49 / 69
辺境伯領に着きました。
しおりを挟む
シェバトら七座天使メイド隊と合流したルシフェルたちは、一路ミズドリュク辺境伯領を目指す。
領都ガバートに辿り着いた。
ガバートは荒廃していた。
永きに渡るセルマン帝国との小競り合いにより経済が疲弊し切っていた為だ。
そこにきて今回の戦闘の激化。
領都に流通する物質は現在進行形で日々乏しくなっており、以前はまだ少し活気のあった市も閑散とした有様である。
領都の民から笑顔が消え失せていた。
◇
ルシフェルは意見を募る。
「さて、こうして辺境伯の領地まで来たわけだけど、これからどう行動すれば良いと思う?」
今回ルシフェルたちは、ミズドリュク辺境伯に恩を売る為にやってきた。
ルシフェル教、立ち上げに際してのパトロンになってもらうべく行動するつもりである。
しかし具体的な方針は決まっていない。
シェバトが意見する。
「私ども天使メイドが辺境伯を引き摺り出して参ります。ルシフェル様におかれましては――」
「はい、ストップ」
ルシフェルはシェバトの話を止めた。
扱い慣れてきた感がある。
「物騒なやり方はダメだよ。でも辺境伯に会うって案は良いかもね。じゃあこっちから会いに行ってみようか。後のことはそれから考えよう」
例の如く出たとこ勝負だった。
◇
辺境伯の屋敷を訪れたルシフェルたちは、普通に追い払われた。
完全に門前払いだ。
辺境伯どころか執事に会うことも叶わなかった。
当然の結果である。
「無礼者め!」と怒り心頭な天使たちを宥めすかしながら、ルシフェルは考える。
あわよくばスルッと会えちゃうんじゃないかと期待したものの、そんなことはなかった。
これからどうしよう。
なんなら『瞬間移動』で屋敷に忍び込もうか。
いやいや、そんなことをしても摘み出されるのがオチだ。
それどころか不法侵入で捕まる。
ミズドリュク辺境伯は今、大事にしていた一人娘を殺されて荒れている筈だし、下手に刺激するのは不味かろう。
なるべく第一印象は大切にしたい。
ルシフェルは当初、殺された辺境伯の娘を『死者蘇生』で蘇らせ、恩を売るつもりだった。
しかし道中、襲ってきた魔物なんかで検証してみたところ、死んだばかりの生物を蘇らせるならまだしも、死後それなりに時間が経過している相手を蘇らせるのには相当な霊子力が要った。
他にも死者蘇生の消費霊子力は、遺体の損傷程度に左右される。
死んだばかりの綺麗な遺体があれば蘇生は比較的容易である。
けれども放置してちょっと腐った程度でも、蘇生に必要な霊子力は跳ね上がる。
もし遺体が白骨化でもしていようものなら、莫大な霊子力が必要だ。
辺境伯の娘が死んでからもう随分日にちが経っている。
普通に考えれば遺体はもう土に還されている――ちなみに王国の葬儀は土葬である――ことだろう。
となると娘を蘇生させるのは難しいかもしれない。
出来なくはないが霊子力を消耗しすぎる。
辺境伯を取り込む目的は最終的には霊子力の回復なのに、それでは本末転倒だ。
なのでルシフェルは、死者蘇生以外の方法で、ミズドリュク辺境伯に恩を売ろうと考えを改めていた。
「うーん、そうだなぁ。激化している戦闘を手伝ってあげたり、飢えた領民を助けてやれば、その功績が辺境伯の耳に届いたりすることも、あるかもしれないなー」
ルシフェルはそんな風に、ふわっと当面の方針を定めた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ミズドリュク辺境伯は、屋敷の一室で椅子に座っていた。
彼の目の前には天蓋付きのベッドが置かれている。
ふかふかの毛布やクッション。
それらに埋もれるように、娘の遺体が横たえられていた。
まだ幼さを残す少女の遺体だ。
死化粧を施され時が止まったままの寝顔に、かつてミズドリュク伯の愛した妻オリビアの面影が重なる。
遺体は魔法や薬液を用いて考え得る最高水準の防腐処理を施され、生前同様の姿を保っていた。
「……なぁフレデリカ。目を覚ましてくれ……」
辺境伯は遺体に話し掛ける。
娘が死体になって屋敷に帰ってきてから、もう何度こうして声を掛けたろうか。
けれども最愛の娘が言葉を返すことは決してない。
「……お願いだ。目を覚ましてくれ。もう一度、お前の声を聞かせてくれ……」
沈黙する遺体を前に、辺境伯は項垂れた。
◇
辺境伯は思い返す。
セルマン帝国軍との和平交渉が行われたあの日、交渉の席についた辺境伯の目の前に、遠隔視の魔法映像が映し出された。
映っていたのは帝国兵に犯され、泣き叫ぶ愛娘フレデリカの姿だ。
交渉にきた帝国将兵たちも驚いていた。
これは将兵たちもマスティマ教徒の暗躍を知らぬ為だ。
映像の中で、フレデリカは辺境伯に助けを求めていた。
しかし救いの手を差し伸べるには、暴行現場はあまりに遠い。
フレデリカは何人もの屈強な男に代わる代わる嬲られ続ける。
辺境伯はただ唇を噛み、拳を握りしめてそれを見ていることしか出来なかった。
辺境伯はその場にいた帝国将校に襲い掛かった。
半数を殺し、けれどもセルマン帝国第五軍アレキサンド将軍は取り逃がす。
しかし辺境伯にとって、誰それが逃げたなどの些事は最早どうでも良かった。
ミズドリュク辺境伯は帝国兵を殺したその足で、娘を助けに向かう。
凶行の現場が何処かも分からぬまま、彼方此方を探し回る。
日も暮れた頃、ようやく辺境伯は娘を探し出した。
しかし時既に遅し。
再会した愛娘フレデリカは、首を絞められ殺害された後だった。
辺境伯は遺体を前に立ち尽くす。
裸に剥かれた娘は、物言わぬ骸と成り果て乱暴に地に打ち捨てられている。
辺境伯は娘の遺体を抱きしめ、泣き崩れた。
◇
執事がフレデリカの部屋のドアをノックする。
そこに辺境伯がいるはずだ。
だが返事がないことは分かっている。
執事はため息をこぼしてから静かにドアを開け、入室した
目の前には、ベッドに横たえられた遺体の前で佇む辺境伯の姿があった。
執事は報告する。
「旦那さま。王都より使者が参っております」
主は背中を向けたまま応えない。
執事は続ける。
「使者の方はペルギウス騎士伯に御座います。国王陛下よりの御下命を拝して参られたとのこと。いかが致しましょう」
国境線の戦闘が激化してよりこちら。
バーレティン王は幾度かにわたり、ミズドリュク辺境伯に一時停戦するよう勅命を飛ばしていた。
今回の使者もその類だ。
ミズドリュク辺境伯は、ただ一言だけ応える。
「追い返せ」
辺境伯はもうすでに、こうして何度も王の命令を無視している。
伯が願うはただひとつ。
娘の仇討ち。
延いてはセルマン帝国民を殺し尽くすことである。
「……旦那さま、しかしそれは……。いえ、かしこまりました」
執事は発言を胸に止める。
深く一礼して、退室していった。
領都ガバートに辿り着いた。
ガバートは荒廃していた。
永きに渡るセルマン帝国との小競り合いにより経済が疲弊し切っていた為だ。
そこにきて今回の戦闘の激化。
領都に流通する物質は現在進行形で日々乏しくなっており、以前はまだ少し活気のあった市も閑散とした有様である。
領都の民から笑顔が消え失せていた。
◇
ルシフェルは意見を募る。
「さて、こうして辺境伯の領地まで来たわけだけど、これからどう行動すれば良いと思う?」
今回ルシフェルたちは、ミズドリュク辺境伯に恩を売る為にやってきた。
ルシフェル教、立ち上げに際してのパトロンになってもらうべく行動するつもりである。
しかし具体的な方針は決まっていない。
シェバトが意見する。
「私ども天使メイドが辺境伯を引き摺り出して参ります。ルシフェル様におかれましては――」
「はい、ストップ」
ルシフェルはシェバトの話を止めた。
扱い慣れてきた感がある。
「物騒なやり方はダメだよ。でも辺境伯に会うって案は良いかもね。じゃあこっちから会いに行ってみようか。後のことはそれから考えよう」
例の如く出たとこ勝負だった。
◇
辺境伯の屋敷を訪れたルシフェルたちは、普通に追い払われた。
完全に門前払いだ。
辺境伯どころか執事に会うことも叶わなかった。
当然の結果である。
「無礼者め!」と怒り心頭な天使たちを宥めすかしながら、ルシフェルは考える。
あわよくばスルッと会えちゃうんじゃないかと期待したものの、そんなことはなかった。
これからどうしよう。
なんなら『瞬間移動』で屋敷に忍び込もうか。
いやいや、そんなことをしても摘み出されるのがオチだ。
それどころか不法侵入で捕まる。
ミズドリュク辺境伯は今、大事にしていた一人娘を殺されて荒れている筈だし、下手に刺激するのは不味かろう。
なるべく第一印象は大切にしたい。
ルシフェルは当初、殺された辺境伯の娘を『死者蘇生』で蘇らせ、恩を売るつもりだった。
しかし道中、襲ってきた魔物なんかで検証してみたところ、死んだばかりの生物を蘇らせるならまだしも、死後それなりに時間が経過している相手を蘇らせるのには相当な霊子力が要った。
他にも死者蘇生の消費霊子力は、遺体の損傷程度に左右される。
死んだばかりの綺麗な遺体があれば蘇生は比較的容易である。
けれども放置してちょっと腐った程度でも、蘇生に必要な霊子力は跳ね上がる。
もし遺体が白骨化でもしていようものなら、莫大な霊子力が必要だ。
辺境伯の娘が死んでからもう随分日にちが経っている。
普通に考えれば遺体はもう土に還されている――ちなみに王国の葬儀は土葬である――ことだろう。
となると娘を蘇生させるのは難しいかもしれない。
出来なくはないが霊子力を消耗しすぎる。
辺境伯を取り込む目的は最終的には霊子力の回復なのに、それでは本末転倒だ。
なのでルシフェルは、死者蘇生以外の方法で、ミズドリュク辺境伯に恩を売ろうと考えを改めていた。
「うーん、そうだなぁ。激化している戦闘を手伝ってあげたり、飢えた領民を助けてやれば、その功績が辺境伯の耳に届いたりすることも、あるかもしれないなー」
ルシフェルはそんな風に、ふわっと当面の方針を定めた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
ミズドリュク辺境伯は、屋敷の一室で椅子に座っていた。
彼の目の前には天蓋付きのベッドが置かれている。
ふかふかの毛布やクッション。
それらに埋もれるように、娘の遺体が横たえられていた。
まだ幼さを残す少女の遺体だ。
死化粧を施され時が止まったままの寝顔に、かつてミズドリュク伯の愛した妻オリビアの面影が重なる。
遺体は魔法や薬液を用いて考え得る最高水準の防腐処理を施され、生前同様の姿を保っていた。
「……なぁフレデリカ。目を覚ましてくれ……」
辺境伯は遺体に話し掛ける。
娘が死体になって屋敷に帰ってきてから、もう何度こうして声を掛けたろうか。
けれども最愛の娘が言葉を返すことは決してない。
「……お願いだ。目を覚ましてくれ。もう一度、お前の声を聞かせてくれ……」
沈黙する遺体を前に、辺境伯は項垂れた。
◇
辺境伯は思い返す。
セルマン帝国軍との和平交渉が行われたあの日、交渉の席についた辺境伯の目の前に、遠隔視の魔法映像が映し出された。
映っていたのは帝国兵に犯され、泣き叫ぶ愛娘フレデリカの姿だ。
交渉にきた帝国将兵たちも驚いていた。
これは将兵たちもマスティマ教徒の暗躍を知らぬ為だ。
映像の中で、フレデリカは辺境伯に助けを求めていた。
しかし救いの手を差し伸べるには、暴行現場はあまりに遠い。
フレデリカは何人もの屈強な男に代わる代わる嬲られ続ける。
辺境伯はただ唇を噛み、拳を握りしめてそれを見ていることしか出来なかった。
辺境伯はその場にいた帝国将校に襲い掛かった。
半数を殺し、けれどもセルマン帝国第五軍アレキサンド将軍は取り逃がす。
しかし辺境伯にとって、誰それが逃げたなどの些事は最早どうでも良かった。
ミズドリュク辺境伯は帝国兵を殺したその足で、娘を助けに向かう。
凶行の現場が何処かも分からぬまま、彼方此方を探し回る。
日も暮れた頃、ようやく辺境伯は娘を探し出した。
しかし時既に遅し。
再会した愛娘フレデリカは、首を絞められ殺害された後だった。
辺境伯は遺体を前に立ち尽くす。
裸に剥かれた娘は、物言わぬ骸と成り果て乱暴に地に打ち捨てられている。
辺境伯は娘の遺体を抱きしめ、泣き崩れた。
◇
執事がフレデリカの部屋のドアをノックする。
そこに辺境伯がいるはずだ。
だが返事がないことは分かっている。
執事はため息をこぼしてから静かにドアを開け、入室した
目の前には、ベッドに横たえられた遺体の前で佇む辺境伯の姿があった。
執事は報告する。
「旦那さま。王都より使者が参っております」
主は背中を向けたまま応えない。
執事は続ける。
「使者の方はペルギウス騎士伯に御座います。国王陛下よりの御下命を拝して参られたとのこと。いかが致しましょう」
国境線の戦闘が激化してよりこちら。
バーレティン王は幾度かにわたり、ミズドリュク辺境伯に一時停戦するよう勅命を飛ばしていた。
今回の使者もその類だ。
ミズドリュク辺境伯は、ただ一言だけ応える。
「追い返せ」
辺境伯はもうすでに、こうして何度も王の命令を無視している。
伯が願うはただひとつ。
娘の仇討ち。
延いてはセルマン帝国民を殺し尽くすことである。
「……旦那さま、しかしそれは……。いえ、かしこまりました」
執事は発言を胸に止める。
深く一礼して、退室していった。
0
お気に入りに追加
1,768
あなたにおすすめの小説
補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる