【短編】我儘王女は影の薄い婿を手放したくありません

剣の国の王子キリトは隣国の王女に恋をしていた。一世一代の恋である。

「俺と結婚して欲しい」

彼女と自分の国は友好国である。

キリトの国カミディオンは小国であったが、今や大国と称される程大きくなった。

エルマは魔法大国レグリスの第二王女。昨年社交界デビューを果たしたのだが、とても綺麗だとあっという間に注目の的になった。

国と国の結びつきをより強くするためにも、そして自分と結婚すれば王太子妃になれるとキリトは熱心に口説いた。

「あなたに苦労はさせない、愛しているんだ」

そんな言葉を受けてエルマは躊躇いつつも、口を開く。

「あなたって本当に馬鹿ね」
可愛らしい顔から飛び出たのは似つかわしくない毒舌だった。

ハピエン、両想い、溺愛系が大好きです。

ご都合主義な物語が多いですが、ご了承くださいm(__)m

カクヨムさんやアルファポリスさんにも投稿しています。

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