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第21話 花の乙女
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「ついになのね」
他の王族、貴族の前でこの姿を披露する日。
そして花の乙女の、パートナーが決まったことを伝える日だ。
本日私はデビュタントとして王宮へと足を運ぶ、エスコートは当然アーネストよ。
私の緊張を余所に、彼からは緊張している素振りは感じられない。
「まぁ外交とかもしていたからね。人前に出るのは慣れっこだよ」
頼もしい言葉だ。
私は見た目の事もあり、人前に出たくはない。
過去にお母様やパメラとのお出掛けも断ったぐらいだ。
教室でもティディ以外と話す事も少なかったが、孤立しなかったのは彼女とライフォンのおかげである。
疎まれたりしなかったのは仮にも花の乙女であったからだろう。
奇異の目は止められなかったけれど、それは仕方ない。
人は自分と違うものや、自分の常識に当てはまらないものを見たら、警戒するものだから。それが人の本能だと思うわ。
「でも違う意味で緊張はしているよ」
「そうなの?」
そんな風には見えないけど。
訝しんでいると、アーネストが私の髪をそっと掬ってキスをする。
その仕草が自然で優雅で、「本当に王子様なんだなぁ」と場違いな事を思ってしまった。
「こんな綺麗な君を他の人に見せたくなくてね」
その言葉で現実に引き戻され、髪に触れられた事も相まって頬が赤くなる。
「変な事を言わないの」
すっかり気安い言葉を使うようにはなったものの、照れ隠しで素っ気ない事を言ってしまうのは直らない。
それでもアーネストは微笑むだけで嫌そうな顔はしないけど。
(いつ怒られてもおかしくないのにな)
言った後で後悔し謝罪するのだが、気にした事はないらしい。
「そう言うのは気の置ける関係になったからだよね。僕の前で本音を言ってくれるのだから、嬉しいに決まってるじゃないか」
そう言われては、もうどうしたらいいかわからなかった。
このままで良いわけはないけれど、真剣に直すきっかけもなく、ズルズルと続いてしまう。
それでもアーネストは生涯怒らなかったわね。
――遠い未来の事を言ってしまったわ。
(今はこのハレの舞台に向き合わないと)
私と同い年、つまり同級生たちの入場が終わった。
私は別枠であるので、公爵令嬢を差し置いて最後の入場となるのだが、それは許して欲しい。
花の女神様が張り切っているし、会場に飾られた花々も落ち着きなくさわさわと動いているもの、先に入場したら会場が台無しになる可能性もあるわ。
私と同じ年にデビュタントとなった子達は、もう天災にあたったとしてそういうのを受け入れて欲しい。
私とて目立ちたくはないけれど仕方ないの、だって保護者が過保護だからね。
パメラと同い年の令嬢も同じ目に合うんだろうけれど、これは私達にもどうしようもないのだとわかって欲しいわ。
「じゃあ行こうか」
心の準備が整っていないけれど、仕方ない。
さっさと終わらせよう。
◇◇◇
そうして私とアーネストが入場すると、どこからか花弁が舞い降りて来る。
私が歩く度にふわりと足元に花が咲き、良い芳香が溢れてきた。
(過剰演出!)
空中から降ってくる花弁もどこから来てるのかも謎だけれど、絨毯にどうやったら花が咲くのかもわからない。一人だけこんな演出なんて、凄く恥ずかしいわ。
皆の視線集中してくるし、恥ずかしくて俯きたいけれどそうもいかない。
誰とも目を合わせないようにあさっての方向を見るようにするのだが、どこを見ても誰かと合ってしまう。
「女神様のせいよ、こんなに見られて恥ずかしい……」
祝福なのだろうけど、目立って嫌。
花の女神様の感性は本当に人とズレているわ。
「女神様のお祝いの気持ちの強さもあるけれど、君が誰よりも美しいから皆が見つめるんだよ」
「そう言ってくれるのはあなただけよ」
アーネストの賛辞がまた照れ臭い。
「僕だけではない、皆が君に見惚れているのさ。君は綺麗だ」
そんな事は天地がひっくり返ってもないわ。
でもそう言ってくれるアーネストの優しさがたまらなく嬉しい。
「そう見えるのは、きっとあなたに愛されているからだわ」
そう微笑んで返せば、予想外の反応をされる。
まさかアーネストも真っ赤になるなんて。
「不意の笑顔はズルいよ……」
笑顔だったのかしら? 自分では意識していなかったけど。
「あなたが嬉しい事を言うからかしらね」
そう言えばアーネストはコホンと咳ばらいをし、赤くなった顔を隠すようにやや俯いてしまう。
「無自覚にそういう事を言うのは良くないよ」
「何の事?」
無自覚に、とはどういう意味なのか。
教えてくれぬままにアーネストは誤魔化すように微笑むばかりだ。
そんなこんなで私は晴れて花の乙女として、皆の前でお披露目出来た。
遅咲きだったけれどこうして無事に蕾が花開いて安堵する。
これでもう奇怪なものを見るような目で見られることはないだろう。
しかし、ここで新たな問題が出て来る。
今から既に私達の子と婚約をしたいという話が巷で出ているそうだ。
「まだ婚約しただけなのだけど」
言ったもの達の処遇は知らないけれど、突然ぱたりとその様な話が止んだ。
おそらくどこかで止められたのだろう。
(王族かお父様か女神様か、はたまた婚約者か……誰でもありそうね)
仲良くしておけば縁が紡げると思っているようだけれど、そんな打算に乗るわけがない。
アーネストのように遠くに居ても思ってくれたり、ティディのように役割だから仲良くするなんてしないような、心から気持ちを注いだ人にしか懐かないわ。
誰だって自分に危害を加えようとする人と仲良くなりたいなんて思わないじゃない。
あとはライフォンのように家族に近しい存在とかかしらね。
いずれにしろ、花の女神様に授かった力もあるし、おかしな考えを持つ人は私に近付く事すらできない。
善人であればいいという事ではないけれど、あくどすぎる人は無理ね。
何かあったら私を守ろうとする女神様と騎士様が暴走してしまうから。
それにしても今更すり寄って来たいなんておかしな話よね。
あれだけ私を避けていたのに、姿が変わったからって中身は変わらないのよ。
これは私だけではなく、アーネストもだわ。
平民のアルが本当はアーネスト王子だと明かしたら、言い寄る人が増えたって。
「僕はヴィオラ一筋だから」
そう何度も言ってくれたし、疑わしい事もしないし、逐一相談も報告もしてくれたから、不安になる事はなかったわ。
それどころかそんな事がある度に優しくしてくれたりで……やめよう、顔が赤くなっちゃう。
ともあれ蕾令嬢という名を返上し、遅ればせながら花の乙女となった私だが、最近思う所があるわ。
「何もせずに幸せを得ようとしてはいけないという事ね。大事にしないと何も咲かないわ」
近くとも遠くとも、支えてくれる人がいるという事実は人を強くするものだ。
他の王族、貴族の前でこの姿を披露する日。
そして花の乙女の、パートナーが決まったことを伝える日だ。
本日私はデビュタントとして王宮へと足を運ぶ、エスコートは当然アーネストよ。
私の緊張を余所に、彼からは緊張している素振りは感じられない。
「まぁ外交とかもしていたからね。人前に出るのは慣れっこだよ」
頼もしい言葉だ。
私は見た目の事もあり、人前に出たくはない。
過去にお母様やパメラとのお出掛けも断ったぐらいだ。
教室でもティディ以外と話す事も少なかったが、孤立しなかったのは彼女とライフォンのおかげである。
疎まれたりしなかったのは仮にも花の乙女であったからだろう。
奇異の目は止められなかったけれど、それは仕方ない。
人は自分と違うものや、自分の常識に当てはまらないものを見たら、警戒するものだから。それが人の本能だと思うわ。
「でも違う意味で緊張はしているよ」
「そうなの?」
そんな風には見えないけど。
訝しんでいると、アーネストが私の髪をそっと掬ってキスをする。
その仕草が自然で優雅で、「本当に王子様なんだなぁ」と場違いな事を思ってしまった。
「こんな綺麗な君を他の人に見せたくなくてね」
その言葉で現実に引き戻され、髪に触れられた事も相まって頬が赤くなる。
「変な事を言わないの」
すっかり気安い言葉を使うようにはなったものの、照れ隠しで素っ気ない事を言ってしまうのは直らない。
それでもアーネストは微笑むだけで嫌そうな顔はしないけど。
(いつ怒られてもおかしくないのにな)
言った後で後悔し謝罪するのだが、気にした事はないらしい。
「そう言うのは気の置ける関係になったからだよね。僕の前で本音を言ってくれるのだから、嬉しいに決まってるじゃないか」
そう言われては、もうどうしたらいいかわからなかった。
このままで良いわけはないけれど、真剣に直すきっかけもなく、ズルズルと続いてしまう。
それでもアーネストは生涯怒らなかったわね。
――遠い未来の事を言ってしまったわ。
(今はこのハレの舞台に向き合わないと)
私と同い年、つまり同級生たちの入場が終わった。
私は別枠であるので、公爵令嬢を差し置いて最後の入場となるのだが、それは許して欲しい。
花の女神様が張り切っているし、会場に飾られた花々も落ち着きなくさわさわと動いているもの、先に入場したら会場が台無しになる可能性もあるわ。
私と同じ年にデビュタントとなった子達は、もう天災にあたったとしてそういうのを受け入れて欲しい。
私とて目立ちたくはないけれど仕方ないの、だって保護者が過保護だからね。
パメラと同い年の令嬢も同じ目に合うんだろうけれど、これは私達にもどうしようもないのだとわかって欲しいわ。
「じゃあ行こうか」
心の準備が整っていないけれど、仕方ない。
さっさと終わらせよう。
◇◇◇
そうして私とアーネストが入場すると、どこからか花弁が舞い降りて来る。
私が歩く度にふわりと足元に花が咲き、良い芳香が溢れてきた。
(過剰演出!)
空中から降ってくる花弁もどこから来てるのかも謎だけれど、絨毯にどうやったら花が咲くのかもわからない。一人だけこんな演出なんて、凄く恥ずかしいわ。
皆の視線集中してくるし、恥ずかしくて俯きたいけれどそうもいかない。
誰とも目を合わせないようにあさっての方向を見るようにするのだが、どこを見ても誰かと合ってしまう。
「女神様のせいよ、こんなに見られて恥ずかしい……」
祝福なのだろうけど、目立って嫌。
花の女神様の感性は本当に人とズレているわ。
「女神様のお祝いの気持ちの強さもあるけれど、君が誰よりも美しいから皆が見つめるんだよ」
「そう言ってくれるのはあなただけよ」
アーネストの賛辞がまた照れ臭い。
「僕だけではない、皆が君に見惚れているのさ。君は綺麗だ」
そんな事は天地がひっくり返ってもないわ。
でもそう言ってくれるアーネストの優しさがたまらなく嬉しい。
「そう見えるのは、きっとあなたに愛されているからだわ」
そう微笑んで返せば、予想外の反応をされる。
まさかアーネストも真っ赤になるなんて。
「不意の笑顔はズルいよ……」
笑顔だったのかしら? 自分では意識していなかったけど。
「あなたが嬉しい事を言うからかしらね」
そう言えばアーネストはコホンと咳ばらいをし、赤くなった顔を隠すようにやや俯いてしまう。
「無自覚にそういう事を言うのは良くないよ」
「何の事?」
無自覚に、とはどういう意味なのか。
教えてくれぬままにアーネストは誤魔化すように微笑むばかりだ。
そんなこんなで私は晴れて花の乙女として、皆の前でお披露目出来た。
遅咲きだったけれどこうして無事に蕾が花開いて安堵する。
これでもう奇怪なものを見るような目で見られることはないだろう。
しかし、ここで新たな問題が出て来る。
今から既に私達の子と婚約をしたいという話が巷で出ているそうだ。
「まだ婚約しただけなのだけど」
言ったもの達の処遇は知らないけれど、突然ぱたりとその様な話が止んだ。
おそらくどこかで止められたのだろう。
(王族かお父様か女神様か、はたまた婚約者か……誰でもありそうね)
仲良くしておけば縁が紡げると思っているようだけれど、そんな打算に乗るわけがない。
アーネストのように遠くに居ても思ってくれたり、ティディのように役割だから仲良くするなんてしないような、心から気持ちを注いだ人にしか懐かないわ。
誰だって自分に危害を加えようとする人と仲良くなりたいなんて思わないじゃない。
あとはライフォンのように家族に近しい存在とかかしらね。
いずれにしろ、花の女神様に授かった力もあるし、おかしな考えを持つ人は私に近付く事すらできない。
善人であればいいという事ではないけれど、あくどすぎる人は無理ね。
何かあったら私を守ろうとする女神様と騎士様が暴走してしまうから。
それにしても今更すり寄って来たいなんておかしな話よね。
あれだけ私を避けていたのに、姿が変わったからって中身は変わらないのよ。
これは私だけではなく、アーネストもだわ。
平民のアルが本当はアーネスト王子だと明かしたら、言い寄る人が増えたって。
「僕はヴィオラ一筋だから」
そう何度も言ってくれたし、疑わしい事もしないし、逐一相談も報告もしてくれたから、不安になる事はなかったわ。
それどころかそんな事がある度に優しくしてくれたりで……やめよう、顔が赤くなっちゃう。
ともあれ蕾令嬢という名を返上し、遅ればせながら花の乙女となった私だが、最近思う所があるわ。
「何もせずに幸せを得ようとしてはいけないという事ね。大事にしないと何も咲かないわ」
近くとも遠くとも、支えてくれる人がいるという事実は人を強くするものだ。
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