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2 海の国の聖人候補
267 新たなる街の始まりのために
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267
「私はここにいるタイチが帝国にいた時の知り合いです。
彼の素直で優しく正直な心。そして、この街を思う強い気持ちに感銘を受け、いま、こんな出しゃばったことをしています。
私は、本当にたまたま、ここアキツにしばらく滞在することになり、偶然タイチとタイチの住む領地の状況を知ったに過ぎない者です。
タイチや皆様からお聞きしたこの街の現状も、楽観できるような生易しいものではありませんでした。
ですが、私の知識や立場があればお役に立てる、と判断し、タイチのために動くと決めました」
そこまで言った私は、一呼吸置いてこう言った。
「お約束致しましょう。
これからお話しする内容に同意を頂けるなら、今後三年の内に、港には魚が戻り、五年の後には以前以上の漁獲量の魚介が戻ることを! これは、間違いのない未来です」
そんなことが信じられるか、なんの補償があるんだ、五年も待てるかといった声がざわざわと沸き起こる。
その声を制し、私は話を続けた。
「その前に、重要な話があります。
私は、この領地を捨て逐電した領主になるはずだった若様にお会いして来ました」
私の言葉に皆が息を飲む。
皆にとっては八つ裂きにしてやりたいほど憎い男だろう。
「彼が、領主としてこの領地を踏むことは二度とありません。彼は〝ガウラム家〟の名前ごと、この領地を私に売りましたから……」
再び会場は驚きの声に包まれた。
「では、メイロードさまが、これからこの領地をお治めるになるのですか?」
ヨシンさんがパスを出してくれる。
「いいえ、ここにいるタイチを先代領主の養子とし、領主となってもらおうと考えております」
私の横でタイチが頭を下げる。
「もちろん若すぎる領主ですから、これから勉強が必要でしょう。
ですが、年齢を言うなら、継ぐはずだった方とそう変わりませんし、ここには優秀な家令がおり、立派な後見人である漁師頭のヨシンさんを始め、町を支える方々がいらっしゃいます。
皆さんが、きっとタイチを立派な領主たるべく導いて下さるでしょう」
漁師頭のひとりから声が上がる。
「そんな若造を領主に据えたところで、何の力になるんだ!?
いまこの港は死にかけてる。明日の飯もままならず、飢えに苦しむ者まで出ている。
しかも、領主は全ての財産と逃げたんだ!
どんな立派な計画をしているか知らないが、この領内の運営に使える金なんか一銭もないんだぞ。領主だけいたところで、なんの意味もない!」
同調する声が上がるが、私は平然と答えた。
「いいえ。意味はありますよ」
私は激昂する漁師頭を見つめてはっきり答えた。
「これから、領主になったタイチには、商人ギルドに登録してもらいます。その上で、私がタイチに紹介状を書くつもりです」
ここで、マホロ商人ギルドのタスカ幹事が立ち上がる。
「メイロードさまのお書きになるモノ以上に強力な紹介状はこの世にそうはございません。
私マホロ商人ギルド幹事タスカの名において、すでにメイロードさまにもお約束致しました通り、新領主となられた暁にはタイチ・ガウラム様への、今後五年間の最低利率での無制限の融資をお約束致します」
周りからは一気に歓喜の雄叫びが湧き上がった。
「じゃあ、俺たちは、一切金の不安なく五年を過ごせるんだな」
「資金が尽きて、また、休眠地にされることもないんだな」
関係者全員に安堵の気持ちが行き渡り、最初の殺伐とした空気が消えていく。
「私はタイチを信用し、その立場を保証することにしました。
この街の維持管理、新たな施策の実行に必要なものであれば、足りない分はすべて補填することを、約束しましょう。
それでもタイチの領主就任に反対の方は、理由を述べて頂けますか?」
先ほど激昂していた漁師頭も慌てて首を振り、隠れるようにちょこんと席に戻っている。
私はタイチを促して、席を立たせた。
「おれ……わた、私は漁師の倅ではありますが、その分よくこの街を、この領地のことを知っているつもりです。
センリさんを始めとする、領内に詳しい方々や、叔父を始めとする海に詳しい方々、エダイさんを始めとする山に詳しい方々の力を借りて、この領地を元の豊かな場所へと戻すため、どうかご協力下さい。これ以上、子供たちを飢えさせるような街のままにしないで下さい」
皆頷いて、涙している者もいる。辛かったのは皆一緒なのだ。
タイチはさらにみんなに訴えた。
「亡くなられたご領主様は、とても立派にこの領地を治めておられました。
現状をご領主様の残された資料から調べた結果でも、このところの不漁にも拘らず、この領地名義での先代ご領主の借り入れはほぼなかったのです。国への税金の滞納も亡くなられてからの、ほんの三期分で、まだ充分取り返しのつくものでした。
この困窮は一時的なものに過ぎません。この街は、すぐに生き返れるのです!」
私が言葉を継ぐ。
「問題だったのは〝若様〟が個人的にした借り入れでした。ご領主様のご病気で目が届かなくなっていることを幸いにご自分の享楽のために借金し、その返済のために貴重なアカツキ山の樹々までだめにし、最終的にはこのもぬけの殻の屋敷と、領主のサインでした彼個人の借金だけを残していきました。
ですが、全てを売り払っても足りなかったこの借金を、私が肩代わりすることで、彼はこの領地を私に売りました。
いま、この領地の所有者は私になっています。
これにより、当面この土地が対処すべき負債は三期分の税金のみとなりました。
ガウラムの名を使えるのも、私が前領主の養子と決めた、ここにいるタイチだけです。
私がこの領地を買うために使ったこのお金は、いずれ、豊かな恵みが戻り、返済が可能になったときに、タイチに返済してもらおうと思います。もちろん、利子は取らないから安心してね」
私の言葉に、少し場が和み笑いが起きる。
「メイロードさまのご尽力により、五年の猶予を頂けたとはいっても、私も、ただ海を見て過ごすつもりはありません。少しでも、早く自分たちで稼ぐ手段を作りたいと思っています。
更にメイロードさまのお力をお借りしてですが、海の再生も始まっていますし、既にいくつかの新しい産業案もあります。でも、まだまだ努力が必要なのです。是非、皆様からも、新しい街のための案をお出しください。
この屋敷の扉はいつでも開いています。
どうぞ、この港の未来のため、この領地の繁栄のため、よろしくご協力のほど、お願い致します」
力強いタイチの言葉に皆が頷き、万雷の拍手が起こった。
領地の方々も、ギルドの方々も、屋敷の方々まで、みんなが涙とともに拍手を惜しまなかった。
それは、バンダッタの新しい領主の誕生の時だった。
その後、乾杯と共に軽食を楽しんだ人々が、帰り支度を始めたので、私は慌てて付け加えた。
「私、一応帝国民なので、他の国の領地の復興に表立って関わる訳にはいきません。
絶対に私の名前は外で言わないで下さい。それが、ここを助ける際の私の唯一の条件です!
破ったらどういうことになるか、お分かりですよね?」
私の声に、一度静まり返った人々は、ここまで来てちゃぶ台返しをされるのがよほど怖ろしかったとみえて、すぐ口々に、絶対に言いませんと誓い始め、最終的には、ひとりひとり私の前で
「大天御神に誓いまして、決して他言は致しません」
と宣誓してから退出していった。
(何にもするつもりはないけど、これぐらい脅しておかないと、絶対、どこからか私の名前が流出するんだもん。
まぁ、これで、ここから私の名が広がることはないよね。ふぅ)
「私はここにいるタイチが帝国にいた時の知り合いです。
彼の素直で優しく正直な心。そして、この街を思う強い気持ちに感銘を受け、いま、こんな出しゃばったことをしています。
私は、本当にたまたま、ここアキツにしばらく滞在することになり、偶然タイチとタイチの住む領地の状況を知ったに過ぎない者です。
タイチや皆様からお聞きしたこの街の現状も、楽観できるような生易しいものではありませんでした。
ですが、私の知識や立場があればお役に立てる、と判断し、タイチのために動くと決めました」
そこまで言った私は、一呼吸置いてこう言った。
「お約束致しましょう。
これからお話しする内容に同意を頂けるなら、今後三年の内に、港には魚が戻り、五年の後には以前以上の漁獲量の魚介が戻ることを! これは、間違いのない未来です」
そんなことが信じられるか、なんの補償があるんだ、五年も待てるかといった声がざわざわと沸き起こる。
その声を制し、私は話を続けた。
「その前に、重要な話があります。
私は、この領地を捨て逐電した領主になるはずだった若様にお会いして来ました」
私の言葉に皆が息を飲む。
皆にとっては八つ裂きにしてやりたいほど憎い男だろう。
「彼が、領主としてこの領地を踏むことは二度とありません。彼は〝ガウラム家〟の名前ごと、この領地を私に売りましたから……」
再び会場は驚きの声に包まれた。
「では、メイロードさまが、これからこの領地をお治めるになるのですか?」
ヨシンさんがパスを出してくれる。
「いいえ、ここにいるタイチを先代領主の養子とし、領主となってもらおうと考えております」
私の横でタイチが頭を下げる。
「もちろん若すぎる領主ですから、これから勉強が必要でしょう。
ですが、年齢を言うなら、継ぐはずだった方とそう変わりませんし、ここには優秀な家令がおり、立派な後見人である漁師頭のヨシンさんを始め、町を支える方々がいらっしゃいます。
皆さんが、きっとタイチを立派な領主たるべく導いて下さるでしょう」
漁師頭のひとりから声が上がる。
「そんな若造を領主に据えたところで、何の力になるんだ!?
いまこの港は死にかけてる。明日の飯もままならず、飢えに苦しむ者まで出ている。
しかも、領主は全ての財産と逃げたんだ!
どんな立派な計画をしているか知らないが、この領内の運営に使える金なんか一銭もないんだぞ。領主だけいたところで、なんの意味もない!」
同調する声が上がるが、私は平然と答えた。
「いいえ。意味はありますよ」
私は激昂する漁師頭を見つめてはっきり答えた。
「これから、領主になったタイチには、商人ギルドに登録してもらいます。その上で、私がタイチに紹介状を書くつもりです」
ここで、マホロ商人ギルドのタスカ幹事が立ち上がる。
「メイロードさまのお書きになるモノ以上に強力な紹介状はこの世にそうはございません。
私マホロ商人ギルド幹事タスカの名において、すでにメイロードさまにもお約束致しました通り、新領主となられた暁にはタイチ・ガウラム様への、今後五年間の最低利率での無制限の融資をお約束致します」
周りからは一気に歓喜の雄叫びが湧き上がった。
「じゃあ、俺たちは、一切金の不安なく五年を過ごせるんだな」
「資金が尽きて、また、休眠地にされることもないんだな」
関係者全員に安堵の気持ちが行き渡り、最初の殺伐とした空気が消えていく。
「私はタイチを信用し、その立場を保証することにしました。
この街の維持管理、新たな施策の実行に必要なものであれば、足りない分はすべて補填することを、約束しましょう。
それでもタイチの領主就任に反対の方は、理由を述べて頂けますか?」
先ほど激昂していた漁師頭も慌てて首を振り、隠れるようにちょこんと席に戻っている。
私はタイチを促して、席を立たせた。
「おれ……わた、私は漁師の倅ではありますが、その分よくこの街を、この領地のことを知っているつもりです。
センリさんを始めとする、領内に詳しい方々や、叔父を始めとする海に詳しい方々、エダイさんを始めとする山に詳しい方々の力を借りて、この領地を元の豊かな場所へと戻すため、どうかご協力下さい。これ以上、子供たちを飢えさせるような街のままにしないで下さい」
皆頷いて、涙している者もいる。辛かったのは皆一緒なのだ。
タイチはさらにみんなに訴えた。
「亡くなられたご領主様は、とても立派にこの領地を治めておられました。
現状をご領主様の残された資料から調べた結果でも、このところの不漁にも拘らず、この領地名義での先代ご領主の借り入れはほぼなかったのです。国への税金の滞納も亡くなられてからの、ほんの三期分で、まだ充分取り返しのつくものでした。
この困窮は一時的なものに過ぎません。この街は、すぐに生き返れるのです!」
私が言葉を継ぐ。
「問題だったのは〝若様〟が個人的にした借り入れでした。ご領主様のご病気で目が届かなくなっていることを幸いにご自分の享楽のために借金し、その返済のために貴重なアカツキ山の樹々までだめにし、最終的にはこのもぬけの殻の屋敷と、領主のサインでした彼個人の借金だけを残していきました。
ですが、全てを売り払っても足りなかったこの借金を、私が肩代わりすることで、彼はこの領地を私に売りました。
いま、この領地の所有者は私になっています。
これにより、当面この土地が対処すべき負債は三期分の税金のみとなりました。
ガウラムの名を使えるのも、私が前領主の養子と決めた、ここにいるタイチだけです。
私がこの領地を買うために使ったこのお金は、いずれ、豊かな恵みが戻り、返済が可能になったときに、タイチに返済してもらおうと思います。もちろん、利子は取らないから安心してね」
私の言葉に、少し場が和み笑いが起きる。
「メイロードさまのご尽力により、五年の猶予を頂けたとはいっても、私も、ただ海を見て過ごすつもりはありません。少しでも、早く自分たちで稼ぐ手段を作りたいと思っています。
更にメイロードさまのお力をお借りしてですが、海の再生も始まっていますし、既にいくつかの新しい産業案もあります。でも、まだまだ努力が必要なのです。是非、皆様からも、新しい街のための案をお出しください。
この屋敷の扉はいつでも開いています。
どうぞ、この港の未来のため、この領地の繁栄のため、よろしくご協力のほど、お願い致します」
力強いタイチの言葉に皆が頷き、万雷の拍手が起こった。
領地の方々も、ギルドの方々も、屋敷の方々まで、みんなが涙とともに拍手を惜しまなかった。
それは、バンダッタの新しい領主の誕生の時だった。
その後、乾杯と共に軽食を楽しんだ人々が、帰り支度を始めたので、私は慌てて付け加えた。
「私、一応帝国民なので、他の国の領地の復興に表立って関わる訳にはいきません。
絶対に私の名前は外で言わないで下さい。それが、ここを助ける際の私の唯一の条件です!
破ったらどういうことになるか、お分かりですよね?」
私の声に、一度静まり返った人々は、ここまで来てちゃぶ台返しをされるのがよほど怖ろしかったとみえて、すぐ口々に、絶対に言いませんと誓い始め、最終的には、ひとりひとり私の前で
「大天御神に誓いまして、決して他言は致しません」
と宣誓してから退出していった。
(何にもするつもりはないけど、これぐらい脅しておかないと、絶対、どこからか私の名前が流出するんだもん。
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