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第二十二話 淫・帝国薫激団2

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第二十二話 淫・帝国薫激団2

帝都セガール、二日目......。

昨夜は、酒盛りをしながらのミーティングだったので、途中からは何の話し合いをしているのか訳が分からない状態となったままお開きとなった。

まぁ、先輩達はただ酒盛りがしたかっただけという事だろう。

そんな訳で、今日はお昼を過ぎてから俺はホテルを出て来た。

昨日、シャイアさんから貰った名刺の場所を探すついでに、俺は帝都の街中を散策することにした。

帝都セガールも道はしっかりと整備されていて、道幅も広く普通の馬車なら四台横に並んでも通れるだけの余裕がある。

そして、商業地区は碁盤の目のように綺麗に整備されていて、メインストリートには雨除け(アーケード)もあった。

いつ訪れても、気持ちよく買い物をする事が出来るような仕組みだ。

このメインストリートの先に『帝国薫激団』の建物が見えるはずと、キョロキョロと周りを見ていた俺の後ろから声を掛けられた。

「ライバックさん!」
「あっ、シャイアさん。 良いところで会いました」

「あら、どうしたの?」
「薫劇団の劇場を探していたのですが」

「あ~。 なら通りがもう一つ先よ」
「えっ、ここがメインストリートですよね」

「説明が難しいのだけど、縦横三本ずつ雨除け(アーケード)があるの、だから其々に番号が書いてあるでしょう」

商業地区の地図を見ながら、俺はシャイアから説明を受ける。

「なるほど。 劇場は三番ストリートの先に在るんですね」
「そういう事。 でも営業開始までには、まだかなり時間があるわよ」

「それはですね行く時に道に迷わないように、先に調べておこうと思ったからなんです。 でも、迷っちゃいましたけど...」

シャイアさんが、何か言いたげな目線を俺に向けてくる。

「ライバックさん。 あなた、お昼ご飯はもう食べたの?」
「いいえまだです。 昨夜は遅くまで、先輩達と一緒になって騒いでいたので、今朝は起きるのが遅くなってしまったから、これからです」

「そう。 じゃ、わたしもこれからだから一緒に食べに行きましょうか?」
「え~と、いいんですか?」

「お勧めの、カフェがあるから。 軽くでいいでしょう?」
「はい。 お願いします」

シャイアさんの後に付いて行くと、そこは劇場近くのカフェだった。

食事を済ませて、街中を歩きながら会話をしていると、途中でシャイアさんから提案があった。

「少し、楽屋に寄って行ってみる?」
「皆さん、舞台稽古で忙しいんじゃないですか」

「大丈夫よ。 みんなは、あと一の刻位しないと劇場には来ないから」
「じゃ、お言葉に甘えて。 興味があるので、少し覗いて行きます」

シャイアさんに連れられて、劇場裏口から舞台の方へと向かった。

「わぁ~、舞台が大きくて綺麗な装飾だし、客席の造りも豪華ですね」
「私達自慢の劇場だから、褒めてもらえると嬉しいわ」

「夜の舞台も早く見てみたいですね」
「今夜は、来れるのかしら」

「来れると思います。 それに、今夜しか時間は取れないですしね。 明後日の朝には帝都セガールを出発しますから」

「・・・・・・・・」

シャイアさんは何か考えているようだが...。

「ちょっと、こっちに来て」
「ここは???」

「わたしの、座長部屋よ。 ライバックさん、手を貸してみて」
「・・・? これで、いいですか?」

「あっ、は~ぁん」

「シャイア..さ..ん。 大丈夫ですか?」

シャイアさんが顔を上気させて、急に俺に抱きつくとキスをしてきた。

シャイアさんは、俺の首に腕を絡めて、腿に下腹部辺りを擦り付けてお尻を振ってくる。

俺は訳が分からないまま、崩れ落ちそうになるシャイアさんの腰に腕を回して抱きしめた。

「あん、いっちゃう! ごめんなさい!」

シャイアさんが、軽い絶頂を迎えて痙攣を繰り返していた。

俺はそんな状態になってしまったシャイアさんを受け止めると、傍にあったソファの上に寝かせてあげた。

「う~っ、恥ずかしいわ。 ごめんなさい!」

「急に、どうしたんですか?」

それから、昨日の出来事をシャイアさんから聴かされて、俺は先程の出来事を納得していた。

それが、フェロモン・レジェンドの仕業だと言う事が分かったからだ。

変な仕事を勝手にするんじゃないと、俺は声を大にして言いたかった。


俺が、”今夜、舞台を見に来ますから”と言って別れようとした際、シャイアさんが濃厚な口づけを求めて抱きついて来た。

そして、口づけを交わしながらシャイアさんは、”今夜、待ってるわ”と言って、俺から離れた。
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