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3章 此花美桜 2
来れますよ
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私は出来るだけ顔を伏せて廊下の端の方を歩き、咲の後ろについて行く。特に子供の声が近づいてきた時などは、うまく咲の影に隠れるように体を動かし、気配を消す事に努めた。
「……何やってるんですか?」
咲はそんな私を見て足を止めると、訝しむように声をかけてくる。
「子供に見つかったらまたさっきみたいな反応されるかもしれないから。……流石に恥ずかしい」
「でもこれからプレイルーム行くんですよね?」
「見たいだけだから。見たらすぐ逃げるよ」
「逃げるって……」
呆れたように言った咲は、前に向き直ると指を差した。
「というかもう着いてますよ。あれです」
咲の指差す方を見ると、廊下の突き当りに壁がガラス張りになっている部屋があるのが見える。そのガラスの向こうでは数人の子供が床に膝をついて本を読んだり、テーブルの上で折り紙をしているのが確認できた。
咲に隠れるようにして近づいていくと、その部屋は一般的な小中学校の教室くらいの大きさがあり、床は赤と青の正方形のフロアマットが交互に敷き詰められたカラフルな物になっている。
「ここがプレイルームですけど。どうしますか、美桜さん」
言われて、私はもう一度よくプレイルームを見てみた。
まず入り口は左右に引き戸が一つずつ。これも教室のような感じだ。
奥側の壁には窓が二つ付いていて、部屋の右端にはいくつかの小さい本棚や、おもちゃ箱のようなものが置いてある。真ん中には子供用に足が短くて広めの丸テーブル。左の端には大きいぬいぐるみやおままごとに使うようなおもちゃのキッチンセットが並んでいる。その中では八人ほどの子供が遊んでいて、看護師さんが一人それを見守っているようだった。
左側の壁を見ると、写真が何枚も貼ってあるのも見える。
「なんか幼稚園みたいだね」
「入院してる小さい子たちの遊び場みたいな所ですから。そういう雰囲気ですね」
思ったままに言った感想に、咲がそう返してくる。
「そういえばお世話になったって言ってたけど、咲も小さい頃ここに入院してたの?」
なにかと小児病棟に詳しい咲を見て疑問を投げかけると、咲は「まあ」と頷いた。
「ただプレイルームは私がいた時は雰囲気が変わってましたけどね。模様替えがあったんでしょうか」
「ふーん。そうなんだ」
油断して、つい気を緩めてそんな会話をしてしまっていた私は、ふと視線を感じてプレイルームに顔を戻す。
すると、さっきまで真ん中のテーブルで折り紙をして遊んでいた女の子が、ガラスに両手をついてこちらを見ていた。
「…………逃げよっかな」
「遅いんじゃないでしょうか」
咲のその言葉が終わらない内に女の子は左の引き戸まで走って行き、プレイルームから飛び出してくる。
「ちゅーのお姉ちゃんだ!」
「ねぇそれ皆でそう呼んでるの!?」
思わずツッコミを入れてしまった私に、女の子は近寄ってきて元気に口を開いた。
「遊びに来てくれたの?」
嬉しそうに期待したような目を向けてくる女の子に、私は少し悩んでしまう。
「……えーっと、……うーん……」
唸りながらプレイルームの中にある時計をちらりと見ると、もう少しで十時になるといったところだった。
「……遊んでいっていい?」
悩んだ果てにそう聞くと、女の子はこれまた元気よく首を縦に振って答えてくれる。
「うん! 遊ぼー」
そして私と咲の手を取ってプレイルームへと引っ張っていく。
「美桜さん、良いんですか?」
「まぁ、まだ十時だし。少しくらい遊んで行っても大丈夫だよ」
咲の質問に返しながら、私たちは女の子に引っ張られながらプレイルームに入った。入り口で靴を脱いでから、フロアマットへ足を乗せる。すると、それを見ていた数名の子供がこちらに寄ってきた。
「ハロウィンの時のお姉ちゃん?」
「ちゅーしてたお姉ちゃんでしょ?」
「そうだ、ちゅーのお姉ちゃんだ」
口々にそんな事を言う子供たちを見て、私は諦めたように笑うしかなかった。
「そっちのお姉ちゃんは誰?」
咲を見たやんちゃそうな男の子がそう聞いてくる。
「私は咲っていいます。一緒に遊んでいいかな?」
聞かれた咲は子供たちに笑顔を向けてそう答えた。
子供たちは「咲お姉ちゃん」や「咲ちゃん」と名前を覚えるように口に出す。
「ねぇ、皆? 私は美桜っていうんだけど」
それに乗っかってそう言ってみると、子供たちは「ちゅーのお姉ちゃん」と言うばかりであった……。
それから部屋の中にいた看護師さんに声をかけた後、私たちは子供と一緒におままごとや折り紙などをして、しばらく一緒に遊んだ。
「お姉ちゃん、絵上手だね」
子供と一緒に色々な動物の絵を描いている時、それを見ていた女の子にそう言われて、私は確かにと自分で思う。
私はお世辞にも絵は上手とは言えなかったし、正直絵心など全く持ち合わせていなかったのだが、意外と描けていた。
……もしかして真璃に絵を教えてもらっていた記憶は無くなっていても、体や感覚が覚えている、みたいな事があるのだろうか。
そんな風にして過ごしていると、いつの間にか一時間ほど経っており、時計はもうじき十一時を差そうとしている。
流石にそろそろおいとましようかと看護師さんにその旨を伝えた。
残念がる子供たちに「またね」と声をかけつつ、咲と共に扉の方に向かう。……そこで、私は壁に貼ってある写真の中の一枚に、真璃が映っている写真があるのを偶然見つけ、足を止めた。
見てみると、そこには今一緒に遊んだ子供たちの何人かも一緒に映っていて、後ろの壁には画用紙でできたコウモリやらかぼちゃのお化けやらが貼ってあるのが見える。私と真璃は子供たちの真ん中で、一緒にピースをしていた。
「美桜さん?」
突然足を止めた私に不思議そうに声をかけながら、咲も私の視線を追って写真を見る。
「あ、これ。ハロウィンパーティーの時に撮られた写真ですかね」
「そうだよね、きっと」
咲の言葉を肯定しつつ、まじまじと写真を観察する。
ピースをしている私と真璃は、中腰で写真に映っていた。
「この時はまだ車椅子じゃなかったんだ……」
普通に立っている真璃を見るのは新鮮だ。
ついでに言うと、私は黒いマントを羽織ってたり、真璃は黒いとんがり帽子をかぶってたりもしている。多分、ハロウィン用の仮装だろうか。
その写真を見ながら、私は自分の心の中に、ふわふわとしながらもじんわりと温かいものが広がっていくのを感じていた。……これは、何かの感情、なのだろうか。
さっき図書室で真璃の絵を見た時もそうだったけど、不思議な気持ちが湧き出てくるのを止められない。
「今度はあの髪の長いお姉ちゃんも一緒に遊びに来てね」
写真を見ていた私に、一人の女の子がそう声をかけてくる。
「それは……」
私はすぐに答える事は出来なかった。
真璃とまたここに来る事は、もしかしたらもう叶わないかもしれないという考えがよぎってしまったから。
そうして押し黙ってしまった私の後ろから、咲が声を出した。
「来れますよ」
その声に反応して、私は咲の方を見る。咲は真剣な表情で私を見つめていた。
「真璃さんと一緒に、また来れます。……絶対に」
まっすぐに私を見つめて言う咲。
私を元気づけようとしてくれているのか、それとも本当にそう信じているのか。
普通に考えれば前者なのだが、何故か咲のその言葉には、本気でそう言っているように感じられる謎の力があった。
咲の言葉を受けたものの、結局私はその子の言葉にしっかり答えられないまま、中途半端な返事をしてプレイルームから出てしまったのだった。
「……何やってるんですか?」
咲はそんな私を見て足を止めると、訝しむように声をかけてくる。
「子供に見つかったらまたさっきみたいな反応されるかもしれないから。……流石に恥ずかしい」
「でもこれからプレイルーム行くんですよね?」
「見たいだけだから。見たらすぐ逃げるよ」
「逃げるって……」
呆れたように言った咲は、前に向き直ると指を差した。
「というかもう着いてますよ。あれです」
咲の指差す方を見ると、廊下の突き当りに壁がガラス張りになっている部屋があるのが見える。そのガラスの向こうでは数人の子供が床に膝をついて本を読んだり、テーブルの上で折り紙をしているのが確認できた。
咲に隠れるようにして近づいていくと、その部屋は一般的な小中学校の教室くらいの大きさがあり、床は赤と青の正方形のフロアマットが交互に敷き詰められたカラフルな物になっている。
「ここがプレイルームですけど。どうしますか、美桜さん」
言われて、私はもう一度よくプレイルームを見てみた。
まず入り口は左右に引き戸が一つずつ。これも教室のような感じだ。
奥側の壁には窓が二つ付いていて、部屋の右端にはいくつかの小さい本棚や、おもちゃ箱のようなものが置いてある。真ん中には子供用に足が短くて広めの丸テーブル。左の端には大きいぬいぐるみやおままごとに使うようなおもちゃのキッチンセットが並んでいる。その中では八人ほどの子供が遊んでいて、看護師さんが一人それを見守っているようだった。
左側の壁を見ると、写真が何枚も貼ってあるのも見える。
「なんか幼稚園みたいだね」
「入院してる小さい子たちの遊び場みたいな所ですから。そういう雰囲気ですね」
思ったままに言った感想に、咲がそう返してくる。
「そういえばお世話になったって言ってたけど、咲も小さい頃ここに入院してたの?」
なにかと小児病棟に詳しい咲を見て疑問を投げかけると、咲は「まあ」と頷いた。
「ただプレイルームは私がいた時は雰囲気が変わってましたけどね。模様替えがあったんでしょうか」
「ふーん。そうなんだ」
油断して、つい気を緩めてそんな会話をしてしまっていた私は、ふと視線を感じてプレイルームに顔を戻す。
すると、さっきまで真ん中のテーブルで折り紙をして遊んでいた女の子が、ガラスに両手をついてこちらを見ていた。
「…………逃げよっかな」
「遅いんじゃないでしょうか」
咲のその言葉が終わらない内に女の子は左の引き戸まで走って行き、プレイルームから飛び出してくる。
「ちゅーのお姉ちゃんだ!」
「ねぇそれ皆でそう呼んでるの!?」
思わずツッコミを入れてしまった私に、女の子は近寄ってきて元気に口を開いた。
「遊びに来てくれたの?」
嬉しそうに期待したような目を向けてくる女の子に、私は少し悩んでしまう。
「……えーっと、……うーん……」
唸りながらプレイルームの中にある時計をちらりと見ると、もう少しで十時になるといったところだった。
「……遊んでいっていい?」
悩んだ果てにそう聞くと、女の子はこれまた元気よく首を縦に振って答えてくれる。
「うん! 遊ぼー」
そして私と咲の手を取ってプレイルームへと引っ張っていく。
「美桜さん、良いんですか?」
「まぁ、まだ十時だし。少しくらい遊んで行っても大丈夫だよ」
咲の質問に返しながら、私たちは女の子に引っ張られながらプレイルームに入った。入り口で靴を脱いでから、フロアマットへ足を乗せる。すると、それを見ていた数名の子供がこちらに寄ってきた。
「ハロウィンの時のお姉ちゃん?」
「ちゅーしてたお姉ちゃんでしょ?」
「そうだ、ちゅーのお姉ちゃんだ」
口々にそんな事を言う子供たちを見て、私は諦めたように笑うしかなかった。
「そっちのお姉ちゃんは誰?」
咲を見たやんちゃそうな男の子がそう聞いてくる。
「私は咲っていいます。一緒に遊んでいいかな?」
聞かれた咲は子供たちに笑顔を向けてそう答えた。
子供たちは「咲お姉ちゃん」や「咲ちゃん」と名前を覚えるように口に出す。
「ねぇ、皆? 私は美桜っていうんだけど」
それに乗っかってそう言ってみると、子供たちは「ちゅーのお姉ちゃん」と言うばかりであった……。
それから部屋の中にいた看護師さんに声をかけた後、私たちは子供と一緒におままごとや折り紙などをして、しばらく一緒に遊んだ。
「お姉ちゃん、絵上手だね」
子供と一緒に色々な動物の絵を描いている時、それを見ていた女の子にそう言われて、私は確かにと自分で思う。
私はお世辞にも絵は上手とは言えなかったし、正直絵心など全く持ち合わせていなかったのだが、意外と描けていた。
……もしかして真璃に絵を教えてもらっていた記憶は無くなっていても、体や感覚が覚えている、みたいな事があるのだろうか。
そんな風にして過ごしていると、いつの間にか一時間ほど経っており、時計はもうじき十一時を差そうとしている。
流石にそろそろおいとましようかと看護師さんにその旨を伝えた。
残念がる子供たちに「またね」と声をかけつつ、咲と共に扉の方に向かう。……そこで、私は壁に貼ってある写真の中の一枚に、真璃が映っている写真があるのを偶然見つけ、足を止めた。
見てみると、そこには今一緒に遊んだ子供たちの何人かも一緒に映っていて、後ろの壁には画用紙でできたコウモリやらかぼちゃのお化けやらが貼ってあるのが見える。私と真璃は子供たちの真ん中で、一緒にピースをしていた。
「美桜さん?」
突然足を止めた私に不思議そうに声をかけながら、咲も私の視線を追って写真を見る。
「あ、これ。ハロウィンパーティーの時に撮られた写真ですかね」
「そうだよね、きっと」
咲の言葉を肯定しつつ、まじまじと写真を観察する。
ピースをしている私と真璃は、中腰で写真に映っていた。
「この時はまだ車椅子じゃなかったんだ……」
普通に立っている真璃を見るのは新鮮だ。
ついでに言うと、私は黒いマントを羽織ってたり、真璃は黒いとんがり帽子をかぶってたりもしている。多分、ハロウィン用の仮装だろうか。
その写真を見ながら、私は自分の心の中に、ふわふわとしながらもじんわりと温かいものが広がっていくのを感じていた。……これは、何かの感情、なのだろうか。
さっき図書室で真璃の絵を見た時もそうだったけど、不思議な気持ちが湧き出てくるのを止められない。
「今度はあの髪の長いお姉ちゃんも一緒に遊びに来てね」
写真を見ていた私に、一人の女の子がそう声をかけてくる。
「それは……」
私はすぐに答える事は出来なかった。
真璃とまたここに来る事は、もしかしたらもう叶わないかもしれないという考えがよぎってしまったから。
そうして押し黙ってしまった私の後ろから、咲が声を出した。
「来れますよ」
その声に反応して、私は咲の方を見る。咲は真剣な表情で私を見つめていた。
「真璃さんと一緒に、また来れます。……絶対に」
まっすぐに私を見つめて言う咲。
私を元気づけようとしてくれているのか、それとも本当にそう信じているのか。
普通に考えれば前者なのだが、何故か咲のその言葉には、本気でそう言っているように感じられる謎の力があった。
咲の言葉を受けたものの、結局私はその子の言葉にしっかり答えられないまま、中途半端な返事をしてプレイルームから出てしまったのだった。
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