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第182話 父と息子と娘
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「お久しぶりです……お父様」
椅子から立ち上がり、ぎこちなく挨拶をする。
今はまだ、どういった顔をしていいかわからない。
こうして顔を合わせる前までは決意を持っていたのに、いざ顔を合わせると言葉が出ないのだ。
「久しぶりだミューズ、そしてティタン殿も。この度は無事にアドガルムが勝利を収めることが出来てよかった。そうでなければここセラフィムも、どなるかわからなかったからな」
セラフィムは小さい国だし、どう足掻いても帝国に逆らっては生きて行けない。
アドガルムで食い止めてもらわなければあっという間に侵略されていただろう。
「お久しぶりです、ヘンデル殿。フロイド殿やセラフィムの騎士達の活躍により、見事帝国を退けることが出来ました。感謝いたしております。先の戦の傷も癒えぬまま、次の戦となってしまいましたが、セラフィムで被害はございませんでしたか?」
「こちらまでは帝国兵は来ていないようで、特に被害報告などは上がっておりません。アドガルムの騎士達がこちらに兵が流れぬように気を配ってくれていた、とも聞きましたが」
「それは恐らくロキ殿でしょう。彼は姉のリリュシーヌ様の事を敬愛していた、その為にセラフィムにも思い入れが深いようです」
ティタンはロキがあちこちに手を貸し、情報を集め、動いていたのを後から聞いた。
それこそ無尽蔵にある魔力が尽きかけるくらいに。
皇帝を捕縛しエリックが意識を取り戻した後、アドガルムからの援軍が来て後始末をしてる間に彼はいつの間にかいなくなっていた。
息子のキール曰く「弱った姿を見せたくなくて先に帰った」という話であった。
そのような状態になるなど初めて聞いたが、セラフィムの方にも結界を張る為多大な魔力を使っていたと聞いて、納得した。
二国を守り、戦い、魔法を使っていたなんて、もしも万全の状態であったならば、簡単に戦況をひっくり返せたのではないかと思ってしまったものだ。
「ロキ殿にとってリリュシーヌ様は特別なようでしたね。彼に会い、様々な話を聞いて、ミューズも色々と嬉しかったようです」
ヘンデルは複雑な顔をしている。
いくらかは予想していたはずだ。リリュシーヌの故郷なのだから、縁故の者に会う事を。
フロイドも思う所があったのか、口を挟む。
「俺も今回アドガルムに行き、ミューズに従兄がいるということを初めて聞きました。父上、これを機にぜひミューズの親について話を聞きたいものです」
もしかしたらフロイドも聞いたのかもしれない。
ミューズの本当の父親についてを。
「そうだな……」
ミューズの様子、そしてフロイドに促されて、ヘンデルは重い口を開く。
「ロキ殿、そしてシグルド殿。彼らは紛れもなくリリュシーヌの家族だ。だからミューズと血の繋がりがある。だが、彼らがこちらに来ることはなかった、そしてこちらから行く事も話をすることもなかった。その理由を、ミューズは二人に聞いたか?」
どこまで話を聞いているか確認したいようだ。
「……お母様が病気で亡くなってしまった事、そしてお祖父様がその事を悔いているという事を聞きました」
言葉を選び、ゆっくりと話しを進める。
ティタンは言葉を挟みはしないが、ミューズを勇気づけようと体を寄せた。
「シグルド殿が悔いていた事……その理由は話してもらえたか?」
「はい。私の……本当のお父様、ディエスとの結婚を認めなかったことを、ずっと後悔していたと」
ドレスを握りしめながらミューズはしっかりとした口調で話していく。
「私はずっと……ヘンデル様の事を、お父様だと思い慕っておりました。でも本当はそうではない事を知り、そして今回の戦いで本当のお父様、そしてお母様とお話しすることが出来たのです」
「リリュシーヌと?!」
驚き、思わず身を乗り出す。
「はい。ルビアという死霊術師の卑劣なものに寄るものではあったのですが」
ミューズはヴァルファル帝国で起きた事を話していく。
そしてリリュシーヌとディエスを再び眠らせるために、墓所へと行ったことも。
「そうか……」
その声には寂寥感がある。
ヘンデルは今もリリュシーヌを思っているのだろう。
そうでなければ側室のお墓とはいえ、あんなにも綺麗に整えられてはいまい。
「リリュシーヌはさぞ喜んだろうなぁ。娘がこうして大きくなり、幸せな姿を見られて」
泣き笑うような表情のヘンデルに、心が痛む。
「すまない、ミューズ。私はずっとお前を騙していた」
ヘンデルは苦渋の顔で絞り出すような掠れ声を出す。
「私とリリュシーヌは愛し合う存在ではなかった。病を治す薬草と引き換えに、リリュシーヌを側室にし、愛し合う二人を引き離し、既にお腹の中にいたお前を奪い、実の子として育て上げた。彼らにとって私は憎むべき存在だろう」
ヘンデルは頭を抱え、後悔を見せていた。
「せめてアドガルムに嫁ぐ前に伝えるべきであったのだろうが、絶望の上に更に苦悩を重ねさせてしまうのではないかと、心配で言えなかった。その後戻ってきた時もとても話せる状況ではなく、ついには今日まで来てしまった」
本当は言いたくなかったのもある。
ヘンデルは本当にリリュシーヌが好きで、愛していた。
しかし彼女の心はディエスにしかない。
それでも側にいてくれるだけ幸せで、そしてミューズを自分の子として育てるのをリリュシーヌも許してくれたから、ヘンデルは愛情をもって育てられた。
例え血が繋がってなくても、ミューズは素直で可愛らしく、お父様と呼ばれるのも嬉しかった、
気持ちの面でリリュシーヌと繋がっていられるというのも幸福感に輪をかける。
だが結局本当の関係が露わになり、気持ちが隔絶されてしまった。
もしももっと前に真相を言っていたらまた違っただろう。
「すまなかったミューズ。だが私はお前を本当の娘のように思っている、それは今でも変わりない。だからこそ言えなかったのだ、もうお父様と呼んでももらえない、このセラフィムにも帰ってきてくれなくなるかと思うとどうしても伝えられず……結局またこの優柔不断さでお前に傷をつけてしまったな。不甲斐ない男でお前達には本当に申し訳ない事をした」
ヘンデルはミューズ、そしてフロイドにも頭を下げる。
(もう退位した方がいいのかもしれないな)
心の中で嘆息し、自分の過ちで再びミューズを傷つけてしまった事を詫びる。
椅子から立ち上がり、ぎこちなく挨拶をする。
今はまだ、どういった顔をしていいかわからない。
こうして顔を合わせる前までは決意を持っていたのに、いざ顔を合わせると言葉が出ないのだ。
「久しぶりだミューズ、そしてティタン殿も。この度は無事にアドガルムが勝利を収めることが出来てよかった。そうでなければここセラフィムも、どなるかわからなかったからな」
セラフィムは小さい国だし、どう足掻いても帝国に逆らっては生きて行けない。
アドガルムで食い止めてもらわなければあっという間に侵略されていただろう。
「お久しぶりです、ヘンデル殿。フロイド殿やセラフィムの騎士達の活躍により、見事帝国を退けることが出来ました。感謝いたしております。先の戦の傷も癒えぬまま、次の戦となってしまいましたが、セラフィムで被害はございませんでしたか?」
「こちらまでは帝国兵は来ていないようで、特に被害報告などは上がっておりません。アドガルムの騎士達がこちらに兵が流れぬように気を配ってくれていた、とも聞きましたが」
「それは恐らくロキ殿でしょう。彼は姉のリリュシーヌ様の事を敬愛していた、その為にセラフィムにも思い入れが深いようです」
ティタンはロキがあちこちに手を貸し、情報を集め、動いていたのを後から聞いた。
それこそ無尽蔵にある魔力が尽きかけるくらいに。
皇帝を捕縛しエリックが意識を取り戻した後、アドガルムからの援軍が来て後始末をしてる間に彼はいつの間にかいなくなっていた。
息子のキール曰く「弱った姿を見せたくなくて先に帰った」という話であった。
そのような状態になるなど初めて聞いたが、セラフィムの方にも結界を張る為多大な魔力を使っていたと聞いて、納得した。
二国を守り、戦い、魔法を使っていたなんて、もしも万全の状態であったならば、簡単に戦況をひっくり返せたのではないかと思ってしまったものだ。
「ロキ殿にとってリリュシーヌ様は特別なようでしたね。彼に会い、様々な話を聞いて、ミューズも色々と嬉しかったようです」
ヘンデルは複雑な顔をしている。
いくらかは予想していたはずだ。リリュシーヌの故郷なのだから、縁故の者に会う事を。
フロイドも思う所があったのか、口を挟む。
「俺も今回アドガルムに行き、ミューズに従兄がいるということを初めて聞きました。父上、これを機にぜひミューズの親について話を聞きたいものです」
もしかしたらフロイドも聞いたのかもしれない。
ミューズの本当の父親についてを。
「そうだな……」
ミューズの様子、そしてフロイドに促されて、ヘンデルは重い口を開く。
「ロキ殿、そしてシグルド殿。彼らは紛れもなくリリュシーヌの家族だ。だからミューズと血の繋がりがある。だが、彼らがこちらに来ることはなかった、そしてこちらから行く事も話をすることもなかった。その理由を、ミューズは二人に聞いたか?」
どこまで話を聞いているか確認したいようだ。
「……お母様が病気で亡くなってしまった事、そしてお祖父様がその事を悔いているという事を聞きました」
言葉を選び、ゆっくりと話しを進める。
ティタンは言葉を挟みはしないが、ミューズを勇気づけようと体を寄せた。
「シグルド殿が悔いていた事……その理由は話してもらえたか?」
「はい。私の……本当のお父様、ディエスとの結婚を認めなかったことを、ずっと後悔していたと」
ドレスを握りしめながらミューズはしっかりとした口調で話していく。
「私はずっと……ヘンデル様の事を、お父様だと思い慕っておりました。でも本当はそうではない事を知り、そして今回の戦いで本当のお父様、そしてお母様とお話しすることが出来たのです」
「リリュシーヌと?!」
驚き、思わず身を乗り出す。
「はい。ルビアという死霊術師の卑劣なものに寄るものではあったのですが」
ミューズはヴァルファル帝国で起きた事を話していく。
そしてリリュシーヌとディエスを再び眠らせるために、墓所へと行ったことも。
「そうか……」
その声には寂寥感がある。
ヘンデルは今もリリュシーヌを思っているのだろう。
そうでなければ側室のお墓とはいえ、あんなにも綺麗に整えられてはいまい。
「リリュシーヌはさぞ喜んだろうなぁ。娘がこうして大きくなり、幸せな姿を見られて」
泣き笑うような表情のヘンデルに、心が痛む。
「すまない、ミューズ。私はずっとお前を騙していた」
ヘンデルは苦渋の顔で絞り出すような掠れ声を出す。
「私とリリュシーヌは愛し合う存在ではなかった。病を治す薬草と引き換えに、リリュシーヌを側室にし、愛し合う二人を引き離し、既にお腹の中にいたお前を奪い、実の子として育て上げた。彼らにとって私は憎むべき存在だろう」
ヘンデルは頭を抱え、後悔を見せていた。
「せめてアドガルムに嫁ぐ前に伝えるべきであったのだろうが、絶望の上に更に苦悩を重ねさせてしまうのではないかと、心配で言えなかった。その後戻ってきた時もとても話せる状況ではなく、ついには今日まで来てしまった」
本当は言いたくなかったのもある。
ヘンデルは本当にリリュシーヌが好きで、愛していた。
しかし彼女の心はディエスにしかない。
それでも側にいてくれるだけ幸せで、そしてミューズを自分の子として育てるのをリリュシーヌも許してくれたから、ヘンデルは愛情をもって育てられた。
例え血が繋がってなくても、ミューズは素直で可愛らしく、お父様と呼ばれるのも嬉しかった、
気持ちの面でリリュシーヌと繋がっていられるというのも幸福感に輪をかける。
だが結局本当の関係が露わになり、気持ちが隔絶されてしまった。
もしももっと前に真相を言っていたらまた違っただろう。
「すまなかったミューズ。だが私はお前を本当の娘のように思っている、それは今でも変わりない。だからこそ言えなかったのだ、もうお父様と呼んでももらえない、このセラフィムにも帰ってきてくれなくなるかと思うとどうしても伝えられず……結局またこの優柔不断さでお前に傷をつけてしまったな。不甲斐ない男でお前達には本当に申し訳ない事をした」
ヘンデルはミューズ、そしてフロイドにも頭を下げる。
(もう退位した方がいいのかもしれないな)
心の中で嘆息し、自分の過ちで再びミューズを傷つけてしまった事を詫びる。
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