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3 魔法学校の聖人候補
437 競技会裏話
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437
私は急遽〝魔法学校みやげ、校章刺繍入りハンカチ〟の販売をすることになってしまった。
降って湧いたお仕事に、急に忙しくなった私は、もう魔法競技会のことなどすっかり忘れ、慌てて部屋へと戻った。
品質は最高だと自負しているが、そのまま袋に入れて手渡すだけというのも高級感がないので、売り物らしく化粧箱入りのハンカチも作ることにした。厚紙の上に綺麗な布を貼って箱を作り、その中に白いレースの刺繍入りハンカチを入れてリボンで可愛く包装。
それを《生産の陣》を開いて、50個を作った。
あまり多く作っても不自然だろうし、これでギリギリの数だろう。実際、一枚仕上げるまで1週間ぐらいかかったし、かなり手間のかかる凝ったハンカチなので、これだけの数をちまちま作っていたら数ヶ月はかかる。以前から準備していたという言い訳も、私の参戦が突然だったことを考えると嘘っぽい。
ちなみに、五色展開するために、最初に白地に刺繍したハンカチを作った後《生産の陣》で4枚に増やし、増やした4枚をそれぞれ違う色で染め、計五色となったこのハンカチを増やすことで、効率よく百枚を揃えることができた。相変わらず《生産の陣》いい仕事をしてくれる。
作った経緯については取り敢えず、知り合いに頼んで急遽用意してもらったものだ、とでも言っておくしかないだろう。モートさんは私のやることをあまり詮索したりはしなくなってきているので、多分大丈夫。
ドール参謀のお泊まりの宿には、ソーヤに頼んで今日の観戦のお礼状を添えて五色のハンカチを綺麗に包装して届けてもらった。
(でないと、絶対後で何か言われる。貴族ってそういうものだ)
翌日は、購買部の横に机を出してセーヤ・ソーヤと共にハンカチの販売を行った。高級品として十分な品質だと自負しているし、数もないため大量に買われたくないという気持ちもあり、箱なしが5ポル箱付きが10ポルとさせてもらった。なかなかの暴利だと思う。だが、お貴族様にはあまり値段は関係ないようで、この高級ハンカチは飛ぶように売れていった。
しかも箱付きの超ぼったくり価格の方から売れていく。
用意した百五十枚のハンカチは、2時間ほどで完売。
作ればまだまだいくらでも売れそうだったが、そうもいかないのであとは机に
〝魔法競技会観覧記念限定校章入りハンカチは完売致しました。再販の予定はございません〟
と張り紙をして、とっとと店じまいした。ないものない、こういう態度で臨むのは限定品を売る場合プレミア感が出て悪くないのだ。
その後、このハンカチはサイデム商会を通して工房に発注し正式に魔法学校グッズとして販売することが決まった。残念ながら、さすがに凝りに凝って作った私のものと比較すると質は若干落ちてしまったが、校章入りの商品は学生たちにも好評で、単価も高いためなかなかの売り上げが期待できそうだ。
とはいえ、学校の生徒たちにはみんなで使って欲しいと思ったので、学校側と交渉して私の取り分を減らすので、それを〝学割〟として還元したいと申し出たところ、学校側も取り分を減らしてくれた。これにより新学期に買う最初の一枚だけは半額で買えるようになったので、貴族以外の子たちも買いやすくなり〝第二の制服〟と呼ばれるほど魔法学校の生徒であることを象徴するグッズに育っていくことになる。
(そのこともあり生徒用と対外用のお土産品は若干デザインを変えてみた。生徒用は少しシンプルにした分も価格を下げ、より買いやすいようにした)
そして、もちろんこれは金になると気づいたおじさまからは、この刺繍したハンカチの図案をいくつか考えるように依頼が来ている。校章以外の図案で、一般発売を目論んでいるらしい。こういったレースと布、そして刺繍を混在させた手のかかったハンカチは一般には流通していないそうで、男女問わずちょっとした贅沢品としてかなり需要があると判断したそうだ。
「まずは富裕層からガッチリ搾り取ってから、一般向けに裾野を広げる予定だ。最初は、できるだけゴテゴテっとしたやつで頼むぞ。その方が金持ちや貴族のウケがいいからな!」
(はいはい、解ってますよ。豪華に盛ってですよね)
《伝令》には機嫌よく儲け話を語るおじさまの声が入っていた。
最後はなんだか、お仕事モードに入ってしまった競技会だが、一応成功したと言っていいだろう。
ただ、その後の授業で正確なコントロールができず失敗する生徒がいると、必ずといっていいほど私のことが引き合いに出されるようになり、ひどい先生は
「こんなこともきっちりできないなら、グッケンス博士のところで掃除してこい!」
などと言うようになってしまい、正確無比な〝お掃除魔法〟は私の代名詞になってしまった。
正確だろうとなんだろうと、まったく攻撃力のない魔法しか使えないとみなされた私はみなさんの敵ではない完全な〝戦力外〟と認識されたので、その後は目の敵にされるようなこともなく、学生生活が送れるようになったものの、それなりに目立ってはしまったようだ。
「実際のところ、あの〝物干し〟演武はかなり使える技だったと見るが、どうだったんじゃ?」
鉄板で広島風お好み焼きを仕上げている私に、すでにキンピラと茹で豚の香味ソースがけで一杯やっているグッケンス博士が、私の演武について聞いてきた。
「そうですね。あのハンカチには縄に接触するところにだけ、一時的に《硬化》の魔法を使ってます」
「つまり、ハンカチ全体に《硬化》をかけていれば、あの百枚のハンカチは硬い板状の凶器になり得るわけだな。回転させれば、殺傷能力も非常に高くなるだろうよ」
私は最後の仕上げのソースとマヨネーズを塗りながら、答えた。
「そういえば、そうですね。確かにあれを高速回転させて大量に飛ばしたら怖いですね」
横で呑んでいたセイリュウは爆笑だ。
「アブナイどころじゃないだろ。もう、大量殺戮兵器だろ、それ。お前その気になれば、百枚どころじゃない数でもできるんだろ?」
「うーん、試したことはないですが、今なら三……いや五百はいけると思います。制御せず、ランダムでいいならもっと多くてもいけるかなぁ」
「………」
美味しそうな仕上がりに満足した私は、博士とセイリュウの前に切り分けたお好み焼きを差し出す。
「なんです? 黙らないでくださいよ。むしろ私としては、縄の方の制御を褒めて欲しいです」
熱っつアツのお好み焼きにかぶりついたセイリュウが、不思議そうに言った。
「あれって《自在縄》じゃないの?」
そう、あれ実は《自在縄》ではない普通の細い縄。それを《自在縄》風に魔法を使って操作しつつ硬化させたものだ。《自在縄》には、ひとつ弱点がある。それは、術者の手から離れるとそれ以上制御できなくなる点だ。直前までの命令は離れても維持されるが、コントロールを継続維持するためには、縄の一端に必ず触れている必要がある。
演武では投げ上げた時に私が《自在縄》に魔法力を注ぎ込んだように見えただろうが、実際は普通の縄を遠隔操作して棒に巻きつけ四方に伸ばしながら硬化させたのだ。
「じゃ、お前遠隔操作で捕縛も仕放題……」
「いやぁ、あれがきっちりできるようになるのは、なかなか大変でしたよ」
縄の操作練習の苦労を語る私にふたりが言ったのは、
「それ、絶対外で言うなよ」
という言葉だけだった。
「言いませんよーだ。でも便利だから家事やお掃除には使うけどね」
私は急遽〝魔法学校みやげ、校章刺繍入りハンカチ〟の販売をすることになってしまった。
降って湧いたお仕事に、急に忙しくなった私は、もう魔法競技会のことなどすっかり忘れ、慌てて部屋へと戻った。
品質は最高だと自負しているが、そのまま袋に入れて手渡すだけというのも高級感がないので、売り物らしく化粧箱入りのハンカチも作ることにした。厚紙の上に綺麗な布を貼って箱を作り、その中に白いレースの刺繍入りハンカチを入れてリボンで可愛く包装。
それを《生産の陣》を開いて、50個を作った。
あまり多く作っても不自然だろうし、これでギリギリの数だろう。実際、一枚仕上げるまで1週間ぐらいかかったし、かなり手間のかかる凝ったハンカチなので、これだけの数をちまちま作っていたら数ヶ月はかかる。以前から準備していたという言い訳も、私の参戦が突然だったことを考えると嘘っぽい。
ちなみに、五色展開するために、最初に白地に刺繍したハンカチを作った後《生産の陣》で4枚に増やし、増やした4枚をそれぞれ違う色で染め、計五色となったこのハンカチを増やすことで、効率よく百枚を揃えることができた。相変わらず《生産の陣》いい仕事をしてくれる。
作った経緯については取り敢えず、知り合いに頼んで急遽用意してもらったものだ、とでも言っておくしかないだろう。モートさんは私のやることをあまり詮索したりはしなくなってきているので、多分大丈夫。
ドール参謀のお泊まりの宿には、ソーヤに頼んで今日の観戦のお礼状を添えて五色のハンカチを綺麗に包装して届けてもらった。
(でないと、絶対後で何か言われる。貴族ってそういうものだ)
翌日は、購買部の横に机を出してセーヤ・ソーヤと共にハンカチの販売を行った。高級品として十分な品質だと自負しているし、数もないため大量に買われたくないという気持ちもあり、箱なしが5ポル箱付きが10ポルとさせてもらった。なかなかの暴利だと思う。だが、お貴族様にはあまり値段は関係ないようで、この高級ハンカチは飛ぶように売れていった。
しかも箱付きの超ぼったくり価格の方から売れていく。
用意した百五十枚のハンカチは、2時間ほどで完売。
作ればまだまだいくらでも売れそうだったが、そうもいかないのであとは机に
〝魔法競技会観覧記念限定校章入りハンカチは完売致しました。再販の予定はございません〟
と張り紙をして、とっとと店じまいした。ないものない、こういう態度で臨むのは限定品を売る場合プレミア感が出て悪くないのだ。
その後、このハンカチはサイデム商会を通して工房に発注し正式に魔法学校グッズとして販売することが決まった。残念ながら、さすがに凝りに凝って作った私のものと比較すると質は若干落ちてしまったが、校章入りの商品は学生たちにも好評で、単価も高いためなかなかの売り上げが期待できそうだ。
とはいえ、学校の生徒たちにはみんなで使って欲しいと思ったので、学校側と交渉して私の取り分を減らすので、それを〝学割〟として還元したいと申し出たところ、学校側も取り分を減らしてくれた。これにより新学期に買う最初の一枚だけは半額で買えるようになったので、貴族以外の子たちも買いやすくなり〝第二の制服〟と呼ばれるほど魔法学校の生徒であることを象徴するグッズに育っていくことになる。
(そのこともあり生徒用と対外用のお土産品は若干デザインを変えてみた。生徒用は少しシンプルにした分も価格を下げ、より買いやすいようにした)
そして、もちろんこれは金になると気づいたおじさまからは、この刺繍したハンカチの図案をいくつか考えるように依頼が来ている。校章以外の図案で、一般発売を目論んでいるらしい。こういったレースと布、そして刺繍を混在させた手のかかったハンカチは一般には流通していないそうで、男女問わずちょっとした贅沢品としてかなり需要があると判断したそうだ。
「まずは富裕層からガッチリ搾り取ってから、一般向けに裾野を広げる予定だ。最初は、できるだけゴテゴテっとしたやつで頼むぞ。その方が金持ちや貴族のウケがいいからな!」
(はいはい、解ってますよ。豪華に盛ってですよね)
《伝令》には機嫌よく儲け話を語るおじさまの声が入っていた。
最後はなんだか、お仕事モードに入ってしまった競技会だが、一応成功したと言っていいだろう。
ただ、その後の授業で正確なコントロールができず失敗する生徒がいると、必ずといっていいほど私のことが引き合いに出されるようになり、ひどい先生は
「こんなこともきっちりできないなら、グッケンス博士のところで掃除してこい!」
などと言うようになってしまい、正確無比な〝お掃除魔法〟は私の代名詞になってしまった。
正確だろうとなんだろうと、まったく攻撃力のない魔法しか使えないとみなされた私はみなさんの敵ではない完全な〝戦力外〟と認識されたので、その後は目の敵にされるようなこともなく、学生生活が送れるようになったものの、それなりに目立ってはしまったようだ。
「実際のところ、あの〝物干し〟演武はかなり使える技だったと見るが、どうだったんじゃ?」
鉄板で広島風お好み焼きを仕上げている私に、すでにキンピラと茹で豚の香味ソースがけで一杯やっているグッケンス博士が、私の演武について聞いてきた。
「そうですね。あのハンカチには縄に接触するところにだけ、一時的に《硬化》の魔法を使ってます」
「つまり、ハンカチ全体に《硬化》をかけていれば、あの百枚のハンカチは硬い板状の凶器になり得るわけだな。回転させれば、殺傷能力も非常に高くなるだろうよ」
私は最後の仕上げのソースとマヨネーズを塗りながら、答えた。
「そういえば、そうですね。確かにあれを高速回転させて大量に飛ばしたら怖いですね」
横で呑んでいたセイリュウは爆笑だ。
「アブナイどころじゃないだろ。もう、大量殺戮兵器だろ、それ。お前その気になれば、百枚どころじゃない数でもできるんだろ?」
「うーん、試したことはないですが、今なら三……いや五百はいけると思います。制御せず、ランダムでいいならもっと多くてもいけるかなぁ」
「………」
美味しそうな仕上がりに満足した私は、博士とセイリュウの前に切り分けたお好み焼きを差し出す。
「なんです? 黙らないでくださいよ。むしろ私としては、縄の方の制御を褒めて欲しいです」
熱っつアツのお好み焼きにかぶりついたセイリュウが、不思議そうに言った。
「あれって《自在縄》じゃないの?」
そう、あれ実は《自在縄》ではない普通の細い縄。それを《自在縄》風に魔法を使って操作しつつ硬化させたものだ。《自在縄》には、ひとつ弱点がある。それは、術者の手から離れるとそれ以上制御できなくなる点だ。直前までの命令は離れても維持されるが、コントロールを継続維持するためには、縄の一端に必ず触れている必要がある。
演武では投げ上げた時に私が《自在縄》に魔法力を注ぎ込んだように見えただろうが、実際は普通の縄を遠隔操作して棒に巻きつけ四方に伸ばしながら硬化させたのだ。
「じゃ、お前遠隔操作で捕縛も仕放題……」
「いやぁ、あれがきっちりできるようになるのは、なかなか大変でしたよ」
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「それ、絶対外で言うなよ」
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