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【裏話】女神の溜息
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最初、娘が言った言葉にこれは夢か?と思った。
「お母さま、私地上に降りたいです!」
にこにこと笑いながら言う娘に
あ、これ夢じゃないぞと思った。
女神である私と夫である男神との間には、
3男神と4女神がいて、
この子は末の娘だ。
他の子より地上への好奇心が強くて、
よく地上を覗き見していたのは知っていた。
だが、まさか降りたいと言ってくるとは……
「我が末娘よ。どうして地上に降りたいのだ?」
一応、理由を尋ねてみると、
娘の紫の瞳がきらきらと輝きだした。
「あのね、お母さま!さっき地上で人間の赤子が生まれたの。
その子の瞳がね、それは美しいエメラルドグリーンをしていたのよ!
私、あの子の傍にいきたいの。
お願い、お母さま」
その返答に頭がくらっとした。
ま、まさか、男だとは。
まだまだ幼いと思っていた末娘の意外な情熱に
私は驚きを隠せない。
人間の魂の輝きは、その瞳に反映する。
娘が気にいったというのだから、
よほど綺麗な魂の持ち主なのだろう。
いや、待てよ。
たしか私の2番目の息子は、この末娘を異常に気にいっていた。
もし、末娘が地上の人間を気にいったことを知れば、
その人間を殺してしまうかもしれん。
それはいただけない。
私は娘の説得を試みる。
「だが、地上は天界と違い、不自由が多いし、争いも多いぞ?
お前は自由がないのも争いも苦手であったであろう?
そんな苦手な場所に本当に行きたいのか?」
「お母さま、確かに私は自由がないのも、争いも苦手ですわ。
でもでも、あの子の傍に行きたいんです。
あの子の傍にいるためなら、なんだって耐えてみせますわ」
力強く言う娘に、私の方が押され気味だ。
「でもな……」
それでも何とか諦めさせようと口を開けば、
それを遮るように娘が切り札を出した。
「それに、お母さまだって、お父さまと出会ったのは地上でしょう?」
「う、そ、それは……」
娘の言葉に私の喉はつまった。
確かに、私と夫は地上で出会った。
たまたま、地上に人間として転生していた夫(その時勇者をしていた)と
たまたま、人間の体を作り地上に降りていた私(地上の成長具合を体感するため)が
出会って、恋をして、愛し合うようになったのだ。
この話を出されると弱い。
ここで降りる許可を出さなければ、
どうして親が良くて私はダメなのか説明してと
言い出すに決まっている。
……
2番目の息子よ、許せ。
私には止められない。
2番目の息子にはこのことは知らせない方向でいこう。
こうして、末娘はただの人間として地上に降りた。
ある公爵家の娘として。
娘が気にいった赤子は王族だったので、
それに見合う身分にした。
神託も出したし、
カモフラージュに今年生まれの赤子から2人ほど紫の瞳にしたし、
これで娘の安全は、ある程度は大丈夫だろう。
2番目の息子には、
「あそこの国、ちょっとやばそうだから、
お前何とかしておいで」
と仕事を言いつけた。
たぶん、あの国の問題解決には
早くても50~60年ぐらいかかるだろうから
まぁ、末娘が地上に降りたことはばれないだろう。
それでも時々、
末娘がちゃんと元気にしているのか気になって、
以前より地上を見るようになった。
他の子たちが、そんな私を見て
「お母さま、過保護だわ」と笑った。
ふん、お前たちだって、私のことを笑えないだろう。
結構頻繁に地上を覗いているのを知っているんだぞ!
……
私も子たちも、どっちもどっちだった。
末娘の様子は、最初は大丈夫だったが、
だんだん悪くなっていくのがわかった。
でも、私は手を出さない。
神はむやみやたらと地上に手を出してはいけないのだ。
ちゃんとルールを守らなければ、
世界が壊れてしまうからな。
そうこうしているうちに、
末娘が天界に帰ってきた。
「お母さま、ただいま」
「おかえり、我が末娘よ」
ぎゅっと抱きついてきた末娘をとりあえず抱きしめる。
「それにしても、お前これでよかったのか?」
気にいった男に振られたと思いこみ、自棄になって無理やり帰ってくるとは。
「だって、振られたんだから仕方ないじゃないですか。
私が地上に降りたのは、あの子の傍にいるためですし。
いえ、人間の時はそのこと忘れていましたけど。
でも、もう傍にいられないのかと思ったら、
こう糸がぷっつり切れたというか、もういいかって思ったんですもの。
それに、あの言いがかりを丸く収めるには、
アーリアが死ぬのが一番手っ取り早かったのでそうしたのですわ」
まぁ、そう言われるとそうなのだが。
でも、地上の者たちの感覚では、それでも衝撃が強かっただろうに。
少し、あの場にいた人間たちや、公爵家の者達に思いを馳せていたら、
ちょっと恥ずかしそうに末娘が続けた。
「確かに、今思うとちょっと浅はかだったとは思いますわ。
公爵家の皆さまには地上でとってもお世話になったのに、
挨拶もなしに帰ってきてしまいましたし……」
「公爵家に関しては私からお前の様子を伝えておこう」
「まあ、本当ですか?ありがとうございます、お母さま」
公爵家は娘の世話をしっかりしていたし、
娘が気にかかるというのなら、それくらいのフォローはしてやるぞ。
礼を言う娘の頭を撫でてやると
今度は娘はしょんぼりとして言う。
「それにしても、あの子には悪いことをしました。
私がわがままを言って傍に行ったばかりに負担をかけ、
あんなに綺麗だった瞳を濁らせてしまいました」
「いや、あれはお前のせいではないよ」
「そうでしょうか……」
確かに、アーリアの存在はあの男に負荷をかけたかもしれないが、
あの瞳の持ち主だ。
自力で克服できただろうよ。
だが、あの男はその機会が巡った時にそうしなかった。
それだけの話だ。
あぁ、だが落とし前はつけなくてはいけないな。
「それはそうと、あの国に対してはどうする?
ある程度の罰を与えることはできるぞ?」
娘も浅慮だったが、あの男もちょっと度が過ぎたので、
国に対して少しなら罰を与えても良いだろうと私は思っていた。
だが、娘が焦ったように止めた。
「え!?止めてくださいませ。
たぶん、この件の罰は地上でちゃんとしてくれるはずですわ。
只でさえ、王族と公爵家にひびが入ってしまったのに、
お母さまの罰まで加わったら、あの国滅んでしまいますわ。
私、そんなこと望んでいません」
ぶんぶんと頭を横に振りながら言うので、
娘に免じて、私からの罰は止めた。
まぁ、あの国が滅ぶと私も困るからな。
罰を与えないとなれば、
もうこの話は終わりでいいかと思ったら、
娘がぽつりと言った。
「私、あの瞳が濁ったままなのはいやですわ」
悲しそうに娘が言うので、私は娘に教えてやった。
「いや、大丈夫だろう。
かなり荒療治だったが、あの男は気づいたようだぞ。
そのまま真っ直ぐ生きていれば、いずれ本来の輝きを取り戻すであろう」
アーリアの死が堪えていたようだし、あの様子なら何とかなるだろう。
「本当ですか!それならよかったですわ。
私あの瞳が見られなくなったのが心残りでしたの」
娘が嬉しそうに言う。
子が嬉しそうなのは、母として嬉しい限りだが、
なんだかちょっと嫌な予感もする。
「お前、また地上に降りたいと言い出すのではないだろうね」
恐る恐る言うと、娘はまたぶんぶんと顔を横に振った。
「いいえ。そんなこと言いませんわ。
だって私、あの子に嫌われてしまいましたし……
これからは、こっそり天界から見るだけにしますわ」
うーん、娘は嫌われたと誤解しているようだが、
あれは焼餅を悪化させたというか劣等感をこじらせていただけだと思うのだが。
あの男はアーリアを好いていたと思うぞ?
だが、ここでそのことを伝えれば
「私、地上に戻りたいですわ」とか言い出しかねない。
それは困る。
2番目の息子がなぜかハイスピードで問題解決をしているらしい。
3番目の娘が教えてくれた。
その話を聞く限り、後20年ぐらいで天界に帰ってくる気がする。
今、末娘が再び地上に降りたら、確実にばれる。
そうなると、ややっこしいことになる。
2番目の息子は、とにかく末娘のことになると暴走するから、
止めるのも一苦労なのだ。
うん、このことはしばらく話すのをやめておこう。
あと数十年経った時にでも教えてやろう。
「さあ、せっかく戻ってきたのだから
兄たち、姉たちに顔を見せてあげておいで。
あぁ、2番目の息子はいないが、他の子たちはいるはずだぞ」
「はい、わかりました」
にっこり笑って、末娘が他の子たちがいる場所へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、私は思った。
これからは少しはゆっくりできるかなと。
だが、そう間を置くことなく、
あの娘がまた何か騒動を起こすような気がした。
可愛い私の末の娘だが、
あまり問題を起こしてくれるなよ。
私はそう願いながら、溜息をこぼした。
「お母さま、私地上に降りたいです!」
にこにこと笑いながら言う娘に
あ、これ夢じゃないぞと思った。
女神である私と夫である男神との間には、
3男神と4女神がいて、
この子は末の娘だ。
他の子より地上への好奇心が強くて、
よく地上を覗き見していたのは知っていた。
だが、まさか降りたいと言ってくるとは……
「我が末娘よ。どうして地上に降りたいのだ?」
一応、理由を尋ねてみると、
娘の紫の瞳がきらきらと輝きだした。
「あのね、お母さま!さっき地上で人間の赤子が生まれたの。
その子の瞳がね、それは美しいエメラルドグリーンをしていたのよ!
私、あの子の傍にいきたいの。
お願い、お母さま」
その返答に頭がくらっとした。
ま、まさか、男だとは。
まだまだ幼いと思っていた末娘の意外な情熱に
私は驚きを隠せない。
人間の魂の輝きは、その瞳に反映する。
娘が気にいったというのだから、
よほど綺麗な魂の持ち主なのだろう。
いや、待てよ。
たしか私の2番目の息子は、この末娘を異常に気にいっていた。
もし、末娘が地上の人間を気にいったことを知れば、
その人間を殺してしまうかもしれん。
それはいただけない。
私は娘の説得を試みる。
「だが、地上は天界と違い、不自由が多いし、争いも多いぞ?
お前は自由がないのも争いも苦手であったであろう?
そんな苦手な場所に本当に行きたいのか?」
「お母さま、確かに私は自由がないのも、争いも苦手ですわ。
でもでも、あの子の傍に行きたいんです。
あの子の傍にいるためなら、なんだって耐えてみせますわ」
力強く言う娘に、私の方が押され気味だ。
「でもな……」
それでも何とか諦めさせようと口を開けば、
それを遮るように娘が切り札を出した。
「それに、お母さまだって、お父さまと出会ったのは地上でしょう?」
「う、そ、それは……」
娘の言葉に私の喉はつまった。
確かに、私と夫は地上で出会った。
たまたま、地上に人間として転生していた夫(その時勇者をしていた)と
たまたま、人間の体を作り地上に降りていた私(地上の成長具合を体感するため)が
出会って、恋をして、愛し合うようになったのだ。
この話を出されると弱い。
ここで降りる許可を出さなければ、
どうして親が良くて私はダメなのか説明してと
言い出すに決まっている。
……
2番目の息子よ、許せ。
私には止められない。
2番目の息子にはこのことは知らせない方向でいこう。
こうして、末娘はただの人間として地上に降りた。
ある公爵家の娘として。
娘が気にいった赤子は王族だったので、
それに見合う身分にした。
神託も出したし、
カモフラージュに今年生まれの赤子から2人ほど紫の瞳にしたし、
これで娘の安全は、ある程度は大丈夫だろう。
2番目の息子には、
「あそこの国、ちょっとやばそうだから、
お前何とかしておいで」
と仕事を言いつけた。
たぶん、あの国の問題解決には
早くても50~60年ぐらいかかるだろうから
まぁ、末娘が地上に降りたことはばれないだろう。
それでも時々、
末娘がちゃんと元気にしているのか気になって、
以前より地上を見るようになった。
他の子たちが、そんな私を見て
「お母さま、過保護だわ」と笑った。
ふん、お前たちだって、私のことを笑えないだろう。
結構頻繁に地上を覗いているのを知っているんだぞ!
……
私も子たちも、どっちもどっちだった。
末娘の様子は、最初は大丈夫だったが、
だんだん悪くなっていくのがわかった。
でも、私は手を出さない。
神はむやみやたらと地上に手を出してはいけないのだ。
ちゃんとルールを守らなければ、
世界が壊れてしまうからな。
そうこうしているうちに、
末娘が天界に帰ってきた。
「お母さま、ただいま」
「おかえり、我が末娘よ」
ぎゅっと抱きついてきた末娘をとりあえず抱きしめる。
「それにしても、お前これでよかったのか?」
気にいった男に振られたと思いこみ、自棄になって無理やり帰ってくるとは。
「だって、振られたんだから仕方ないじゃないですか。
私が地上に降りたのは、あの子の傍にいるためですし。
いえ、人間の時はそのこと忘れていましたけど。
でも、もう傍にいられないのかと思ったら、
こう糸がぷっつり切れたというか、もういいかって思ったんですもの。
それに、あの言いがかりを丸く収めるには、
アーリアが死ぬのが一番手っ取り早かったのでそうしたのですわ」
まぁ、そう言われるとそうなのだが。
でも、地上の者たちの感覚では、それでも衝撃が強かっただろうに。
少し、あの場にいた人間たちや、公爵家の者達に思いを馳せていたら、
ちょっと恥ずかしそうに末娘が続けた。
「確かに、今思うとちょっと浅はかだったとは思いますわ。
公爵家の皆さまには地上でとってもお世話になったのに、
挨拶もなしに帰ってきてしまいましたし……」
「公爵家に関しては私からお前の様子を伝えておこう」
「まあ、本当ですか?ありがとうございます、お母さま」
公爵家は娘の世話をしっかりしていたし、
娘が気にかかるというのなら、それくらいのフォローはしてやるぞ。
礼を言う娘の頭を撫でてやると
今度は娘はしょんぼりとして言う。
「それにしても、あの子には悪いことをしました。
私がわがままを言って傍に行ったばかりに負担をかけ、
あんなに綺麗だった瞳を濁らせてしまいました」
「いや、あれはお前のせいではないよ」
「そうでしょうか……」
確かに、アーリアの存在はあの男に負荷をかけたかもしれないが、
あの瞳の持ち主だ。
自力で克服できただろうよ。
だが、あの男はその機会が巡った時にそうしなかった。
それだけの話だ。
あぁ、だが落とし前はつけなくてはいけないな。
「それはそうと、あの国に対してはどうする?
ある程度の罰を与えることはできるぞ?」
娘も浅慮だったが、あの男もちょっと度が過ぎたので、
国に対して少しなら罰を与えても良いだろうと私は思っていた。
だが、娘が焦ったように止めた。
「え!?止めてくださいませ。
たぶん、この件の罰は地上でちゃんとしてくれるはずですわ。
只でさえ、王族と公爵家にひびが入ってしまったのに、
お母さまの罰まで加わったら、あの国滅んでしまいますわ。
私、そんなこと望んでいません」
ぶんぶんと頭を横に振りながら言うので、
娘に免じて、私からの罰は止めた。
まぁ、あの国が滅ぶと私も困るからな。
罰を与えないとなれば、
もうこの話は終わりでいいかと思ったら、
娘がぽつりと言った。
「私、あの瞳が濁ったままなのはいやですわ」
悲しそうに娘が言うので、私は娘に教えてやった。
「いや、大丈夫だろう。
かなり荒療治だったが、あの男は気づいたようだぞ。
そのまま真っ直ぐ生きていれば、いずれ本来の輝きを取り戻すであろう」
アーリアの死が堪えていたようだし、あの様子なら何とかなるだろう。
「本当ですか!それならよかったですわ。
私あの瞳が見られなくなったのが心残りでしたの」
娘が嬉しそうに言う。
子が嬉しそうなのは、母として嬉しい限りだが、
なんだかちょっと嫌な予感もする。
「お前、また地上に降りたいと言い出すのではないだろうね」
恐る恐る言うと、娘はまたぶんぶんと顔を横に振った。
「いいえ。そんなこと言いませんわ。
だって私、あの子に嫌われてしまいましたし……
これからは、こっそり天界から見るだけにしますわ」
うーん、娘は嫌われたと誤解しているようだが、
あれは焼餅を悪化させたというか劣等感をこじらせていただけだと思うのだが。
あの男はアーリアを好いていたと思うぞ?
だが、ここでそのことを伝えれば
「私、地上に戻りたいですわ」とか言い出しかねない。
それは困る。
2番目の息子がなぜかハイスピードで問題解決をしているらしい。
3番目の娘が教えてくれた。
その話を聞く限り、後20年ぐらいで天界に帰ってくる気がする。
今、末娘が再び地上に降りたら、確実にばれる。
そうなると、ややっこしいことになる。
2番目の息子は、とにかく末娘のことになると暴走するから、
止めるのも一苦労なのだ。
うん、このことはしばらく話すのをやめておこう。
あと数十年経った時にでも教えてやろう。
「さあ、せっかく戻ってきたのだから
兄たち、姉たちに顔を見せてあげておいで。
あぁ、2番目の息子はいないが、他の子たちはいるはずだぞ」
「はい、わかりました」
にっこり笑って、末娘が他の子たちがいる場所へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、私は思った。
これからは少しはゆっくりできるかなと。
だが、そう間を置くことなく、
あの娘がまた何か騒動を起こすような気がした。
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あまり問題を起こしてくれるなよ。
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