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第5章 究極の選択をするにゃ
駄メルに怒られちゃったにゃ
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『久しぶりだにゃ、俺の身体はもう出来たかにゃ?』
「なにが久しぶりよ! いきなり警報がなったと思ったら地球とトリアムが変な空間で繋がってるんだけど?」
『変な空間とは失礼だにゃ? ちゃんと繋がってるにゃ』
「いや、普通は繋がっちゃダメだし、繋がる事がおかしいのよ!」
『そう言われてももう繋がってるにゃ? アイテムボックスの中でも繋がってるにゃ……』
「えっ? ら、らめえええええええ! 早くアイテムボックスの中は切断してえええええ」
めっちゃ焦っているところを見ると本当にヤバそうなのでアイテムボックス内のトリアムロードを切断するように意識を持っていくとトリアムロードは消滅してしまった。結構苦労して繋いだパイプなので惜しい気がするが、繋いだままだと駄目なんだろうな……
「ハァハァ、 切った? 繋がってない?」
『アイテムボックスの中トリアムロードは切ったにゃ、なんでそんなに焦ってるにゃ?』
「エネルギーの流れの問題でこのまま2つ繋いでいると魔素の循環が暴走してしまう可能性があるの」
『そうなるとどうなるにゃ?』
「高濃度の魔素がこっちに流れてきて人間や動物が魔物化や魔人化する可能性があるわ」
『にゃにゃにゃんだとぉぉおおお!』
「危なかった…… このまま数ヶ月放っておいたら……」
『危なかったにゃ……』
「危なかったじゃないわよ…… なんて危ないことをしてるの?」
『だってあっちと行ったりきたりしたかったにゃ、しかもヒントは駄メルがくれたにゃ…… アイテムボックスって……』
「誰が駄メルよ! メルちゃんと呼んで! アイテムボックスってヒントはトラちゃん最初に呼ばれたときの魔法陣はメモしていないの?」
『しているにゃ、でも魔法陣の構成がボロボロで効率悪いから転移の魔法陣は最初から作りなおしたにゃ』
「最初の魔法陣見てみて」
アイテムボックスから、転写していた魔法陣を出した。
「ほら、ここに向こうの世界とこっちの世界の座標が書かれているでしょ? それ使えばそんなに苦労しなくても転移できるわよ? だからアイテムボックスって言ったのよ……」
『にゃんだとおおおお? これ座標にゃ? 落書きだと思っていたにゃ……』
「この魔方陣書いた魔道士は字が汚かったみたいね……」
『じゃその座標使えばこんなに苦労せずに済んだのだにゃ…… とっても苦労してつなげたにゃ…… このドアはこのままいいのかにゃ?』
「本当は駄目だけど、それだと常時魔素が流れ込む事もあのダサい名前のなんとかロードと干渉することはないから大丈夫よ」
『トリアムロードのどこがださいにゃ? 格好良いなまえだにゃ! ところでつなげたままで創造神様は大丈夫かにゃ? 前に怒られるって言ってたにゃ?』
「それは大丈夫よ! 他の世界でいま大問題が起こっているらしくてそちらの対応に行ってるみたいだから数百年はこっちの事には構ってられないと思うから、余程の事が無い限りは怒られないけど、今回のが気づくの遅かったら絶対怒られるやつだった……」
『じゃこれで行き来してもいいかにゃ?』
「いいけど、少なくとも10日に1回にしないと魔素の流出が怖いわ、こっちは少ないけど向こうは魔素が高いから被害でるならこっちの世界だしね」
『わかったにゃ! ところで今は何を読んでるにゃ?』
「今はね、本が無いなら作れば良いでしょ? って内容の本好きの下剋◯読み始めたわ!」
『あれって目茶苦茶長編だにゃ…… その様子だと身体は全然出来てないにゃ?』
「ギクッ!」
『さっさと作るにゃ!』
「ところでトラちゃんは最終的にどっちで過ごすの? 向こうで過ごすなら向こうで慣れ親しんだ身体が良いでしょうし、こっちなら元の身体がいいでしょ? 創造神いないからどっちかの世界に主軸を置いて過ごしたが良いと思うんだけど……」
『にゃんだとおおおお? そうだにゃ…… 行き来が出来るならどっちがいいかにゃ?』
「あっ ひとつだけそのドアに制約をかけるからね、どちらの身体を選んでも人間の姿はどっちか限定で、もう片方の世界では今の姿になってもらうから……」
『にゃんだとおおおお?』
「だってどっちでもエッチして子供でもできたら駄目でしょ?」
『にゃ、にゃ、そんにゃ』
「じゃ本好き読んでる間に決めてね!」
『その身体だとどっちも行けるからね』
それだけ言い残して駄メルは消えていった。
人生を左右する大きな課題を残して……
「なにが久しぶりよ! いきなり警報がなったと思ったら地球とトリアムが変な空間で繋がってるんだけど?」
『変な空間とは失礼だにゃ? ちゃんと繋がってるにゃ』
「いや、普通は繋がっちゃダメだし、繋がる事がおかしいのよ!」
『そう言われてももう繋がってるにゃ? アイテムボックスの中でも繋がってるにゃ……』
「えっ? ら、らめえええええええ! 早くアイテムボックスの中は切断してえええええ」
めっちゃ焦っているところを見ると本当にヤバそうなのでアイテムボックス内のトリアムロードを切断するように意識を持っていくとトリアムロードは消滅してしまった。結構苦労して繋いだパイプなので惜しい気がするが、繋いだままだと駄目なんだろうな……
「ハァハァ、 切った? 繋がってない?」
『アイテムボックスの中トリアムロードは切ったにゃ、なんでそんなに焦ってるにゃ?』
「エネルギーの流れの問題でこのまま2つ繋いでいると魔素の循環が暴走してしまう可能性があるの」
『そうなるとどうなるにゃ?』
「高濃度の魔素がこっちに流れてきて人間や動物が魔物化や魔人化する可能性があるわ」
『にゃにゃにゃんだとぉぉおおお!』
「危なかった…… このまま数ヶ月放っておいたら……」
『危なかったにゃ……』
「危なかったじゃないわよ…… なんて危ないことをしてるの?」
『だってあっちと行ったりきたりしたかったにゃ、しかもヒントは駄メルがくれたにゃ…… アイテムボックスって……』
「誰が駄メルよ! メルちゃんと呼んで! アイテムボックスってヒントはトラちゃん最初に呼ばれたときの魔法陣はメモしていないの?」
『しているにゃ、でも魔法陣の構成がボロボロで効率悪いから転移の魔法陣は最初から作りなおしたにゃ』
「最初の魔法陣見てみて」
アイテムボックスから、転写していた魔法陣を出した。
「ほら、ここに向こうの世界とこっちの世界の座標が書かれているでしょ? それ使えばそんなに苦労しなくても転移できるわよ? だからアイテムボックスって言ったのよ……」
『にゃんだとおおおお? これ座標にゃ? 落書きだと思っていたにゃ……』
「この魔方陣書いた魔道士は字が汚かったみたいね……」
『じゃその座標使えばこんなに苦労せずに済んだのだにゃ…… とっても苦労してつなげたにゃ…… このドアはこのままいいのかにゃ?』
「本当は駄目だけど、それだと常時魔素が流れ込む事もあのダサい名前のなんとかロードと干渉することはないから大丈夫よ」
『トリアムロードのどこがださいにゃ? 格好良いなまえだにゃ! ところでつなげたままで創造神様は大丈夫かにゃ? 前に怒られるって言ってたにゃ?』
「それは大丈夫よ! 他の世界でいま大問題が起こっているらしくてそちらの対応に行ってるみたいだから数百年はこっちの事には構ってられないと思うから、余程の事が無い限りは怒られないけど、今回のが気づくの遅かったら絶対怒られるやつだった……」
『じゃこれで行き来してもいいかにゃ?』
「いいけど、少なくとも10日に1回にしないと魔素の流出が怖いわ、こっちは少ないけど向こうは魔素が高いから被害でるならこっちの世界だしね」
『わかったにゃ! ところで今は何を読んでるにゃ?』
「今はね、本が無いなら作れば良いでしょ? って内容の本好きの下剋◯読み始めたわ!」
『あれって目茶苦茶長編だにゃ…… その様子だと身体は全然出来てないにゃ?』
「ギクッ!」
『さっさと作るにゃ!』
「ところでトラちゃんは最終的にどっちで過ごすの? 向こうで過ごすなら向こうで慣れ親しんだ身体が良いでしょうし、こっちなら元の身体がいいでしょ? 創造神いないからどっちかの世界に主軸を置いて過ごしたが良いと思うんだけど……」
『にゃんだとおおおお? そうだにゃ…… 行き来が出来るならどっちがいいかにゃ?』
「あっ ひとつだけそのドアに制約をかけるからね、どちらの身体を選んでも人間の姿はどっちか限定で、もう片方の世界では今の姿になってもらうから……」
『にゃんだとおおおお?』
「だってどっちでもエッチして子供でもできたら駄目でしょ?」
『にゃ、にゃ、そんにゃ』
「じゃ本好き読んでる間に決めてね!」
『その身体だとどっちも行けるからね』
それだけ言い残して駄メルは消えていった。
人生を左右する大きな課題を残して……
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