14 / 22
14
しおりを挟む
翌日学校に行っても頭の片隅にずっとアキラの言葉が残っていた。
ああ言いだしたらきっと逃がしてもらえないだろうから、明日は直にアキラの部屋から登校しようと着替えや教科書類をボストンバッグに詰め込んでおいた。
何か用意しておくものがあるんだろうか。それさえも僕は知らない。
ほとんど疑似行為してたんだから、今さらだ。求められることは嫌じゃない。それにアキラが触り合いだけで満足してないんじゃないかとは思っていたから、いずれその先があっても不思議じゃない。だって「お付き合い」していることになっているんだから。
……けど、あのでっかいのって……大丈夫なもんなの? 人間の身体にも限界ってものがあるんじゃないの? もし上手くできなかったら、満足させられなかったら……。
って考えるまでもないか、向こうはきっと僕なんかより場数踏んでるんだろうから気を回す必要ないだろうし……。きっと何とかなる……?
そんな心配をしてしまうあたり、僕はきっとアキラのことかなり好きになってる。
元々母さんに散々プレゼンされたから印象は悪くなかったし、付き合いで観た舞台のDVDとかを通して役者としても凄いとは思ってた。声で身体がおかしくなり始めてからは字幕にしたけど、それまでは彼の声が好きだった。
いろいろと強引だけど僕のことをちゃんと見てくれる。表情が乏しくて誤解されがちなのもわかってくれる。
僕が前世がコオロギだとかふざけたことを言っても受け止めてくれた。
誤解されたり執着されるのが嫌で人と距離をとりがちだった僕が彼の側にいるのが心地良くて、自分から泊まりに行きたいと言いそうになってしまうくらいに……。
……好きになってしまってる。ふわふわ甘いものじゃなくて、気づいたら心の中まで占有して捕らえられている。こんなの……どうやっても逃げられない。
なのに、それがとても居心地がいいと思っている自分がいる。
アキラもきっと僕に何らかの情は持っていると思う。「ユイ」じゃなく、僕のことが少しでも彼の中に残っているなら嬉しい。
「裕唯、今日からお母さん出張なんだろ? うちで夕飯だけでもどうかって父さんが言ってて」
授業が終わって帰り支度をしていたら、大斗に呼び止められた。
「ごめん。もう夕飯作ってあるから。うちは基本一週間分作り置きなんだよ。悪いけどよろしく伝えといて」
「えー? すごいな。裕唯が作ってるの?」
「すごいって……大斗の家はどうしてるんだ?」
「うちは父さんが作れるときは作ってるけど、忙しいとスーパーのお惣菜とかコンビニ弁当。まあ、俺も部活があるから家事あんまりやってない」
あー……まあそうなるよな。運動部は大変だよな。
そう思っていると、校内放送が響いた。
『三年B組薗原裕唯くん、事務室まですぐに来て下さい』
事務室?
受験関係の書類は担任がとりまとめてくれているし、学費も滞納してないし。だけどわざわざ呼び出すのは何事だろう。何だか嫌な予感がする。
「とりあえず行ってみるよ」
僕はそう言って大斗と別れて教室を出た。一応念のために呼び出されたからまだ学校にいる、とアキラにメッセージを送っておいた。
「……どういうことですか?」
事務室まで行ったら何故かそのまま応接室に通された。そして校長と談笑している相手を見て僕は嫌な予感が当たっていたのに気づいた。
しかも僕が入ってきたのと入れ違いで校長先生は部屋を出て行った。
「校長先生は僕の兄と親しくてね。事情を話したらこの席を設けてくれたんだ」
体格にぴったり合ったスーツはいかにもオーダーしたもの。黙っていればそれなりにイケメンと呼ばれそうな優男がニコニコ笑いながら僕を見ていた。
何でこの人がここにいるんだ? 呼び出したのはこの人ってこと?
「ほらほら、座って座って」
「これはどういう席なんですか?」
僕は立ったまま問いかけた。
この人が僕の実父。
離婚の条件で定期的に面会してきただけで、事情がわかってからはこの人とはそれなりに節度を持って接してきたつもりだ。学校行事への参加も断ってきた。だから今まで学校に押しかけて来たことはなかった。
いくら僕の学校が私学だからってコネ使って入り込むとかありえない。
校長と繋がりがあるからって、学校はそっちの味方だとでも言いたいのか?
これだからあっちの家の連中は……。
「僕だって裕唯の近況をもっと知りたいのに、絵里ちゃんに頼んでもなかなか会わせてくれないからね。今日から彼女出張なんだよね? だから迎えに来たんだ」
この人の気持ち悪いところの一つは今でも母さんをちゃん付けで呼んでいること。
「迎え?」
「絵里ちゃんは再婚するっていうから、もう僕とは復縁できないでしょ? もう邪魔する気はないよ。だけど裕唯は僕の子なんだから、他の家に養子なんてさせられない。相手の男の名字に名前が変わるくらいならうちに戻ってきてもらおうと思って。次の選挙も近いし、裕唯のことを後援の方々にお披露目しておかないとね」
……何言ってるんだこの人。楽しそうに言ってるけど、僕の意思は全く含まれてない。
それに僕の名前だって僕が決めることだ。成人してるんだから。
父方の家は代々会社経営をしていると同時に政治家を何人も輩出している。
祖父と伯父は現職議員だとか。ただ、来年の選挙に祖父は出馬しないことになっている。父はその末っ子で、ずっと父親の秘書を務めていた。
結婚前は政治家には絶対ならないと母さんと約束していたのに、結婚したとたんにいずれは立候補すると言い出した。それで義実家側が母さんに仕事をやめろとか、政治家の妻としての仕事を覚えろとか圧力をかけてきたのが離婚の原因だった。
他にも色々と嫁いびりみたいなことされたというのに、父さんは「悪気はないんだよ。そんなに気にしなくても-」という態度だったらしい。
『顔がいいだけじゃなく、八方美人なのよ。それで自分は何にも悪いことしてないって言うんだからホント質が悪いわ。あんな人が政治家に向いてるわけないじゃない。だから反対したのよ。向いてるんなら私だって応援したわよ』
母さんがそう言っていたのを覚えている。
……待てよ? 母さんの出張まで調べてきているってことは、何か企んでないか?
この人が余裕を見せているのは自信があるときだけだ。ちょっと自分が不利になったら逃げに走る。校長先生以外に味方がいるんだろうか?
「絵里ちゃんは新しい旦那さんと幸せになるんならそれでいいじゃない? 裕唯は一人になっちゃうから、今すぐうちに身一つで来てくれたらいいよ。必要なものは何でも買ってあげるから」
悪気がなさそうな顔で言ってるけど、責任感も微塵もなさそうだ。っていうか、その言い方だともう家には帰らせないと言いたげだ。
チラリと窓の外を窺った。来賓用の駐車場に黒い高級車。そしてボディガードみたいな人がその脇に立っている。
なるほど、そういうことか。
「一人になるんじゃないです。独り立ちするんです。朝木の家には行きません」
僕がそう言い返すと、父さんはきょとんとした顔になった。そりゃそうだろう。自分が今も親の言いなりで独り立ちしてないんだから。
この人は母さんや僕に未練があるようだけど、本当の母さんや僕を見てくれてない。
自分が一番可愛いんだろう。都合のいいことばっかり言って。
「結論を出すのは早いよ。しばらくうちに来てみるとわかるよ。きっと僕に感謝することになるはずだ。裕唯はいつも僕の愚痴でもなんでも静かに聞いてくれるし、嫌な顔一つしないいい子だ。成績もすごくいいんだってね。本当に理想の息子だよ。僕の両親も裕唯なら認めてくれる」
父さんはちらりと窓の外に目配せした。
「とりあえず場所を変えようか。今は大事な時期だし、学校内であまり騒ぎは起こしたくないよね? それに校長は誰の味方をすると思う?」
ああ言いだしたらきっと逃がしてもらえないだろうから、明日は直にアキラの部屋から登校しようと着替えや教科書類をボストンバッグに詰め込んでおいた。
何か用意しておくものがあるんだろうか。それさえも僕は知らない。
ほとんど疑似行為してたんだから、今さらだ。求められることは嫌じゃない。それにアキラが触り合いだけで満足してないんじゃないかとは思っていたから、いずれその先があっても不思議じゃない。だって「お付き合い」していることになっているんだから。
……けど、あのでっかいのって……大丈夫なもんなの? 人間の身体にも限界ってものがあるんじゃないの? もし上手くできなかったら、満足させられなかったら……。
って考えるまでもないか、向こうはきっと僕なんかより場数踏んでるんだろうから気を回す必要ないだろうし……。きっと何とかなる……?
そんな心配をしてしまうあたり、僕はきっとアキラのことかなり好きになってる。
元々母さんに散々プレゼンされたから印象は悪くなかったし、付き合いで観た舞台のDVDとかを通して役者としても凄いとは思ってた。声で身体がおかしくなり始めてからは字幕にしたけど、それまでは彼の声が好きだった。
いろいろと強引だけど僕のことをちゃんと見てくれる。表情が乏しくて誤解されがちなのもわかってくれる。
僕が前世がコオロギだとかふざけたことを言っても受け止めてくれた。
誤解されたり執着されるのが嫌で人と距離をとりがちだった僕が彼の側にいるのが心地良くて、自分から泊まりに行きたいと言いそうになってしまうくらいに……。
……好きになってしまってる。ふわふわ甘いものじゃなくて、気づいたら心の中まで占有して捕らえられている。こんなの……どうやっても逃げられない。
なのに、それがとても居心地がいいと思っている自分がいる。
アキラもきっと僕に何らかの情は持っていると思う。「ユイ」じゃなく、僕のことが少しでも彼の中に残っているなら嬉しい。
「裕唯、今日からお母さん出張なんだろ? うちで夕飯だけでもどうかって父さんが言ってて」
授業が終わって帰り支度をしていたら、大斗に呼び止められた。
「ごめん。もう夕飯作ってあるから。うちは基本一週間分作り置きなんだよ。悪いけどよろしく伝えといて」
「えー? すごいな。裕唯が作ってるの?」
「すごいって……大斗の家はどうしてるんだ?」
「うちは父さんが作れるときは作ってるけど、忙しいとスーパーのお惣菜とかコンビニ弁当。まあ、俺も部活があるから家事あんまりやってない」
あー……まあそうなるよな。運動部は大変だよな。
そう思っていると、校内放送が響いた。
『三年B組薗原裕唯くん、事務室まですぐに来て下さい』
事務室?
受験関係の書類は担任がとりまとめてくれているし、学費も滞納してないし。だけどわざわざ呼び出すのは何事だろう。何だか嫌な予感がする。
「とりあえず行ってみるよ」
僕はそう言って大斗と別れて教室を出た。一応念のために呼び出されたからまだ学校にいる、とアキラにメッセージを送っておいた。
「……どういうことですか?」
事務室まで行ったら何故かそのまま応接室に通された。そして校長と談笑している相手を見て僕は嫌な予感が当たっていたのに気づいた。
しかも僕が入ってきたのと入れ違いで校長先生は部屋を出て行った。
「校長先生は僕の兄と親しくてね。事情を話したらこの席を設けてくれたんだ」
体格にぴったり合ったスーツはいかにもオーダーしたもの。黙っていればそれなりにイケメンと呼ばれそうな優男がニコニコ笑いながら僕を見ていた。
何でこの人がここにいるんだ? 呼び出したのはこの人ってこと?
「ほらほら、座って座って」
「これはどういう席なんですか?」
僕は立ったまま問いかけた。
この人が僕の実父。
離婚の条件で定期的に面会してきただけで、事情がわかってからはこの人とはそれなりに節度を持って接してきたつもりだ。学校行事への参加も断ってきた。だから今まで学校に押しかけて来たことはなかった。
いくら僕の学校が私学だからってコネ使って入り込むとかありえない。
校長と繋がりがあるからって、学校はそっちの味方だとでも言いたいのか?
これだからあっちの家の連中は……。
「僕だって裕唯の近況をもっと知りたいのに、絵里ちゃんに頼んでもなかなか会わせてくれないからね。今日から彼女出張なんだよね? だから迎えに来たんだ」
この人の気持ち悪いところの一つは今でも母さんをちゃん付けで呼んでいること。
「迎え?」
「絵里ちゃんは再婚するっていうから、もう僕とは復縁できないでしょ? もう邪魔する気はないよ。だけど裕唯は僕の子なんだから、他の家に養子なんてさせられない。相手の男の名字に名前が変わるくらいならうちに戻ってきてもらおうと思って。次の選挙も近いし、裕唯のことを後援の方々にお披露目しておかないとね」
……何言ってるんだこの人。楽しそうに言ってるけど、僕の意思は全く含まれてない。
それに僕の名前だって僕が決めることだ。成人してるんだから。
父方の家は代々会社経営をしていると同時に政治家を何人も輩出している。
祖父と伯父は現職議員だとか。ただ、来年の選挙に祖父は出馬しないことになっている。父はその末っ子で、ずっと父親の秘書を務めていた。
結婚前は政治家には絶対ならないと母さんと約束していたのに、結婚したとたんにいずれは立候補すると言い出した。それで義実家側が母さんに仕事をやめろとか、政治家の妻としての仕事を覚えろとか圧力をかけてきたのが離婚の原因だった。
他にも色々と嫁いびりみたいなことされたというのに、父さんは「悪気はないんだよ。そんなに気にしなくても-」という態度だったらしい。
『顔がいいだけじゃなく、八方美人なのよ。それで自分は何にも悪いことしてないって言うんだからホント質が悪いわ。あんな人が政治家に向いてるわけないじゃない。だから反対したのよ。向いてるんなら私だって応援したわよ』
母さんがそう言っていたのを覚えている。
……待てよ? 母さんの出張まで調べてきているってことは、何か企んでないか?
この人が余裕を見せているのは自信があるときだけだ。ちょっと自分が不利になったら逃げに走る。校長先生以外に味方がいるんだろうか?
「絵里ちゃんは新しい旦那さんと幸せになるんならそれでいいじゃない? 裕唯は一人になっちゃうから、今すぐうちに身一つで来てくれたらいいよ。必要なものは何でも買ってあげるから」
悪気がなさそうな顔で言ってるけど、責任感も微塵もなさそうだ。っていうか、その言い方だともう家には帰らせないと言いたげだ。
チラリと窓の外を窺った。来賓用の駐車場に黒い高級車。そしてボディガードみたいな人がその脇に立っている。
なるほど、そういうことか。
「一人になるんじゃないです。独り立ちするんです。朝木の家には行きません」
僕がそう言い返すと、父さんはきょとんとした顔になった。そりゃそうだろう。自分が今も親の言いなりで独り立ちしてないんだから。
この人は母さんや僕に未練があるようだけど、本当の母さんや僕を見てくれてない。
自分が一番可愛いんだろう。都合のいいことばっかり言って。
「結論を出すのは早いよ。しばらくうちに来てみるとわかるよ。きっと僕に感謝することになるはずだ。裕唯はいつも僕の愚痴でもなんでも静かに聞いてくれるし、嫌な顔一つしないいい子だ。成績もすごくいいんだってね。本当に理想の息子だよ。僕の両親も裕唯なら認めてくれる」
父さんはちらりと窓の外に目配せした。
「とりあえず場所を変えようか。今は大事な時期だし、学校内であまり騒ぎは起こしたくないよね? それに校長は誰の味方をすると思う?」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
捨て猫はエリート騎士に溺愛される
135
BL
絶賛反抗期中のヤンキーが異世界でエリート騎士に甘やかされて、飼い猫になる話。
目つきの悪い野良猫が飼い猫になって目きゅるんきゅるんの愛される存在になる感じで読んでください。
お話をうまく書けるようになったら続きを書いてみたいなって。
京也は総受け。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

勇者召喚されて召喚先で人生終えたら、召喚前の人生に勇者能力引き継いでたんだけど!?
にゃんこ
BL
平凡で人見知りのどこにでもいる、橋本光一は、部活の試合へと向かう時に突然の光に包まれ勇者として異世界に召喚された。
世界の平和の為に魔王を倒して欲しいと頼まれて、帰ることも出来ないと知り、異世界で召喚後からの生涯を終えると……!?
そこから、始まる新たな出会いと運命の交差。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる