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強者の悪寒
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帝国第五軍本陣に置かれた司令部は、混乱の極致にあった。
伝わってくる情報が錯綜している。
上がってくる報告はこうだ。
『どこからか現れた少数のメイドたちが、屈強な帝国部隊を手玉に取っている。そればかりか金髪縦ロール令嬢が戦地をのんびり歩いている』
伝令兵は見たままを報告したに過ぎない。
しかしその内容が破天荒すぎて、軍司令部は何をどう判断すれば良いのか検討もつかない。
本陣中央にいた人物が、ため息混じりに言う。
「やれやれ、どうしたもんかねぇ」
ガシガシと頭を掻きむしりながら呟いたこの人物こそは、帝国第五軍の将軍、アレキサンド・ウォルフガングである。
歳の頃は三十半ば。
引き締まった体躯は見る者に精悍な印象を与えるが、いかんせん漆黒の板金鎧やその下に着込んだ軍服は、適当に着崩されている。
全体的にはゆるめの無頼漢という風体だ。
アレキサンド将軍は無精髭をひと撫でした。
考え込む。
戦場で予期せぬ事態が発生した。
それは確かだ。
しかし何が起きているのか判然としない。
伝令兵の報告は意味不明なものである。
「……ちっ、こりゃあ先行きが怪しくなってきやがったぜぇ」
そもそもが最初から何かがおかしかったのだ。
辺境伯軍は無策で傭兵たちを吶喊させてきた。
いや無策であるかの様に思えた。
だからこそアレキサンド将軍は、保有する兵数の半分である一万を投入して、殲滅作戦に打って出た。
だが本当に辺境伯軍は無策だったのだろうか。
自分は何かを見落としていたのではないか。
アレキサンド将軍は思考の泥沼に嵌まり込んでいく。
しかし将軍は歴戦の勇士である。
こんなとき、どう行動すれば良いかちゃんと心得ていた。
「……撤退だ」
アレキサンド将軍はそう決断を下した。
近くに侍っていた参謀が、この判断に意見する。
「し、しかし閣下! 辺境伯に雇われた傭兵どもはもう壊滅寸前。ここで叩いておけば、今後の作戦行動に余裕ができましょう」
「いや、撤退だ。傭兵たちにはもう壊滅的な打撃を与えた。対してこちらの軍は損耗も微々たるもの。十分な戦果だ。これ以上深追いする必要はない」
アレキサンド将軍は一旦言葉を区切った。
「それになぁ……。悪い予感がすんだよ……」
胸に渦巻く喩えようのない不安感。
このモヤモヤは何だ。
アレキサンド将軍は戦場に何か理解不能な恐ろしいものを感じ取っていた。
恐怖がすぐそこまで迫っている。
それは虫の知らせとでも言うべきものだ。
アレキサンド将軍は紛れもなく強者である。
帝国第五軍の将軍は伊達では務まらない。
帝国将軍は軍略に精通するのはもちろんのこと、だがそれとは別に個人の戦闘力も求められる。
帝国兵はみな屈強な男どもだ。
故にその頂点に立つ将軍は、やわな優男には務まらないのである。
そして強者には、強者のみが感じ得る空気感がある。
それは経験からくるものか、本能からくるものか。
理由はともかく強者は危険に敏感なのである。
アレキサンド将軍はいま、戦場を取り巻く空気から得体の知れないプレッシャーを感じていた。
その重圧が彼の無意識に働きかけ、撤退を促している。
将軍は言う。
「とにかくすぐに撤退するぞ。なんか俺ぁここに居たくないんだわ。知ってるか? 俺の予感ってのはよく当たるんだぜ?」
とそのとき――
◇
帝国軍本陣にひとりの女が現れた。
グウェンドリエルである。
「お邪魔いたしますわ。ここ、セルマン帝国第五軍の司令部で間違いありませんこと?」
尋ねたグウェンドリエルは、普段と変わらず、気負いのない口調だ。
自然体である。
帝国司令部にいた人物たちは、グウェンドリエルが普通に歩いて本陣に入ってきたこともあり、警戒心を抱けなかった。
ただ「見慣れぬ女だな、軍にこんな女いたかな」などと呑気に考えている。
アレキサンド将軍が応える。
「ああ、ここは司令部で間違いないが、お前さんは――」
「良かったですわ。私、ちゃんと辿り着けましたのね。それで、アレキサンド将軍という方はどなたですの?」
「そいつぁ俺の名だが……」
言いながらアレキサンド将軍はハッとした。
伝令兵からの報告にあった『金髪縦ロールの貴族令嬢が戦場を我が物顔で歩いている。誰もその女の歩みを止められない』という話。
その令嬢とは、目の前のこの女のことではないか?
「ふふ……。貴方がアレキサンド将軍ですのね」
グウェンドリエルの目がすっと細まった。
その鋭い眼差しは獲物を見据える猛禽類さながらである。
「初めましてですわ。私、偉大なる天の赤星、明けの明星ルシフェル様にお仕えする七熾天使のひとりで、名をグウェンドリエルと申します」
グウェンドリエルは続ける。
「さっそくですが、アレキサンド将軍。ルシフェル様の命により、貴方を連行致しますわ。ああ、抵抗ならご自由になさって構いませんことよ? 立ち向かってくるのでも、逃げ回るのでも、お好きにどうぞ。貴方が何をしようとも、無理やり連れて行きますので」
場の空気が変わった。
伝わってくる情報が錯綜している。
上がってくる報告はこうだ。
『どこからか現れた少数のメイドたちが、屈強な帝国部隊を手玉に取っている。そればかりか金髪縦ロール令嬢が戦地をのんびり歩いている』
伝令兵は見たままを報告したに過ぎない。
しかしその内容が破天荒すぎて、軍司令部は何をどう判断すれば良いのか検討もつかない。
本陣中央にいた人物が、ため息混じりに言う。
「やれやれ、どうしたもんかねぇ」
ガシガシと頭を掻きむしりながら呟いたこの人物こそは、帝国第五軍の将軍、アレキサンド・ウォルフガングである。
歳の頃は三十半ば。
引き締まった体躯は見る者に精悍な印象を与えるが、いかんせん漆黒の板金鎧やその下に着込んだ軍服は、適当に着崩されている。
全体的にはゆるめの無頼漢という風体だ。
アレキサンド将軍は無精髭をひと撫でした。
考え込む。
戦場で予期せぬ事態が発生した。
それは確かだ。
しかし何が起きているのか判然としない。
伝令兵の報告は意味不明なものである。
「……ちっ、こりゃあ先行きが怪しくなってきやがったぜぇ」
そもそもが最初から何かがおかしかったのだ。
辺境伯軍は無策で傭兵たちを吶喊させてきた。
いや無策であるかの様に思えた。
だからこそアレキサンド将軍は、保有する兵数の半分である一万を投入して、殲滅作戦に打って出た。
だが本当に辺境伯軍は無策だったのだろうか。
自分は何かを見落としていたのではないか。
アレキサンド将軍は思考の泥沼に嵌まり込んでいく。
しかし将軍は歴戦の勇士である。
こんなとき、どう行動すれば良いかちゃんと心得ていた。
「……撤退だ」
アレキサンド将軍はそう決断を下した。
近くに侍っていた参謀が、この判断に意見する。
「し、しかし閣下! 辺境伯に雇われた傭兵どもはもう壊滅寸前。ここで叩いておけば、今後の作戦行動に余裕ができましょう」
「いや、撤退だ。傭兵たちにはもう壊滅的な打撃を与えた。対してこちらの軍は損耗も微々たるもの。十分な戦果だ。これ以上深追いする必要はない」
アレキサンド将軍は一旦言葉を区切った。
「それになぁ……。悪い予感がすんだよ……」
胸に渦巻く喩えようのない不安感。
このモヤモヤは何だ。
アレキサンド将軍は戦場に何か理解不能な恐ろしいものを感じ取っていた。
恐怖がすぐそこまで迫っている。
それは虫の知らせとでも言うべきものだ。
アレキサンド将軍は紛れもなく強者である。
帝国第五軍の将軍は伊達では務まらない。
帝国将軍は軍略に精通するのはもちろんのこと、だがそれとは別に個人の戦闘力も求められる。
帝国兵はみな屈強な男どもだ。
故にその頂点に立つ将軍は、やわな優男には務まらないのである。
そして強者には、強者のみが感じ得る空気感がある。
それは経験からくるものか、本能からくるものか。
理由はともかく強者は危険に敏感なのである。
アレキサンド将軍はいま、戦場を取り巻く空気から得体の知れないプレッシャーを感じていた。
その重圧が彼の無意識に働きかけ、撤退を促している。
将軍は言う。
「とにかくすぐに撤退するぞ。なんか俺ぁここに居たくないんだわ。知ってるか? 俺の予感ってのはよく当たるんだぜ?」
とそのとき――
◇
帝国軍本陣にひとりの女が現れた。
グウェンドリエルである。
「お邪魔いたしますわ。ここ、セルマン帝国第五軍の司令部で間違いありませんこと?」
尋ねたグウェンドリエルは、普段と変わらず、気負いのない口調だ。
自然体である。
帝国司令部にいた人物たちは、グウェンドリエルが普通に歩いて本陣に入ってきたこともあり、警戒心を抱けなかった。
ただ「見慣れぬ女だな、軍にこんな女いたかな」などと呑気に考えている。
アレキサンド将軍が応える。
「ああ、ここは司令部で間違いないが、お前さんは――」
「良かったですわ。私、ちゃんと辿り着けましたのね。それで、アレキサンド将軍という方はどなたですの?」
「そいつぁ俺の名だが……」
言いながらアレキサンド将軍はハッとした。
伝令兵からの報告にあった『金髪縦ロールの貴族令嬢が戦場を我が物顔で歩いている。誰もその女の歩みを止められない』という話。
その令嬢とは、目の前のこの女のことではないか?
「ふふ……。貴方がアレキサンド将軍ですのね」
グウェンドリエルの目がすっと細まった。
その鋭い眼差しは獲物を見据える猛禽類さながらである。
「初めましてですわ。私、偉大なる天の赤星、明けの明星ルシフェル様にお仕えする七熾天使のひとりで、名をグウェンドリエルと申します」
グウェンドリエルは続ける。
「さっそくですが、アレキサンド将軍。ルシフェル様の命により、貴方を連行致しますわ。ああ、抵抗ならご自由になさって構いませんことよ? 立ち向かってくるのでも、逃げ回るのでも、お好きにどうぞ。貴方が何をしようとも、無理やり連れて行きますので」
場の空気が変わった。
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