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第一章 仕事とか
11.共感を得るために必要なもの
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「どうして自分で確認しないの?」
「確認はしたつもりなんですけど」
「確認したなら、どうしてこんなに誤字脱字が多いの?」
「すみません、私国語が苦手で」
「誤字脱字の確認に必要なのは国語力じゃないよ。注意力、集中力、それとやる気。田崎さんはやる気がないんじゃないの? 何を教えても全然吸収しないし、メモすらロクに取らないし。新人研修で何を学んできたの?」
「メモの取り方は習っていませんでした、すみません」
「全然すみませんって思ってないよね? それ、習ってないから仕方ありませんって言ってるよね」
「いえ、そういうことでもないんですけど」
「誤字脱字のチェック方法も習ってないからできないっていうわけね。でも私も教えてるよね? こんなにミスしちゃうなら、一字一句丁寧に見ていくしかないって」
「見ているつもりです。それでもミスがあるのは、やっぱり私が苦手だからで……。すみません、内田さんのように完璧にできるようになれたらいいんですが、そんなに早くはできなくて」
会話を聞いていてわかる通り、実は田崎さんは合理主義だった。
誤字脱字のチェックなんて、気づいた人が直しておいてくれたらいい。
マニュアルを読むより、とりあえずやってみた方が早い。
自分で調べるより、聞いた方が早い。
そう考えているのだということは、私にもわかっていた。
だけど違うのだよ、田崎さん。
田崎さんの考えている方法は「早い」じゃなくて「自分が楽」でしかないのだ。
結果として田崎さんは他人の協力がなければ仕事をしていけないスタイルになる。
新人じゃなくなれば、そうそういつも助けてくれる人はいない。
誤字脱字に最初に気付く人が部長だったら? 社長だったら? 勿論そんなことは考えていないだろう。
急がば回れという言葉がある。たぶん、田崎さんが一番嫌いな言葉なんじゃないかな。
私が自動的に教育担当を下ろされて、内田さんが田崎さんにつくようになったけれど、関係が良好そうに見えたのは最初の二日くらいまでだった。
勿論、私が会社を休んでる間からついてくれてたんだろうから、実際にはもう少し平和な時間はあったんだと思うけど。
一週間も経つ今では、ずっと内田さんのピリピリとしたお小言を聞いている状態になっていた。
勿論同じ課の私たちにもそのやり取りは聞こえている。
私は下ろされた身だから何も言えることはない。だが周りも何も言わない。私の時には田崎さんが泣いていればフォローに行っていたのに、今は放置されている。内田さんを諫める人もいない。
大変そうだな、と思うけど、もう私に何かを言えるような権利はない。
だから黙って耳の端の方でそんな会話を聞いているだけなんだけれど、誰かが怒っている声というのは、想像以上に精神を削る。苛々は伝播する。電車のときと同じ状態だ。聞こえていてもこちらが反応することが許されないから。
そして田崎さんの甘ったれた返答がまた苛々を増長させる。
最初は小声で答えていたみたいだけれど、内田さんに「聞こえない! はっきり言って!」と毎度毎度ピシリと言われて、仕方なく普通の声で答えている。
たぶん、周りに聞かれたくないんだろう。
『ヒステリーな先輩に怒られているかわいそうな私』じゃなくて、『仕事ができない私』になっちゃうから。
「あの、内田さんが直接修正してくれたらいいと思うんですけど。わざわざ紙に印刷して赤字で訂正していただいても、また私がデータを修正しないといけないのって二度手間じゃないですか?」
おおお~~。
さすがに痺れる。
毎年新人も入ってくるのだから、誰かは言うだろうと思っていた。
ここで言ったか、田崎さん、と私は喝采を送りたい気持ちにすらなっていた。
「あのね……。いや、田崎さんに言って通じるかわからないけど、一応模範解答するね? それじゃ田崎さんは仕事をしたことにはならない。自分の仕事は最後までやり遂げること。私はあなたのチェッカーじゃない。私には私の仕事がある」
「でも……内田さん、私の教育担当ですし」
チェックもおまえの仕事だろ。
と言いたいのだろう。
内田さんが言葉を発せないでいるうち、田崎さんは続けた。
「一通り最後まで書きあがってるわけですから、それは私がした仕事ですし、お互いに助け合って行くのがチームだって」
「一枚のドキュメントをチームで作るような大それたしごとしてないわよ私たち。それ、別に提案書とか企画書とかでもないし、単純にお客さんに発送するときに同封する手紙一枚すら一人でできなかったら、あなたはこの会社で何の仕事をするつもりなの?」
「内田さんもゼロから書くのは大変ですよね。であれば、私もお手伝いできてるんじゃありませんか?」
誰かの手伝いしかできない人材をこの会社は求めていないと思う。
自分でバリバリやっていける人がほしいのだ。
そもそも、手紙だからテンプレートがある。
日付とか宛名とか所定の場所を書き換えるだけだ。それすら間違いがあって、それすら内田さんが修正しなければならないなら、はっきりいって田崎さんなどいない方が効率は上がる。
新人だから、これからのために教えているのだが、今後もこのスタイルでいくと明言されれば話は別だ。
ああ、だめ、内田さん、キレちゃだめ!
そう思ったけど、止められるわけもなかった。
「教育担当は九月まで。それ以降はあなた一人で仕事をこなすのよ。そうなったとき、あなたは提出先に修正しといてくださいって言うの? 課長のハンコをもらうときに誤字指摘されたら、修正して印刷しなおしてハンコ押しといてくださいっていうの?」
田崎さんのことだ。ダメなんですか、と言うんじゃないかなと思った。
でもさすがに言葉では言わなかったらしい。
「あなたは合理的なんじゃない。ただ仕事をしてないだけよ!」
言葉には出さずとも、態度にありありと出ていたのだろう。内田さんはついにフロア中に響く声で激昂してしまった。
自分があの立場だったときには、夜も眠れないくらいに苛々して、言葉に気を遣って神経すり減らして、へとへとに疲弊していたから、他人事になってしばらくは申し訳なさと落ち込みを引きずった。けど、傍観するしかない今は他人事に徹するしかない。
内田さんがタスタスとオフィス用サンダルのクッション性のいい足音を響かせてフロアを出て行くのがわかった。
しばらくはトイレには近寄らないでおこう。
◇
昼休みになり、私はトイレに立った。お弁当を食べる前に手を洗いたいのだが、チャイムと同時に鞄から弁当を取り出して食べ始める人がいることには最初驚いた。
当たり前だと思っていたことが決してそうではないのだと知った経験だった。
女子トイレのドアを押し開けると、混みあっていて個室のドアは全て閉められていた。
先にご飯を済ませてから再びトイレに戻ってくると、まだ一室だけ閉まりっぱなしになっていた。
そこ以外に人の気配はなくしんとしていて、わずかな呼吸音ですら響いていた。
泣いている。
きっと内田さんだ。
そう思った瞬間に、立ち上がりドアを開く物音が聞こえた。
トイレに入ろうとしていた私と、自然目が合ってしまう。
内田さんは一瞬きまずそうな顔をしたものの、「あの、塩原さん」と声をかけてきた。
「はい」
返事をすると、内田さんはしばらく言葉を探した後、「先日は生意気なことを言ってすみませんでした」とぺこりと頭を下げた。
「その立場になってみないとわからないことって、あるんですね。どうしてあんな言い方するんだろうってずっと苛々してましたけど、今はよくわかります」
「内田さんも、田崎さんも、想像力があればいいのにね」
「はい?」
「相手の立場にならないとわからないことって、確かにあると思う。だけど、経験しなくても共感できることってあるよね。私たちは戦争を経験していないけど、戦争なんてしたくないって思うよね」
経験した人の話を聞くことで理解できることはある。知ることで共感できることはある。
だけど、きっとあの時の内田さんは聞くつもりもなかったと思うし、言葉で言っても伝わらなかったと思う。
内田さんは私の意図をはかりかねているようだった。
「教育担当を下ろされちゃってごめんね。内田さんの仕事は私も手伝うから。時短で四時までしかできなくて申し訳ないけど」
内田さんは戸惑うように、しばらくそのまま立ち尽くしていた。
嫌味なのか、アドバイスなのか。
怒るべきところなのか、礼を言うべきなのか、わからないからだろう。
私にもわからなかった。
「確認はしたつもりなんですけど」
「確認したなら、どうしてこんなに誤字脱字が多いの?」
「すみません、私国語が苦手で」
「誤字脱字の確認に必要なのは国語力じゃないよ。注意力、集中力、それとやる気。田崎さんはやる気がないんじゃないの? 何を教えても全然吸収しないし、メモすらロクに取らないし。新人研修で何を学んできたの?」
「メモの取り方は習っていませんでした、すみません」
「全然すみませんって思ってないよね? それ、習ってないから仕方ありませんって言ってるよね」
「いえ、そういうことでもないんですけど」
「誤字脱字のチェック方法も習ってないからできないっていうわけね。でも私も教えてるよね? こんなにミスしちゃうなら、一字一句丁寧に見ていくしかないって」
「見ているつもりです。それでもミスがあるのは、やっぱり私が苦手だからで……。すみません、内田さんのように完璧にできるようになれたらいいんですが、そんなに早くはできなくて」
会話を聞いていてわかる通り、実は田崎さんは合理主義だった。
誤字脱字のチェックなんて、気づいた人が直しておいてくれたらいい。
マニュアルを読むより、とりあえずやってみた方が早い。
自分で調べるより、聞いた方が早い。
そう考えているのだということは、私にもわかっていた。
だけど違うのだよ、田崎さん。
田崎さんの考えている方法は「早い」じゃなくて「自分が楽」でしかないのだ。
結果として田崎さんは他人の協力がなければ仕事をしていけないスタイルになる。
新人じゃなくなれば、そうそういつも助けてくれる人はいない。
誤字脱字に最初に気付く人が部長だったら? 社長だったら? 勿論そんなことは考えていないだろう。
急がば回れという言葉がある。たぶん、田崎さんが一番嫌いな言葉なんじゃないかな。
私が自動的に教育担当を下ろされて、内田さんが田崎さんにつくようになったけれど、関係が良好そうに見えたのは最初の二日くらいまでだった。
勿論、私が会社を休んでる間からついてくれてたんだろうから、実際にはもう少し平和な時間はあったんだと思うけど。
一週間も経つ今では、ずっと内田さんのピリピリとしたお小言を聞いている状態になっていた。
勿論同じ課の私たちにもそのやり取りは聞こえている。
私は下ろされた身だから何も言えることはない。だが周りも何も言わない。私の時には田崎さんが泣いていればフォローに行っていたのに、今は放置されている。内田さんを諫める人もいない。
大変そうだな、と思うけど、もう私に何かを言えるような権利はない。
だから黙って耳の端の方でそんな会話を聞いているだけなんだけれど、誰かが怒っている声というのは、想像以上に精神を削る。苛々は伝播する。電車のときと同じ状態だ。聞こえていてもこちらが反応することが許されないから。
そして田崎さんの甘ったれた返答がまた苛々を増長させる。
最初は小声で答えていたみたいだけれど、内田さんに「聞こえない! はっきり言って!」と毎度毎度ピシリと言われて、仕方なく普通の声で答えている。
たぶん、周りに聞かれたくないんだろう。
『ヒステリーな先輩に怒られているかわいそうな私』じゃなくて、『仕事ができない私』になっちゃうから。
「あの、内田さんが直接修正してくれたらいいと思うんですけど。わざわざ紙に印刷して赤字で訂正していただいても、また私がデータを修正しないといけないのって二度手間じゃないですか?」
おおお~~。
さすがに痺れる。
毎年新人も入ってくるのだから、誰かは言うだろうと思っていた。
ここで言ったか、田崎さん、と私は喝采を送りたい気持ちにすらなっていた。
「あのね……。いや、田崎さんに言って通じるかわからないけど、一応模範解答するね? それじゃ田崎さんは仕事をしたことにはならない。自分の仕事は最後までやり遂げること。私はあなたのチェッカーじゃない。私には私の仕事がある」
「でも……内田さん、私の教育担当ですし」
チェックもおまえの仕事だろ。
と言いたいのだろう。
内田さんが言葉を発せないでいるうち、田崎さんは続けた。
「一通り最後まで書きあがってるわけですから、それは私がした仕事ですし、お互いに助け合って行くのがチームだって」
「一枚のドキュメントをチームで作るような大それたしごとしてないわよ私たち。それ、別に提案書とか企画書とかでもないし、単純にお客さんに発送するときに同封する手紙一枚すら一人でできなかったら、あなたはこの会社で何の仕事をするつもりなの?」
「内田さんもゼロから書くのは大変ですよね。であれば、私もお手伝いできてるんじゃありませんか?」
誰かの手伝いしかできない人材をこの会社は求めていないと思う。
自分でバリバリやっていける人がほしいのだ。
そもそも、手紙だからテンプレートがある。
日付とか宛名とか所定の場所を書き換えるだけだ。それすら間違いがあって、それすら内田さんが修正しなければならないなら、はっきりいって田崎さんなどいない方が効率は上がる。
新人だから、これからのために教えているのだが、今後もこのスタイルでいくと明言されれば話は別だ。
ああ、だめ、内田さん、キレちゃだめ!
そう思ったけど、止められるわけもなかった。
「教育担当は九月まで。それ以降はあなた一人で仕事をこなすのよ。そうなったとき、あなたは提出先に修正しといてくださいって言うの? 課長のハンコをもらうときに誤字指摘されたら、修正して印刷しなおしてハンコ押しといてくださいっていうの?」
田崎さんのことだ。ダメなんですか、と言うんじゃないかなと思った。
でもさすがに言葉では言わなかったらしい。
「あなたは合理的なんじゃない。ただ仕事をしてないだけよ!」
言葉には出さずとも、態度にありありと出ていたのだろう。内田さんはついにフロア中に響く声で激昂してしまった。
自分があの立場だったときには、夜も眠れないくらいに苛々して、言葉に気を遣って神経すり減らして、へとへとに疲弊していたから、他人事になってしばらくは申し訳なさと落ち込みを引きずった。けど、傍観するしかない今は他人事に徹するしかない。
内田さんがタスタスとオフィス用サンダルのクッション性のいい足音を響かせてフロアを出て行くのがわかった。
しばらくはトイレには近寄らないでおこう。
◇
昼休みになり、私はトイレに立った。お弁当を食べる前に手を洗いたいのだが、チャイムと同時に鞄から弁当を取り出して食べ始める人がいることには最初驚いた。
当たり前だと思っていたことが決してそうではないのだと知った経験だった。
女子トイレのドアを押し開けると、混みあっていて個室のドアは全て閉められていた。
先にご飯を済ませてから再びトイレに戻ってくると、まだ一室だけ閉まりっぱなしになっていた。
そこ以外に人の気配はなくしんとしていて、わずかな呼吸音ですら響いていた。
泣いている。
きっと内田さんだ。
そう思った瞬間に、立ち上がりドアを開く物音が聞こえた。
トイレに入ろうとしていた私と、自然目が合ってしまう。
内田さんは一瞬きまずそうな顔をしたものの、「あの、塩原さん」と声をかけてきた。
「はい」
返事をすると、内田さんはしばらく言葉を探した後、「先日は生意気なことを言ってすみませんでした」とぺこりと頭を下げた。
「その立場になってみないとわからないことって、あるんですね。どうしてあんな言い方するんだろうってずっと苛々してましたけど、今はよくわかります」
「内田さんも、田崎さんも、想像力があればいいのにね」
「はい?」
「相手の立場にならないとわからないことって、確かにあると思う。だけど、経験しなくても共感できることってあるよね。私たちは戦争を経験していないけど、戦争なんてしたくないって思うよね」
経験した人の話を聞くことで理解できることはある。知ることで共感できることはある。
だけど、きっとあの時の内田さんは聞くつもりもなかったと思うし、言葉で言っても伝わらなかったと思う。
内田さんは私の意図をはかりかねているようだった。
「教育担当を下ろされちゃってごめんね。内田さんの仕事は私も手伝うから。時短で四時までしかできなくて申し訳ないけど」
内田さんは戸惑うように、しばらくそのまま立ち尽くしていた。
嫌味なのか、アドバイスなのか。
怒るべきところなのか、礼を言うべきなのか、わからないからだろう。
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