1 / 50
序章
いつかのはなし
しおりを挟む
「ねぇ、ママ。この写真の人、だれ?」
「この人はね、ママの大切な人だよ」
「たいせつな人?」
「そう。でももう会えないから、たまにこうやって写真を見るの」
「どうして会えないの?」
「遠い所に行っちゃったからかな」
「会いにいけばいいんじゃないの?」
「会いに行けないくらい遠い所に行っちゃったんだよ」
「ふーん……。でも、この人すっごくきれいだね」
「そうでしょー? ママも初めて会った時はびっくりしたよ」
「みぃも会いたかったなぁー」
「それはできないけど、いつかみぃちゃんに大切な人が出来たら、ママに会わせてね」
「みぃの大切な人はねー、……ママとパパ!」
「ふふっ、ありがとう。でも、ママとパパの他にも、いつか大切な人が出来るからね」
「できるの?」
「出来るよ。だからみぃちゃんのその力も、いつか出来る大切な人のために使うんだよ? ママと約束」
「うん、やくそく!」
「この人はね、ママの大切な人だよ」
「たいせつな人?」
「そう。でももう会えないから、たまにこうやって写真を見るの」
「どうして会えないの?」
「遠い所に行っちゃったからかな」
「会いにいけばいいんじゃないの?」
「会いに行けないくらい遠い所に行っちゃったんだよ」
「ふーん……。でも、この人すっごくきれいだね」
「そうでしょー? ママも初めて会った時はびっくりしたよ」
「みぃも会いたかったなぁー」
「それはできないけど、いつかみぃちゃんに大切な人が出来たら、ママに会わせてね」
「みぃの大切な人はねー、……ママとパパ!」
「ふふっ、ありがとう。でも、ママとパパの他にも、いつか大切な人が出来るからね」
「できるの?」
「出来るよ。だからみぃちゃんのその力も、いつか出来る大切な人のために使うんだよ? ママと約束」
「うん、やくそく!」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
王妃さまは断罪劇に異議を唱える
土岐ゆうば(金湯叶)
恋愛
パーティー会場の中心で王太子クロードが婚約者のセリーヌに婚約破棄を突きつける。彼の側には愛らしい娘のアンナがいた。
そんな茶番劇のような場面を見て、王妃クラウディアは待ったをかける。
彼女が反対するのは、セリーヌとの婚約破棄ではなく、アンナとの再婚約だったーー。
王族の結婚とは。
王妃と国王の思いや、国王の愛妾や婚外子など。
王宮をとりまく複雑な関係が繰り広げられる。
ある者にとってはゲームの世界、ある者にとっては現実のお話。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる