムルカの魔法教師として冒険者が訪れていた。
ムルカとは同い年であることもあって、日頃からよく一緒に遊んでいた。
ムルカは産まれつき魔力が高かったようで、将来は大魔法使いになると周囲から期待されていた。
彼もその期待に応えるよう、暇があれば魔法の本を読んだり、俺を連れ回し街の外れの林で魔法の練習をしていた。
教師となる魔法使いの冒険者、名はヨルニール。
冒険者パーティの仲間兼護衛として、盾騎士のギリアムが同行して十日前に街へとやって来た。
ヨルニールはパッと見、吟遊詩人かと思うような風貌で、明るい茶の髪色とまずまずの整った顔立ちの美男であった。
よく魔法使いが身に付けているようなローブ姿ではなく、シーフの様な軽装を好んで着ていた。
対するギリアムは、どこかの国の騎士団長かと思うような強面で威厳を感じるような佇まいであった。
二人は幼なじみらしく、見た目も性格も正反対ではあったがお互いに深く信頼しあっているようで、これは後の話だが戦いの中で見せる連携はそれは見事であった。
その当時の俺はそれどころではなく、記憶はかなり美化されている感もあるが。
俺の父親が領主様と公私ともに付き合いがあったこと、ムルカが強く望んだこともあって、俺も一緒に魔法の勉強をさせてもらえることになった。
ヨルニール先生の授業は、本当は見た目通り吟遊詩人なのでは?と思うほど、まるで唄う様に言葉や呪文を奏でていた。描かれる術式も輝いて見えた程だ。
俺はどんどん魔法の魅力にとりつかれていった。
日に四時間の授業を十日程受け、ヨルニール先生の教え方も素晴らしかったとは思うが、生来の魔力もあってムルカは日々確実に成長していた。
普通の人間は魔法に触れることがないと、魔力量はそのまま変わらずに終わるそうだが、魔法が身近にある環境であれば周囲の魔素を無意識に吸収し、魔力の総量が増していくらしい。
俺は、今もそうだが産まれつき魔力がほとんどなく、この恵まれた環境のなかでもほとんど増えることはなかった。
横でどんどんと成長していくムルカが、羨ましかったし、誇らしかったし、悔しくもあった。
ヨルニール先生も全然成長しない俺をどうしようかと悩み、色々と授業の内容を工夫したり、ムルカとは別に時間を作ってくれたりもした。
俺はいつかは必ずと気持ちを奮い立たせ、ムルカの家にあった魔法書を借り食事も忘れるほどに読み耽り、ヨルニール先生の授業も一生懸命真面目に取り組んだ。
そんなある日、ヨルニール先生達が冒険者側の都合で日帰りで隣街に出掛けるため授業が休みになった。
俺がここのところ魔法一色で遊びにも出ていなかったため、この日は久しぶりに街外れの林に行こうと、昼下がりにムルカが家まで誘いに来た。
読みたい魔法書があったのだが父親にもたまには外に出てこいと言われたこともあって、渋々林へと向かった。
ほんの数日前まではここで、ムルカの魔法の練習に付き合いながら冒険者ゴッコの様なことをして遊んでいた。
これまでは遊びの延長でムルカが魔法の練習をしていたが、魔力量も増え威力等も比例して増しているため、ヨルニール先生が居ないところでは魔法を使わないようにと言われていた。
ムルカも勝手に魔法を使えないし、本当の冒険者を知ってしまったこともあって、特にやることもなくぶらぶらと二人で林の中を歩いた。
少し開けたいつもの遊び場に着き、適当に切り株に腰を下ろす。
「・・・フェンス。その、なんだ。なんかゴメンな?」
「・・・何を謝ってるんだい?」
「いや、その。僕だけ魔法使えるようになって、その・・・」
「ムルカが謝ることじゃないだろ?魔法が使えないのは俺に魔力が無いせいだし、ムルカがどんどん凄くなっていくのは俺も嬉しいよ」
半分本心、半分嘘。
悔しいのは事実だから。
「でも・・・」
「でもなんだい?誰が悪いわけでもないだろ?
俺も諦めたわけではないし、何かの切っ掛けで急に魔力が増えるかもしれない──だろ?」
「うん・・・」
そのまま二人とも黙ってしまう。お互いの思いも本心もなんとなくわかるから。
こういった関係は好ましい。
しばらく切り株に腰を下ろしたまま、特に何も考えず、何も話さずにいると、すくっとムルカが立ち上がる。
「さぁて、そろそろ戻ろうか?夕食までにら帰らないと」
「そうだね──
立ち上り街へと戻ろうとしたとき、それは起こった。
街の方向から叫び声と悲鳴!?
火事でも起きたのか、いくつもの黒煙が木々の向こうに見える。
「フェンス!」
「うんっ!急ごう」
林の中を街に向けて走る。途中、突き出した木の根に足をひっかけ転んでしまう。どうやら足を挫いたようだ。
「フェンス!?だ、大丈夫?」
「つっ──!うん、だ、大丈夫・・・」
「フェンスはゆっくり来て!僕が先に行って見てくるよ!」
そう言うとムルカはまた街へと走り出す。
「あ、おいっ!ムルカ、危ないよ!」
ムルカは止まらずに走り去る。すぐに後ろ姿は見えなくなった。
挫いた足を引き摺りながら街へと向かう間も、怒号に悲鳴、何かが壊れる音は途切れず続いた。
建物が見え始める頃には音も止み、俺の目に信じがたい光景を写し出した。
建物は崩れ、そこかしこで火が燻り、傷付いた人が倒れていたり、軽症や無事な人達がお互いに助けあっていたりした。
俺は家に向かった。痛む足のことも忘れ、転びながら不格好に走る。
角を曲がりたどり着いた家は──
無惨にも崩れさっていた。
父親の姿も、母代わりとなってくれていた父親が営む商店の売り子クレアさんも見当たらない。
我が家のある通りは他と比べ被害が大きいように見える。
俺は無言のまま、領主様の屋敷、ムルカが向かったであろう場所に歩き出す。
屋敷は半分ほど崩れていたが、残り半分は無事なようだ。
壊れている門をくぐり中に入ると、それは見えた。
よく知っている背中。ついさっき遠くへと走り去っていった背中ーー
ムルカがうつ伏せに倒れていた。
その周りは赤黒い色に染まっている。
少し離れたところに、見たこともないおぞましい姿の魔物が傷付き呻いている。
魔物は俺の存在に気付くと、凶暴な目付きでこちらにゆっくりと向かってきた。
俺は呆然としてしまい、動くことが出来なかった。
このままやられてしまうのかと目を閉じた瞬間、後ろから聞き慣れた、でもいつもと雰囲気の違う声。何かを切り裂く音、短い魔物の叫び声。
ガバッと身体を掴まれ、恐る恐る目を開けると、心配そうな顔をしたヨルニール先生がいた。そばにはギリアムもいる。
「フェンス!大丈夫かい?!」
「う・・・う」
「ど、どこか怪我してるのかい?!」
完全に足の痛みなど忘れていたが、ぶんぶんと首を振る。
ムルカの様子を見ていたらしいギリアムが静かに首を横に振る。
「っ!う、う、うわあああぁぁぁぁぁんん」
それを見た途端、俺の中で何かが切れた。
ヨルニール先生に肩を抱かれたまま大声で泣いた。
そして、そのまま気を失ってしまったようだった──
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
別に構いませんよ、離縁するので。
杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。
他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。
まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる