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第四章 生きたい世界
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「『こどもだけのくに』は言うことを聞かない子どもとか、困った子どもの、矯正施設とか、そういうことなの?」
「まあ、ターゲットについては悩んでいるところなんですが、一つにはそういうのもありますねん。どこの親御さんも思春期のお子さんを抱えると、『うるせえ!』だとか『親なんていなけりゃいいのに』とか、果ては『みんないなくなればいいのに』だなんてことまで言われるようになって、悩むのですよん」
確かに、オレもグチグチとそう言っていた。親の前ではまだ言ったことなかったかもしれないけど……。
「赤ちゃんの時には寝る間もないほどお世話をして、一緒に遊んであげて、病気になれば看病をして、ご飯を作って、学校に行かせて、時には自分を犠牲にしてまで育ててきたのに、なんでこんなことになった? と頭を抱えるのですよん。そういう親御さんをターゲットに、『本当にみんながいなくなったらどうなるのか』を体験できる施設があったらいいんじゃないかと、作ってみましたが――思ったよりもいろいろと広げられそうでしてねえ」
バルビットくんが言うことは、たしかに、ずっと見ないふりをしてきたことでもある。
『こどもだけのくに』で過ごして、これまで当たり前にお母さんやお父さんがしてくれていたことにだんだん気が付いた。
ご飯や掃除だけじゃない。ちょっとしたものが欲しい、とか、あれがもうない、とか思うとすぐに買ってきてあって、不便を感じることはなかったんだって。
物が壊れた時、なんとかしてよってお父さんに文句を言えば、直したり、新しいのを買ってくれたりした。
行きたいところに連れて行ってくれて、誕生日にはお祝いをしてくれて。
何より。
家の中に、家族はずっといたんだ。
当たり前だったそんなことが、大きなことだったんだって気がついた。
一人は自由だ。だけど一日中誰とも喋らないでいると、ふとしたときになんかそわそわして、落ち着かなくなる。
ゲームに夢中になっている間はそんなことは忘れるから、わざと暇な時間を作らないようにした。やりたかったからだけじゃなくて、不安を感じないように、追い立てられるようにゲームをしていた。
そんな中でゲームをするのは、正直、あまり楽しくなかった。
たくさんゲームをしても、満足することはなくて。それどころか、こうじゃない、って思ったりして。そんなことを思う自分が悔しくて、楽しい、最高だ! って思い込もうとしていた。
だから。バルビットくんは予想外だったって言ったけど、オレはしっかり大人の思惑にはまってしまっていたんだ。
「認めたくないけど、『こどもだけのくに』がそういうことを思い知らせる施設だってのは確かだよ」
悔しいけどそう言えば、バルビットくんは「ふふふふふ」と笑った。
「そうだといいのですがねん。でも私は考えました。そんな教育的な施設じゃなくて、子どもが自分の力で生きていく、サバイバルゲームとして作り直しても面白いかもしれませんねん。だってほら、子どもって捻くれているでしょーう?」
「……オレに言ってる?」
「はい、そうですよん。今回はちょうどあなたに出会って、この施設のテストユーザとしてご招待しましたが、そこに大人の思惑が絡んでいると知ったら、逆上しますよねん? そうなっては、平和に経営していけませんからん。親子関係だって、それまで以上に悪化してしまう可能性もありますしねん」
確かに。オレも親に言われて来てたとしたら、ものすっごく怒ったと思う。
そういえば、招待状を見せたとき、お母さんが眉を寄せてめちゃくちゃ調べ出したんだっけ。
今考えたら、何かに気づいて調べたんだろう。
そこから『こどもだけのくに』と連絡を取り合ったのかもしれない。
もしかしたら、穂乃果や他の親とも連絡してたりして。
よくよく考えたら、親の許可でもないとあんなすごい装置のテストユーザなんてさせられないんじゃないかな。
なんかあったら施設側だってやばいわけだし。
やっぱり大人の思考もやり方もまだまだオレには理解しきれない。
そう考えただけでなんていうか、くそーって思うし、やり切れない感じがするっていうか。
その上オレが自分で行きたがったんじゃなかったら、騙された、って思うし、楽しんだり苦労してるのを高いところから見物されてたと思うのも、めちゃくちゃ腹が立つし。
「平和に事業を運営していくには、揉め事を引き起こすのはタブーなのですん。あなたがたのテスト結果をもって、経営会議にかけてみますねん。感謝、感謝ですねん」
まったく。やっぱり大人は勝手なことを言うよな。いいように使われた気がする。
だけど、あんなにひどい目に遭わせたのに無料チケットを六枚ももらった理由もこれなら納得がいく。
ため息を吐いてオレがむっすりと黙り込むと、穂乃果が遠慮深げに声を上げた。
「じゃあ、『こどもだけのくに』は、また、来ることが、できるように、なるの?」
「そうですねん。まだ見直しが必要ですが、正式に決まれば一般公開を目指しますよん」
「それなら、私、また、『こどもだけのくに』に行きたい」
「おやおや、三十日もたっぷりいたのに、まだ足りませんでしたかん?」
「ううん。そうじゃないの。うちは、お父さんも、お母さんも優しくて、なんでもやってくれちゃうし、あれはだめ、これはだめっていうのが多いから。もっと自分の力で、いろんなことが、できるようになりたいなって」
「なるほどねん。やはり自立を促す施設というのも需要はありそうですねん。ふむふむ、たくさん貴重な意見が聞けたところで、そろそろ現実世界に繋がりますよん」
「なあ。オレさ――」
「はいはい、なんですかん?」
「いや、バルビットくんじゃないよ、穂乃果に言ったの!」
「あーあー、そうですかん、もう私のことなどどうでもいいのですねん」
「そんな言い方するなよ……。子どもかって」
「ふふふふふ。大人だって、子どもみたいなところもあるのですよん。それに、元々は子どもだったって、ご存じですかん?」
「そんなこと、知ってるよ!」
そこまで子どもじゃない。
けど、反射でツッコんだオレに、バルビットくんが笑った気配がした。
「そのことを、よく覚えておかれた方がいいかと思いますよん……。さあ、お別れです。もしもまたお会いすることがあれば、その時は――」
喋り続けていたバルビットくんの声がだんだん小さくなって、穂乃果の手がどこにあるのかわからなくなっていって――
ぱっと目を開けると、やっぱり真っ暗で。
だけど、何か物音が聞こえる。
あわてて手を動かすと、ガンッて何かに当たった。
「いって」
あ。声が耳に響くように聞こえる。
そうだ、ヘルメットをかぶってるんだ。
手探りでヘルメットを外して、目の前にふさがる銀色のフタを力いっぱいに押す。
ギッて音がすると、すぐにプシューって空気が抜けてく音がして、それはスーッと天井に向かって開いた。
眩しくてゆっくり目を開けたら、そこにはたくさんの知っている顔が並んでいた。
「おかえり、スバル!」
「三時間より少し前……ってことは、三十日目か。スバルも出口を見つけたのか?」
「あ! 穂乃果も起きたよ!」
「これで全員揃ったな」
晴樹、裕太、実莉衣、唯人。
そこにあった顔は、みんな笑顔だった。
すぐにギッ、プシューッて音がして、オレの隣で穂乃果が体を起こしたのが見えた。
オレと穂乃果は笑い合って、みんなにピースをして見せた。
「ちゃんと一か月、子どもだけで生き延びて、出口も見つけたぜ!」
そう言うと、みんなは顔を見合わせ――
「オレたちの、勝ちだ!」
みんながわっと手をあげてぴょんぴょんとびはねた。
「よっしゃー!」
「スバルならやってくれると思ったぜ!」
「穂乃果、おめでと! おかえり!」
みんなでわいわい騒いでいる間も、バルビットくんはもう現れなかった。
こんなに喜んでる姿を見たくなかったのかもしれない。
このシステムを作ったのは、大人。
その大人なんかいらないって結論を見せつけられたみたいで、悔しかったのかもしれない。
だけど、違う。
オレたちは誰も、そんなことは思ってない。
本心から大人がいなければいいなんて思ってるわけじゃない。
ただ、もっと自分らしく生きられたらいいのになって思うだけ。
でもきっと、それは大人だってそうなんだ。
自分も子どもだったときがあって、その時はきっと同じように自由になりたいって思ってたかもしれないのに、大人になったらなんでみんなああなるんだろ。
いつも叱ってばかりいる大人は自由なんだろうか。
でも好きでやってるようには見えない。
いつもイライラして、疲れて。
だったらほっとけばいいのにって思うけど、子どもがちゃんと育つためにいろいろ言わなきゃいけないんだっていうことも、わかってる。
オレたち子どもだって、やらなきゃいけないことはわかってる。
毎日言われなくたって、『やるべきこと』も『やってはいけないこと』も『したほうがいいこと』もわかってる。
だけど、わかってても、やりたくないことはやりたくないし、すぐには動けないときだってあるし――。
はあ。どうしたらいいんだろうな。
この悩みって、大人も子どもも永遠に続くのかな。
――そんなのはやだ。
だったらどうしたらいい?
オレは――。
「まあ、ターゲットについては悩んでいるところなんですが、一つにはそういうのもありますねん。どこの親御さんも思春期のお子さんを抱えると、『うるせえ!』だとか『親なんていなけりゃいいのに』とか、果ては『みんないなくなればいいのに』だなんてことまで言われるようになって、悩むのですよん」
確かに、オレもグチグチとそう言っていた。親の前ではまだ言ったことなかったかもしれないけど……。
「赤ちゃんの時には寝る間もないほどお世話をして、一緒に遊んであげて、病気になれば看病をして、ご飯を作って、学校に行かせて、時には自分を犠牲にしてまで育ててきたのに、なんでこんなことになった? と頭を抱えるのですよん。そういう親御さんをターゲットに、『本当にみんながいなくなったらどうなるのか』を体験できる施設があったらいいんじゃないかと、作ってみましたが――思ったよりもいろいろと広げられそうでしてねえ」
バルビットくんが言うことは、たしかに、ずっと見ないふりをしてきたことでもある。
『こどもだけのくに』で過ごして、これまで当たり前にお母さんやお父さんがしてくれていたことにだんだん気が付いた。
ご飯や掃除だけじゃない。ちょっとしたものが欲しい、とか、あれがもうない、とか思うとすぐに買ってきてあって、不便を感じることはなかったんだって。
物が壊れた時、なんとかしてよってお父さんに文句を言えば、直したり、新しいのを買ってくれたりした。
行きたいところに連れて行ってくれて、誕生日にはお祝いをしてくれて。
何より。
家の中に、家族はずっといたんだ。
当たり前だったそんなことが、大きなことだったんだって気がついた。
一人は自由だ。だけど一日中誰とも喋らないでいると、ふとしたときになんかそわそわして、落ち着かなくなる。
ゲームに夢中になっている間はそんなことは忘れるから、わざと暇な時間を作らないようにした。やりたかったからだけじゃなくて、不安を感じないように、追い立てられるようにゲームをしていた。
そんな中でゲームをするのは、正直、あまり楽しくなかった。
たくさんゲームをしても、満足することはなくて。それどころか、こうじゃない、って思ったりして。そんなことを思う自分が悔しくて、楽しい、最高だ! って思い込もうとしていた。
だから。バルビットくんは予想外だったって言ったけど、オレはしっかり大人の思惑にはまってしまっていたんだ。
「認めたくないけど、『こどもだけのくに』がそういうことを思い知らせる施設だってのは確かだよ」
悔しいけどそう言えば、バルビットくんは「ふふふふふ」と笑った。
「そうだといいのですがねん。でも私は考えました。そんな教育的な施設じゃなくて、子どもが自分の力で生きていく、サバイバルゲームとして作り直しても面白いかもしれませんねん。だってほら、子どもって捻くれているでしょーう?」
「……オレに言ってる?」
「はい、そうですよん。今回はちょうどあなたに出会って、この施設のテストユーザとしてご招待しましたが、そこに大人の思惑が絡んでいると知ったら、逆上しますよねん? そうなっては、平和に経営していけませんからん。親子関係だって、それまで以上に悪化してしまう可能性もありますしねん」
確かに。オレも親に言われて来てたとしたら、ものすっごく怒ったと思う。
そういえば、招待状を見せたとき、お母さんが眉を寄せてめちゃくちゃ調べ出したんだっけ。
今考えたら、何かに気づいて調べたんだろう。
そこから『こどもだけのくに』と連絡を取り合ったのかもしれない。
もしかしたら、穂乃果や他の親とも連絡してたりして。
よくよく考えたら、親の許可でもないとあんなすごい装置のテストユーザなんてさせられないんじゃないかな。
なんかあったら施設側だってやばいわけだし。
やっぱり大人の思考もやり方もまだまだオレには理解しきれない。
そう考えただけでなんていうか、くそーって思うし、やり切れない感じがするっていうか。
その上オレが自分で行きたがったんじゃなかったら、騙された、って思うし、楽しんだり苦労してるのを高いところから見物されてたと思うのも、めちゃくちゃ腹が立つし。
「平和に事業を運営していくには、揉め事を引き起こすのはタブーなのですん。あなたがたのテスト結果をもって、経営会議にかけてみますねん。感謝、感謝ですねん」
まったく。やっぱり大人は勝手なことを言うよな。いいように使われた気がする。
だけど、あんなにひどい目に遭わせたのに無料チケットを六枚ももらった理由もこれなら納得がいく。
ため息を吐いてオレがむっすりと黙り込むと、穂乃果が遠慮深げに声を上げた。
「じゃあ、『こどもだけのくに』は、また、来ることが、できるように、なるの?」
「そうですねん。まだ見直しが必要ですが、正式に決まれば一般公開を目指しますよん」
「それなら、私、また、『こどもだけのくに』に行きたい」
「おやおや、三十日もたっぷりいたのに、まだ足りませんでしたかん?」
「ううん。そうじゃないの。うちは、お父さんも、お母さんも優しくて、なんでもやってくれちゃうし、あれはだめ、これはだめっていうのが多いから。もっと自分の力で、いろんなことが、できるようになりたいなって」
「なるほどねん。やはり自立を促す施設というのも需要はありそうですねん。ふむふむ、たくさん貴重な意見が聞けたところで、そろそろ現実世界に繋がりますよん」
「なあ。オレさ――」
「はいはい、なんですかん?」
「いや、バルビットくんじゃないよ、穂乃果に言ったの!」
「あーあー、そうですかん、もう私のことなどどうでもいいのですねん」
「そんな言い方するなよ……。子どもかって」
「ふふふふふ。大人だって、子どもみたいなところもあるのですよん。それに、元々は子どもだったって、ご存じですかん?」
「そんなこと、知ってるよ!」
そこまで子どもじゃない。
けど、反射でツッコんだオレに、バルビットくんが笑った気配がした。
「そのことを、よく覚えておかれた方がいいかと思いますよん……。さあ、お別れです。もしもまたお会いすることがあれば、その時は――」
喋り続けていたバルビットくんの声がだんだん小さくなって、穂乃果の手がどこにあるのかわからなくなっていって――
ぱっと目を開けると、やっぱり真っ暗で。
だけど、何か物音が聞こえる。
あわてて手を動かすと、ガンッて何かに当たった。
「いって」
あ。声が耳に響くように聞こえる。
そうだ、ヘルメットをかぶってるんだ。
手探りでヘルメットを外して、目の前にふさがる銀色のフタを力いっぱいに押す。
ギッて音がすると、すぐにプシューって空気が抜けてく音がして、それはスーッと天井に向かって開いた。
眩しくてゆっくり目を開けたら、そこにはたくさんの知っている顔が並んでいた。
「おかえり、スバル!」
「三時間より少し前……ってことは、三十日目か。スバルも出口を見つけたのか?」
「あ! 穂乃果も起きたよ!」
「これで全員揃ったな」
晴樹、裕太、実莉衣、唯人。
そこにあった顔は、みんな笑顔だった。
すぐにギッ、プシューッて音がして、オレの隣で穂乃果が体を起こしたのが見えた。
オレと穂乃果は笑い合って、みんなにピースをして見せた。
「ちゃんと一か月、子どもだけで生き延びて、出口も見つけたぜ!」
そう言うと、みんなは顔を見合わせ――
「オレたちの、勝ちだ!」
みんながわっと手をあげてぴょんぴょんとびはねた。
「よっしゃー!」
「スバルならやってくれると思ったぜ!」
「穂乃果、おめでと! おかえり!」
みんなでわいわい騒いでいる間も、バルビットくんはもう現れなかった。
こんなに喜んでる姿を見たくなかったのかもしれない。
このシステムを作ったのは、大人。
その大人なんかいらないって結論を見せつけられたみたいで、悔しかったのかもしれない。
だけど、違う。
オレたちは誰も、そんなことは思ってない。
本心から大人がいなければいいなんて思ってるわけじゃない。
ただ、もっと自分らしく生きられたらいいのになって思うだけ。
でもきっと、それは大人だってそうなんだ。
自分も子どもだったときがあって、その時はきっと同じように自由になりたいって思ってたかもしれないのに、大人になったらなんでみんなああなるんだろ。
いつも叱ってばかりいる大人は自由なんだろうか。
でも好きでやってるようには見えない。
いつもイライラして、疲れて。
だったらほっとけばいいのにって思うけど、子どもがちゃんと育つためにいろいろ言わなきゃいけないんだっていうことも、わかってる。
オレたち子どもだって、やらなきゃいけないことはわかってる。
毎日言われなくたって、『やるべきこと』も『やってはいけないこと』も『したほうがいいこと』もわかってる。
だけど、わかってても、やりたくないことはやりたくないし、すぐには動けないときだってあるし――。
はあ。どうしたらいいんだろうな。
この悩みって、大人も子どもも永遠に続くのかな。
――そんなのはやだ。
だったらどうしたらいい?
オレは――。
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