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第二章 こどもだけの国だから
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「はいはーい、みなさんお久しぶりですーん。バ~ルビットくんでーすよーん」
実莉衣が開け放った窓の向こう、青い空にモニターが浮かぶみたいに、ブンッて音がしてバルビットくんは突然現れた。
それに気がついたオレたちは、あわてて窓際に集まる。
バルビットくんはあの日説明を聞いたときと同じアニメのような姿で、それがモニターのない空に浮かんでいるから変な感じだ。
実莉衣は仁王立ちで腰に手をあて、「ちょっと、どういうこと?!」と怒った声をあげた。
「電気もつかないしガスも使えなかったら、あたしたち死んじゃうじゃない! バグならなおしてよね!」
「いいえー? バグなんかじゃありませんよん。当然のことです」
バルビットくんはさらっとそんなことを言った。
それを聞いた裕太は、はっとして、それから「クソ……、そういうことか」って悔しそうに唇を噛んだ。
唯人も何かわかったのか、「なるほどな」って小さくため息を吐いた。
え? どういうことだよ?
「バグじゃなかったらなんだって言うのよ」
「だぁって、思い出してみてくださいよん。ここはどこですか?」
「そんなことわかってるわよ! こどもだけの、自由の国で――」
「そう!」
実莉衣の言葉の途中で、バルビットくんは正解だといわんばかりに指をぴっと実莉衣に向けた。
「その通りですよん。ここはこどもだけの国。大人はいない。電気を作り、ガスを作り、それを届けていたのは誰ですかん?」
実莉衣が眉を寄せて、「大人、だけど……」と答える。
「その大人がいなくなれば、どうなるでしょうねん?」
そう言って、バルビットくんはにんまりと笑った。
実莉衣は愕然として絶句してしまった。
裕太が悔しそうに眉毛を寄せた。
「電気やガスの供給システムは大人がいなくなってもそのまま自動で動いていたのかもしれない。だけど、設備とか電線、ガス管に何か問題が起きれば、それを復旧してくれる人はいない。だから今朝止まってしまった、ってことなんじゃないか?」
「まあ、きっとそうなんでしょうねぇん」
「な……なによそれ、どうしてそんな意地悪をするの?!」
「私は何もしてませんよん? あなた方が大人のいない自由な世界を望んだのではありませんか? ですから、すべからくしてこうなっただけなのですよん」
「そんなの望んでない! こんなの、全然自由じゃないじゃない!」
実莉衣の言葉に、バルビットくんはすっと表情を変えた。
口も目も三日月のままだけど、冷や冷えとしていて、不思議と今は笑ってないってわかる。
「自由とは制約から解放されることにあるのですよん」
「どういうことだ?」
眉を寄せたオレに向かって、「たとえば」とバルビットくんが指をぴっと一本立てた。
「あなたがたは当たり前の日々を自由だとは思っていない。ですが、テストや宿題の後は『終わったー! 自由だー!』と叫び出したくなりませんかん?」
「まあ、叫ぶほどじゃないにしても、それは思うな」
唯人が答えれば、バルビットくんは満足したように頷いた。
確かにテストとか宿題が終わってもいつもの日常がそこにあるだけだ。
だけど自由だって感じて、解放感でいっぱいになるし、嬉しくなる。
それが、制約から解放された、ってこと?
「だからあなたがたの自由を邪魔している大人がいなくなれば、あなた方はとーっても自由になれるはずですよねん? だから喜んでいたのではないのですか?」
たしかにオレはお母さんに腹が立って、そう思った。
大人なんていなければいいのに、って。
「だけど、でも、それじゃあ……」
力を失くした実莉衣の後ろで、晴樹がぽつりと呟いた。
「実は……もうコンビニにプリンがないんだ」
そう聞いて、ふと気が付いた。
「そうか。ここにはそれを作っていた大人がいないんだ。運んでた人も……」
実莉衣はぎゅっと手をにぎりしめて言った。
「プリンだけじゃない。お弁当もサンドイッチももう腐ってるし、パンも賞味期限が切れてるはず。スーパーの野菜だってしなびてるだろうし、冷凍じゃない生のお肉はもうみんなダメだと思う。あたし、一人だから家にある食材だけで足りてて、買い物に行ってなかったから、考えもしなかった」
野菜を作る人も、食べ物を作る人もここにはいない。
そこに電気が止まっては、保存もできない。
やっと現実が見えて来た気がした。
オレたちはこの世界にはなんでもあるのが当たり前だと思ってた。
いつもは手に入れられないものだって、なんでも買っていい。
そう思ってたけど、オレたちは時が経つにつれて、少しずつ、それらを失っていってたんだ。
「どうしたら、いいの……?」
実莉衣を支えるようにそばに立つ穂乃果も、不安そうに腕を抱えた。
「おや? 大人がいない世界では生きていけないと認めるのですかん? いいですよん、みなさんのリタイア、ここで承りますよん」
そんなことを言ったバルビットくんに、オレはキッと顔をあげた。
「冗談じゃない!」
バルビットくんの言葉に、オレはじわじわと腹が立ってきた。
睨んだオレに、バルビットくんは面白そうににやにや笑いを浮かべる。
「オレはリタイアなんてしない。そんな大人の思惑通りになんかなってやらない!」
確かにオレたちは子どもだ。できないことはたくさんある。
だけどできることだって、たくさんあるはずなんだ。
「一か月だろ? だから残り三週間くらいだ。それくらいの間、なんとでもなる」
そう言って、戸惑っているみんなの顔を見回した。
「子どもだって、こっちには六人いるんだ。みんなで協力すれば、食べ物だってなんとでもなるよ」
こんなところで弱気になってなんかいられない!
バルビットくんの言う通りリタイアするなんて悔しすぎる。
これは、子どもの意地だ!
オレの言葉に、晴樹と唯人が頷いてくれた。
「まあ、そうだよな。ここは仮想の世界だし、やれるだけやってやりたいよな」
「バルビットくんに言われるままリタイアするのは、なんかやだよな」
裕太も、真剣な顔で「そうだよね」って頷いた。
「電気が止まっても、ガスが止まっても、生き延びる方法はあるはずだよ」
「あたしもリタイアなんてしない。そこまで言うんだったらやってやるわよ!」
実莉衣が、ふん、って腰に手を当てて鼻息荒く言って、最後に穂乃果も、意を決したように頷いた。
「私も、一緒に、がんばりたい。自分たちだけの力で、やってみたい」
穂乃果のまっすぐな目がオレの心に突き刺さった気がした。
オレのはただの意地だったかもしれない。
だけど穂乃果は穂乃果で戦おうとしてるんだ。
まっすぐに。困難に向かって。
そんなオレたちに向かって、バルビットくんはにんまりと笑いを深くした。
「そうですか。ではでは、どこまであなたがたが生き延びられるのか、私はゆるりと見学させてもらいますねーん」
「出口だって、ぜったい見つけてやる!」
オレが言えば、バルビットくんはにやりとした笑いを残して、ぱっとかき消えた。
はっとした実莉衣が「ちょっと! 待ちなさいよ!」って声をあげたけど、もうバルビットくんが姿を現すことはなかった。
「電気とガスを元にもどしてって言うの忘れた……。あたし、文句しか言ってない!」
「まあ、どうせ今戻してもらったとしても、また同じことになるだけだよ。だけど、電気もガスもなくても、生活していける方法は必ずある」
オレが言えば、晴樹も「そうだよな」って、にっと笑った。
「江戸時代の人たちだって、それでも生きてたんだもんな」
「縄文人みたいに、火をおこしたり、木の実をとったり、私たちにも、きっとできるよ」
穂乃果も実莉衣を力づけるように言えば、裕太がはっと思い出したように「そうだ!」って大きな声を出した。
「なんだよ、裕太。びっくりしたなあ、もう」
「防災倉庫だよ! そこに備蓄用の食糧や水もあるし、確か晴々小学校みたいな大きな避難所には、発電機もあったはず」
その言葉に、みんなの顔が一気に明るくなった。
「マジで! じゃあお湯が沸かせるじゃん!」
やっほー! って飛び上がった晴樹に、実莉衣が笑った。
「いや、お湯どころじゃないよ、それなら料理だってできるじゃない!」
「なんか、わくわくしてきたな」
オレが言えば、穂乃果がふふっと笑った。
「サバイバル、みたいだね」
「本当だな! よーし、必ずヨユーで生き延びて、バルビットくんに『くやしいですー』って言わせてやろうぜ!」
見回せば、うん! って五人の頷きが返った。
みんなの顔には笑顔が戻っていた。
実莉衣が開け放った窓の向こう、青い空にモニターが浮かぶみたいに、ブンッて音がしてバルビットくんは突然現れた。
それに気がついたオレたちは、あわてて窓際に集まる。
バルビットくんはあの日説明を聞いたときと同じアニメのような姿で、それがモニターのない空に浮かんでいるから変な感じだ。
実莉衣は仁王立ちで腰に手をあて、「ちょっと、どういうこと?!」と怒った声をあげた。
「電気もつかないしガスも使えなかったら、あたしたち死んじゃうじゃない! バグならなおしてよね!」
「いいえー? バグなんかじゃありませんよん。当然のことです」
バルビットくんはさらっとそんなことを言った。
それを聞いた裕太は、はっとして、それから「クソ……、そういうことか」って悔しそうに唇を噛んだ。
唯人も何かわかったのか、「なるほどな」って小さくため息を吐いた。
え? どういうことだよ?
「バグじゃなかったらなんだって言うのよ」
「だぁって、思い出してみてくださいよん。ここはどこですか?」
「そんなことわかってるわよ! こどもだけの、自由の国で――」
「そう!」
実莉衣の言葉の途中で、バルビットくんは正解だといわんばかりに指をぴっと実莉衣に向けた。
「その通りですよん。ここはこどもだけの国。大人はいない。電気を作り、ガスを作り、それを届けていたのは誰ですかん?」
実莉衣が眉を寄せて、「大人、だけど……」と答える。
「その大人がいなくなれば、どうなるでしょうねん?」
そう言って、バルビットくんはにんまりと笑った。
実莉衣は愕然として絶句してしまった。
裕太が悔しそうに眉毛を寄せた。
「電気やガスの供給システムは大人がいなくなってもそのまま自動で動いていたのかもしれない。だけど、設備とか電線、ガス管に何か問題が起きれば、それを復旧してくれる人はいない。だから今朝止まってしまった、ってことなんじゃないか?」
「まあ、きっとそうなんでしょうねぇん」
「な……なによそれ、どうしてそんな意地悪をするの?!」
「私は何もしてませんよん? あなた方が大人のいない自由な世界を望んだのではありませんか? ですから、すべからくしてこうなっただけなのですよん」
「そんなの望んでない! こんなの、全然自由じゃないじゃない!」
実莉衣の言葉に、バルビットくんはすっと表情を変えた。
口も目も三日月のままだけど、冷や冷えとしていて、不思議と今は笑ってないってわかる。
「自由とは制約から解放されることにあるのですよん」
「どういうことだ?」
眉を寄せたオレに向かって、「たとえば」とバルビットくんが指をぴっと一本立てた。
「あなたがたは当たり前の日々を自由だとは思っていない。ですが、テストや宿題の後は『終わったー! 自由だー!』と叫び出したくなりませんかん?」
「まあ、叫ぶほどじゃないにしても、それは思うな」
唯人が答えれば、バルビットくんは満足したように頷いた。
確かにテストとか宿題が終わってもいつもの日常がそこにあるだけだ。
だけど自由だって感じて、解放感でいっぱいになるし、嬉しくなる。
それが、制約から解放された、ってこと?
「だからあなたがたの自由を邪魔している大人がいなくなれば、あなた方はとーっても自由になれるはずですよねん? だから喜んでいたのではないのですか?」
たしかにオレはお母さんに腹が立って、そう思った。
大人なんていなければいいのに、って。
「だけど、でも、それじゃあ……」
力を失くした実莉衣の後ろで、晴樹がぽつりと呟いた。
「実は……もうコンビニにプリンがないんだ」
そう聞いて、ふと気が付いた。
「そうか。ここにはそれを作っていた大人がいないんだ。運んでた人も……」
実莉衣はぎゅっと手をにぎりしめて言った。
「プリンだけじゃない。お弁当もサンドイッチももう腐ってるし、パンも賞味期限が切れてるはず。スーパーの野菜だってしなびてるだろうし、冷凍じゃない生のお肉はもうみんなダメだと思う。あたし、一人だから家にある食材だけで足りてて、買い物に行ってなかったから、考えもしなかった」
野菜を作る人も、食べ物を作る人もここにはいない。
そこに電気が止まっては、保存もできない。
やっと現実が見えて来た気がした。
オレたちはこの世界にはなんでもあるのが当たり前だと思ってた。
いつもは手に入れられないものだって、なんでも買っていい。
そう思ってたけど、オレたちは時が経つにつれて、少しずつ、それらを失っていってたんだ。
「どうしたら、いいの……?」
実莉衣を支えるようにそばに立つ穂乃果も、不安そうに腕を抱えた。
「おや? 大人がいない世界では生きていけないと認めるのですかん? いいですよん、みなさんのリタイア、ここで承りますよん」
そんなことを言ったバルビットくんに、オレはキッと顔をあげた。
「冗談じゃない!」
バルビットくんの言葉に、オレはじわじわと腹が立ってきた。
睨んだオレに、バルビットくんは面白そうににやにや笑いを浮かべる。
「オレはリタイアなんてしない。そんな大人の思惑通りになんかなってやらない!」
確かにオレたちは子どもだ。できないことはたくさんある。
だけどできることだって、たくさんあるはずなんだ。
「一か月だろ? だから残り三週間くらいだ。それくらいの間、なんとでもなる」
そう言って、戸惑っているみんなの顔を見回した。
「子どもだって、こっちには六人いるんだ。みんなで協力すれば、食べ物だってなんとでもなるよ」
こんなところで弱気になってなんかいられない!
バルビットくんの言う通りリタイアするなんて悔しすぎる。
これは、子どもの意地だ!
オレの言葉に、晴樹と唯人が頷いてくれた。
「まあ、そうだよな。ここは仮想の世界だし、やれるだけやってやりたいよな」
「バルビットくんに言われるままリタイアするのは、なんかやだよな」
裕太も、真剣な顔で「そうだよね」って頷いた。
「電気が止まっても、ガスが止まっても、生き延びる方法はあるはずだよ」
「あたしもリタイアなんてしない。そこまで言うんだったらやってやるわよ!」
実莉衣が、ふん、って腰に手を当てて鼻息荒く言って、最後に穂乃果も、意を決したように頷いた。
「私も、一緒に、がんばりたい。自分たちだけの力で、やってみたい」
穂乃果のまっすぐな目がオレの心に突き刺さった気がした。
オレのはただの意地だったかもしれない。
だけど穂乃果は穂乃果で戦おうとしてるんだ。
まっすぐに。困難に向かって。
そんなオレたちに向かって、バルビットくんはにんまりと笑いを深くした。
「そうですか。ではでは、どこまであなたがたが生き延びられるのか、私はゆるりと見学させてもらいますねーん」
「出口だって、ぜったい見つけてやる!」
オレが言えば、バルビットくんはにやりとした笑いを残して、ぱっとかき消えた。
はっとした実莉衣が「ちょっと! 待ちなさいよ!」って声をあげたけど、もうバルビットくんが姿を現すことはなかった。
「電気とガスを元にもどしてって言うの忘れた……。あたし、文句しか言ってない!」
「まあ、どうせ今戻してもらったとしても、また同じことになるだけだよ。だけど、電気もガスもなくても、生活していける方法は必ずある」
オレが言えば、晴樹も「そうだよな」って、にっと笑った。
「江戸時代の人たちだって、それでも生きてたんだもんな」
「縄文人みたいに、火をおこしたり、木の実をとったり、私たちにも、きっとできるよ」
穂乃果も実莉衣を力づけるように言えば、裕太がはっと思い出したように「そうだ!」って大きな声を出した。
「なんだよ、裕太。びっくりしたなあ、もう」
「防災倉庫だよ! そこに備蓄用の食糧や水もあるし、確か晴々小学校みたいな大きな避難所には、発電機もあったはず」
その言葉に、みんなの顔が一気に明るくなった。
「マジで! じゃあお湯が沸かせるじゃん!」
やっほー! って飛び上がった晴樹に、実莉衣が笑った。
「いや、お湯どころじゃないよ、それなら料理だってできるじゃない!」
「なんか、わくわくしてきたな」
オレが言えば、穂乃果がふふっと笑った。
「サバイバル、みたいだね」
「本当だな! よーし、必ずヨユーで生き延びて、バルビットくんに『くやしいですー』って言わせてやろうぜ!」
見回せば、うん! って五人の頷きが返った。
みんなの顔には笑顔が戻っていた。
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