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第7話 プライド
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あれから数日経ったが教室にはピリピリした空気が流れている。
依然オニキス様と私達の溝は埋まらない。
正しくはオニキス様と、アルとライフォン。
オニキス様は、物珍しい私に近付きたいのかしょっちゅう話掛けてくる。
だが、二人がそれを許さない。
私の代わりに返答することもしばしばだ。
「私はヴィオラ嬢と話をしたいのだが、二人は席を外してくれないか?」
直接そう言われた事もある。
「申し訳ございません、女神様から側にいるようにと仰せつかっていますので」
花の乙女の婚約者であるライフォンの言葉を嘘、という事は言えない。
アラカルト家の事情は国も知っているし、認めている。
なので、ライフォンの言葉を否定すると、この国の決定を否定する事になる。さすがにオニキス様でも軽々しく反発は出来ないはずだ。
「僕も友人としてヴィオラ嬢を守る様に言われてますので」
アルのいう事はなかなか疑わしいが、ライフォンと仲が良いので、何とも言えないだろう。
「いいのですか? 女神様のお怒りに触れるかもしれないですよ」
そう言われれば尻込みするものだ。この国で花の女神様に嫌われる、というのは大変な事だから。
だがしかし。
「そんな事を言い過ぎると女神さまに怒られるんじゃないかしら?」
「お咎めはないようですから、大丈夫でしょうか」
アルは軽い口調だ。
確かに今のところ、罰せられたりはないけれど、心配だわ。
そんな風に盾になってくれる二人には助かっているけれど、別な問題がでてしまう。
◇◇◇
「ねぇ、あのアルって、ヴィオラに気があるわよね」
遂に友人からそんな事を言われた。
まぁ普通そうなるわよね。
ライフォンはともかく、来たばかりの転入生がずっと一緒だと、怪しまれるわよね。
「そうだとしても私には手は出せないから。来月には私、やっと正式に婚約するから一緒になる事はないわ。その辺りはアル様も承知の上よ」
「アル様、ね」
その呼び方にティディは違和感を覚えたようだ。
平民に対して敬称を付けるのはおかしいかもしれないが、何だか呼び捨てに出来ないのよね。
多岐に渡って助けてもらってるし、少なからず恩を感じているからかもしれない。
オニキス様から私を守る以外にも、背が低く、力のない私の為に色々してくれる。
放課後には図書室に一緒に来てくれて、護衛のような役割をしてくれていた。
実際の腕前は知らないが、誰かが側にいてくれるのは気持ち的にも安心だ。
「まぁあちらは割り切った感じだとしても、ヴィオラはどうなの?」
「どうって、感謝してるわ」
「そうじゃなくて、好きとかそう言う感情はないの?」
そんな気はないつもりだけれど。
だって彼は私が好き、ではなく、花の女神様に興味があるだけだもの。
「身内でもなんでもない異性と話すなんて、これまでなかったのに良く平気ね。平民なんていつか離れてしまうでしょ。少なくとも卒業したら」
そうなると、後二年くらいで彼とは離れてしまう事になる。
「普通の事でしょ。それにライフォン様が彼と友人だもの、また会えるようになるわよ」
「自覚なしって事ね。ハァ……」
何についてだろうか? 友人のいう事が私にはわからなかった。
◇◇◇
本日の授業は武器の扱い方を学ぶものであった。。
魔法を扱える者もいるが、武器についても知っておいた方が良いという事で、実技を交えて行われる。
ちなみに女性は槍や細剣などそういう物を選択する人が多い。
男性の方では剣が人気なようだ。
剣の腕についてはライフォンが結構上位である。
花の乙女を守るためにと、昔から鍛えているそうだが、あんなにパメラに会いに来ているのによく時間があるものだ。
まぁそれで本当に花の乙女の婚約者として選ばれたのだから、実力はあるのだろう。
なので基本的に手合わせなどでライフォンが選ばれる事はない。
なのに。
「手合わせ願います」
オニキス様がまた絡みに来た。
「ご指名は有難いのですが、辞退させて頂きます。剣のと呼ばれるカミディオンの王子様に、剣技で勝てる気はしませんから」
丁重にお断りを入れるライフォンだが、そんな事でオニキス様は退いたりしない。
「謙遜を。グラッセ伯爵令息の剣技はこのクラス一と絶賛されているではないですか。ぜひ一度手合わせを願いたいと思っていたのですよ」
「遠慮しておきます」
重ねて断るライフォンだが、挑発するようにオニキス様は笑った。
「花の乙女の婚約者様は存外臆病なのですね」
ピクリとライフォンは眉根を動かす。
「たかだが手合わせです、臆する事はありませんよ、しっかりと手加減はしてあげますから」
「……手加減は不要です」
このような挑発を受けて応じないわけにもいかない。
花の乙女の婚約者が弱いという風評を良しとしてはいけないからだ。
オニキス様もなかなか性格が悪い。
ライフォンが負けるとは思わないが……
(どちらが勝っても負けても良くはない流れね)
この後の展開が恐ろしい。
「オニキス様こそいいのですか? もしも私に負けたのであれば、カミディオンの評判にも関わりますが」
最後の忠告だとばかりにライフォンが言うが、それは挑発というものであろう。そんな言葉で退いたら負けを認めるものだ。
「負ける事はないから大丈夫だ。さぁ仕合をしよう」
手合わせ、ではなかっただろうか? お互い引くに引けない所まで言い合ってしまった。
私はおろおろとしてしまい、何も考えなど浮かばない。
お互いの面子を掛けた勝負だもの、生半可な事では止まらないわ。
「ライフォン様なら負けませんよ」
アルの声掛けでも不安は拭えない。
「えぇ。信じてますわ」
信じてる。でも、万が一があったら? やはり心配だ。
先生も最初は諫めてくれたが二人が折れないのを見て、渋々許可を出す、
治癒師も呼んで、試合の行く末を見守る事になった。
依然オニキス様と私達の溝は埋まらない。
正しくはオニキス様と、アルとライフォン。
オニキス様は、物珍しい私に近付きたいのかしょっちゅう話掛けてくる。
だが、二人がそれを許さない。
私の代わりに返答することもしばしばだ。
「私はヴィオラ嬢と話をしたいのだが、二人は席を外してくれないか?」
直接そう言われた事もある。
「申し訳ございません、女神様から側にいるようにと仰せつかっていますので」
花の乙女の婚約者であるライフォンの言葉を嘘、という事は言えない。
アラカルト家の事情は国も知っているし、認めている。
なので、ライフォンの言葉を否定すると、この国の決定を否定する事になる。さすがにオニキス様でも軽々しく反発は出来ないはずだ。
「僕も友人としてヴィオラ嬢を守る様に言われてますので」
アルのいう事はなかなか疑わしいが、ライフォンと仲が良いので、何とも言えないだろう。
「いいのですか? 女神様のお怒りに触れるかもしれないですよ」
そう言われれば尻込みするものだ。この国で花の女神様に嫌われる、というのは大変な事だから。
だがしかし。
「そんな事を言い過ぎると女神さまに怒られるんじゃないかしら?」
「お咎めはないようですから、大丈夫でしょうか」
アルは軽い口調だ。
確かに今のところ、罰せられたりはないけれど、心配だわ。
そんな風に盾になってくれる二人には助かっているけれど、別な問題がでてしまう。
◇◇◇
「ねぇ、あのアルって、ヴィオラに気があるわよね」
遂に友人からそんな事を言われた。
まぁ普通そうなるわよね。
ライフォンはともかく、来たばかりの転入生がずっと一緒だと、怪しまれるわよね。
「そうだとしても私には手は出せないから。来月には私、やっと正式に婚約するから一緒になる事はないわ。その辺りはアル様も承知の上よ」
「アル様、ね」
その呼び方にティディは違和感を覚えたようだ。
平民に対して敬称を付けるのはおかしいかもしれないが、何だか呼び捨てに出来ないのよね。
多岐に渡って助けてもらってるし、少なからず恩を感じているからかもしれない。
オニキス様から私を守る以外にも、背が低く、力のない私の為に色々してくれる。
放課後には図書室に一緒に来てくれて、護衛のような役割をしてくれていた。
実際の腕前は知らないが、誰かが側にいてくれるのは気持ち的にも安心だ。
「まぁあちらは割り切った感じだとしても、ヴィオラはどうなの?」
「どうって、感謝してるわ」
「そうじゃなくて、好きとかそう言う感情はないの?」
そんな気はないつもりだけれど。
だって彼は私が好き、ではなく、花の女神様に興味があるだけだもの。
「身内でもなんでもない異性と話すなんて、これまでなかったのに良く平気ね。平民なんていつか離れてしまうでしょ。少なくとも卒業したら」
そうなると、後二年くらいで彼とは離れてしまう事になる。
「普通の事でしょ。それにライフォン様が彼と友人だもの、また会えるようになるわよ」
「自覚なしって事ね。ハァ……」
何についてだろうか? 友人のいう事が私にはわからなかった。
◇◇◇
本日の授業は武器の扱い方を学ぶものであった。。
魔法を扱える者もいるが、武器についても知っておいた方が良いという事で、実技を交えて行われる。
ちなみに女性は槍や細剣などそういう物を選択する人が多い。
男性の方では剣が人気なようだ。
剣の腕についてはライフォンが結構上位である。
花の乙女を守るためにと、昔から鍛えているそうだが、あんなにパメラに会いに来ているのによく時間があるものだ。
まぁそれで本当に花の乙女の婚約者として選ばれたのだから、実力はあるのだろう。
なので基本的に手合わせなどでライフォンが選ばれる事はない。
なのに。
「手合わせ願います」
オニキス様がまた絡みに来た。
「ご指名は有難いのですが、辞退させて頂きます。剣のと呼ばれるカミディオンの王子様に、剣技で勝てる気はしませんから」
丁重にお断りを入れるライフォンだが、そんな事でオニキス様は退いたりしない。
「謙遜を。グラッセ伯爵令息の剣技はこのクラス一と絶賛されているではないですか。ぜひ一度手合わせを願いたいと思っていたのですよ」
「遠慮しておきます」
重ねて断るライフォンだが、挑発するようにオニキス様は笑った。
「花の乙女の婚約者様は存外臆病なのですね」
ピクリとライフォンは眉根を動かす。
「たかだが手合わせです、臆する事はありませんよ、しっかりと手加減はしてあげますから」
「……手加減は不要です」
このような挑発を受けて応じないわけにもいかない。
花の乙女の婚約者が弱いという風評を良しとしてはいけないからだ。
オニキス様もなかなか性格が悪い。
ライフォンが負けるとは思わないが……
(どちらが勝っても負けても良くはない流れね)
この後の展開が恐ろしい。
「オニキス様こそいいのですか? もしも私に負けたのであれば、カミディオンの評判にも関わりますが」
最後の忠告だとばかりにライフォンが言うが、それは挑発というものであろう。そんな言葉で退いたら負けを認めるものだ。
「負ける事はないから大丈夫だ。さぁ仕合をしよう」
手合わせ、ではなかっただろうか? お互い引くに引けない所まで言い合ってしまった。
私はおろおろとしてしまい、何も考えなど浮かばない。
お互いの面子を掛けた勝負だもの、生半可な事では止まらないわ。
「ライフォン様なら負けませんよ」
アルの声掛けでも不安は拭えない。
「えぇ。信じてますわ」
信じてる。でも、万が一があったら? やはり心配だ。
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